爽やかな風と眩しい太陽に誘われて、外の空気を楽しみたくなる季節がやってきました。
でも毎日忙しいし、わざわざ外に出かけていく時間も気力もない……そんな時は窓を開けて、ベランダに出てみませんか。お気に入りのチェアと小さなテーブルをひとつ持ち出したら、それはもう立派なベランピングの第一歩です。
「ベランピング」とは、グラマラスな(豪華な)キャンプという意味のグランピングと、ベランダを掛け合わせた造語。
キャンプ場まで出向く必要もなく、荷造りも不要。たとえ途中で天候が悪くなってもサッとお部屋に退避できる、超お手軽アウトドア・アクティビティです。そんなベランピングをマンションのバルコニーで楽しむための方法を紹介します。
とにかくまずは、ベランダに出てみよう
いつでも好きな時間アウトドア気分を楽しめるのが、ベランピングの良いところ。
ちょっと早起きした涼しい朝、休日の穏やかな昼下がり、ロマンティックな夕暮れ時。気分が向いたときに窓を開けて外に出るだけでOK!な気軽さをフルに享受するところから始めてみましょう。
まずはソファやチェアがひとつあればOK
座るところさえ作ってしまえば、いつものベランダがくつろぎの空間に大変身。一時的に出すだけなら、アウトドア専用のものでなくても、ダイニングでいつも使っているチェアや小さなソファで充分です。
ごろんと横になりたければ、ピクニックなどに使用するレジャーシートやマットでもOK。とにかくまずはベランダに「落ち着ける場所」を作るのがスタートライン。
過ごし方にルールなし。読書でも食事でもお酒でも
ベランピングには「○○するべき」というルールはありません。
コーヒーを飲みながら本を読む、
朝寝坊した休日に遅い朝食を摂る、
夕焼けを眺めながらお酒を飲む、
など、ふだん部屋の中でやっていることをベランダでやってみてください。もちろん、日光浴をしながらお昼寝、という選択肢もありです。
装飾をプラスして「非日常感」の演出
チェアがあればOKなベランピング。でもちょっとした装飾品をプラスすれば、より雰囲気が盛り上がります。
アウトドアでのデコレーションアイテムとしては定番のガーランドやウィンドスピナー、
日が暮れてからならLEDランタンやデコレーションライトがおすすめ。
アイテムによっては100円ショップでも購入できるので、試行錯誤もしやすいですね。
慣れてきたらテーブルセッティングにこだわってみる
休日のランチにはカラフルなプレートを使ってみる。
夕暮れ時に飲むドリンクを注ぐグラスは、繊細なデザインのものを。
暗くなったら、ランタンやキャンドルホルダーを並べるだけで雰囲気が出ます。
マンションのバルコニー・ベランダは、一般的に管理規約で火気の使用は禁止されています。LEDタイプのアイテムを使用してください。
こんな風に、部屋から”徒歩0分”だからこそ可能な、凝ったテーブルセッティングの食事を楽しめるのもベランピングならでは。
もっと楽しむなら、ベランダを快適環境にDIY。基本の改造テクニック
ベランピングをもっと楽しむには、居心地の良いベランダを作ること。
改造のコツは一気にやってしまおうとせずに、少しずつコツコツと手を入れることです。全体のバランスを見ながら、徐々に自分好みの空間を作っていくと失敗しづらいですよ。
床面のコンクリートは隠す
無骨で冷たい印象のコンクリート面は覆ってしまいましょう。ウッドパネルや人工芝のシートを敷き詰めるだけで印象はずいぶん変わります。
お部屋の床と似た色・素材を使えば室内と一体感が出て、ベランダがオープンリビングに変身しますよ。
ガーデンファニチャーを設置する
テーブルやチェアー、ソファを設置して、寛げるスペースを作ります。人工ラタンやチーク材など、屋外で使っても劣化しづらく、お手入れも簡単な素材のファニチャーを選びましょう。
ひとりで動かすことができないほど重い物を設置するのはNGですが、かといって軽すぎるものは強風時に落下の危険性があるので注意が必要です。
