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くらしのヒント

ピクニックって具体的に何をするのか問題。楽しみ方アイデアを紹介します

ピクニック。歴史をひもとけば18世紀半ばのイギリス貴族の狩猟遊びが起源の、手軽なアウトドア遊びの定番。近年はスタイリングに凝った「おしゃれピクニック」なども人気です。
典型的インドア派な筆者も、例外的にピクニックは大好き。
しかし「ピクニックに行った」と言うと、「行って何をするの?」と尋ねられることがしばしばあります。「お弁当を食べて、その後は?」と。また「お弁当を作ってまで出かけるのは面倒そう」という声を聞くことも多く、ピクニックに対して”非ピクニック族”が抱いているハードルの高さに驚きます。

そんなに構えなくても、ピクニックはもっと気軽に、適当に楽しめるもの。
「でも用意を考えると、いろいろ面倒くさそう」
「行って何をすれば良いのかイマイチよく分からない」
そんな迷える子羊のために、ピクニックの楽しみ方を紹介します。

「そんなことより、ピクニックって何を持って行けばいいの?」という人は、持ち物編をどうぞ!


そもそも皆、必ず1回はやったことがあるはずなんですよ

例えば、お弁当を持ってお花見や紅葉狩りに行く。
例えば、運動公園や動物園にお弁当を持って遊びに行く。
例えば、お弁当を持って潮干狩りや磯遊びに行く。

どうですか。やったことないですか?
ピクニックの定義は「野山や海岸などの自然豊かな場所に出かけて、そこで飲食したり遊んだりする」こと。したがって、お花見も、近所の公園や綺麗な浜辺にお弁当持参で行くことも、すべて広義のピクニックです。この定義に従うなら、デイキャンプでBBQをすることすらもピクニックに含めることが可能でしょう。
だから大方の人は、少なくとも1回くらいはやったことがあるはずなんです。それでもなお「ピクニックなんて1回もやったことがない」という人は、相当なインドア派の人を除けば、かなりレアな存在ではないかと個人的に思います。

「なーんだ。ピクニックってそんなので良いの?」って思いましたか?
そうです。ピクニックって「そんなの」なんです。気軽に食べ物を持って、気持ちの良い楽しい場所へ。決して面倒くさくも、大仰なイベントでもないんです。


外で食べるから楽しい!美味しい!メインイベントの食事にはひと工夫を加えて

「ピクニックは意外と気軽にできるものである」とお分かりいただけたところで、さっそく本題の「ピクニックの楽しみ方」の話に入りましょう。
ピクニックのメインイベントは屋外での食事。ですから、まずは「外で食事をすること」そのものを楽しむ工夫をしてみます。

必ずしもお弁当を作る必要は”ない”

「外で食事をすることを楽しむ工夫」といっても、持っていくお弁当を豪華にするという話ではありません。お弁当に関しては、メニューは何でも良いです。なんなら道中のベーカリーやデリで購入するのもアリです。筆者の友人には、コンビニのお弁当を持っていったという強者もいますよ。

見た目をいい感じに整えるとご馳走感がUP

サンドイッチにキッシュ、そして少しのドライフルーツとチーズ。とある日のピクニックのメニューです。もちろんおやつは別に用意しましたが、なかなか テキトーな シンプルなメニューでしょう?
それをフードコンテナに入れて持っていって(あるいは買ったままのパックで持ち運んで)、現地で紙皿に取り分けて食べる……たしかに手軽ではありますが、これではメニューだけでなく絵面までもがシンプル過ぎて、ちょっと楽しむことからは遠ざかった気がします。

そこで、少し「盛って」みることにしましょう。

ランチを「盛る」

紙皿や紙コップの代わりに、樹脂製のカップや足つきのスタンド、そして木製のプレートを使います。クロスを敷いたアウトドア用のピクニックテーブルにそれらを並べたら、これはもう立派なランチです。
食事中のお水には、ミントとフルーツをいれたフレーバーウォーターを用意しました。朝にセットしておけばランチタイムには飲みごろ(フルーツの傷み防止のため氷を入れて、さらに保冷バッグに入れて持参することをオススメします)。最近は実用面と見た目の良さが両立したウォーターボトルが充実しているので、ぜひ導入を。テーブルの華やかさがさらにUPします。

テーブルウェア

メラミン製や樹脂製のカップやプレートは、割れにくく軽いので実用面でも優秀です。紙皿や紙コップ、薄いプラスティック製の使い捨てコップと違ってある程度の重さがあるので、風で倒れたり飛んでしまうことが少ない点も便利。なんといっても安価なので、季節やピクニックのテーマに合わせて色違いで揃えやすいのも魅力。普段使いもしやすいデザインなので、ピクニック用に買ったものの1度しか使ってない…というようなこともありません。

