マンションでの新生活がスタートし、忘れた頃にやってくる税金。注意しておかなければならないのが、税金の徴収は何の手続もしなくても請求がくるけど、控除や給付金(返してもらったり受け取れるお金)は必ず手続が必要だということです。まず、何の手続をしなくてもやってくる税金が「固定資産税」や「不動産取得税」、手続きが必要な制度に「住宅ローン控除」があります。
「住宅ローン控除」とは、住宅ローンを借り入れて住宅を取得する場合に、金利負担の軽減を図るための制度です。適用条件を満たしていれば、マイホームという大きな買い物をするうえで負担軽減となる制度です。 今回は住宅ローン控除の手続きについてお話します。
なおこちらの記事は私が今までに、マンションの営業スタッフとして「体験したことや聞いたこと、失敗したことや成功したこと」を参考に、皆様に「ここだけは後悔しない為に、知っておいてもらいたい!」という内容をまとめたシリーズ第6弾・税金手続編となります。
↓記事の内容を動画で分かりやすく解説しています↓
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意外と多い内容が「ローン控除の手続きを忘れていた!!」
住宅ローン控除の手続きは、マンションの入居した年の翌年です。住宅ローン控除の手続だけであれば1月から申告可能です。(なお、1年目は確定申告が必要ですが、2年目以降は年末調整で手続きが可能です。)
入居して新居での生活に慣れたころに行う手続きのため、不安に思う人も多く、思い出したタイミングで「まだ間に合うの!?」と相談を受けることがあります。手続きを忘れてしまっていても、5年間さかのぼって申告することが可能ですので落ち着いて手続きを行いましょう。
後悔しないためのローン控除の手続き
住宅ローン控除の申請用紙
申請をする際に聞かれるのが申請用紙について。住宅ローン控除は国税庁サイトでダウンロードできるほか、Webサイト上で申告手続きを行うことができます。
ローン控除の申告に必要な書類と入手方法
申請用紙に記入する前に、まずは必要書類を揃えましょう。手続きには必要書類がたくさんあります。さらに厄介なのが聞きなれない書類があるという事です。お客様から「この書類は手元にあるの?それともどこかに取りに行かなければならないの?」というご質問を受けますので、ここでは手続に必要な一般的な書類をどこで取得すればよいかについてご説明します。
書類名 | 詳細 |
---|---|
住宅ローンの借入残高等証明書 | 住宅ローンを組んだ金融機関から郵送されてくる書類です。毎年10月~11月ごろにご自宅に郵送されます。 原本が必要となります。 |
建物・土地の登記事項証明書 | 土地建物の情報が記載された書類で、法務局にて取得します。 |
直近の給与所得の源泉徴収票 | 勤務先にて毎年発行される書類です。 |
マイナンバーカード | マイナンバーが記載された住民票+本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)でも可能です。 |
不動産売買契約書の写し | 不動産業者との売買契約締結時に手渡される契約書類です。 |
耐震基準適合証明書等または 住宅性能評価書の写し | 取得する住宅が「一定の耐震基準を満たす中古住宅」の場合に必要となります。 |
認定通知書の写しまたは性能証明書など | 取得する住宅が「認定長期優良住宅、低炭素住宅、省エネ基準住宅」の場合に必要となります。 |
住宅ローン控除の申請手続きについては、こちらでも詳しくご紹介していますので、ご覧ください。

書類が見当たらない場合
マイホームを購入して新生活がスタートするまでに、たくさんの打合せを行い、書類を交わしたことと思います。不動産業者、金融機関、司法書士、オプション品などの発注業者などなど。多くの書類に紛れてしまったり、どこに片付けたか分らなくなったりして見つからないというケースもあります。「書類を無くしてしまったんだけど・・・。」とご連絡をいただくこともあります。必要書類をなくしてしまった場合に、どのようにすればよいのかをご紹介します。
書類名 | 対処法 |
---|---|
年末残高等証明書 | 住宅ローンを借り入れしている金融機関に再発行を依頼 |
源泉徴収票 | 勤務先の会社に再発行を依頼 |
不動産売買契約書 | 不動産業者が保管している契約書類のコピーを依頼しましょう |
住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書 | 不動産業者に連絡をして保険法人に再発行の手続をとってもらいましょう。 |
認定通知書または住宅性能証明書 | 不動産業者に相談するか、登録住宅性能評価機関にて再発行の手続を行いましょう。 |
マイホーム購入の際には、見慣れないたくさんの書類が渡されます。引っ越し後落ち着いたころに必要となる書類も多いですので、住宅に関する書類はできる限り一箇所にまとめて保管することをおすすめします。
書類の作成に自信がない場合
「申請用紙の記入方法に自信が無い…」という人もいるのではないでしょうか。税金の手続きは聞きなれない専門用語も多いため、不安に思う人も多いようです。最近では国税庁のサイトに記入例のほか、動画での解説も公開されています。それでも分からないという場合は、窓口で相談しながら記入するとよいでしょう。
書類が揃ったら窓口へ
申申請用紙、必要書類が全て揃ったらいよいよ提出です。住宅ローン控除は、e-Taxを利用した電子申請のほか、郵送や持参での提出も可能です。
まとめ
税金の手続きは必要書類を揃えたり、申告書を作成したりと面倒に思われるかもしれませんが、最近では電子申請ができるようになり、いつでも自宅から手続きできるようになっています。国税庁のサイトには手続き方法を詳しく解説した動画など、参考になる情報が公開されています。
後回しにせず、早めに手続きを済ませて、マイホーム生活を楽しみましょう。
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