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くらしの歳時記【2024年4月・卯月】
くらしのヒント

くらしの歳時記【2024年4月・卯月】

今年もまた春がめぐってきました。
長く厳しい冬を越え、生命の萌え出づるこの月は、進学や異動、引越しなど、人間もまた新たなスタートを切る季節です。

そんな4月の和名「卯月」は、卯の花が咲く月「卯の花月(うのはなづき)」の略。
卯の花とは空木(うつぎ)の別名。白くて小さな、可愛らしいお花です。


4月のこよみ

4月4日「清明」(二十四節気)

春分から数えて15日目ごろ。
清明とは、江戸時代の書物「暦便覧」に出てくるこの一文の中にある「清浄明潔」を略した言葉のことです。

万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也
( 全ての草木が芽吹き、陽光が明るく清々しくなると、この芽は一体何の草木のものか明らかになる )

 春先の清らかで生き生きとした様子を端的に表現した、とても美しい表現です。

清明のころは桜をはじめとする様々な花が咲き揃う時期でもあり、いよいよ春の盛りといった風情になってきます。沖縄では親戚が集まってお墓参りをし、そのお墓の前でお供え物をいただく(食事をする)行事「清明祭」が行われます。

4月16日〜5月4日「春土用」(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ18日もの間ずっと作業ができないのは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日を設け、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それを「間日」と呼びます。
2024年の春土用の間日は、4月23日・24日・27日。

4月19日「穀雨」(二十四節気)

「五穀豊穣をもたらす雨」という意味。
といっても、この時期に特に雨の日が多くなる、というわけではありません。しかし清明のころにはまだ降りていた霜が発生しなくなり、農作業のスタートを迎えるにふさわしい時期を迎えます。

春雨で潤った田畑は、田植えや種まきの好期。日差しも強まり、いよいよ春は終わりを迎えます(「穀雨」は春季最後の節気。次は「立夏」で夏になります)。


4月の年中行事とイベント

4月8日「花祭り」

仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日をお祝いするお祭り。灌仏会(かんぶつえ)・降誕会(ごうたんえ)などとも呼ばれます。もとはインド古来の行事でしたが、日本でも7世紀はじめ頃、推古天皇の時期には行われていたようです。

お釈迦様が生まれたときに甘露の雨が降った

という故事にちなんで、たくさんの花を飾った花御堂(はなみどう)に安置した誕生仏に甘茶を濯いで礼拝します。

4月13日「十三参り」

陰暦の3月13日(現在の4月13日)に男女とも数えで13歳で行う、主に関西地方に伝わる習慣です。
数えで13歳というのは、 生まれた年の干支が初めて巡ってくる年。特に女の子は初めての厄年に当たることから、厄落としの意味も兼ねて、子供の多福と開運を願って近くの社寺仏閣にお参りします。

女の子の装いは、本裁ち(大人の寸法)の晴れ着。十三参りを機に、初めて大人の装いをスタートさせます。
十三参りは、男女ともに子供から大人へと成長する節目とされてきました。そのため、大人としての自覚を込めた装いをするようになったと言われています。

4月22日「アースデイ」

地球や環境のことを考え、美しい自然環境に感謝する日です。
この概念が最初に提起されたのは、1969年に開催されたユネスコの会議。その翌年、米のネルソン上院議員が、4月22日に環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけたことから、アースデイが始まりました。

SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが求められる今、毎日の暮らしの中で環境に対して何ができるのかを考えてみたいものですね。
アルファジャーナルでも「けっして無理をしない、でもエコでサステナブルな暮らし」のアイデアを紹介しています。

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4月の自然を表す「ことば」

菜種梅雨(3月下旬から4月上旬ごろ)

3月の下旬から4月の上旬のころ、冬の名残の北風と春の暖かい風がぶつかり、太平洋沿岸地域に前線が停滞することで発生する長雨のこと。

菜の花(菜種)の咲く時期なので「菜種梅雨」と呼びます。菜の花をはじめ、さまざまな花を催す=咲かせる雨なので「催花雨(さいかう)」と呼ばれることも。

花冷え(4月の初めごろ)

立春を過ぎたあとに冬のような寒さになることを「寒の戻り」と呼びますが、特に晩春に起こる一時的な寒の戻りのことを、桜の咲く時期になぞらえて「花冷え」と表現します。

関東では雪が降るほど冷え込むこともあり、慌てて冬のコートを引っ張り出す羽目になったりしますが、花冷えが起こると桜の咲く期間が長くなるので、悪いことばかりではないようです。

清明風(4月上旬から中旬ごろ)

春分のあと、東南(巽の方角)から吹く心地よい風のこと。北風の吹く季節が終わり、本格的な春の訪れの合図です。

発火雨(4月上旬から中旬ごろ)

4月の初めごろ、二十四節気の「清明」のころに柔らかく降り注ぐ雨のこと。この時期に咲く桃の花に降り注ぐ雨が、遠目に見ると火を発したように見えることが名前の由来と言われています。
発火雨は植物の発芽を促し、ひと雨ごとに芽吹いてくるのが分かるでしょう。

発火雨はしとしと降るものですが、桜の花が満開になる頃には強く降るようになり「花散らしの雨」と呼ばれるようになります。

山笑う(4月下旬ごろ)

春になって山野の草木がいっせいに芽吹いて、明るく生気溢れる様になることを表します。春の季語。

故郷や どちらを見ても 山笑う

は、正岡子規が故郷である愛媛県松山市の春を詠んだ句です。

 

今月のアンケート


みんなの暮らし聞いてみました! \こんなとき、どうしてる?/

わざわざ聞かない。聞けないけど、ずっと気になっている日常生活のアレコレ…「そういえば、みんなどうしてる?」をリサーチしてお届けします!

今月のお題は「飲料水」

生命維持に欠かせない「飲料水」。水の種類や、選ぶ基準、ストックの有無など、みなさんが日常的に飲んでいるお水について、教えてください。

回答期限:2024年4月18日(木)
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春は転勤や進学などで家探しをする人が多いシーズン。引越しの予定がない人も、新しい住まい選びを想像するとワクワクするのではないでしょうか?
みなさんの住まい選びのポイントをお聞きしました。

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次回の「くらしの歳時記」は5月・皐月編。お楽しみに!

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