街にイルミネーションが輝き、クリスマスカラーに彩られた街角からはクリスマスソングが聴こえてくるこの季節。毎年恒例ながらも、心躍らずにはいられないホリデーシーズンの始まりです。
今年はどんなクリスマスを過ごしましょうか。
家族や友人、あるいは恋人。大切な人たちと過ごす特別な日のための、大人スタイルXmasホームパーティーとインテリアのアイデアを紹介します。テーマはシック&トラディショナル。ホリデーシーズンのワクワク・キラキラ感は残しながらも、大人だからこそ愉しめる、静かで伝統的な雰囲気のクリスマスです。
大人だからこそ愉しめる。カクテルパーティーのすすめ
クラシカルな食事会形式のパーティーは素敵ですが、準備も進行も大変です。慣れないうちはゲストと話をする暇もなく、料理を作って出すだけで終わってしまった…というのはよく聞く失敗談。そんな悲しい事態を回避するためにも、自宅をBarスタイルにドレスアップしたカクテルパーティーを提案します。
ホストもゲストも会話が弾む。ビュッフェスタイルのカクテルパーティー
カクテルパーティーとは、飲み物(カクテル)とライトミールをメインにした立食形式のパーティーのこと。ビュッフェスタイルだから料理を仕上げつつ配膳する手間が省けますし、テーブルセッティングも着席の食事会形式よりは簡単に済ませることができます。なによりホスト側の負担を限りなく小さくできるので、皆で寛ぎながら楽めますね。
「カクテル」パーティーというからには、飲み物を用意するのが大変そうなイメージがありますね。でも、ファーストドリンクだけをホストが提供して、あとはゲストが好きなように作れるようにセッティングしておけば意外と大丈夫です。そのためには、大きめのワインクーラーを用意して飲み物をたくさん出しておく、飲み物を作る道具類は使いやすいように揃えて並べておくなどの工夫を。もちろんアルコールを飲めない人のために、ノンアルコール飲料の準備も必要です。
キッチンにゲストが立ち入ることになるので、事前の掃除と冷蔵庫の整理は忘れずに!
【会場づくり編】リラックスしながら自由なスタイルでお酒や食事・会話を楽しめる場に
本来は立食形式で行われるカクテルパーティー。とはいえ、パーティーの間ずっとゲストを立たせっぱなしにするわけにはいかないので、座って寛げるスペースは確保しておきましょう。
ソファやチェア、スツールなど、銘々が自由に座れるように配置を。このように小さなセンターテーブルだけを置いた部屋なら、ラグの上に直接座っても大丈夫なように、クッションを多めに用意しておいても良さそうです。
【テーブルセッティング編】雰囲気と利便性を優先して。完璧なフルセッティングじゃなくても大丈夫
今回はテーブルが小さいこともあり、クリスマス柄のテーブルランナーにセンターピースを置いただけの、最小限でごくシンプルなセッティング。リースの中央にピラーキャンドルを置いて、アドベント・クランツ風(本来のアドベント・クランツのキャンドルは4本)にしました。赤くて大きなキャンドルは、揺らめく光とともに存在感抜群です。
ビュッフェスタイルだから、料理は大きなお皿やプレートに盛ってサーブします。
気を付けるべき点は、取り皿とカトラリーを人数分用意することだけ。今回のテーブルセッティングは最小限ということもあり、あえて食器の柄や種類は揃えずに「盛りだくさん」感を出しました。ただしチグハグな印象にならないよう、テイストの方向性だけは揃えています。
平らなプレートだけでは、テーブル全体がのっぺりした印象になってしまうので、足のついたコンポートなどを使って高低差を付けても◎。模様入りの透け感ある素材のものを使えば、キャンドルの光を反射して見た目にも華やかです。
【ディスプレイアイデア】いつものキッチンがバーに変身
自宅のキッチンやリビングの一角をバーのようにしつらえる「おうちBar」スタイル。カクテルパーティーを開くなら、取り入れない手はありません。
バーらしさを感じるものといえば、カウンター。実際のバーでも、磨き上げられたカウンターとしつらえの美しさ、そのカウンター越しに見るバーテンダーの技術が楽しみですね。またカウンター越しの店員さんとの会話も楽しみのひとつです。
というわけで、バーカウンターをキッチンに再現してしまいましょう。対面式のキッチンならそのカウンターを使って、カウンターがない場合はカウンターテーブルやバーカート(キッチンワゴン)などで代用します。
バーカウンターを再現する上でもっとも重要なポイントは「非日常感」。
まず、普段はカウンターの上に出しっぱなしになっている、コーヒーメーカーやケトルなどのキッチンツールをすべて片付けてしまいましょう。「ゲストから見える範囲には、日常を感じるものは何も置かない」くらいの強い意思をもって片付けてください。
片付けが完了したら、キッチンのバーカウンター化はほぼ完了したようなもの(それくらい日常感を排除することは重要なのです)。ここでようやくディスプレイをはじめます。今回はシンプルに小さなクリスマスツリー、ツリーと同系色でゴージャスな雰囲気のキャンドルホルダーだけを配置しました。
カウンターの柱には、繊細に光るワイヤーライトをプラス。ワイヤー部分もカッパーゴールドで色味を揃えています。
最後に、背後の飾り棚にお酒のボトルをバランス良く並べて完成!
