暖かな太陽の光に、爽やかな風。気候が良くなってくると外に出かけたくなります。
もっとも身近で手軽なアウトドア「ピクニック」に行きましょう。
おにぎりやサンドイッチを持って公園へ行く。陽の光の暖かさを感じながら、ランチを食べて、のんびり微睡む。そんな休日を過ごすための必須アイテム5点と、あるとよりピクニックを楽しめるプラスワンアイテム6点を、それぞれリスト形式で紹介します。
必ず準備したい、5つのピクニック必須アイテム
まずは、ピクニックに行くなら必ず持っていくべきアイテムを紹介。ここに挙げた5つのアイテムさえバッグに放り込めば、あとは公園に行くだけです。
1.なにはなくともレジャーシート
「ベンチや東屋があるから、なくても大丈夫」
「地面にそのまま座っても平気だから」
そう思っていたとしても、レジャーシートは用意することをオススメします。レジャーシートは単なる敷物というだけではなく、地面から伝わる冷えや湿気を防いだり、硬い地面の上でも快適に座っていられるなど、自然の中でリラックスするには欠かせないアイテムだからです。
素敵な色やデザインのものが多数販売されていますが、見た目だけで選ぶと後悔するかも。快適なピクニックを過ごすためのレジャーシートの選び方を紹介します。
✓サイズは大きめが◎
何人で、どんな風に使うかを想定して選びます。
レジャーシートには「○人用」と表記がありますが、これは座って使用する時の目安。寝転んだり、荷物を置いたりするスペースは(もちろん)考慮されていませんので、その表記を信じて買うとお弁当を広げるスペースすら足りなくなるかも…
大は小を兼ねます。「迷ったら大きめ」を選びましょう。たとえ大きすぎたとしても、使わない部分を折りたためば問題ありません。
✓防水性・撥水性のある素材
雨や朝露で濡れていたり、水分が絶えず蒸発していたりと、地面からの湿気は侮れません。座っていたら水分が染みてきて、なんだかお尻が冷たい…というのは興ざめですね。したがって防水の機能は外せません。また使い終わったシートの水分を拭いたり、保管前に乾かしたりという手間を軽減するためには、撥水性があるかどうかもチェックしたいポイントです。
さらに汚れた時に自宅で洗えるか、収納しやすいか(持ち手のある収納バッグ付きのものが便利です)等もチェックしておきたいところ。
✓シートの厚みは充分か
薄手のレジャーシートはコンパクトに畳めて持ち運びには便利ですが、硬い地面の上や凸凹のある場所では座りにくく寛げません。また長く座っていると、地面からの冷えが伝わってきます。やはりある程度の厚みは確保しておきたいところ。最近ではクッション性のある厚めのレジャーシートが多数販売されていますので、チェックしてみましょう。
可搬性は落ちますが、分厚いクッション素材の折りたたみ式のものなどもあります。こちらは「レジャーマット」という名称で販売されていることが多いようです。
機能もサイズも問題ないけど、どうしても好みの色柄のものが見つからない。そんなときはレジャーシートの上に、好みの色柄のラグやブランケットを敷いてしまうのも手です。レジャーシートを買い換えなくても、季節や場所に合わせてイメージを変えることができるので、スタイリングにこだわりたい人にもお勧めです。
2.お弁当と飲み物
ピクニックの定義は、野山や海辺などの自然豊かな屋外に出かけて、そこで食事を楽しむこと。ですからお弁当と飲み物も必須アイテムです。
でも食べやすく、また、詰め方にひと工夫した可愛い見た目のお弁当なら、もっと楽しくなりますね。
作るのはどうしても苦手…という方は、道中のデリやベーカリー、コンビニなどで調達してしまいましょう。ピクニックは自然の中で食事をすることそものもがメインイベントなので、メニューはなんだってOKなのです。
3.保冷剤・保冷バッグ
屋外で快適に過ごせる気温ということは、食べ物が傷みやすい気温ということでもあります。保冷剤と保冷バッグを活用しましょう。
お弁当のほかに、飲み物やデザートも持参することも考えて、サイズや形の違う物を複数準備しておくと便利です。
