マンション購入を検討する際に、新築と中古どちらにするか迷われる方は多いと思います。新築も中古もそれぞれ一長一短がありますので、購入後の理想の暮らしのために、目的に合った選択をすることが重要です。
筆者は新築マンションの営業スタッフとして日々お客様と接していますが、やはり新築と中古で迷うお客様はとても多く、どちらに住むのが良いかを決めるのは容易ではないと感じます。
そこで今回は、新築マンションを購入したお客様の声から見えてくる、「新築マンションの良さ」について解説してまいりたいと思います。マンション購入を検討している皆さまの決断の一助となれば幸いです。
誰かが1日でも入居したり、もしくは未入居でも建築後1年以上経過した時点で中古として扱われます。
これからマンション購入を検討されている方へ
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購入したお客様の声から見る「新築マンションの良さ」
「未入居」かつ「建築後1年未満」という限られた期間でしか得られない新築マンションの良さとはどんなところでしょうか。あなぶき興産の新築マンションを購入したお客様からいただいた声を紹介します。
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誰も住んでいない新築だから良い

30代女性
誰も住んだことがない家に住むのって、気持ちがいいですね!設備も新品の物を使えて嬉しいです。
未入居で、誰も使用していない真っ新な住宅は気持ちが良いもの。新築ならではのお声です。
変更工事などで好みの住まいに変えられる







30代男性
また有料で間取りの形状を変更する工事をして、自分達に合ったお部屋に変えることができるので良かったです。
新築マンションは、一般的に建物が完成する前から販売が始まります。そのため購入するタイミングによっては、床や建具の色を選べたり、間取りの変更工事を行うことが可能。
中古マンションのように、購入後に改めて工事をする必要がなく、スムーズに入居できるのが良いところです。
※床や扉のカラーセレクト、間取りの形状変更工事等の対応はマンションによって異なります。受け付けていない場合や有償となる場合もありますので、スタッフに確認してください。
気に入った立地の中で、好みの部屋・階数を選べる







30代男性
中古マンションの場合は、販売中のお部屋しか選ぶことができません。そのため立地が気に入っていたとしても、間取りや階数までは希望通りにならないことも。
新築マンションなら多くの選択肢から選ぶことができます。
建物の完成までを見ることで、住まいに愛着がわく







20代女性
引越しの準備や家具・インテリア選びもSNSで情報を集めながら、ゆっくりすることができました。
すでに完成済みの中古マンションとは違い、新築マンションは一般的に完成する前から販売が始まるので、建物の完成までを見届けることができ、それが住まいへの愛着を感じる要素になる方もいらっしゃるようです。
将来にわたって、長い年数住むことができる







60代男性
どんな住宅でも経年劣化により、いつかはリフォームや建て替えが必要になります。
コンクリート造のマンションは、もともと木造の戸建て住宅より寿命が長いですが、新築マンションなら完成当初から入居するのでより長く住むことができます。
身近に同じような世代・世帯が住んでいる







30代女性
子どもの学校情報を交換することもできますし、何より子どもに新しいお友達がすぐできたのが嬉しいです。
ファミリー向けの新築マンションでは、子育てファミリー世帯の購入割合が高く、結果的に身近に同じような世代・世帯が住む環境になります。
子ども同士が仲良くなるのはもちろん、親同士のコミュニティができることで、学校内での子どもの情報や進学先の学校情報等の情報交換ができるメリットも生まれます。
「新築マンションの良さ」ってどういうところ?
前章のお客様の声を踏まえて、新築マンションの営業スタッフの筆者が考える「新築マンションの良さ」について解説していきたいと思います。
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自分が一番最初の入居者になれる
新築マンションの良さは何といっても、自分が一番最初の入居者になれるという高揚感・特別感を得られることだと思います。
ほかの誰も住んだ事がない、まっさらなマイホームというのはとても気持ちがいいものです。そんなマイホームで過ごす日々は、所有している喜びも湧いて愛着もひとしおでしょう。
最新の設備仕様がついてくる
新築マンションでの設備は最新のものが採用されます。
例えば室内ならキッチン・バス・トイレに各メーカーの最新設備が、セキュリティ面ではオートロックや電子錠・防犯カメラなどに防犯性能がより高い最新のものが導入されます。
また共用部では宅配ボックスやテレワークスペースなど、最新のニーズに沿った設備仕様が導入されるのも新築マンションならではです。
最新の耐震基準に沿っている
現行の建築基準法が定める新耐震基準では、震度6強~7の地震でも建物が倒壊・崩壊しない強度が求められています。
新築マンションも当然のことながら新耐震基準で建設されているので、震度6強~7の大地震が発生しても倒壊のリスクは低くなります。
もちろん、中古マンションでも新耐震基準を満たす物件はあります。しかしマンションごとに確認する必要がある上、たとえ立地や間取りが気に入ったマンションがあったとしても、新耐震基準を満たしていないということもあり得ます。
自宅が地震に強いかどうかは、いざという時に自分や家族の安全を確保するとても重要なポイントです。
新築マンションなら、事前に調査などをすることなく、新耐震基準を満たした建物であるということが確約されるのも、新築マンションの良さだと思います。
災害対策がアップデートされている
新築マンションの災害対策は、頻発する災害での被害を教訓にして、日々アップデートされています。
耐震性能が高い建物であることに加え、国の基準を満たした防災関連の設備が多く採用されていて、住む人の安全な暮らしが守られるよう対策が強化されています。


