マンション購入は何歳が多い?年齢別メリット・デメリットを購入者の声付きでご紹介!

マンション購入タイミング

テレビから聞こえてくる「○○駅徒歩何分、閑静な住宅地に○○マンション誕生、月々○○円~」というマンションのCM。
お!近くにマンションが建つの?今の家賃と同じぐらいの支払額で購入可能?このマンションいいかもしれない!

マンションに興味を持つタイミングは人それぞれ。
さらにマンションを購入する年齢も人それぞれです。
マンションの購入に少し興味を持ったあなた、今おいくつでしょうか?

2018年マンション購入者の平均年齢は44.1歳で一番多い購入者層は30歳代です。
平均年齢や購入者層を見て「早すぎる…」あるいは「遅すぎた…」と思った方いませんか?
これから、年齢別メリット・デメリットを、お客様の声付きでご紹介したいと思います。

新築マンション検討時に知っておきたい5つの注意点と対策

1 まずは世間の平均を見てみましょう

1-1 マンション購入者の平均年齢は44.1歳、一番多い年齢層は30歳代

分譲マンション 世帯主の年齢

国土交通省 住宅市場動向調査 報告書によると、平成29年度の分譲マンション購入者の平均年齢は44.1歳、一番多い年齢層は、30歳代となっています。
過去5年のデータを見ると50歳以上の購入者の割合が多くなってきています。よって、平均年齢も微増傾向です。
平均年齢でみると44.1歳と意外と高めですが、あくまでも平均年齢です。一般的にマンション購入者の年齢は、30歳代が一番多いということになります。

1-2 マンション購入者の平均世帯年収は798万円、一番多い世帯年収層は400~600万円未満

分譲マンション 世帯年収

国土交通省 住宅市場動向調査 報告書によると、平成29年度の分譲マンション購入者の平均世帯年収は798万円、一番多い世帯年収層は、400~600万円未満となっています。世帯年収=個人の年収ではありません。
夫婦共働きの場合、ご主人年収が400万円、奥様年収が120万円だと世帯年収は、400万円+120万円=520万円となります。

1-3 マンション購入者の居住人数は平均2.9人、一番多い居住人数層は3人

分譲マンション 居住人数

国土交通省 住宅市場動向調査 報告書によると、平成29年度の分譲マンション居住人数の平均は、2.9人、一番多い居住人数は、3人となっています。購入時の居住人数となります。30代の購入者が多いということは、これから家族が増える可能性が高いと言えます。

これまでの統計をまとめると、
30代の3人家族、世帯年収は400~600万円の方が分譲マンションを一番購入しているということになります。家族が増え、年収や気持ちにも余裕ができた30歳代というタイミングが、住宅を購入する1番のタイミングなのかもしれません。あくまでも1番多いというだけで、それ以外の多くの方もマンションを購入しています。
年齢で言えば60歳以上の方も15%いますし、年収400万円未満の方も6.7%、居住人数5人の方も7.8%います。
一番大事なことは、自分が欲しいと思ったタイミングで、いい物件を見つけだすことだと私は思います。

次に、年齢別のメリット・デメリットを購入者の声付きでご紹介します。


2 マンションを購入する際の年齢別のメリット・デメリットとは

年代別メリット・デメリット住宅ローン記事は、こちらもご確認ください。
○年齢は関係あるの?気になる住宅ローンのいろは!
○住宅ローンの月々返済額の基準と自分に最適な基準額の判断方法とは?
○住宅ローン保証料とは?仕組みと費用を解説!併せて知るべき節約法
○住宅ローンを借りる年齢から考えるローン計画

2-1 20~30歳代のメリットは、若いうちにローンを終わらせることができる。デメリットは、親族からの反対意見が出る

20代男女 

20~30歳代でマンションを購入する際のメリットは、早く購入した分若いうちにローンを終わらせることができる点です。住宅ローンを35年で組んで65歳の定年までにローンを終わらせたいと思うと、30歳までに購入しなければなりません。
デメリットは、親族に相談すると反対意見が出てしまう場合があります。年齢が若い為「今買わなくてもいいのでは?」「もっといい物件がでるかも」「自己資金を貯めてからにしなさい」など、色々な心配をされる方が多いです。自分は大丈夫、反対されないと思っていても、意外に高い確率で反対されます。反対されたとしても、何度も説得することが大切です。

