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ローンを組む人の1割超は20代!若くして住宅ローンを借りるメリットとデメリット

「これ本当ですか?チラシには家賃並みで夢のマイホームが購入できると書いてあるけど」
「私は今20代後半ですが、住宅ローンをかりることはできますか?」

20代のお客様からよく質問される内容です。

たしかに20代で住宅ローンを借りるのは、なかなか勇気のいることです。
しかし2018年の住宅ローン利用者(住宅支援機構調べ)のデータによると、住宅ローンを借りている人の約15%が20代。実に10人に1人以上の方が20代で住宅ローンを借りているのです。実際に私が販売するマンションでも、20代のお客様が購入を検討されていることが多いし、私自身も20代で住宅ローンを借りました。

つまり20代で住宅ローンを借りることは特別なことではありませんし、むしろメリットも(もちろんデメリットも)あります。
この記事では、あなたが夢のマイホームへ一歩前進できるよう、20代で住宅ローンを借りることのメリット・デメリット・注意点をわかりやすく解説していきます。


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住宅ローンを借りている人の15パーセントは20代

下の表は、2018年度の民間住宅ローン利用者1,500人に対する実態調査の結果です(出典:住宅支援機構)。
住宅ローンを借りている最も多い年代は30代で、その次に40代、20代、50代と続きます。3位とはいえ、20代の割合は約15%。住宅ローンを借りている人の10人に1人以上は20代ということになります。

一般に「20代で住宅ローンは早い」と思われている人が多いですが、実際には全体の約15%の方が20代で住宅ローンを借りているのです。

住宅ローン借入可能額について

もちろん20代でも住宅ローンを借りることは可能です。となると、実際のところ20代はいくら借入ができるか気になりますよね。
住宅ローンの借入可能額を確認するうえで、目安になるもののひとつが年収です。
年収から住宅ローンをいくら借入可能か知りたい方は「自分の年収・ローン目安で確認!実際に買えるマンション購入価格とは?」を読んでみてください。


20代で住宅ローンを借りるメリット

家賃を抑えることができ、若い年齢で住宅ローンを完済できる

20代で住宅ローンを借りる一番のメリットは、賃貸に住む期間が短く家賃を抑えることができ、若い年齢で住宅ローンを完済できることです。

年代別の住宅ローンを借りるまでの賃料と完済時期、および定年後の残金の一覧表を見て確認してみましょう。。
20代で住宅ローンを借りた場合、定年までの間に住宅ローンの完済が可能です。また賃貸物件に住む期間が短くなるので、家賃の支出を抑えることができるのが分かります。

附随するメリット

住宅ローンの返済期間を長くして、住宅ローンの月々返済額を安くできる

住宅ローンの商品の中には、返済期間が50年や40年という長期返済の住宅ローンもあります(一般的な返済期間の上限は35年)。50年返済を利用する方はまだ少ないですが、40年返済を利用する方は少なくありません。返済期間を5年長くすることで、住宅ローンの月々返済額を安くおさえることができるからです。
住宅ローンを支払い終わる年齢から逆算すると、20代から返済を始めた方が長い返済期間を設定しやすいというメリットがあります。
(参考)住宅ローンは年齢が大事って本当!?その真相を解明します!

年収が上がれば返済が楽になる

勤続年数が長くなれば、年収も徐々に高くなるケースが多いです。20代で年収がまだ低いうちに無理のない住宅ローンの返済を開始しておけば、年収が高くなった時により返済が楽になります。

団体信用生命保険に加入しやすい

住宅ローンとセットとなっている団体信用生命保険は、病気になると加入できない場合があります。
一般的に若いうちの方が健康体であることが多く、加齢につれて体調に変化が出てくるものです。私も35歳過ぎてから、年々健康診断の数値が悪くなってきています。つまり若く健康なうちに住宅ローンを借りるということは、団体信用生命保険にも加入しやすいということなのです。
(参考)徹底解説!住宅ローンの団体信用生命保険について


20代で住宅ローンを借りるデメリット

将来設計ができないまま住宅ローンを借りると、返済がきつくなる

20代で単身の時は可能だった住宅ローンの返済も、結婚して家族が増えると様子が変わってきます。住宅費以外にかかる出費がかさみ、住宅ローンの返済がきつくなることが出てくるのです。
住居費以外にかかる費用とは具体的に、食費・光熱費・通信費・保険費・教育費・交通費などが挙げられます。4人家族のときに住宅ローンを借りた私も、現在では6人家族。当時は無理のない返済計画を立てたつもりでしたが、想像以上に子供にかかる教育費や保険費、食費が高く驚いています。

このように20代で住宅ローンを借りるいちばんのデメリットは、将来設計ができないまま住宅ローンを借りると、返済がきつくなることがあるということです。

解決策

数年後の自分の状況や家族構成などは、なかなか想定することができません。だからこそ、その変化に対応するために住み替えを想定し、転売しやすい物件を選びましょう
今は2LDKの広さで大丈夫だったとしても、4人家族になれば3LDKの広さが必要になるかもしれません。実際に私が販売しているマンションでも、家族構成が変わったために、より広いマンションへ住み替えを検討されている方も多いです。そのためにはもとの住まいの転売が必須となりますが、転売しやすい物件を選んでおけば、物事がスムーズにすすみます。