食べた後のお皿を持ち帰るときは、まとめてビニール袋に入れてしまいましょう。汚れがひどいときは、キッチンペーパーやティッシュペーパー等で汚れを軽く拭ってから入れれば大丈夫。

「おやつの時間」ではなく「ティータイム」

ところで日本語の古語では、ピクニックのことを「野掛け」といいます。デジタル大辞泉による解説は

春秋ののどかな日に、野山に遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。

海辺に出かけて行く「磯遊び」を野掛けに含めることもあるようです。
もちろんお弁当も持っていきますよ。「野掛け振る舞い」という言葉がありますが、これは飲食物を振る舞うこと、あるいは飲食物そのもの、つまりお弁当のことを指します。風流人になると「茶弁当」といって、お弁当と一緒に野点(のだて。戸外で茶を点てること)用の茶道具一式も携えて行ったりしたようです。

もうお分かりですね。
単におやつを食べるのではなく、ティータイムとして(またしても)「盛って」みましょうというわけです。

とはいっても、キャンプをする人のように、行った先でミルで豆を挽いて、お湯を沸かしてドリップして…と本格的なのはまず無理です。ピクニックで行くような場所はだいたい火気の使用ができませんし、いくら「盛る」ためとはいえ大荷物を持って行くのは大変ですから。ここは割り切って、コーヒーや紅茶などは自宅で作ってから持って行きましょう。ステンレス製のタンブラーに入れておけば熱いまま、または冷たいままいただけます。淹れたてにこだわるのは自宅だけで我慢です。

ティータイムも「盛る」

盛り付けるときは、こんな風にカフェトレイ風に。
シンプルなマグとプレートでも、絵柄が入った懐紙や、カラフルなペーパーナプキンと組み合わせることで、無限にイメージを変えられます。

もしくは、江戸時代の風流人を気取って、野点をそのまま再現してしまっても面白いですよ。
野点用の、通常のものよりひと回り小さな茶碗・茶筅(ちゃせん)・茶杓(ちゃしゃく)なら大した荷物にはなりません。うまく重ねれば、お弁当箱を入れるような巾着袋に収まってしまうくらいコンパクトです。最近ではスティック状に個包装されたお抹茶も販売されているので、それを使えばお抹茶・お茶碗・茶筅・お湯(保温性の良いタンブラーに入れて持って行きます)の4点セットさえあれば野点を楽しめます。

簡易の野点

お抹茶を入れる棗(なつめ)にも野点用の中蓋の付いた小さな物がありますが、筆者は保存容器も兼ねたもので代用してしまっています。それに加えて、茶筅通し(お茶碗にお湯を入れて、そのお湯で茶筅の穂先を清めること)をした後に、お茶碗を拭く茶巾も省略です。
だってピクニックだから!!!
ちゃんとお稽古をしている人が見たら目をむくこと確実ですが、そのあたりは良い加減に気楽にやってしまいましょう。茶筅通し→お茶を点てる、の2ステップくらいの適当さで充分だと個人的には思います。

ところで、ここまで「適当でOK」と言いながら、なぜお茶を点てるという1ステップだけで完了しないのか。それは、茶筅通しの動作には、穂先をお湯にくぐらせることで柔らかく弾力を持たせ、お茶を点てやすくするという実用性も備わっているからです。お茶を点てる一連の動作って、実は儀礼一辺倒というわけじゃないんですね。

なお、お抹茶をうまく点てるコツは、腕全体を動かさずに、手首のスナップで茶筅を前後に動かすこと。そうするとふんわりした泡を作れます。細かい泡が充分に立ったら、「の」の字を書くようにして茶筅を抜きます。
屋外で自分で点てるお茶は格別の味わい。定番の和菓子のほか、チョコレートのような洋菓子でも合います。ちょっといつもとは違うティータイムの演出で楽しんでみてはいかがでしょう。


アウトドアを楽しむ、おすすめアクティビティ

お腹はいっぱいになった。じゃあ、その後は?
非ピクニック族がもっとも(?)気にしている「お弁当を食べた後の時間」の過ごし方の一例を紹介しましょう。

子供も大人も楽しめる、しゃぼん玉

しゃぼん玉

普段、住宅街ではご近所への迷惑を考えて手を出しづらい遊びだからこそ、ピクニックでは思い切り楽しみましょう。子供はもちろん、大人も一気に童心に返って楽しめます。
小さいのをたくさん作ったり、大きなしゃぼん玉作りにチャレンジしたり。またはフワフワと漂うしゃぼん玉を追いかけたりと、楽しみ方は幾通りにも。陽の光をキラキラと反射する様子は、とてもフォトジェニックです。

小さいものなので、持って行くときに荷物が増えすぎないのも◎。

スケッチで風景を描きとめる

iPadでスケッチ

高性能なカメラを搭載したスマートフォンの登場で、誰もがカメラマンと化しているいま。だからこそ、風景を撮影するのではなく、あえてゆったり、自分の手で描いてみるのはいかが?
スケッチブックに絵の具や色鉛筆で描くのも良いけれど、タブレット端末ならより手軽。SNSへのシェアも楽ちんです。