4.おしぼり(布)・除菌ティッシュ・ウェットティッシュ
手や口を拭いたり、片付けるときにちょっとした汚れを拭ったり。出先では近くに水道がないことも多いので、除菌ティッシュやウェットティッシュは多めに用意しておきたい必携アイテムです。
それとは別に、小さなタオルや布巾でつくったおしぼりを複数用意することもオススメします。適度な厚みがあって手や口を拭きやすいので、特に小さな子供を連れているときには重宝します。
5.ゴミ袋に収納ケースに。多用途に使えるビニール袋
ゴミや汚れた食器を入れて持ち帰ったり、摘んだお花や海辺で拾い集めたシーグラスを入れたりと、多用途に使えるビニール袋は忘れずに用意したいアイテム。
大は小を兼ねます。また、足りないよりは余るくらいのほうが困ることもありません。
やや大きめサイズのものを複数枚用意しておきましょう。
プラスワン☆あると便利&嬉しいアイテム6選
なくてもピクニックはできるけど、あればもっと便利に、そして楽しくなるアイテムを6つピックアップ。少し荷物は増えてしまいますが、絶対にオススメできるアイテムたちです。
1.くつろぎ度をUPさせる簡易テント
コンパクトに収納できて持ち運びしやすく、また、組み立ても本格的なテントに比べて簡単にできることから人気の簡易テント。ちょっとした日影をつくったり、荷物を置いたりと多用途に使えますよ。ほどよく周囲からの視線を遮るので、疲れたときの休憩用にもピッタリです。
ピクニック人気を受けて様々な色柄デザインのものが販売されていますが、選び方にはちょっとしたコツがあります。
✓サイズ選びの目安は、使用人数+α
簡易テントにも「○人用」と使用想定人数が表示されています。選ぶときは、ぴったりのサイズよりは、使用する人数+1人分のサイズがオススメ。荷物をテント内に置いたままでも人が入れる程度の余裕を持たせた方が快適に過ごせます。
また大きめサイズのテントは、小さいテントに比べて風に飛ばされにくいというメリットも。
✓組み立て方・収納方法・収納時のサイズは必ず確認
簡易テントの組み立て方は大きくわけて3パターン。
- 収納バッグから出して広げるだけのポップアップ型(ポップアップテント)
- 折りたたみ傘のような骨組みで、上部を引っ張り上げて組み立てるワンタッチ型(ワンタッチテント)
- ポールをテント生地に差し込んで組み立てるポール使用型
アウトドア初心者でも簡単に組み立てられるのは、1のポップアップ型か、2のワンタッチ型。骨組みがしっかりしている分、ワンタッチ型のほうが風の影響を受けにくいと言われますが、ピクニック用途ならより簡単に組み立てられるポップアップ型で充分です。
ただし、ポップアップ型テントは(サイズや種類によりますが)畳んだあともそれなりに大きいものがあり、荷物が多いと持ち運びが大変なこともあります。購入前には畳んだ時のサイズの確認も忘れずに。
また支柱がバネのように戻ろう(開こう)とする力が強いので、慣れていないとスムーズに畳めないことも。これは練習して慣れるしかありません…
✓快適な居住性のための素材と機能
フルクローズになる?
入り口を閉じられて、全方位遮断できるテントをフルクローズのテントと呼びます。ピクニック用途のテントには必須の機能ではありませんが、子供の着替えや、授乳・おむつ交換が必要な時には大活躍します。
風通しが良い?
テントは、風が通らないと中がかなり暑くなります。だから、前後または左右が開いて風を通せるタイプのものがオススメ。さらに開いたところがメッシュ素材になっていれば、風を通しつつも虫の侵入は防げるのでモアベターです。
遮熱・UVカット機能がある?
UVカットされていなければ、布で日差しを遮っても紫外線はそのまま降り注いでしまいます。それに、ピクニックに最適な時期は、太陽光が強い時期ですから、テントそのものが照らされて熱が溜まってくれば内部も暑くなります。したがって遮熱効果のある素材を使っているかもチェックしたいところです。
固定できる?
