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くらしのヒント

自慢の眺望とこだわりインテリアで褒められリビングに!マンション生活を楽しむ部屋づくり

今や主流となったリビング・ダイニング・キッチンが一体になった間取り。
戸建住宅・マンションに関わらず人気ですが、特に新築の分譲マンションでは必ずといって良いほど採用される間取りです。その大きな空間は食事や団欒、あるいは来客のおもてなしなど、何通りもの顔を持つ、生活のメインとなる場所。それだけに、インテリアには特にこだわる人が多い場所でもありますね。

そしてインテリアにこだわると気になってくるのが、思い通りの家具レイアウトを叶えるための広さと各居室の配置です。戸建住宅に比べて広さに限界があり、すでに間取りが決まっているマンションは、インテリアのコーディネートが難しそうに思えます。
確かに広さや間取りの自由度だけに目を向けるなら、コーディネートのしやすさは戸建住宅に分がありそう。でもマンションにはマンションならではの利点があり、インテリアコーディネートのポイントがあります。

今回はマンションのリビングを快適に居心地良く、そして思わず自慢したくなるほど素敵に演出する、そんなインテリアについて考えてみましょう。

インテリアの配色を決める色彩計画

眺望を借景にする。五感に訴えるマンションのリビング

マンションならではの利点といえば、やはり高層であることでしょう。リビングが南向きになるように設計されることが多いですが、それにプラスして眺望も考慮されます。したがって、日当たりの良さと眺望の良さを同時に享受できるのがマンション生活の醍醐味
せっかくマンションに暮らしているのに、眺望の良さを活用しないのはもったいないとすら言えます。

眺望を借景にするということ

そんなマンションならではの眺望を日常生活の中で存分に楽しむために、「借景」としてインテリアの一部にするという技を紹介したいと思います。
借景とは日本の造園技法のひとつ。庭園の外にある山や樹木といった自然の景色、あるいは楼閣や塔といった建築物を、庭園を構成する背景として利用する方法のことです。室内に居ながらにして、窓から見える外の景色を楽しむ仕掛けといえば「雪見障子」がありますが、これは障子の桟を額縁に見立てて、眺望を絵画のように切り取り鑑賞する方法。

そうではなくて、景色や空の広さを部屋の一部と見立てて楽しもうというのが、今回のインテリアにおける借景の考え方です。眺望をまるで自分の庭のように感じ、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)の大きな空間をさらに大きく演出することこそ、マンションならではのインテリアコンセプトではないでしょうか。

五感に訴えるインテリア

最近のマンションは高気密・高断熱仕様。そのため室内の環境が変化しづらく、ともすると外の存在が遠くなりがちです。一方で眺望は、四季の移ろい、時刻や気象などの要素が加わることによって、自在に表情が変わります。眺望を借景にするということは、自然や大気の変化をより身近に感じ、風の音や緑の香りを想起する、五感で楽しめるインテリアを手に入れるということでもあります。


眺望を堪能するためのリビングの作り方

さっそく実践してみましょう。
特に決まったルールはないので、難しく考える必要はありません。ただ「眺望をより活かすために押さえておくべきポイント」は存在します。全部で4つ。ひとつずつ順番に見ていきましょう。

もっとも大切なことは、眺望を阻害しないこと

当然のことですが、眺望を遮らないことが重要です。具体的には窓を塞ぐような家具配置を避け、視線を遮るカーテンを選ばないことです。

つい軽視しがちですが、カーテン選びは熟考すべきポイント。
目を引かれて思わず手に取ってしまう、カラフルなデザインや重厚な素材感のカーテン。これは単体なら素敵なのですが、いざ取り付けると圧迫感があったり、あるいは印象が強すぎてカーテンにばかりに視線がいったりと、眺望を楽しむインテリアには不似合いであることが多いのです。
やはりここは壁紙や他の家具にとけ込むような、柔らかな色・シンプルなデザインのものを選んでおきたいところです。

抜け感を意識する。広さを感じる空間づくり

同様に「抜け感」を意識することも重要です。
せっかくの広いLDKに加えて、眺望を取り入れたインテリアを目指すのですから、その開放感を損なわない家具配置にしましょう。

抜け感を演出するために、最も重要なポイントは2つ。
物を詰め込みすぎないことと、背の高い家具を配置しないこと。
これは視線の抜けを遮らないようにするとともに、圧迫感を感じさせないようにするためです。したがって、ただ背の低い家具を配置するだけでなく、デコラティブなフォルムや、濃い色の家具を使わないことも重要になってきますね。広いスペースだからと、あれもこれもと詰め込みすぎずに、厳選したシンプルな家具だけにしたいところです。
このように視線を低く、抜けを良くすることによって、相対的に天井が高いように錯覚するので、さらに広い空間に見える効果がありますよ。