とはいえ、スケッチができるようなドロー系アプリは有料のものが多く、そのため「いきなり有料アプリを購入するのはハードル高すぎなのでは」と躊躇するかもしれません。でも心配はご無用。無料のスケッチアプリでも、機能が充実していて使えるものが意外とあるのです。いろいろ試して、自分が使いやすいアプリを見つけてみてくださいね。

読書で落ち着いたひと時を過ごす

読書

じつはオススメなピクニック読書。
自然の音に囲まれてゆったり本を読んでいると、いつもより集中できるような気がするのは不思議なものです。

本とサンドイッチとコーヒーだけを持って、ひとりでふらりと公園へ。
ハードル高めの「ひとりピクニック」も、本を1冊バッグに入れるだけで一気にチャレンジしやすくなる気がします。日常を慌ただしく過ごしている人にこそ、もっともオススメしたいピクニックのアクティビティです。

季節に合わせた柄、好きなモチーフ・素材のブックカバーを使えば、外に持ち出す際の汚れも気にならず、気分も上がります。

野の花で遊んだり、シーグラスを拾ったりする

公園でよく見かけるシロツメクサやタンポポなどの野の花。子供のころに花冠をつくった記憶はありませんか。

シロツメクサの花冠

小さなブーケを作ってテーブルに飾ったり、スケッチブックに絵を描くように、花びらや葉っぱをマスキングテープで貼り付けたり。野の花を愛でて、様々に楽しんでみましょう。

公園によっては植物の採取を禁止しているところがあります。ルールをよく確認してくださいね。

海辺でのピクニックなら、シーグラスや貝殻を探します。
シーグラスは海岸で見つかるガラス片のこと。波にもまれて角が取れ、丸くフロストガラスのような風合いがとても綺麗。

シーグラス

ガラス瓶に入れて飾ったり、ハーバリウムのお花の代わりに入れたり、ジェルワックスに沈めてキャンドルの飾りに使ったりと、自宅に持ち帰ってからも楽しめます。

ただ風景を楽しむ(あるいは何もしない)

繰り返しになりますが、ピクニックのメインイベントは屋外での食事です。
だから、ごはんを食べ終わったからといって、別にあくせくと何かしようとしなくてもいいと思いませんか?お茶を飲みつつ、お菓子やスナックをつまみつつ、一緒に来た家族や友人とダラダラとおしゃべりしたり、寝っ転がってダラダラしたり、そのままお昼寝してしまえば良いんです。

筆者はピクニックのことを、キャンプのようなガッツリしたアウトドアの遊びというより、屋外で行う”おうちカフェ”のようなものだと考えています。だから行った先であれこれ動き回ることよりは、いかに素敵な場所に行くか・そこで寛ぐか・楽しく食べたり飲んだりするかの方に注力すべきだと思うのです。
全力でダラダラしましょう!


ここまで読んで「じゃあ出かけてみようか」となった人に。ピクニックに最適な場所の選び方

兎にも角にも、外に出かけて行かないことにはピクニックは始まりません。近所の公園でも、ちょっと足を伸ばして景色の綺麗な浜辺でも、どこでも構わないのですが、最初からいきなりハードモードにならないよう、ピクニック向きの場所の選び方を紹介しておきます。

  1. 芝生がある(公園の場合)
    フカフカと座りやすく、また土埃が立たない芝生の上はピクニックに最適。万一、子供が転んでしまっても、怪我をしにくいというメリットもあります。
  2. 適度な木陰・日影となる場所がある
    簡易テントのような日差しを遮るものがあっても、直射日光を浴び続ける場所では暑くて寛げません。日差しを遮る物を何を持たないのならば、なおさらです。適度に木陰・日影がある場所を探して腰を落ち着けましょう。
    公園なら、東屋(四阿)や藤棚などのパーゴラがある場所も◎です。
  3. トイレがある(設置数が多い)
    アウトドア遊びで困ることランキングの上位にくるであろう、トイレ問題。安心してピクニックを楽しむためには、トイレは近くに確保しておきたいですね。人気のある公園ではトイレも混雑するので、どこにどれくらい設置されているかも事前に確認できていればさらに安心です。
  4. 駐車場が近くにある
    基本的には、お弁当とレジャーシートさえあればOKのピクニック。でも快適に過ごそうと思ったら、持って行くアイテムが増えてしまいがち。そうなってくると、車での移動が便利です。駐車場があり、かつピクニックを行う「本拠地」までの距離が近い公園が便利ですね。

「そんな都合の良い公園なんて思いつかない!」と思った人も大丈夫。アルファジャーナル編集部スタッフとライターが厳選した、ピクニック向きの公園リストを用意しました。

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