「来年、結婚することになったの」「私、そろそろ家を買おうと思ってるの」「将来のことを考えて、私も不動産購入を考えているのだけど…」
仕事やプライベートに没頭する日々。周囲では結婚や妊娠など喜ばしい声がチラホラ聞こえてくる中、「マンションを購入したよ」と大きな決断をしたご友人や同僚もいるのではないでしょうか。
そんな話を聞いていると、「このまま賃貸に住み続けて、家賃を払い続けるのも、もったいないしなあ」「自分もいつか同じ決断をするかもしれないけど、マンションの購入ってどんな感じなんだろう?」とちょっぴり自分の将来に不安を感じてしまうことはありませんか?
結婚や出産はまだ先だから購入もまだ先かな…と考えられている方も多いかと思いますが、なんと!マンションを購入する世帯の中で、今や10人に1人以上が女性なのです。
なぜ女性がマンションを購入するのか、購入した人は将来の設計をどう考えているのか。不動産営業に従事している女性である筆者と、マンション購入のメリットや、検討する上でのポイントを一緒に考えていきましょう。
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マンション購入に積極的な女性が増加中
マンション購入者のうち、10人に1人以上が女性の単身世帯
「消費税増税」「建築費の高騰」等が言われている中、あなぶき興産の購入者データでは、女性の購入者の割合は増加傾向にあります。
2014年以降では、住宅購入者の10人に1人以上が女性の単身世帯という結果が出ています。
かつての「結婚後子どもが生まれて落ち着いた時に家を買う」というような考え方から、女性の社会進出などの理由により、家を購入するタイミングや理由も変化しているように感じます。
女性がマンションを購入する理由
生涯独身または結婚、いずれの場合も自分名義の「資産」を持つことができる
マンションを購入する一番の理由であり最大のメリットが、マンションという有形資産を自分名義で所有することができるという点です。
賃貸に長く住み、どれだけ家賃を払い続けても、自分自身の資産にはなりません。「住宅ローン」という形で毎月支払うことで、自分の気に入ったマンションを手に入れることができます。
また自分名義の不動産をもつということは「マンションを購入することで、日々の生活がより一層充実する」というメリットがあります。
実際にマンションを独身の間に購入した女性からは、「仕事へのやりがいが増えた」「賃貸よりもグレードアップされた広さや設備仕様で、毎日の生活にわくわくする」「家族や友人を招いて、一緒に過ごす時間が増えて嬉しい」などいう意見をいただくことが多いです。
女性が安心して生活できる必須ポイント「防犯面が充実していること」
不動産営業に携わる筆者は、住居を選ぶ際に、ほとんどの女性から防犯面に関する質問や要望を受けます。近年の分譲マンションは、防犯面が非常に充実しているので安心ですよ。中でも女性に好評な防犯設備を挙げてみます。
エントランス部分のオートロック
分譲マンションでは、建物の入り口にオートロックを採用しているものが多いです。
オートロック方式とは、建物内に共用玄関のドアがあり、外からドアを開けるためには、鍵を用いるか、部屋の内部から居住者より鍵を解除してもらう必要があるセキュリティシステムです。
つまり、自室の鍵だけではなく、建物内に共用玄関のドアがあり、正しく施錠されていることで居住者以外の侵入を拒むことができます。
ピッキング対策
近年、空き巣被害をよく耳にします。新築分譲マンションではピッキング対策として、シリンダータイプでもピッキングが難しいディンプルキーを採用したり、ピッキングができない電子錠を採用したりしていることが多いようです。
監視カメラ
マンション内の共用部に監視カメラは複数取り付けられています。
最近では駐車場や駐輪場、また1階のエントランスホールや非常階段の出入り口、そしてエレベーター内にも設置されることが多いです。
女性に人気の防犯設備をいくつかご紹介させていただきましたが、そもそも、マンションは集合住宅。「見知らぬ人がマンションの敷地内をウロウロしているな」「オートロックの前で常に誰かを待っているような人がいるな」など、常に居住者や管理人さんから見られている環境下にあります。
“マンション住人の目”や、“管理人さんの目”があるというのも、マンションに住まうことで女性が安心できる大きな材料だといえます。
【女性購入者に聞く】私はこうしてマンションを買いました!
