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韓国風インテリアで仕上げよう!マンションと好相性のコーディネート術

最近はSNSのルームツアー動画でもよく紹介されている、柔らかなカラーや天然素材を取り入れた韓国風のインテリアを使ったコーディネート。

見た目や雰囲気に惹かれて参考にする方が多いと思いますが、実は、広さに限りのある日本のマンションと相性の良い実用的なコーディネートなんです!

今回は、韓国風コーディネートがマンションにも適している理由、類似する北欧風コーディネートとの違い、韓国風コーディネートの部屋に仕上げるコツなどを解説します。


韓国風インテリアのコーディネートとは?

韓国風インテリアのコーディネートの特徴は、柔らかみのあるシンプルな空間です。まずはその特徴の基礎となっているもの確認していきましょう。

ポイントは「淡いカラー」と「抜け感」

韓国風コーディネートの基礎となるのが「淡いカラー」と「抜け感」の2つです。

淡いカラー

韓国風の部屋作りでは「淡いカラー」を使って統一感を出すことが重要です。定番の色は白、アイボリー、ベージュ。つまり、膨張色を基調とします。もし少し色味にアクセントを加えたい場合も、くすみカラーのような彩度の低い色を選び、全体的に弱めのコントラストでまとめていくと良いでしょう。

抜け感

「抜け感」を意識することも大切な要素です。インテアリアの「高さ」や「素材」を工夫することで、視線が通るような開放感、そして気取らないリラックス感がある部屋を演出します。

このように淡いカラーと抜け感をベースにすることで、色やアウトラインの境界線が中和され、全体に柔らかみのある空間が生まれます。個性が強すぎず、飽きづらいコーディネートであるとも言えるでしょう。

アクセントの有無が北欧風コーディネートとの違い

同じナチュラル系統で人気の北欧風コーディネートと比較することで、韓国風コーディネートの特徴がよりわかりやすくなります。

ふたつのコーディネートの大きな違いはアクセントの有無。一定のトーンを求める韓国風コーディネートに対して、北欧風コーディネートでは色や素材を変えて、空間にメリハリを付けるという特徴があります。

アクセントの出し方を「色」と「素材」で見ていきます。

色によるアクセント

韓国風と北欧風、どちらのコーディネートでもベースカラーとしてよく選ばれるのは膨張色です。違いはそこにプラスするカラーアクセント。

北欧風コーディネートでは、膨張色にコントラスト強めの色を添えることで、落ち着いた空間に抑揚を出すことが好まれます。これは暗い冬が長い北欧の暮らしに根付いた、家の中に彩りを添える方法の1つです。

差し色には、主にカラフルなファブリックや食器などが用いられます。

素材によるアクセント

どちらのコーディネートもウッド系の天然素材を積極的に使用しますが、北欧風コーディネートは、空間の引き締め役としてそれ以外の素材も取り入れるのが特徴です。

「木製ダイニングの上にメッキが全体に施されたペンダントライトを下げる」「木製テーブルの横にレザーとスチールでデザインされたチェアを1脚置く」などが例としてあげられます。

天然素材が持つ柔らかみで抜け感を追求していく韓国風コーディネートとは違い、北欧風コーディネートでは異素材を混ぜることで少し緊張感を添えるような空間作りをします。

韓国風の部屋を作り上げていく途中で、少し北欧寄りのテイストになってきたと感じたら、「色」と「素材」で無意識にアクセントを付けていないかをチェックしてみてください。軌道修正するヒントになります。


韓国風コーディネートが日本のマンションに合う理由

部屋のテーマに新しい選択肢として現れた韓国風コーディネート。特に日本のマンションでも取り入れやすいと言われていますが、そこには実用的な理由があります。

日本の一般的な内装にあっている

白・アイボリー・ベージュというのは日本の一般的な内装(床材や壁紙など)によく使われているカラーなので、取りかかりやすい環境であることがほとんどです。

打ちっぱなしのコンクリートの壁が好ましいインダストリアルスタイル、レンガやタイルの壁がシンボリックなブルックリンスタイルなどに比べると、大掛かりな作業を必要としません。

部屋を広く感じさせる効果がある

韓国風コーディネートの、膨張色で整えられた視線が抜けるような空間は、狭い部屋を広く見せる効果があります。これは、広さに限りがある日本のマンションとも相性の良いコーディネート。色とインテリアを工夫することで無理なく実践できるので、参考にする方も多いです。

高度なセンスやテクニックがいらない

韓国風コーディネートの部屋は、膨張色と抜け感を中心に作るシンプルな空間。センスが問われるミックススタイル、飾るアイテム量が多めのアメリカンスタイルなどとは違い、高度なセンスやテクニックを必要せず、誰にでも挑戦しやすい身近さがあります。

ブランドにこだわらないので費用が抑えられる

韓国インテリアは、使用する家具のブランドにこだわりがありません。淡いカラーと抜け感というポイントにマッチすれば、プチプラのものも積極的に使用します。高価なブランド家具やアンテイークは必要ないので、あまり費用をかけずにコーディネートできます。


実践!韓国風のお部屋にコーディネートしてみよう!

