急な転勤や結婚、入学(入社)などで引越しが決まったとき、あなたはどのような街に住みたいと思いますか?
いろいろと考えると思いますが、まずは「住みやすい街」を探すのではないでしょうか。
ところが、いざ「住みやすい街」を探すとなったとき、なにを基準に住みやすいと判断すればよいか悩むかもしれません。
そこで今回は「住みやすい街の見分け方」をご紹介したいと思います。その街があなたにとって「住みやすい街」なのかどうかを判断する、ひとつの材料としてぜひご活用ください。
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「住みやすい街」の見分け方!確認すべき8ポイント
あなたにとって住みやすい街かどうかを見分ける8項目をご紹介します。
もし初めての土地でなんとなく住むエリアを決めているならまずは、この8項目をチェックしながら街を歩いてみましょう。そこがあなたにとって「住みやすい街」であるかどうかが見えてくると思います。
実際に住んでみてから「住みやすい街」ではなかった……なんてことのないように、住む前に確認しておきましょう。
コンビニにあるゴミ箱の状況を確認する
その街にあるコンビニのゴミ箱の現況を確認してみましょう。
最近のコンビニなどで店の前にあるゴミ箱を店内に置く店舗があります。
その理由のひとつに挙げられているのが、「家庭内のゴミを持ち込んで捨てる人がいるから」です。
一部マナーを守らない、意識の低い方も住む地域である可能性が考えられます。
また、店外にゴミ箱があっても、あきらかに家庭内のゴミを持ち込んだ形跡(ゴミ箱から溢れている)などが見られる場合もあります。このような状況が見られるのであれば、「住みやすい街」とは言えないでしょう。
不審者に狙われる街かどうか、集合住宅の共用部を確認する
他人に無関心な人が多い街は不審者が訪れやすい街になります。
なぜなら住民が互いに無関心な可能性があるので、不審者がいても無視されている場合があるからです。
不審者に狙われやすい街かどうかはまず、コーポやアパートの共用部分を見てみましょう。
例えば集合ポスト周辺で投函されたチラシが散乱していたり、駐輪場に壊れた自転車が放置されたままであったりしないかチェックすることです。
自分が住む空間だけがキレイであればいいという考え方や他人に無関心である住民が多いと、こういった状況になりがちです。
このような住宅が見られるエリアは「住みやすい街」とは言えないでしょう。
将来何が建設されるか分からない空き地の有無を確認する
もし空き地や駐車場があれば、将来そこに何か建つ(建設される)可能性があるかもしれません。
パチンコ店やセレモニー会館(葬儀場)、高層マンションなどが建設されることで、騒音が気になったり日が当たりにくくなったりしてしまう可能性があり、日常生活に影響がでること があります。
住もうと思う場所の目の前に空き地があるのなら事前に調べてチェックしておいたほうが良いでしょう。
たとえば下の画像のような看板が空き地に立ててあれば読んでみましょう。何が建設されるかが書かれています。
上記のような建物が建築される予定であれば、「住みやすい街」とは言えないでしょう。
初めて訪れる街は、昼も夜も歩いて確認する
初めての街を視察するときは昼間だけでなく夜も歩きましょう。昼間では気づかなくても夜歩くと街が暗いことに気づいたりします。
街灯が設置されているかは意外と昼間には気づきにくいものです。
街灯が設置されていなければ、街灯がない道を家路まで不安を感じながら帰宅しなければなりません。
住もうとする街に街灯がきっちり整備されていなければ「住みやすい街」とは言えないでしょう。
歩くのは休日だけじゃなく平日も街を確認する
休日だけではなく平日も歩くことがベストです。休日は穏やかな街な印象を持ったとしても平日の朝にはまったく違った雰囲気の街に感じることもあります。
まず平日の特に通勤時間帯に、スピードを出しすぎている車はいないか、子供通学路は安全な道を選んでいるかを確認しましょう。
また近くに踏切がある場合、いわゆる「開かずの踏切」が原因となって朝の通勤時はかなりの渋滞を作っている可能性があります。
これは休日では気づきにくい点ですのでぜひ平日の朝、確認したいポイントです。
平日の通勤通学時間帯に運転マナー悪い車の往来が見受けられたり、朝の慢性的な渋滞などでストレスを感じさせるエリアは「住みやすい街」とは言えないでしょう。
その街をドライバー目線でも確認する
道が細かったりすれば車同士すれ違うとき怖いですよね。
こういった道は自分で実際運転してみて、大丈夫かどうか確認しましょう。
