老後の住まいをご検討の方、老後はずばりマンションへの住み替えがおすすめです。
実際にマンションのモデルルームにご来場されるお客様の中でも、年々住み替えのご相談が増えてきております。
駅・バスターミナルの近くや百貨店等の購買施設の近くなどの便利な立地に建てられることが多いマンションは、長い退職後の時間を趣味・旅行・買い物などアクティブに過ごしたいという方に特におすすめ。
また定年を迎えて仕事場へ出勤する事がなくなれば、家の中でいる時間が自然と多くなります。そうなると、老後に住む家はとても大切。
老後に住む家は、お手入れしやすいサイズで、安全であることが、快適な老後生活のポイントとなります。その点でも、少人数家族が暮らしやすい規模で、上り下りが大変な階段や広範囲の掃除が必要となる庭がないマンションが最適といえます。
そこで今回は、老後の住処の相談を受けることが多いマンション営業の筆者が、老後にマンションで暮らすメリットと注意点について解説いたします。ぜひライフプランのご検討にお役立ていただければと思います。
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老後の生活をマンションで送ることのメリット
安全面におけるメリット
室内がバリアフリーで段差がほとんどない
バリアフリー法による取組みが進み、近年の新築分譲マンションでは、玄関とバルコニー以外は段差がありません(中古マンションでは、築年数によっては段差がある場合もあります)。
室内に階段があったり玄関の段差が大きいことが多い一戸建てと比べて、つまずいて転倒する恐れが少ないと思います。
車椅子で生活をすることになっても改修は比較的軽微で済みます。
セキュリティ性が高い
マンションの場合、人の出入りするところには監視カメラが基本的には設置されています。録画映像は、管理事務室で一定期間保存されております。
またエントランスはオートロックになっていることが多く、来訪者の管理ができます。警備会社との連動している物件も多く、一戸建てのように自分で警備会社と契約をしなくても、警備を受けた比較的安全な暮らしを送ることができます。
管理人がいる
マンションでは一般的に管理人が常駐・巡回などの形態で管理しており、清掃・受付業務などを行ってくれます(ただし賃貸マンションなどでは、管理人がいない「無人管理」となるケースも多いようです)。
また不審者がいた場合の声掛けなど、監視をしてくれる役割もあります。
あなぶき興産の分譲マンションの場合を例に、管理人の役割をこちらの記事で詳しく解説しておりますので、参考にご覧ください。
自然災害に強く、補修の管理が不要
コンクリート造りが多く堅牢なマンションは、地震・強風・雨等において強固な建物といえます。
また、マンションでは定期的に建物の修繕が行われる長期修繕計画が予め立てられているので、快適な状態を長く保つことができます。自分で補修計画を考えておかなければならない一戸建てと比べると、家の管理の手間が省けます。
生活におけるメリット
日当たり・風通し・眺望が良い(低階層や隣接した建物がある場合は除く)
一般的に一戸建てと比べると階数が高くなるマンションでは、日当たり・風通し・眺望は良くなります。
また上層階になれば、夜景や四季折々の風景も臨むことができるかと思います。
冬暖かく、夏涼しい
マンションの、特に中住戸は、戸建住宅と比べると外気にふれる部分が少ないため暖かいと言われます。夏には日が当たって熱せられる壁面が少ないので比較的涼しさをキープできます。
また気密性が高いので、冷暖房の効率がよく、冷暖房を使う頻度や設定温度にも違いが出てきます。
戸締まりが比較的容易
外出時にわざわざ階段を上がって戸締りの確認をすることがなくなります(1住戸に上下階があるメゾネットタイプなど、住戸内に階段がある場合もございます)。
管理人常駐・防犯カメラ・警備会社の連動とセキュリティ環境が整っているので、安心な老後生活が送れます。
庭などの管理・清掃がいらない
一戸建てのような庭は基本的にはありません(1階住戸で庭がある間取りもあります)。
植栽の剪定、草抜き、落葉拾いをする必要が無く、家の管理が楽になります。
コンパクトで家事動線が良い
ワンフロアで段差がないので、掃除がしやすいのもメリットの1つ。掃除機もスイスイらくらくです。
一戸建てと比べて広さに限りがありますが、その分動線が良い設計の間取りになっています。洗濯・布団を干す時の移動距離や水回りの動線も考えられており、家事の負担は軽減されるケースが多いです。
また、将来的に自宅で介護をすることになった場合も、平屋のように階段のないマンションの住戸なら、車椅子でも比較的楽に移動することができます。
便利な場所で生活できることが多い
物件にもよりますが、マンションは駅やバスターミナルの近くや病院・購買施設のそばなど、スケールメリットを生かして利便性の高い立地に建てられることが多いようです。
自家用車・自転車などを自分で運転するのが難しくなる老後の生活では、公共交通機関やタクシーなどを利用しやすかったり普段の買い物しやすかったりする便利な場所に住めると、できることの幅が広がります。
金銭面におけるメリット
相続税対策になる
子供への相続は現金ではなく、不動産にする方が節税対策になります。
昨今、相続税対策でのご相談が非常に多くなっております。
火災保険料が安い
マンションは木造住宅ではなく燃えにくい建物のため、一戸建てに比べると保険料が格段に安く抑えられます。
将来の住宅費用が把握しやすい
マンションでは前述の通り建物の修繕を長期修繕計画のとおりに行い、そのための資金は「修繕積立金」で毎月支払います。
そのため、住宅費は段階的に増加するものの一定のため、突発的な出費は基本的にはありません(賃貸マンションであればこの修繕費は貸主負担のため、そもそも不要です)。
