梅雨時期には特に気になる“湿気”。気になるときには対策しているけれど、それ以外の時期は…という方が多いと思います。
しかし、湿気に対策が必要なのは、梅雨時期だけではありません。
乾燥している時期でも、気づかぬ場所に湿気が溜まっているものです。例えば、冬場に空気が乾燥していることから“加湿”を行うことで、お部屋の湿度を上げすぎて“湿気”や“結露”の原因を作ってしまうこともあります。冬物への衣替えで夏の衣類や布団をしまいこんだとき、乾燥が不十分で押し入れやクローゼットに湿気がこもり、“臭い“や“カビ“の原因となることもあります。
そのため、湿気対策は1年中行う必要があるのです。
そこで今回は、お部屋の湿気の”原因“と“対策”をご紹介したいと思います。
湿気が気になるこの時期に、根本から学んで、年間を通じての湿気対策を見直してみましょう。
1. 湿気や結露の原因と対策
バスルームやキッチンからの水蒸気
お家の中で多くの水やお湯を使う場所は“バスルーム”と“キッチン”です。
バスルームを使った後、バスルームのドアを開けっ放しにしていることはありませんか?バスルームを換気するためにドアを開けている方がいるかもしれませんが、お部屋にとっては逆効果!開けっ放しにすることで、お部屋の中に湿気が充満してしまいます。
バスルームを換気する場合は、バスルームの窓を開けての換気か、換気扇、浴室乾燥機の換気機能を使いましょう。
換気する前に、水をバスルーム全体に掛けて温度を下げておくことや、床や壁の水滴をある程度拭いておくことで、乾燥も速くなり、カビ対策にもなりますよ!
また、最近はリビングの一角にキッチンがあるお部屋が多くなっています。キッチンでは洗い物をする際に水を使い、焼いたり炒めたりといった調理する際には、多くの水蒸気が発生します。キッチンで発生した水分がお部屋に広がり、湿気へと変化するのです。
ですので、洗い物をする際は水道を出しっ放しにしないようにしましょう。空気中に広がる水分を防ぐこともできますし、節水にも繋がります。コンロを使う際は必ず換気扇を使い、匂いだけでなく、水分も外へ逃がすように心掛けてください。
洗濯物の部屋干しによる水気
晴れの日以外や、日中は仕事をしていて夜に洗濯をするという方は、洗濯物を部屋干しすることが多いのではないでしょうか?洗ったばかりの湿った洗濯物を部屋に干すことが、やはり湿度上昇の要因となります。
外に干せない場合は、居室ではなくバスルームに干し、浴室乾燥機の乾燥機能を有効活用するようにしましょう。
観葉植物から放出される水蒸気
意外と見落としがちなのが、観葉植物です。植物は体内にある水分を水蒸気として気孔から空気中に放出しています。また、水遣りをした後の土からも水分は蒸発しているのです。
ですので、観葉植物は置きすぎても湿気の原因に繋がります。置き過ぎないように注意しながら楽しむようにしてください。
【梅雨時期】雨の日が続いて晴れの日が少ない
もともと日本は“高温多湿”の国です。梅雨時期に入ると雨の日が増え、湿度が高くなります。
空気は温度によって、空気中に含むことのできる水分の量が変わります。温度が低くなるほど、含むことが可能な水分量が少なくなり、温度が高くなるにしたがって同じ量の空気でも多くの水分を含むことができます。
梅雨時期である6月や7月は、気温が高くなるので、空気中の水分量が増えて湿気に繋がるのです。
【冬場】加湿器による過度な加湿
冬場は乾燥やウイルス対策として、加湿器を使っている方は多いですよね。実際にわたしも冬場になると、加湿器に頼ってしまいます。
しかしこの加湿器による加湿が、お部屋の湿度を上げすぎて、湿気や結露の発生を手助けしてしまいます。加湿することも大切ですが、加湿のしすぎには十分注意するようにしましょう。
2. 日常的な湿気対策で行ってほしい4つの方法
前章では、湿気の“原因”をご紹介しました。原因に対して、“対策”を行わないと以下のようなことが起こってしまいます。
- 結露の発生
- カビの発生
結露が発生すると窓やその付近が水浸しになってしまいます。結露をそのままにしておくことで、壁紙にシミができたり、床が劣化するなんてことも考えられるでしょう。