基本的に車歩が分離されている道路が安心と思います。
また用水路に接していながらガードレールが設置されていない道路などはとても危険です。
このような場所は事故防止に対する取り組みが弱いので、「住みやすい街」とは言えないでしょう。
通行許可書のいる道路でないか確認する
スクールゾーンという言葉をご存知でしょうか?登下校時に交通制限を行う道路(ゾーン)のことです。
多くは幼稚園や小学校からおおむね500m圏内に設定されています。
時間内の車両通行止め(乗り入れ禁止)や一方通行、速度制限などの交通規制が敷かれます。
スクールゾーンは歩行者天国と同じで、時間帯によって住民の方は『通行禁止区域通行許可書』を取る必要があります。
登下校時の車による事故が起こりにくいという意味で子育てファミリーにとっては安心できる半面、許可証は警察署でもらうことになるのですが、こういった手続きが煩わしいと感じる方や実際子育てに関係のない家庭にとっては、このスクールゾーンに面した住居は逆に「住みやすい街」とは言えないでしょう。
※ちなみに、その道路がスクールゾーンであるかどうかは警察署で確認することができます。
そのエリアが「住みやすい街」なのか公園を見て確認する
公園で確認することは、まず張り紙や掲示物をチェックしましょう。
そこに「イヌにフンをさせないでください」や「植物の苗を取らないでください」など「●●は、しないでください」といった内容が書かれている場合には、周辺にマナーの悪い住民がいることを示唆しています。
また夜間に不特定多数の人間が集まって騒いでいたりしないか確認しましょう。
こういった公園が近くにあると「住みやすい街」とは言えないでしょう。
5つのライフステージ別にみる「住みやすい街」とは
さて、あなたは今、一人暮らし?新婚さん?お子さんのいるファミリー?子育ても終わったご夫婦二人……?
そう、実はライフステージや生活スタイルの違いによって、(当然ですが)住みやすい街の基準は変わってきます。
つまり生活していく中でなにを優先ポイントに置くか、という視点でこれから住む街をチェックしていく必要があります。
先ほどは、どのライフステージや生活スタイルの方でも知っておきたいポイントをご紹介しましたが、ここでは「ライフステージ別」にどのような街が住みやすいのかについて知っておきたいポイントをご紹介します。
単身女性にとって住みやすい街とは
単身女性にとって「住みやすい街」とは、安全な(犯罪に巻き込まれない)街であることです。まず街に死角がないか確認しましょう。
他人の目が届かないような場所であれば犯罪発生の可能性が高まります。
工事現場や空き地や駐車場など夜間になると人がいなくなるような場所は死角となります。
また、道路に車歩分離するガードレールがない街は要注意です。なぜなら自転車やバイクを使ったひったくりの標的になりやすいためです。
このような場所は女性にとって「住みやすい街」とは言えないでしょう。
新婚カップルにとって住みやすい街とは
少しでも一緒にいたい新婚カップルにとって「住みやすい街」とは、二人の時間が長くとれる街であることです。
そのためには商店街、スーパー、駅、公共施設などが、徒歩圏内に揃っていることがベストです。(当たり前なことですが、意外と忘れがちです)。
こういった便利な街は二人が過ごす時間を増やしてくれます。また休日も二人で長く一緒に過ごせるために二人だけの隠れ家的なカフェとかあるとうれしいですね。
こういった施設がないのであれば、新婚カップルにとって「住みやすい街」とは言えないでしょう。
共働きカップルにとって住みやすい街とは
共働きカップルにとって「住みやすい街」とは、24時間利用できる施設の充実している街です。
仕事で遅くなっても困らないよう、24時間スーパーが近くにあると良いでしょう。また忙しくて夕食の準備ができない時に利用できる飲食店があればうれしいですね。最近では24時間利用できるジムもあります。仕事の疲れをリフレッシュさせたいときでも自分のペースで利用できるので忙しい二人にはあると便利です。
また24時間ゴミだしOKのエリアであれば、朝の忙しい時間を有効に使うことも可能です。
こういった施設や環境がないのであれば、共働きカップルにとって「住みやすい街」とは言えないでしょう。
子育てファミリーにとって住みやすい街とは
まず行政が行ってくれる子育て支援サービスを確認しましょう。例えば以下の項目が挙げられます。
- 医療費の助成
- 保育所、学童保育などの育児サービス
- 公立学校の独自教科、独自カリキュラム導入、通学校の選択性
など。このような情報は自治体のホームページに掲載されています。このとき、サイト上で情報が一元化されているかを確認してください。