ファニチャーは、使用しないときは室内に収納しましょう。収納場所に限りがあるなら、小さく折りたたんで収納しやすいアウトドア用のアイテムを使うのも手です。
また台風などの強風が予想される時は、必ず風が強くなる前にベランダに並べたものを室内に収納してください。
エアコンの室外機はさりげなく隠す
生活感溢れるエアコンの室外機。これを隠すだけでベランダの印象は変わります。
ただし通風を妨げるような隠し方は絶対にしてはいけません。ケース状のもので覆うなら本体より15cm以上大きいもの、衝立タイプでもやはり本体から15cm以上離して設置しましょう。もちろん通風が充分に得られるものであることは大前提です。
これを守らないと、エアコンの効きが悪くなるだけじゃなく、最悪の場合はエアコンが壊れてしまいます。
数字は目安です。お使いのエアコンの取り扱い説明書をよく読んで、記載されている設置・通風条件を必ず守ってください。
グリーンを並べる
鉢植えの観葉植物やプランターに寄せ植えしたハーブなど、グリーンを配置してみましょう。おしゃれ感をアップさせるだけでなく、道からの視線を遮ったり適度な影を作るという利点もあります。
これだけは絶対に守って…ベランピングの注意点
自分の家だから何をやってもいい?もちろんそんなことはありません。素敵で快適な空間を作るために、そしてあなた自身の安全を守るために、いくつか注意するべき点があります。
マンションのベランダは「共用部分」であることを心得る(管理規約を守る)
戸建て住宅と違って、マンションのベランダは「共用部分」です。
意外に思う人が多いかも知れませんが、緊急時に避難経路として使用することが想定されているため、専有部分には含まれていないのです(ただし専有部分の区分所有者には「専用使用権」が与えられているので、日常的にはその部屋の住民のみが使用できるようになっています)。
そのため、マンションのベランダをDIYするときは「すぐに元の状態に戻せる」ようにしておくことが最優先の条件です。また、緊急避難の妨げになるような物を設置するのも厳禁。
ベランダを使用する上での禁止事項や細則はマンションごとに違うので、DIYに取り掛かる前には、必ずお住まいのマンションの管理規約をよく確認してください。
DIYの素材はエクステリア用のものを使う
エクステリア向けでないものを使うと、太陽光や雨などの影響で腐食したり劣化して破損しやすくなります。気付かずに使っていて怪我をしたり、近隣にゴミが散らかったりすることのないよう、ベランダにはガーデニングやエクステリア専用のものでDIYしましょう。
また専用品であっても、例えばウッドチップにはシロアリがつきやすいなど、自分だけではなく近隣に悪影響を及ぼすものがあります。本当に使っても大丈夫なものか、自分でメンテナンスしきれるものかどうかを必ずチェックしてください。
ご近所への配慮は必須項目
マンションのベランダなら、観葉植物の葉っぱやプランターの土を排水溝を詰まらせて水漏れしたり、あるいは煙やにおいの出るものを作ったり食べたり(例えばBBQや燻製作りがこれに該当します)など、近隣の方に迷惑を及ぼす可能性があることはすべて避けましょう。
またベランダでの物音や話し声は、思っている以上に周囲に響きます。特に早朝や夜間にベランダで楽しむ時は、盛り上がりすぎて声が大きくなってしまった……なんていうことのないように!
気軽にアウトドアを楽しもう
「ベランピング」は今やすっかり一般語になり、ベランダでくつろいだり食事をすることは、生活スタイルのひとつとして定着した感があります。
準備が大変そうだったり体力に自信がなかったりして、アウトドアに尻込みしてしまう人にこそ試してみて欲しいベランピング。季節の空気に触れる楽しさと、その中で食事をする開放感は、いちど味わったらやみつきですよ。
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