それでは具体的に、どうコーディネートをしていけば良いかを見ていきましょう!今回ご紹介するのは一例ですので、ご自身のライフスタイルなどに合わせてアレンジしてみてください。

膨張色のラグやカーテンで明るさと広さを出す

お部屋の中で占める面積が広いラグとカーテンは、全体の印象に大きな影響を与えます。基調となる白・アイボリー・ベージュを使って、韓国風コーディネートの部屋の基礎を作りましょう。

ラグ

ラグは室内の柔らかさを出すために、少し毛足の長いものや、ワントーンのニット柄のもの、ラウンド型のものなどを選んでみると良いでしょう。コントラストの強い柄物などは、部屋を狭く感じさせる場合もあるので注意が必要です。

床材の色がちょっと濃い目の場合は大きめのラグで床を隠す、子供が汚すのが心配であれば真っ白ではなくベージュを選ぶ…など、ご家庭に合わせてチョイスしてみてください。

カーテン

カーテンは抜け感を出すためにも、自然光の透過が感じられるような非遮光ものがおすすめです。コットンやリネンなどの自然素材であれば、さらに素朴な温かみが出せるでしょう。

天然素材の背低め家具で高さを感じさせる

天然素材の家具を選ぶ

家具も膨張色は大前提として、素材もポイントです。天然素材でできたものを多く取り入れるとグッと韓国らしい部屋に近づきます。

木製家具はもちろんですが、大活躍する素材にラタン(籐)があります。網目から向こう側が見えるラタンの家具は、テーマでもある抜け感を出すのにぴったりのアイテム。また、少しアジアンな雰囲気を持っているので、木製家具を中心とする他のナチュラル系インテリアとの違いを出すのに役立ちます。

背が低めの家具を選ぶ

もうひとつ注意したいのが、家具の高さ。韓国では「オンドル」と呼ばれる韓国式床暖房を古くから使用してきた名残で、座って使える高さの家具が多いと言われています。

背の低い家具を置くと、天井が高く感じられるだけでなく、目線も奥まで通るので抜け感を出すことができます。低めのソファ、横長の収納、マットレスだけのベッドなどで空間に余裕を設けてみてください。

小物のファブリックでさらに柔らかみを足す

布製品をプラスすると、リラックスした雰囲気を強めることができます。

よく使われるアイテムが、クッションとブランケット。ソファにクッションを無造作に並べたり、寝室であればベッドスローとしてブランケットを置いてみたりするのもいいですよ。季節に合わせて冬はウール、夏は麻…と、素材の変化を楽しむのもいいですね。

小物ファブリックは、多く並べすぎると野暮ったくなり、抜け感が損なわれてしまいます。実際に置いてみて適切な数に調整してみてください。

控えめに雑貨を飾ってワンランクアップ

最後に雑貨を施しましょう。おすすめの雑貨と飾り方のコツをご紹介します。

ドライフラワー

韓国風コーディネートの部屋でよく使用されるのがドライフラワーです。鮮やかなグリーンの観葉植物やカラフルな生花よりも、ドライフラワーの主張しすぎないくすみのある色味が空間に調和します。

おすすめは綿花やススキです。長さのあるドライフラワーは、家具の上ではなく床に置くことで視線を遮りません。

絵画・ポスター

絵やポスターを飾る場合は、部屋の中で目立ちすぎないような、モノトーンやくすんだ配色のアートを選ぶと良いでしょう。木製の額縁に入れて飾れば、全体の調和を崩さずに空間をお洒落にすることができます。ネットショップで検索すると、この手のアートが実に豊富です。

またファブリックアートという絵を布にプリントした壁掛けも、韓国ではよく使用されています。

飾る際は、壁の余白をしっかり残すことが大切です。低い家具を配置することで確保した部屋上部の余裕を上手に温存しましょう。

天然素材のカゴ

リモコン、ウェットティッシュなど生活感あるものを隠すには、やはりカゴが便利です。ただ、天然素材だからといって和風の竹籠などを使うと韓国風コーディネートから離れてしまいます。シーグラス(天然水草)のカゴ、コットンロープを編んだカゴなど柔らかみのあるものがおすすめです。


まとめ

空間を広く感じさせ、日々の緊張をほぐしてくれるような韓国風コーディネートの部屋。お手頃な家具やリネンでコーディネートできるので「子供が小さいから高価な家具は置けない…」というご家庭にも取り入れやすいスタイルではないでしょうか。

部屋づくりのテーマが決まると、ネットで実例を探したり、インテリアショップを巡ったりする時間も気分が高揚しますね。ぜひ、準備する時間も楽しみながら、心から好きになれるようなお部屋を目指してみてください!

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