また、湿気によるカビの発生も非常に厄介です。お部屋の汚れにも繋がりますし、空気中に浮遊しているカビの胞子を人が吸い込むことで、アレルギー症状を引き起こしてしまします。湿気対策を行わないことから、人に大きな影響を与えてしまう場合があるのです。
そこで、2章では日常的に行ってほしい湿気対策4つをご紹介します。普段の生活にぜひ取り入れて快適に過ごしましょう。
2.1 定期的な換気で空気を入れ替える
室内の湿度が高くなる原因として、湿気の逃げ場がないことが考えられます。お家の中には湿気に加担するものが存在している中で、湿気の逃げ場がなければ溜まる一方です。だからこそ、定期的な換気による空気の入れ替えを行うことが重要です。
換気することで、お部屋の湿気を外へ逃がすことができます。窓を開ける場合は、2箇所を開けることで空気が通るようにしましょう。
2.2 適切な湿度に保つ
お部屋の湿度は40%~60%が理想とされています。
梅雨時期などに60%を超えるとジメジメしていると感じるようになり、冬場に40%を下回ると、鼻やのどの粘膜が乾燥しはじめることから、インフルエンザなどの感染症にかかる危険性が高まります。
しかし、体感だけでは丁度いい湿度を見極めることは難しいと思います。そんな時は、お部屋に湿度計を置いてみるのもいいですよ。湿度計を置くことで、お部屋の湿度を管理することができるので、乾燥している際には加湿し、湿度が高すぎる際には換気や除湿を行うようにしましょう。
2.3 家具と壁の間に隙間を作る
少しでもお部屋を広く使おうとして、家具を壁にくっつけて配置している方は多いと思います。壁と家具の間に隙間を作らないことで、そこに湿気が溜まりやすくなります。湿気の逃げ道がないため、溜まり続けることで知らぬ間にカビが生えてしまっている可能性もあります。
湿気を溜め込まないためにも、家具を配置する際は、壁との間に空気の通り道を作るために隙間を開けるようにしましょう。
2.4 扇風機やサーキュレーターでお部屋の空気を循環させる
お部屋の空気が循環しないことが、湿気や結露の原因にも繋がります。特に窓の付近の空気は、外気との気温差があるため、結露が発生してしまいます。
この結露を防ぐためには、窓付近の空気を停滞させずに循環させることが重要です。なので、扇風機やサーキュレーターなどで窓に風を送り、空気を循環させるようにしましょう。
サーキュレーターの使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
合わせて参考にしてください。
3. 気づいたらカビが生えていた!見落としがちなポイントと対策
3.1 クロゼット
久々に着ようと思ってクロゼットから出した服にカビが生えていた…なんて経験はありませんか?陽も当たらず、狭い空間であるクロゼットは知らず知らずに湿気が溜まっているのです。湿気を溜め込まないためには、空気の通り道を作ることが必要です。クロゼットにはぎっしり服を掛けている方が多いと思いますが、詰めすぎずに隙間を空けて掛けるようにしましょう。
また、定期的な換気も行うべきですが、大切な洋服がたくさん置いてある場所なので、市販の除湿剤を有効的に使うといいですね。
3.2 靴箱
湿気が溜まりやすいポイントである“靴箱”。脱いですぐの汗で湿った靴や、雨の中で履いていた靴を乾かさずに仕舞うことが湿気の原因に繋がります。
靴箱に関しても定期的な換気と、履いた靴をすぐに仕舞わないということを心掛けてください。
3.3 窓枠・サッシ
窓枠やサッシにカビが生える原因として、結露を放置していたことが考えられます。結露が発生しているのを放置したことから菌が繁殖し、黒いカビへと繋がります。
対策として、結露は見つけたら必ず拭き取ることと、結露を発生させないように、お部屋を適切な湿度と温度にコントロールすることです。
4. まとめ
梅雨の時期以外は馴染みのない“湿気対策”。一年を通して行うことが、快適で健康的な生活に繋がります。
この機会にお部屋の湿度に意識を向けてみてはいかがでしょうか?
少しの工夫で簡単に対策することができますので、ぜひ行ってみてください。
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