女性がマンションを購入する理由をいくつかご紹介させていただきましたが、実際にマンションを購入した女性3名の意見を伺ってみましょう。それぞれに異なった理由を持っていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
Aさん(会社員・年収500万円台)は「毎月の家賃がもったいない」から購入
住居に妥協はしたくないAさん。購入前に住んでいたマンションも気に入った間取りや立地だったからこそ選んだもので、家賃は周囲の友人たちよりも少し高め。ただ今後もずっと住み続けるとなると、やはり家賃はもったいないと感じていました。
そんなある日、ポストに入っていた住宅に関するチラシを見て目からウロコ。なにやら“不動産を購入して節税効果が得られる”と。詳しい話が聞いてみたいと思い、マンションギャラリーへ足を運びました。
今まで不動産購入に無関心だったのですが、スタッフから不動産購入に関しての話を聞き、家賃として捨てるくらいなら、不動産を購入するほうが賢い選択だと気づき、マンションの購入に至りました。
資産を持つことで仕事のモチベーションに繋がった
- 賃貸を借りていた時よりも支払い自体は上がったが、「住宅ローン減税」を受けられることとなり、大きな節税ができている。
- 住宅ローンを組むことにより、月々の支払いは上がるが、全て自分の資産のための支払いになるため、仕事にも張り合いがでる。
Bさん(飲食店勤務・年収300万円台後半)は「ペットを飼いたい」から購入
幼い頃から愛犬とともに育ってきたこともあって、動物が大好きなBさん。
就職を機に県外で初めて1人暮らしをはじめ、疲れた日々に癒しがほしいなあと思うようになり、幼少期と同様にペットのいる生活を再びしたいと考えるようになりました。
しかし、現在居住しているアパートではペットは飼育できませんでした。ある日友人にペットを飼いたいと何気なく話しをすると、朗報が耳に入りました。なんと「分譲マンションではペットを飼えるところが多い」とのこと。
後日、勇気を出してマンションのモデルルームに行き、ペットの飼えるマンションを購入し、念願のペットとの生活を楽しんでいます。
大好きなペットと暮らせるようになった
- 念願のペットと一緒に住むことができるようになり、毎日家に帰るのが楽しみになった。
- 同じマンション内にペットを飼っている友人ができ、毎日のお散歩はもちろん、ドッグランなど一緒に楽しめるようになり、充実した日々を送れている。
※マンションでペットを飼うときは、他の住人への配慮が必須です。一般的には、管理規約などでペットの種類や上限サイズなどが規定されています。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
Cさん(事務職・年収400万円台)は「新しくてきれいなマンションに住みたい」から購入
Cさんは長い間、築20年のアパートに住んでいました。アパートを借りる当初、家賃としての支出をできるだけ抑えたいと思っていて、築年数にこだわらずにアパートを契約したのです。
ある日、新築のアパートに先日引越しをした友人宅に遊びに行ったところ、部屋の内装はもちろんのこと、キッチンやお風呂の設備が、自分の住んでいるアパートよりはるかに新しいもので、非常にうらやましく感じました。
「私も新しくてきれいなところに住みたい」と思ったCさんは、新築マンションを販売しているモデルルームを見学。新築のきれいな居住空間と最新の設備を見て、新築の分譲マンション購入を決断しました。
プライベートの充実
- 新しくきれいな家を手にすることができ、インテリアやお部屋の内装などにもこだわるようになった。休日は家具屋やインテリア雑貨の店に足を運ぶのが趣味になった。
- Cさんお気に入りのマイホームで、友人を招きホームパーティをするようになり、友人からもマンションをうらやましがられ、「買ってよかった」と思えた。
女性の購入における不安要素と解決方法
将来結婚することになったら?
女性がマンションを購入する場合、将来の家族構成を気にしてというよりも、日々の生活の満足度を上げるために、また今の家賃と比べて無理なく支払える予算内で、といった理由でマンションを購入する方が多いように思います。
将来結婚して、持っているマンションでそのまま生活をすることとなれば、結婚前からローンの支払いを始めているわけですから、完済までが早く、老後の資金をローンの支払いに充てる部分が少なくなります。
また、結婚後に家族と新たな新居を構える場合、所有していたマンションをすぐに売りに出すといった選択肢だけでなく、将来的に賃貸に出し、家賃収入を図るといった選択もできるのではないでしょうか。
もし事故や病気で働けなくなったら、支払いはどうなる?
住宅ローンを組む場合、ほとんどの金融機関で「団体信用生命保険」の加入が義務付けられています。この保険に加入することで、債務者が死亡したときや高度障害になったときには、住宅ローンの残債が0円になります。
多くの金融機関では、金利に保険料が含まれています。金融機関によってはオプションとして“乳がん”などの女性ならではの病気を網羅した、手厚い保障をつけられる保険商品もあります。すでに生命保険に加入している方は、マンション購入の機会に保障内容や保険料の見直しをしてみてもいいかもしれません。
女性にとって住みやすいマンションとは
女性がマンションを購入するメリットや理由を、実例を元に紹介しましたが、では実際に女性の住みやすいマンションとは、どんなマンションでしょうか?
「住みやすい」とはいっても、立地や設備・仕様等、多種多様にあります。あくまでも一例ですが、マンションを探すときにはぜひ参考にしてみてください。
立地・周辺環境
新たな場所で生活するうえで、大きなポイントとなるのが立地と周辺環境です。
住宅情報誌やインターネットの情報だけでは、自分が実際に住んだときにどんな生活になるのかは、なかなかわかりませんよね。そんなときは、本当に自分にとって住みやすいエリアかどうか、実際に行って確かめる必要があります。女性の場合は特に、朝と夜両方を把握しておくと安心できますね。
住みやすい街の見分け方に関して、こちらの記事も参考にしてみてください。
生活に便利な仕様設備
女性に特に喜ばれるのが浴室暖房乾燥機です。
安全面を考えると、女性は外に洗濯物を干しづらいもの。また近年ではPM2.5や黄砂の影響で、外で乾かすことのほうがかえって危険という声もあり、浴室に室内干しをする女性が増えています。
浴室乾燥暖房機があれば、次の日の天気を気にすることなく洗濯できるので、そちらも喜ばれるポイントの一つです。
浴室暖房乾燥機を使って効率よく洗濯物を乾かす方法もぜひ参考にしてみてください。
まとめ
現代は、女性が活躍する時代。活躍している女性だからこそ、日々の生活により充実を求めて、また将来を見据えてマンション購入を決断する方が増えています。
住宅ローンを組むというと大きな負債を抱えるイメージがあるかもしれませんが、実際は資産として残すことができ、なおかつ日々の生活を今まで以上に豊かにしてくれます。
日々忙しい毎日を送っていらっしゃるかと思いますが、「衣食住」の『住』においてもより満足のいくものに変え、仕事が終わって家に帰る楽しみを追い求めてみるのはいかがでしょうか。
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