分譲マンションの「修繕積立金」については、こちらの記事で徹底解説しております。ぜひ参考にご覧ください。
年金や貯蓄の切り崩しで住宅費を賄うことになる老後の生活では、出費を安定させておくことが安心に繋がります。
月々のランニングコストが抑えられる
生活におけるメリットにもあるように、マンションは気密性が高いので、冷暖房機器の節約にもつながります。
またマンション全体でインターネットに加入している物件などもありますので、月々のコストが安くなる方が多いのではないでしょうか。
老後にマンションへの住み替えをするときに、考えておきたいポイント
続いては、老後の生活のためにマンションへの住替えを決めたとき、懸念点としてよくあげられるポイントを解説します。なお、ここでご紹介するポイントは、賃貸マンションへの住み替えではなく、分譲マンションを購入して住み替える場合を想定しています。
今の持ち家は「貸す」のか「売る」のか
現在持ち家で暮らす方は、その家の対処をどうするかを不安に思っている方が多いかと思います。
今の持ち家を「貸す」のか「売る」のかによって住み替え計画は変わってきます。そこで具体的な資金計画を立てる前に、不動産会社に査定の相談をすることをおすすめします。
ここで注意したいのが「査定額が予想より低かった」というケースです。頼りにしていた資産、思い入れのある不動産なので高く売却したいという思いがあるのは当然のことですが、実際に査定してもらうと予想より低いという結果になった、というケースはたくさんあります。
査定額は周辺相場や成約事例から出された金額なので、妥当なケースが大半だと思います。現在の持ち家の売却資金は、あまりあてにし過ぎないようにしましょう。
マンションの場合を想定していますが、持ち家を売却する場合の手続きについては、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
購入資金の組立てについて
老後に大きなお金を動かして家を買うのは、大きな不安を伴う選択です。契約してから後悔しないためにも、購入資金の計画はしっかり立てておきましょう。
老後の資金を考える
まず、老後の資金はいくら必要かを考えます。自分達が受け取る事ができる、退職金や年金を把握しましょう。
そして子供の結婚や孫への教育資金の援助など、お金が必要なライフイベントを押さえておく必要があります。そのうえで、住み替えにいくらの予算を充てることができるかを計算しましょう。
ライフイベントのリストアップ方法は、こちらの記事も参考にしてください。
住宅ローンの組み方
そして、老後のためにマンションを購入するときに注意したいのが「住宅ローン」の組み方です。
現役で働ける年数には限りがあり、その分住宅ローンの借入年数が短くなってしまいます。借り入れ年数が短いとどうしても月々の負担が大きくなってしまい、この点は老後の住まいとしてマンションを購入する際の大きなデメリットです。
ここで大切なのが「頭金」です。できるだけ多くの「頭金」を出すことで、月々の支払額少なくしたり、借入年数が短くすることができます。
短い借り入れ年数で住宅ローンを組む注意点・方法はこちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
マンションへの住み替えを考えたときに:モデルルームを見学してみよう
老後の住替えのためにマンションを購入しよう、と考えたとき、まずおすすめしたいのがモデルルームの見学です。
モデルルームを見学することでマンションでの生活がどんなものなのかという生活イメージを体感することができます。1章でご紹介した「老後にマンションに住むべき3つのメリット」をご体感いただけると思います。
また、担当者と話をすることで、生活や資金計画の疑問や不安への答えが出て、住み替えがより具体的になること間違いなしです。
しかしここでも注意点があります。
基本的に、一戸建てからマンションに住み替える場合には「狭くなる」ことを念頭に置いておきましょう。この点は、一軒家での生活に慣れている方には大きなデメリットとなるので、今手持ちの家具がマンションに入り切るか、家族数や日常生活でやりたいことに対して部屋数が足りるかなどの確認が必要です。
「自分が実際にここで生活するとしたら、家具はどう置こう?日中はどの部屋で過ごそう?」と、モデルルームを「住む」目線で見て、生活のシミュレーションをしてみましょう。
とはいえ、マンションはコンパクトな分、間取りや動線が考えられた設計になっています。
また間取の変更工事をすることで、より自分達の生活にあった間取りすることもできますので、担当者に自分の生活イメージを伝えて変更計画を相談してみましょう。
まとめ
老後にマンションに住み替えて、満足していただけるケースはとても多いと思います。
私が実際に担当したシニア世代のお客様も、このように仰っていました。
「住み替え前は車に乗ってジムに行っていたけど今は歩いて行ける。行きたくなったらすぐ行けるし、車の運転をやめても行ける。マンションに住み替えして良かった」
元気に動くことができるときに住み替えの決断をされれば、新しい環境への順応力も高く、より住み替えの満足度は高いのではないでしょうか。ぜひマンションに住み替えをして、楽しい老後を過ごしていただければと思います。
すでに便利なマンションに住んでいて、住んでいる場所には不満はないけれど、家が不便で老後の生活に不安があるという方もいると思います。そんな不便は、リフォームで解決できるかもしれません。
老後の生活を快適にするためのリフォーム案については、こちらの記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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