どの角度から見られても大丈夫なように、カウンターの周辺はキッチリ片付けを!この隙のなさが「バー感」をより高めます。カウンターの高さに合うスツールがある場合は、並べるとよりそれらしさがUP。
バーカート(キッチンワゴン)で代用する場合は、ものを載せすぎず、スペースに余裕を持たせておくのがポイント。あれもこれもと載せすぎてゴチャゴチャさせては、見た目も美しくなく、バーらしさがなくなってしまいます。また、ツリーやキャンドルなどの小物をさりげなく飾るのもお忘れなく。
大きめのボトルやデキャンタ、アイスペールなどの重い物は下段に、グラスやシェイカーなどのツール類を上段に載せてバランスを取るのが基本の載せ方です。
【オススメレシピ・ドリンク編】クリスマスだから…本格的なレシピにチャレンジ
バーカウンターを作ったら、少し本格的なカクテルレシピにも挑戦してみたくなります。これを機に、グラスやツールを揃えてみるのも楽しいかもしれませんね。入手しやすいお酒を使った、でもちょっと凝ったオススメカクテルのレシピを紹介します。
乾杯シーンにオススメのロングカクテル
ブラック・ベルベットは、ビールとスパークリングワインを同量注いで混ぜ合わせたカクテル。
計量も不要なので、乾杯前に素早く作るのに向いています。ビールの苦みとワインのフルーティーな香りがマリアージュした、パーティーの始まりにふさわしい華やかな味わいです。
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Holidayシーズンのパーティにピッタリ!華やかなショートカクテル
アラウンド・ザ・ワールド
「世界一周」という意味のこのカクテルは、パイナップルジュースの甘さに、スッキリしたペパーミントの風味がアクセントのエキゾチックな味わい。南洋を思わせるクリアな緑色が美しくも華やかで、年末年始のパーティーにピッタリです。
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デザート感覚で楽しみたいクリームカクテル
パパゲーナは、モーツァルトのオペラ「魔笛」の登場人物にちなんだカクテル。そのためレシピには「モーツァルト・チョコレート・リキュールを使うように」と銘柄指定がされています。
見た目はちょっと地味だけど、ひと口飲めば、生クリームとチョコレート、ブランデーの甘く華やかな味わいにハッとさせられる。鳥刺しパパゲーノが永遠の愛を誓った途端に、老婆の姿から娘の姿に変わったパパゲーナそのもののようなカクテルです。
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シェイカーで作るノンアルコールカクテル
シンデレラは、オレンジジュース・パイナップルジュース・レモンジュースを同量合わせてシェイクしたカクテル。
ご存知、グリム童話の「シンデレラ」が名前の由来です。魔法にかけられれば舞踏会を楽しめるシンデレラのように、お酒を飲めない人でもこのカクテルでパーティーを楽しめるように、という願いをもって考案されたそうですよ。素敵ですね。
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【オススメレシピ・フード編】いつものライトミールをパーティー仕様に
ホームパーティーでもっとも頭を悩ませるのが「どんな料理でおもてなしするか」ではないでしょうか。凝った料理でゲストをあっと言わせたいと思う反面、準備に手間がかかりすぎて、ホームパーティーそのものが億劫になってしまったり。またパーティーを楽しむためには、当日キッチンにこもりっぱなしになってしまうようなメニューも避けたいところ。
そこで事前に下準備しておけて、見た目も華やかなライトミールレシピを紹介します。
野菜スティック〜ディップソース添え
前菜としてピッタリ。
見た目にもカラフルな野菜スティックは、テーブルの上を華やかに彩ります。切って並べるだけの手軽さで用意が簡単な上に、ディップソースを数種類用意すれば舌でも楽しめるスグレモノメニューです。
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牡蠣のオイル漬け
この季節に美味しい牡蠣。日が経つほど味が馴染んで美味しくなるオイル漬けなら、事前に用意しておけるのでパーティーメニューにもピッタリです。もう一品足りないときには、パスタのオイルソースに転用したり、オイルを温めてバゲットに付けて食べたりと、応用力が高いのもGOOD!
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オイルサーディンのリエット・トマトのブルスケッタ
どちらも材料をただ切って混ぜるだけで極上の味。
トマトの赤色が鮮やかで、テーブルの上が一気に明るくなります。クラッカーやバゲットを添えてサーブすると◎
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チーズロール
濃厚なクリームチーズが後を引く美味しさ。チーズに混ぜる素材でアレンジが無限にできるメニューですが、今回はクリスマス仕様のクランベリーとクルミを入れたバージョンを紹介します。断面に見えるクランベリーの赤色と、クルミの歯触りが楽しい一品です。
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ミートローフ
材料と作り方はハンバーグと同じ。でもオーブンで焼いて仕上げるから、手間が少ないのに見栄えのする一品です。メイン料理として出せるボリューム感もGOOD!