バルコニーを第二のリビングに。より大きな空間をつくる

多くの分譲マンションのバルコニーは、奥行きを広く取っています。そこに面したリビングとは段差がほぼなく、フラットな状態でつながってることも一般的。
だからガーデンファニチャーをおいて、バルコニーでも食事やティータイムを楽しむこともできますよ。その場合は、リビングの家具の色とガーデンファニチャーを同じトーンで揃えるのがベター。ひとつづきの空間として演出することによって、バルコニーを第二のリビングに格上げできます。

さらに眺望を売りにしたマンションなら、壁面を少なく、窓を大きく取る傾向にあります。そのためリビングとバルコニーに一体感が生まれ、リビングがより広く見えるというメリットが。
ただし壁面が少ない分、室内の家具配置は悩むことが多そうです。
解決策は、まずリビング内のコンセントの位置を確認し、その次にテレビを置く場所を他の家具より先に決めること。ソファの位置はだいたいテレビを置く場所との兼ね合いで決まってくるでしょうから、この順番で決めると後からケーブル類の取り回しに苦労することが少なくなります。
またテレビは、太陽光の反射で見づらくなるので窓との位置関係を、夜間であれば照明の光が反射しないように照明器具との位置関係を考慮しなければなりません。したがって、1日のうちのいつ・どれくらいの頻度でテレビをみるのか、ということも、テレビ設置場所決定の判断材料に含める必要があります。

自分好みの眺望をつくる

バルコニーや窓はまた、室内からの眺望デザインに大きな役割を果たします。
つまり、リビング(内)と眺望(外)がシームレスに繋がるように、クッション役としての役割です。内と外、住居と自然、そんなふたつの異なる世界を窓やバルコニーで融合させることで、ただの「遠景」を「眺望」へと変化させるのです。

窓辺なら飾り棚、バルコニーには植木やガーデンファニチャーを置いてみましょう。インテリアとしてだけでなく、窓から見えるもののうち、見たくないものを隠し、際立たせたいものをさらに強調するようにレイアウトすることによって、自分好みの眺望をつくることができますよ。
バルコニーに植木を置く場合は、リビングからみて手前に背の低いものを、奥に行くほど背の高いものを置くのがポイントです。そうすることによって眺望と一体化しやすい上に、奥行き感が出るのでバルコニー自体も広く見えます。


みんなの #マンションインテリア を覗いてみよう

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人気のハッシュタグ#マンションインテリア#マンションリビング#マンション暮らしでは、毎日たくさんの人が自慢のインテリアをポストしていますよ。参考になりそうなアイデアを自宅に取り入れてみるのもよし、素敵なインテリアで妄想にひたるのもよし、です。

視線を低く&モノを少なく、の王道スッキリインテリア

視線を低く、家具のトーンを揃えることでリビングを広く見せるテクニックです。
ブリック調のアクセントクロスも、ベージュカラーを選べば圧迫感なくインテリアを引き締めてくれます。

太陽と眺望を愉しみつくすインテリア

ダイニングテーブルをぐっと窓際に寄せて、食事を楽しみながら眺望も太陽の光も享受するレイアウト。ポイントになるものがはっきりしているのなら、家具配置のルールにはとらわれなくてOK。

グリーンを配置して自分好みの眺望をつくる

グリーンをアートフレームに見立てて配置。普段座る場所や目線を考慮に入れて、好みの眺望にデザインしましょう。

ガラスのテーブルトップなら圧迫感ゼロ&抜け感バッチリ

どうしても広さに限界のあるマンションのリビング。
大きなテーブルは置きたいけど、狭く見えるのが気になるのなら、テーブルトップがガラスのものを選んでみて。床面が程よく見えるから、抜け感も確保できて狭さを感じさせません。

 

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インテリアの配色を決める色彩計画

さいごに

「うちから見える風景は大したことないから…」
もしあなたがそんな風に思っていて、窓の外をみることが少ないのなら、今日から少し考え方を変えてみてください。「眺望」とは”なにか特別なものが見えなくてはならない”という決まりはありません。毎日を過ごす街並みや、仕事帰りに道端から見上げる空。そんな日常風景をお部屋から眺めることもまた「眺望」です。
特別じゃないけど特別。
見慣れた場所でも、視点が高くなることによって、普段は気付かない別の発見があるかもしれません。それに晴れ晴れとした気分にだってさせてくれます。そんな戸建住宅では得がたい「眺望」で、マンションライフを愉しんでくださいね!

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