雑誌やテレビで紹介されているおしゃれなインテリア。
同じものを購入して、同じように配置したからといって、満足できるかというと決してそうではありません。
なぜならインテリアも“どうすごしたいか?”によって異ってくるからです。
今回は理想のすごし方で異なるインテリアの実例をあげて、ご紹介します。
1.お部屋でどうすごしたい?すごし方で異なる理想のインテリア
みなさんはお家でどのようにすごしたいですか?
ある人は「リビングで家族団らんがしたい」と思い、ある人は「キッチンでたくさんお料理を作ってホームパーティをしたい」と思い、またある人は「寝室でのんびり読書をしながらすごしたい」と思います。
つまり人それぞれ、家族構成やライフスタイルによって、理想のすごし方が異なります。
そこで、タイプ別のすごし方からインテリアを考えてみましょう。
1-1リビングのソファでゆっくりすごしたい人にオススメ
リビングのソファに座ってゆっくりすごしたいなら、ダイニングが見えないように「食 」と「くつろぎ 」をわけて配置することがポイントです。
また、一口でソファと言っても、ソファにはいろいろなタイプやサイズがあります。
ソファで横になりたいか、家族みんなでくつろぎたいか、ソファの上でのすごしかたでも、どのようなソファを選ぶべきかが変わってきます。
ソファ選びのポイントは、こちらの記事を参考にご覧ください。
→快適ソファライフ!理想のソファに出会うための選び方
1-2映画やテレビなどをよく見る人にオススメ
映画やテレビなどをよく見る人は、テレビと座る位置が対面になるように配置しましょう。
またテレビには見ていて疲れない『最適視聴距離』というものがあります。
最適視聴距離・・・テレビの画面の高さの約3倍が基本。
例えば50型のテレビの場合、画面の高さが約60cm。これの約3倍なので180cm離れているとちょうどよい距離になります。
つまり大きいテレビになればなるほど、お部屋の広さも必要になるということになります。
(注・但し、4KTVではテレビの画面の高さの1.5倍が最適視聴距離になります )
そして、長時間リラックスして見るためには『視聴高 』も大切なポイントになります。
人の目線は自然と水平方向より下になるといわれています。
テレビを見るときにも水平よりも少し下(具体的には10度~15度)に画面の中央がくるような目線にすると、目が疲れにくいと言われています。
一般的な人の目線の高さがどのくらいになるか、覚えておくと便利です。
- ソファに座っているときの目線の高さ(ソファ座面高が約35cmの場合)・・・約110cm
- 椅子に座っているときの目線の高さ(椅子座面高が約45cmの場合)・・・約120cm
- 床に座っているときの目線の高さ・・・約80cm
※身長によって異なりますので、目安としてお考えください。
せっかくなので、最後にテレビとテレビ台の幅のバランスについてもご紹介します。
テレビの幅も高さ同様、テレビのサイズによってだいたいのサイズが決まっています。
ポイントはどこから見るかによって、高さを選ぶことです。
そして、両サイドの幅がテレビより5~10cmほど大きいものを選ぶと、ちょうどバランスよくテレビを置くことができます。
また座る家具としてはもちろんソファもよいのですが、首までサポートしてくれる「パーソナルチェア」だと長時間でも無理なく映画など楽しむことができるのでオススメです。
1-3床座ですごしたい人にオススメ
私は、個人的には椅子やソファよりも、床に座ってすごすのが落ち着きます。
床座の最大のメリットは冬場の【こたつ】です。
こたつで食べるお鍋や、おみかんは至福のひとときではないでしょうか?
また、床座と聞くと「和室」のイメージを持たれてしまうかもしれませんが、リビングだからといって必ずソファを置かないといけない、というわけでもありません。
リビングに座卓を置いて、みんなで囲むのも楽しいでしょう。
このように床座ですごしたい人は、背の高い家具はオススメできません 。
床に座るとどうしても目線が低くなるので、圧迫感を感じてしまいます。
収納家具も壁面収納などにして、壁と一体感をもたせるとスッキリするのでオススメです。
但し、膝や腰の悪い方 や、妊娠中のおなかの大きい方 は床から立ち上がる、床に座る、という動作は身体への 負担が大きくなります 。体調に合わせて選ぶことも、一つ大切なポイントだと言えるでしょう。
1-4ダイニングですごす時間が多い人にオススメ
近頃はダイニングを「家族団らんの場所 」としてだけではなく、「子どもの勉強スペース 」や「パソコンなどの作業スペース 」として活用する方も多いようです。
ダイニングですごす時間が多い人は、ぜひ椅子選びにもこだわってみてはいかがでしょうか?
