カーテン選びで悩まれた事、ありませんか?
お部屋の中で占める面積が大きい上、人の目線の高さにあって目に付きやすく、コーディネート次第でお部屋の雰囲気がガラリと変わるので雰囲気作りに威力を発揮するカーテン。カーテンと一口で言っても、どんな種類があって、どんな機能があって、考えだすと切がないくらい悩みだしたらとまらなくなる商品ではないでしょうか。
1.カーテン(ウィンドウトリートメント)の基礎知識
カーテンなど、窓回りにつける装飾全般の事をインテリア業界では【ウィンドウトリートメント】と言います。
自然光の量の調節、遮光、内・外部からの視線の調節、暑さ寒さを和らげる、防音といった《機能的な役割》と、《インテリアの雰囲気づくり》という役割があります。自分で手軽に替えられるので、窓の大きさや数、用途、ウィンドウトリートメントの機能やタイプ、色、柄、サイズなどイメージをよく考えて選ぶことが大事です。
2.カーテンにはどんな種類があって、どんな役割があるの?
カーテンの種類は大きく3つに分類ができます。
掃き出し窓やテラス窓に最適な【左右に開閉するタイプ】や、小窓や縦長窓・収納スペースを隠したり、間仕切りに利用できる【上下に開閉するタイプ】、外部からの視線を遮断する目隠しとして利用したり、インテリアを演出する装飾としての効果がある【固定式タイプ】があります。
次の章からカーテンの種類と機能を交えてご紹介していきます。
2-1.左右に開閉するタイプ
左右に開閉するタイプは、ある程度間口に広さがあり大きな窓には最適ですが、縦長の窓や小窓には不向きという点があります。
◆ドレープカーテン
布地をレールに吊下げる一般的な最も普及しているスタイルです。
生地、色柄とも豊富にありイメージに合った物も探しやすく、ヒダ=プリーツ(3つ山ヒダ、2つ山ヒダ)の取り方によっても柄の見え方が違ってくるので選ぶ時のポイントにもなるでしょう。また、家庭でも洗濯しやすく取り扱いが楽なのもいいですね。さらにドレープカーテンには機能性の高いものが多く取り揃えられています。遮光・断熱・防音性・形状記憶といったさまざまな機能があり、生地やスタイルの選び方次第ではどのテイストにも向くのでカーテン選びの楽しみが増えます。
◆縦型ブラインド
羽の角度を調節して左右方向からの直射光や視線をカットしつつ、必要な明るさや風を採り入れられます。
すっきりとした機能的な雰囲気で、掃き出し窓や間仕切りに使う場合は、出入りする部分以外は閉めておけば目隠しにもなります。
◆パネルスクリーン
2~7枚の縦長の生地にレールを吊下げ、左右にスライド式に開閉するスクリーン。パネルを片方向に開閉する片開きと、中央から左右に開閉する両開きがあります。ドレープができないので、カーテンよりもシャープですっきりとした印象になります。
2-2.上下に開閉するタイプ
上下に開閉するタイプは左右に開閉するタイプとは逆で小窓や縦長窓に最適ですが、人が出入りする掃き出し窓には不向きという点もあります。
◆プリーツスクリーン
1枚の布や和紙製のスクリーンを水平方向のプリーツ状に加工し、上下に開閉させるタイプで一番の特徴はすっきりとしたデザイン。
プリーツスクリーン1台でカーテンのドレープとレースの効果を持たせる事ができます。
開閉の操作で目的に応じて遮蔽や遮音効果を変える事が出来るのもいいですね。
◆横型ブラインド
羽の傾斜角度を調節して、上下方向からの直射光や視線をカットしつつ、必要な明るさや風を採り入れられます。シャープな印象のアルミ製が主流ですが、木製のものにすると温もり感のあるテイストにも。
縦型に比べて色や種類が豊富で、遮光性や耐水などの付加機能も多いです。
◆ロールスクリーン
1枚の布を巻き上げて開くタイプ。自由な高さで留められるのでコンパクトに収まります。
プリーツやドレープがないので、シンプルですっきりとした印象に。
◆すだれ
すだれと聞くと、和やアジアのイメージが強いのでは。
現代風のインテリアに合わせても落ち着いた雰囲気やナチュラルな印象になります。遮光効果はあまり高くはありませんが、ある程度の目隠し効果があり、風通しがよく涼しげです。間仕切りや飾りとして使用してもいいですね。
2-3.固定式
固定式は必要な部分だけ目隠しできたり、インテリアを演出する装飾として楽しむメリットはありますが、採光や通風が欲しい窓には不向きという点があります。
◆カフェカーテン
窓の一部は空けておき、人の視線が当たる位置を中心に布をかけるタイプ。
ポールなどで吊るす部分を好みのクリップで留めたりリボン結びにしてもかわいいです。チェック柄や花柄などの柄物もぴったりでオシャレになります。
◆クロスオーバースタイル
2枚の布を左右に中央部分が重なるように垂らして上部は固定、両脇で留めることでたっぷりとしたドレープができます。装飾性が高く、布を下ろせば布地が重なる分、遮光性や防音、保温効果も高くなります。
◆タペストリー
窓を1枚の布で覆うスタイル。開閉の出来ない窓や、隣家の窓に接近しているなどで目隠しが欲しい窓や、採光や通風の必要があまりない窓向きです。
布の柄によっては1枚の絵や飾りのようで、装飾効果も高く間仕切りにも使用できます。
3.まとめと注意点
紹介してきたようにカーテンの種類はさまざま。選ぶ商品によっては、カーテンをつけたい窓に向き不向きがあり、性能や機能も違ってきます。
また、カーテンを選ぶ上での注意点として、お住まいになる建物の高さが31mを超える場合は、消防法に定める高層建築物に該当するため、お部屋に取付ける布製のカーテン等は防炎性能のついている製品の使用が定められている場合もあります。購入前にマンションの規約をしっかりと確認しましょう!
カーテンは種類が多いので迷いがちです。まずは種類を知って、どういった場所にどういった目的でつけるのか、インテリアに合わせるのか、それともお部屋のメインカラーにするのかアクセントカラーにするのかなどをイメージしてお部屋作りをしていくと楽しいでしょう。
きっと、満足した素敵なお部屋ができるのではないでしょうか。
※掲載中の記事<カーテンは部屋作りの大切なポイント!おすすめの選び方> も合わせてご覧いただくと、より一層カーテンについて詳しくなって、カーテン選びが楽しくなる事でしょう!
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