公園でちょっと休む程度なら固定する必要はありませんが、長い時間腰を落ち着けたり、また海辺など風が強い場所などでは地面に固定できるようになっていると便利です。固定のためのペグが附属していたり、重りを入れるためのサンドポケットがついているタイプなら安心ですね。
場所によってはテントの使用が制限されていることがあります。またテントの使用は許可されていても、ペグを刺すことは禁じられていることもあります。事前にルールを確認しましょう。
2.折りたたみ式のテーブル
食事がしやすくなるだけでなく、クロスやテーブルウェアと組み合わせれば、おしゃれなランチスタイルを演出できるピクニックテーブル。
たくさん物を載せすぎると天板がしなったり、不安定な地面の上に設置したときにガタついたりするので、選ぶときは価格の安さやデザインよりも堅牢性を優先した方が良いでしょう。また、小さな子供が手をつきやすい高さなので、天板に体重をかけてしまい、不用意に閉じたりひっくり返ったりすることも。堅牢性の高いテーブルなら、そんな心配も少なくなります。
アウトドアメーカーを中心に様々なデザインのものが販売されていますが、どうしても気に入るデザインがなかった場合は、テーブルクロスをかけてしまうのも手。
3.軽くて割れにくい素材のテーブルウェア
用意も後片付けも簡単な紙皿や紙コップ、割り箸は便利ですが、ちょっと味気ない気もします。かといって陶器のお皿やガラスのコップは、持ち運ぶのには重く、破損も心配ですね。そんな時に便利なのが、プラスティックや樹脂製の軽くて割れにくいテーブルウェア。
本格的なアウトドアグッズほどハードな印象ではなく、普段使いもOKなデザイン。ガラス製のグラスやプレートよりも安価に購入できるので、季節やお弁当のイメージに合わせてコーディネートもしやすいですね。
また紙製・使い捨てタイプのプラスティック製のお皿やコップと違ってある程度の重さがあるので、風が吹いても倒れにくいという利点もあります。
4.ポータブルスピーカー
風が木立を揺らす葉擦れの音、鳥の声、川のせせらぎや波の音をBGMに、おしゃべりを楽しむのがピクニックの醍醐味。でもそこにお気に入りにお音楽が加わったら、もっと楽しいはず!
そんな時にオススメなのがポータブルスピーカーです。Bluetoothでスマートフォンやタブレットと接続できるタイプなら、スピーカーを持っていくだけなのでお手軽ですね。電源の不要なバッテリ駆動タイプ、かつ防水・防塵のものを選ぶと屋外でも安心して使えます。
公園によっては、音を鳴らすものの持ち込みが禁止されていることもあります。事前にルールを確認しましょう。持ち込み可能な場合でも、周囲に迷惑にならない音量で。
5.ブランケットやクッション
開放感のある自然の中で、ゆったりリラックス……でもずっと座っていると身体が冷えてきがち。そんな時に便利なのがブランケットやクッションです。座布団がわりに使ったり、ブランケットなら羽織ったり膝にかけたり。そんな「ちょっとした体温調整」に重宝します。
また、日差しが強すぎて肌が痛いときにもブランケットは大活躍。適当な物が手持ちになければ、大きめのバスタオルでも代用OKです。
6.虫除け・紫外線対策グッズ
アウトドアを語る上では避けて通れない、虫刺されと日焼け対策。
特に日焼けに関しては、「春や秋は夏に比べて日差しが弱いから大丈夫」と考えている方も多いと思います。しかし、実は3月ごろから紫外線量は増え始めていて、長時間外で過ごすなら対応策をとるべきシーズンに入っているのです。
過度な日焼けは皮膚が炎症を起こしたり、体力の低下を招いたりと良いことはありません。羽織り物やストールで肌を保護する、日焼け止め剤を使うなどの対策を。
同様に、虫刺されで楽しいピクニックが台無しになることも避けたいですね。虫除けスプレーや携帯用虫除け器具を荷物の片隅に入れておきたいところです。
一般的に公園は火気の使用は禁止されていることが多いので、虫除けキャンドルや蚊取り線香など、火を使うアイテムはオススメしません。
ピクニックの持ち物チェックリスト
- 必須アイテム
- □レジャーシート
- □お弁当と飲み物
- □保冷剤・保冷バッグ
- □おしぼり・除菌ティッシュ・ウェットティッシュ
- □ビニール袋
- あると便利なプラスワンアイテム
- □ポップアップテント
- □折りたたみ式ピクニックテーブル
- □ちょっとおしゃれなテーブルウェア
- □ポータブルスピーカー
- □ブランケット・クッション
- □虫除け・紫外線対策グッズ
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