さらに最近の新築マンションでは、各家庭で準備するのが難しい防災グッズや最低限の避難必需品を共用部に備えているところも増えてきています。
「マンション全体で災害に備えている」という安心感も、新築マンションの見逃せないメリットだと思います。
住宅ローンを全て返し終えた後も長く住める安心感
新築・中古を問わず住宅はとても高額ですので、購入の際は住宅ローンを利用するのが一般的です。
住宅ローンはだいたい35年~40年の償還期間で契約する方が多いですが、無事、全て返し終えた暁には、当然のことながらローンの償還期間の分だけ建物の築年数は経過しています。
建物の躯体や設備は、どんなに大切に使ったり、定期的なメンテナンスや修繕を行ったとしても、経年劣化は避けられません。住宅ローンを全て返し終えた後も長くそのマンションで暮らせるのは、新築マンションならではの良さかと思います。
アフターサービスが受けられる
新築マンションを購入すると、新築マンションの売主が引渡し時から一定期間、無償で不具合の修理等の対応を行うアフターサービスが受けられます。
一方で中古マンションの場合は、売主が個人であることが多く、基本的にアフターサービスはありません。
入居後、生活がはじまってから気づく不具合も多く、それに対応してもらえる新築マンションは安心感があるのではないでしょうか。
マンションは長く住み続ける大切な住まいです。資産価値を守りながら快適に過ごすためには、アフターサービスの充実が重要な要素となります。
コミュニティ形成のしやすさ
新築マンションへの入居は、基本的に売主の会社が指定した幹事会社の主導の下、一斉入居というかたちで行われます。
したがって中古マンションとは違い、管理組合の運営など何もかもがいちからのスタートです。
同様に住人同士の繋がりもいちから築くことになりますので、すでに出来上がっているコミュニティに後から入っていくよりも、コミュニティ形成がしやすいと感じる人が多いようです。
同じマンションに住む他の世帯と良好な関係を築くということは、普段の生活に楽しみや安心を生み出すだけでなく、災害など有事の際には互いに協力して助け合えるという非常に心強いメリットもあります。
また子育て世帯が多いマンションでは、親同士子ども同士が顔見知りになることで防犯性の向上も期待できます。家族以外にも見守ってくれるコミュニティがあるのは安心ですね。
購入時の諸費用が抑えられる
新築・中古を問わずマンションの購入時には、お部屋の販売価格とは別に諸費用というものがかかってきます。その相場は、販売価格に対して新築マンションでは3%~5%、中古マンションでは6%~10%が一般的。
新築マンションに比べて中古マンションの諸費用の金額が大きいのは、仲介手数料(売買取引に対する成功報酬)が必要となることが多いためです。
中古マンションは個人が売主となることが多く、一般的には不動産会社が仲介をして売主と買主の売買契約が成立しますが、その仲介の成功報酬として仲介手数料が発生するというわけです。
ちなみに仲介手数料は法定上限があり、その中で不動産会社が自由に決められます。例えば3,000万円の中古マンションを購入した場合、仲介手数料の法定上限は105.6万円となります。
一方、新築マンションでは売主(マンションの開発を行うデベロッパー)が直接販売を行う「直販」と呼ばれるスタイルがほとんどのため、仲介手数料が発生しません。
新居への引越しには何かとお金がかかりますので、購入にかかる諸費用を抑えられるというのはとても助かりますよね。
新築ならではの税制優遇・減税措置がある
新築マンションの購入や入居後には、さまざまな税制優遇や減税措置があります。新生活は出費もかさみがちですので、自身が適用要件に該当している制度は最大限活用したいですよね。
中古マンションにも税制優遇がありますが、取得するマンションの築年数や省エネ性能によって異なりますので、適用の可否を確認する必要があります。
税制優遇
新築 | 中古 | |
---|---|---|
住宅ローン控除 | 年末の住宅ローン残高の0.7%が 「所得税+住民税の一部」から 最大13年間控除(減税) | 年末の住宅ローン残高の0.7%が 「所得税+住民税の一部」から 最大10年間控除(減税) |
2023年8月現在の情報です。適用条件はこちらの記事でご確認ください。
減税措置
新築 | 中古 | |
---|---|---|
登録免許税(建物) | 要件に適用すれば軽減される | 適用されれば軽減される |
不動産取得税(建物) | 床面積が「50㎡以上240㎡以下」の 新築住宅は建物の不動産取得税が軽減 | 令和6年(2024年)3月31日までに取得した分について 税率が3%に軽減 |
固定資産税(建物) | 一定期間2分の1に減額 | 一定要件を満たすリフォームを行うと 建物の固定資産税が減額される措置がある |
2023年8月現在の情報です。適用条件はこちらの記事でご確認ください。
まとめ
筆者が営業スタッフとして思う新築マンションの良さと、実際に新築マンションを購入したお客様が思う新築マンションの良さをご紹介しました。
新築マンションという何もかもがまっさらなお部屋に、ひとつずつ自分の色を付けていき理想の暮らしを作り上げる楽しさは格別です。記事を通して「新築マンションにはこんな良さがあるんだ」ということを、改めて知っていただける機会になりましたら嬉しく思います。