なぜなら、通常、医療関連・保育関連・学校関連は行政内で部署が変わりますが、そこをサイト内で情報一元化しているのであればその自治体は子育て支援に力をいれていると判断できるからです。
逆に見る側が科目ごと別々に探さないといけない面倒なサイトづくりになっている自治体は子育てを重視しているとは考えにくいので、子育てファミリーには「住みやすい街」とは言えないでしょう。
また、子育てに際しては何を最優先に考えるかで「住みやすい街」かどうかの判断するポイントが変わります。
優先する項目を3つに分けて以下ご紹介します。
医療を優先するとき確認したいこと
当然ですが病院が近くにあることが重要です。たくさんの診療科目があっても肝心の小児科のない病院もあります。
病院があることを確認するのではなく、小児科があるかを確認しましょう。
日常的にお世話になりそうな診療所もさることながら、近くに救急指定の病院があると安心です。
また医療費に関しては小学校まで無料であるか、中学校まで無償であるか、自治体によって違いますので合わせて確認しましょう。
学校を優先するとき確認したいこと
まず通学路を実際に歩いてみましょう。
ガードレールはあるか、交差点に信号機はあるか、車の交通量は多くないか、交差点にカーブミラーを設置していたり、いわゆる「飛び出しぼーや」看板(飛び出しの注意喚起看板:下部写真)が随所に設置されているか確認しましょう。
人通りが少なく死角になりがちな細い道はないか、などチェックしてください。
次に学校の様子を見学しましょう。花壇や植樹を見てきちんと手入れされていれば、学校内の規律が守られていると判断できます。
また登校時、校門の前に立つ先生にきちんと児童が挨拶できているかどうかで、その学校の雰囲気を推察することができます。
安全を優先するとき確認したいこと
街に橋やがけ、古い塀などが見られれば確認しておきましょう。災害時に落ちたり、崩れたりして道を塞ぐ可能性があるからです。
同じく自動販売機や看板も災害時には凶器になることがあるので注意しましょう。
防犯の観点からは通りが少なく死角になりがちな細い道はないかなどをチェックしてくしください。
またこのような自転車が放置されたままの公園が近くにあれば、先ほども述べましたが不審者の訪れやすいポイントになる可能性があります。
さらに下記写真で見られるような民家の壁面に落書きがある街はやはりルーズな住民がいると推定されますので、「住みやすい街」とは言えないでしょう。
シニア世代の夫婦にとって住みやすい街とは
子育ても終わって、定年も過ぎた。これからのセカンドライフを満喫したいと考えるシニア世代では何を重視すべきでしょうか?
まずは「病院」について考えておく必要があるでしょう。徒歩圏内にあるか、診療してもらえる科はたくさんあるか、さまざまなリスクに備え複数の総合病院のあるエリアが望ましいといえます。
また「食」に関しも、「徒歩圏」に充実したスーパーが欲しいところです。
シニア世代に関しては一貫して「徒歩圏」がキーワードになると思います。
おそらく近い将来、もしくは今すぐにでも車を手放す生活を送ることを考えるとやはり「徒歩圏」に必要な施設があることは重要なポイントです。
都会のような病院も駅もショッピング施設も近くにあるところだと、車さえ手放しても快適に生活しやすいため「住みやすい街」といえるのではないでしょうか。
また、下町のようなエリアだと新たに人間関係をつくって行くことが大変な場合があることも考えておかなければいけません。
昔から住んでいる方がずっと会長をされている可能性のある町内会は独自のルールがあったり(町内の溝掃除は強制参加とか、町内会費は必ず払わなければならない。など)実際に息苦しく感じる可能性があります。
そういった場合は「住みやすい街」とは言えないでしょう。
まとめ
初めての土地に住むことが決まったら、当然不動産屋さんに行きますよね。
まずそこで「住みやすい街」を教えてもらうことも、「住みやすい街」を見つけると方法とのひとつだと思います。
地元に密着した不動産屋さんであるほど、その街のことを熟知していて、詳しく教えてくれるかもしれませんよ。
とはいえ、ここの記事でも述べた通り、人それぞれ「住みやすい街」の判断基準は変わると思いますので、最後は自分自身でその街を歩き、「住みやすい街」かどうかを判断することが大切だと思います。
ぜひこの記事を参考にして、自分にとっての「住みやすい街」をみつけていただければと思います。
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