20~30歳代 購入者の
20~30歳代 購入者の声
Aさん25歳:毎月の支払を抑えるために40年返済の住宅ローンを選択しました。40年返済したとしても65歳までにローンが終わるので、25歳で購入することに決めました。契約前に両親に相談しましたが、最初は若すぎると言うことで反対されました。しかし何度か話をすることで、最終的には「自分で払っていけるのであれば」と賛成してもらえました。

Bさん28歳:頭金0円で購入可能という情報を聞き、マンションの購入を検討しました。ところが、年収や自己資金の部分で第一希望の金融機関ではローンを借りることができませんでした。それから色々な金融機関で審査をしてもらい、希望に近い金額まで借りることができました。足りない金額は両親が援助してくれ、念願のマンションを購入することが出来ました。
住宅資金での贈与だった為、贈与税もかからず良かったです。

Cさん35歳:住宅ローンを35年返済にすると、完済時年齢は70歳となり大丈夫かな?と不安でした。しかし、毎月の返済額も今の家賃と変わらない点、また、住宅ローンを借りると団体信用生命保険がついている点が最終的に購入を決めたポイントです。自分にもしもの事があっても、団体信用生命保険に加入しているので住宅ローンが無くなり、家族に住まいを残してやれるところが安心しています。
また、学校の転校や進学のことを考えると、子供が小学校に上がる前に決断して良かったと思います。

20代、30代の記事も併せてご確認ください。
○20代でマンション購入した筆者がすすめる<20代でのマンション購入>のすすめ
○30代のマンション購入!みんななぜ、30代で購入したのか!?

2-2 40~50歳代のメリットは、年収に比例して住宅ローンの審査に通りやすい。デメリットは、毎月のローン返済額が高くなる可能性がある

40代男女

40~50歳代でマンションを購入する際のメリットは、年収に比例して住宅ローンの審査に通りやすということです。
若い方に比べ勤続年数も長くなり、年収もグッと高くなります。また自己資金を出される方も多いです。安定した年収や自己資金があることで住宅ローンの審査も通りやすく、また、より良い住宅ローンの商品を選ぶことが可能になります。
デメリットは、毎月のローン返済額が高くなる可能性があるということです。
一般的な住宅ローンは、最長35年返済が可能です。実際に長期の35年返済で返済計画を立てる方が多いです。それは、長期で返済計画を立てることにより、月々の返済額を安く出来るからです。
しかし、誰もが最長の35年返済で借入が出来るわけではありません。それは、完済時年齢が金融機関によって決められているからです。フラット35の場合の住宅ローン商品で説明すると、完済時年齢は80歳となっています。フラット35で最長の35年返済の住宅ローンを借りようと思うと、満44歳以下の方でないと35年返済の住宅ローンを借りることが出来ません。
仮に55歳の方は24年返済(完済時年齢80歳-1歳-現在の年齢55歳=24歳)となります。このように年齢が高くなると借入期間が短くなり、毎月の返済額が高くなってしまいます。

40~50歳代 購入者の声

Aさん40歳:社宅手当が無くなるのでマンションの購入を考えました。定年後を見据えた資金計画を立てたかったので、住宅ローンの借入期間を25年としました。期間を短くすると支払いが高くなってしまったので、自己資金(頭金)を入れ、無理のない返済額にすることが出来ました。また、自己資金を多く入れたことで、事務手数料や保証料、住宅ローン金利が低くなりました。

Bさん44歳:今の年齢で住宅ローンを借りると、ギリギリ35年返済が可能だということを知りました。これは最後のチャンスだと思い購入に踏み切りました。35年返済にした理由は、毎月の支払額を低くすることと、今後の子供の学費を考え、自己資金を手元に残しておきたかったからです。
完済時年齢が80歳になってしまうという点は不安でしたが、繰り上げ返済や退職金を一部充てる計画で考えています。

Cさん57歳:子供も成人し、ある程度の貯蓄も出来たのでマンションの購入を考え始めました。住宅ローンの借入期間は22年しか出来ませんでしたが、退職金で繰り上げ返済しようと考えています。これからの老後をバリアフリーのマンションで安心して暮らしていけそうです。

こちらの記事も併せてご確認ください。
○諦めるにはまだ早い!50代だから出来るマンション購入術!