ベースとなるお肉や、具材を変更しても楽しめます。
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クレープ・シュゼット
食事の最後に欲しい甘いもの。クリスマスなら、シュトーレンやクグロフ、パネトーネなどの焼き菓子が事前に準備しておけるスイーツの定番ですが、お酒を飲んだ後には少し重いかも…そんなときにオススメなのがクレープ・シュゼット。冷凍のクレープを利用するから、必要な分量だけすぐに作れます。
今回は大人向けに、ソースにコアントローを使ったバージョンを紹介します。
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また食材の一部を変更して、より「和」を感じるレシピにも変更可能です。
クリスマス気分を盛り上げる インテリアアイデア
クリスマスの気分を盛り上げるのなら、何はなくとも、インテリアを変えてみることです。簡単・気軽に取り入れられて、パーティー感やクリスマスらしさを存分に感じられるインテリアアイデアを紹介します。
定番色でつくるクリスマスインテリア
今回のテーマである「トラディショナル」を意識して、クリスマスの定番色である赤と緑をメインにインテリアを組み立てましょう。
赤も緑も主張が強い色なので、小物を多数配置するよりは、ラグやクッションカバーなどの面積の大きなアイテムで取り入れるのがポイントです。全体の色調が整ったら、抜け感を出したいところには白を、豪華さを足したいところにはゴールドのメタリックな質感をバランス良く足していきます。
クリスマスを感じる雑貨アイテムで雰囲気をプラス
クリスマスツリーやオーナメントなどを配置して、クリスマスの雰囲気をより盛り上げます。松かさやトナカイ、スワッグなどのクリスマスを感じられるアイテムを、飾り棚や窓辺にバランス良く置いていきましょう。
デザインは必ずしも揃っている必要はありませんが、テイストが似通うように意識するとまとまり感が出ます。前段のカラーバランスの考え方を元に、白やゴールドのものを中心に選ぶとコーディネートしやすいでしょう。
光をプラスして、クリスマスのキラメキ感を演出する
クリスマスといえば、キラキラしたイルミネーション。冬の澄んだ夜気に瞬く光は、クリスマス特有のワクワク感とロマンティックな気分を盛り上げてくれます。自宅でもその雰囲気を演出してみましょう。
コーナーを飾るなら、手持ちの小さなキャンドルホルダーをたくさん並べるだけで充分。アクセントに大きめのピラーキャンドルを配置するなどして、メリハリをつけても良いですね。毎日楽しむ日常づかいの光には、これくらいが扱いやすいでしょう。
今回デコレーションしたお部屋は、ブリック調の壁とコンクリート打ちっ放しの壁に囲まれた重厚な雰囲気。そのままでもシックで素敵だったのですが、クリスマスらしい華やかさが少し足りない気も。そこで壁際にストリングスライトを配置して、キラメキ感を足しました。元のシックさを損なわないためには、電球色の単色タイプを選ぶのがポイントです。
また飾り棚には、クリスマス雑貨とともにキャンドル型のLED照明を配置。暗く沈みがちな部分に明かりを足すことによって奥行きを与え、同時に飾っているものを際立たせる効果を得ています。
生花で作るクリスマスリース
ドアにつるしたり、壁に飾るだけで一気にクリスマス気分が盛り上がるリース。
今年は手作りしてみてはいかがでしょう。生花で作るとより華やかな雰囲気が増して素敵です。それに、生花のリースならドライフラワーになってからも楽しめるので、作った直後と時間が経ってからで楽しみも2倍に。
クリスマスリースには、魔除け・豊作祈願・招福の意味があります。リースに使われるモチーフひとつひとつにも、意味が込められているんですよ。すべては無理でも、いくつか取り入れてみましょう。
- ヒイラギ・モミ…ベースには常緑樹が使われます。冬の時期でも青々としている常緑樹は生命力のシンボル。またヒイラギのように尖った葉っぱには、魔除けの力があるともされています。
- 松かさ・りんご…豊作であり、収穫のシンボルです。豊作祈願をするとともに、神様に捧げるものとしての意味を持ちます。
- リボン・ベル…結ばれたリボンやベルの音には、魔除けの効果があるとされています。
リースよりも簡単に作れるガーランドもオススメ!
狭い壁面でも飾りやすいだけではなく、棚の上に飾ったりテーブルランナー代わりにしたりと、応用範囲が広いのが魅力です。こちらもドライフラワーになっても楽しめますよ。
大人のクリスマスは楽しい!
お気に入りのインテリア。おいしい料理と、きれいなお酒。そして大切な親しい人たち。好きなものだけを揃えて、自分の手でつくるクリスマスは、子供の頃とはまた違った楽しさがありますね。
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