突然ですが、住宅ローンを組むにはいくらぐらい費用がかかるかご存知ですか。実は、住宅ローンを利用する際には様々な費用が必要となるのです。
費用の中でも大半を占めるのが保証料です。例えば、住宅ローンを3,000万円組む場合は一般的に62万円程度(35年返済の場合)必要となります(下記表を参照)。
そこで、今回は住宅ローンを組む際に必要な保証料について知っておきたいポイントを3つ紹介します。住宅ローン費用に関する知識を高めて住宅検討の役に立てていただければと思います。
1.保証料が必要となる理由
そもそも保証料はなぜ必要なのでしょう。
銀行は住宅ローンという非常に高額な融資を個人に対して行います。しかし、融資した相手が住宅ローンを支払えない状態になってしまうと銀行は住宅ローンという債務を回収出来ないことになってしまいます。これでは、銀行も安心して住宅ローンを融資することが出来ません。
そこで、銀行の住宅ローン債権を保証することを目的に存在している会社が保証会社です。そして、この住宅ローンの債務を保証してもらうために保証会社に対して支払うお金が保証料です。
2.保証料と手数料の違い
住宅ローンを組むに当たり必要となる費用に事務取扱手数料というものがありますが、保証料とは何が違うのでしょうか。事務取扱手数料は、言葉通り融資を組む際に銀行に対して支払う事務手数料となります。金額は32,400円に設定している金融機関が多くなっていますが、54,000円としている金融機関もあり様々です。
3.保証料無料のカラクリ
3-1保証料無料の銀行はお得なのか
最近は店舗を持たないネット銀行といわれる金融機関が増えてきました。店舗を持たない分経費が抑えられるため、他の金融機関より金利面で好条件での借入れが可能となっています。
そこでよく目にするのが、保証料0円というキャッチフレーズです。上記に記載した通り、通常であれば住宅ローン費用の中でも大部分を占める保証料ですがこれが0円になるというのです。これも店舗を持たないネット銀行の強みか、と思われるかも知れませんが、実はこの点については注意が必要です。保証料0円のネット銀行は、手数料・金利について独自の仕組みがあるのです。
例えば、ソニー銀行やイオン銀行の場合は住宅ローン手数料が以下の2タイプあります。
(1)金利タイプ(手数料は高いけど、金利が低いタイプ)
(2)手数料タイプ(手数料は安いけど、金利が高くなるタイプ)
どちらのタイプが良いかについては考え方によるところが大きいため一概には言えません
例えば、少しでも月々の支払いを抑えたいという方は「金利タイプ」が良いですし、借入額が多くなる方は手数料が一定の「手数料」タイプが良いかもしれません。
いずれにしても保証料0円となっている銀行を検討の方は、手数料のプランがどうなっているかまずは確認しましょう。
3-2保証料が大幅に安くなる場合がある
なお、ネット銀行以外でも住宅ローンの費用を大きく抑えられる場合があります。
例えば、全国保証という保証会社では保証料を3段階に分けており、最も保証料が安いケースでは、100万円当たり9,976円と通常の半額以下の保証料で収まるケースもあります。
他にも、保証料を安く抑えられる地方銀行もあるので電話で一度確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
以上、今回は住宅ローンの保証料について解説をいたしました。この記事を読んでいただいた方が住宅ローンの保証料とは何かについて少しでも詳しくなってもらい、最終的に自分にあった銀行選びに生かしてもらえれば幸いです。