2-3 60歳以上のメリットは、自己資金が多く現金で購入ができる。デメリットは、住宅ローン利用が難しい

60代男女

60歳以上でマンションを購入する際のメリットは、自己資金が多く、現金購入ができところです。退職金やこれまでの貯蓄を使いマンションを購入する方も多いです。現金でマンションを購入すると、物件価格以外にかかる諸経費を抑えることが出来ます。また、住宅ローンの手続きなどにかかる時間も手間もかかりません。
デメリットは、年齢・年収・病気から住宅ローンの審査が厳しく、住宅ローンの利用が難しい場合があります。
定年後の年収は低くなるうえ、借入できる期間も短いので審査が厳しくなります。また、健康状態も確認しなければなりません。保険会社指定の病気の治療を行っている場合、団体信用生命保険に加入出来ない場合があります。加入出来ない場合は、銀行系での住宅ローン利用が難しくなります。そのような場合は、団体信用生命保険の加入義務のないフラット35の住宅ローンを利用する選択肢もあります。

60歳以上 購入者の声

Aさん60歳:定年し社宅がなくなったので、今までの貯蓄と退職金でマンションを購入しました。最初は賃貸を探していましたが、60歳に貸してくれる予算内の築浅物件がありませんでした。あるのは不便なところか、古い物件ばかり。そんな時、予算内で購入できる物件があり、駅までは遠いですが、周辺環境が気に入り購入することに決めました。

Bさん67歳:足を痛め、アパートの階段がきつくなりバリアフリーの住宅への引っ越しを考え始めました。年金収入だけでは住宅ローンも少額しか借りることができず、自己資金を出してもマンションの価格には届きませんでした。近くに住んでいる娘と相談し、親子リレーでローンを組み同居することになりました。
バリアフリーのマンションに家賃と同じぐらいの支払いで住むことが出来、私も娘も大変満足しています。

Cさん75歳:広い屋敷を維持することが大変になり、住み替えを考え始めました。手持ちの現金だけではマンションの購入は難しく、ローンも不可能とのことで、今の住宅を売却しようと査定に出しました。運がいいことに約2か月後購入者が見つかり、売却することが出来ました。売却費と手持ち金でマンションを購入することが出来ました。
残念な点は、第一希望の部屋は売り切れており、第二希望の部屋を購入した点です。こんなことなら、戸建ての売却を早めに動いておけば良かったと思いました。

こちらの記事も併せてご確認ください。
○老後はどこで過ごそう?「住み替え」で考えるべきチェックポイント
○バリアフリーなマンションを選ぶための12のポイント

新築マンション検討時に知っておきたい5つの注意点と対策

3 まとめ

マンション購入者の平均は、年齢44.1歳、年収798万円、家族数2.9人です。
マンション購入者の一番多い層は、年齢30代、年収400~600万円、家族数3人です。

しかし、これはあくまでも統計上のデータにすぎません。
どの年齢層にもメリット・デメリットが存在します。

・20~30歳代のメリット
早く購入した分若いうちにローンを終わらせることが出来る。デメリットは、親族からの反対意見が出る。

・40~50歳代のメリット
年収に比例して住宅ローンの審査に通りやすい。デメリットは、毎月のローン返済額が高くなる可能性がある。

・60歳以上のメリット
自己資金が多く現金で購入が出来る。デメリットは、住宅ローン利用が難しい。

今まで多くのお客様を接客させていただきましたが、100%理想通りに購入を決めた方はおりません。自分が欲しいと思ったタイミングが、マンション購入のチャンスです。
年齢だけで早すぎる・遅すぎたと判断せず、一度マンションのモデルルームに足を運んでみませんか?まずは、物件探しから始めてみましょう。

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●3ステップで分かる!プロが教える新築マンションの探し方
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