年収がまだ低い・自己資金が少ないことによるデメリットがある

選べる住宅ローン商品が少ない場合がある

住宅ローンの商品の中には、年収や自己資金が多い場合に金利が低くなる商品や、住宅ローンを借りる際の費用が安くなる商品があります。
しかしまだ若くて年収が低い場合、自己資金が少ない場合は住宅ローンの商品が選べない場合があります。

住宅ローンの借り入れ可能額が、少ない可能性がある

住宅ローンを借りるには審査が必要です。
審査には勤続年数や年収、自己資金も関係してきますので、全ての項目において基準を満たしていない場合などは、希望の金額を借入できない可能性があります。

プロが総解説!住宅ローン選びはここに注目!
住宅ローンには色々な種類があって、選ぶポイントがたくさん!ここでは不動産の営業スタッフがおさえておくべき住宅ローン選びのポイントと、その内容について解説。長い付き合いとなる住宅ローン。ポイントを整理して自分たちにあったローンを選びましょう。

住宅借入等特別控除が満額控除されない

住宅ローンを借りると、諸条件を満たした場合に住宅借入等特別控除(通称・住宅ローン控除)を利用することができます。これは住宅ローンの年末残高の1%を上限として、所得税が還付されたり、住民税から控除が受けられたりする制度です。
年収が低いために納めている所得税や住民税が少ないと、住宅借入金特別控除が満額控除されない場合があります。例えば控除上限が30万円だったとしても、納めた取得税・住民税が15万円の場合は15万円しか控除されないのです。


20代で住宅ローンを借りることがおすすめの人、そうでない人

上記までを踏まえて、20代で住宅ローンを借りることをおすすめできる人と、そうでない人について説明します。

住宅ローンの返済額が今の家賃と変わらず、勤務先の拠点が変わらない人はおすすめ

現在支払っている家賃と住宅ローンの返済額が変わらなければ、今まで家賃を払っている実績があるので、住宅ローンを借りても安心です。
また勤務先の拠点が変わってしまうと、購入した住宅に住めない、通勤に時間がかかり交通費が増えるという心配もありますが、拠点が変わらないのであればその心配もありません。

初めて住まいを探す人は注意が必要

実家を離れて初めて一人暮らしをする人、結婚を機に親元を離れ新居を探している人が住宅ローンを借りる場合は注意が必要です。
それは家賃や光熱費・生活費の目安が分からないまま住宅ローンを借りてしまうと、想定以上に光熱費や生活費がかさみ、住宅ローンの返済がきつくなってくる場合があるからです。初めて住まいを探す人は、より綿密に担当営業と資金計画の打ち合わせをしたうえで、住宅ローンを借りる事が大切です。

他の人はどうしてる!?


20代で住宅ローンを借りた人の理由

Aさん(単身):【住宅ローンの返済額が家賃と変らなかったから】

今払っている家賃が無駄だと思い始め、モデルルームの見学に行きました。
住宅ローン資金計算を返済期間40年で試算すると、住宅ローンの返済額が今の家賃と変らないことにビックリ。団体信用生命保険もついているし、間取りも賃貸より広くなるので、住宅ローンを借りることにしました。

Bさん(新婚):【定年前に住宅ローンを終わらせたかったから】

初めてモデルルームに行った時、資金計算やライフプランのシミュレーションをしてもらいました。住宅ローンの返済期間を35年で考えた時、20代で購入しないと定年までに返済が終わらないと気づきました。30歳を過ぎても返済期間を短くすることで定年までに完済することができますが、その分ローンの返済が高くなってしまいます。
悩んだ結果、住宅ローンを定年までに完済したいので20代で住宅ローンを借りることにしました。

Cさん(ファミリー):【団体信用生命保険に加入し、万が一の場合も家族が安心できるから】

両親が住宅購入する際、父親に病気があり、団体信用生命保険のついていない住宅ローンを選ぶしかなかったと聞いていました。
万が一病気や事故にあって亡くなった場合を考えて、住宅ローンの返済がなくなる団体信用生命保険は加入したいと思っていましたし、何より保険に入ることで妻と子供も安心して暮らしていけるのではないかと思い、健康である若いうちに住宅ローンを借りる決断をしました。


まとめ

私が販売しているマンションのモデルルームにも、20代の方が多く来店されます。20代だからローンが組めない、20代だから特別に不利になるということはありません。
大切なことは、最大のメリットである「賃料を抑えることができ、若い年齢で住宅ローンを完済できる」こと、デメリットである「将来設計ができないまま住宅ローンを借りると、返済がきつくなることがある」ことを念頭に、無理のない資金計画と、将来を考えた物件選びや間取り選びをすることだと思います。

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