椅子選びで重要なのは「かけ心地 」です。
体形や体格でかけ心地のよい椅子は違いますが、背もたれの高さが高く、背骨のラインに沿ってサポートしてくれたり、座面が広く、肘掛がついているものなどもオススメです。
ダイニングの椅子は全部同じでなくてはならない 、ということでもありません。
家族それぞれの「かけ心地」に合わせて選ぶと、ダイニングでのすごしかたも、もっと豊かな時間になるはずです。
2. 部屋別、オススメのインテリア実例集
2-1【リビング】リビングでくつろぐのが至福のひととき。家族団らんに最適なインテリア
白を基調としたインテリア。
ソファや椅子は全て白で統一しています。
その中でグリーンやソファのブルーをさし色に持ってきて、且つ木のぬくもりのあるお部屋になっています。
薄いベージュと、淡いグリーンのコントラストのインテリア。
またカーテンにグレーを使うことにより、お部屋全体が引き締まります。
テーブルにお花を置くことで、スッキリしたお部屋も華やかな印象を与えます。
フローリングの木目に合わせて、落ち着いた色合いのインテリア。
ラグとダイニングの椅子の色をあわせることで、それぞれのスペースに一体感がでます。
またソファを二人掛け+一人掛けにし、ガラステーブルを配置することで、空間を遮られず広く感じることができます。
白い床、白いクロスにダークブラウンのソファとテレビボードがアクセントとなったインテリア。
シンプルなコーディネートですが、大柄のレースカーテンがポイントになっています。
4つのコーディネート全てに共通していることは、「ダイニングが見えない配置」になっているということです。
リビングのソファで寝転んだり、家族団らんをしたり、のんびりするには最適なコーディネートです。
2-2【ダイニング】週末はホームパーティ!ゲストも楽しめるダイニングのインテリア
キッチンのすぐ横にダイニングテーブル、その奥にソファを配置することで一体感が生まれます。
全体に落ち着いた色味を使用することで、シックにまとまりました。
対面キッチンにはハイチェアを設置。
ダイニングからでも、リビングからでも、お部屋全体が見渡せる配置です。
大人数のホームパーティでも、みんなで楽しむことができます。
こちらは間取り自体がアイランドキッチンになっています。
(*アイランドキッチンとは・・・壁から離れたお部屋の中央に独立した作業台を設置した台所。)
そのため、自然と人が集まりやすいお部屋です。
ファブリックなどにオレンジを入れることで、木のぬくもりと、暖かみを感じるインテリア。
和室も「独立した和室」という使い方ではなく、「リビングの延長」として使用できるようになっています。
4つのコーディネート全てに共通していることは、「お部屋全体が見渡せる」ということです。
家族のコミュニケーションがとりやすい配置になっていますし、週末などホームパーティをするのにもオススメの間取りです。
対面キッチンのメリットなどは、こちらの記事もご参照ください。
開放感・コミュニケーション…メリットがいっぱい!対面キッチンの特徴を知ろう
2-3【和室】のんびり床座ですごしたい♪目指すはフレキシブルな和室のインテリア
黒を基調としたインテリア。
床の間にダウンライトを入れて、高さの高い花瓶を置くことでインパクトを与えます。
シックな雰囲気になります。
こちらも黒とダークブラウンでシックにまとめたインテリア。
床に置いた間接照明の柔らかい明かりがお部屋を照らします。
リビングの横に設けた和室。仕切りを取っ払うことで広く感じ、つながりを持たせることができます。
こちらのスペースは作業スペースとして使えるように机を置きました。
リビングの一角に小上がりの和室を作り、掘りごたつを作って和室で食事も楽しめるようにしました。
また壁面収納に飾り棚も作り、実用性もさることながら、モダンなインテリアに仕上がりました。
4つのコーディネートに共通することは、昔ながらの純和風の和室ではなく、どれも現在の「欧米的なフローリング等に調和する」ように作られているということ。
フローリングとの切り替えも違和感を感じることなく、仕上がっています。
和室はリビングや洋室に比べると、置いているものを動かしやすくフレキシブルに対応できるお部屋でもあります。
ごろごろしたり、趣味のお部屋にしたり、キッズスペースにしたり、その時々で使い道を変えてみると、もっと和室ですごす時間が楽しめます。
和室については、こちらの記事もご参照ください。
少しの工夫で大きな効果!マンションの和室をモダンにチェンジさせる4つの方法!
2-4【寝室】ホテルライクな寝室でまったり♪ベッドが重視のインテリア
洋室の真ん中にベッドを置いて、ヘッドボードの後ろに間接照明をいれました。
ベッドカバー、絨毯、カーテンを同じ色に揃えることで、お部屋全体にまとまりがうまれます。
シーリングをはずし、ダウンライトと間接照明のみにすることで、落ち着いたお部屋になりました。
また、アクセントクロスを入れたことで、お部屋全体が引き締まります。
家具やファブリックをダークグレーでそろえ、アクセントクロスにゴールドをもってくることで、華やかになりました。
間接照明だけの明かりにすると、グッと落ち着いた印象になります。
書斎と一緒になったベッドルーム。ダークブラウンで揃え、全体に落ち着いたお部屋になります。
読書やパソコンなどしながら、眠くなったときにすぐに横になれる・・・理想のインテリアです。
4つのコーディネートに共通することは、「眠る」ということにフォーカスして作ったお部屋なので、中央に配置したベッドがインテリアの中心になっています。
間接照明やアクセントクロスを入れることで、ホテルライクな寝室に仕上がります。
また照明一つとっても、ダウンライトを調光つきのものにしたり、シーリングライトでも調色機能がついているものにするなど工夫することで、読書をしたり、映画をみたり、もしくはサイドテーブルにお酒を置いて楽しんだりすることも可能になります。
2-5【子ども部屋】オシャレなだけじゃない!親も子どもも大満足!!子ども部屋のインテリア
アクセントクロスを中心にオレンジを主にしたインテリア。
机や椅子、ファブリックにも取り入れることで、調和がうまれます。
ピンクとグリーンの反対色を使ったインテリア。
木目のクロスの横には、木の枝のようなクロスを貼って、子ども部屋らしい遊び心も忘れていません。
こちらは「海」をテーマにしたインテリア。「青」は《集中力を高める色》といわれています。
お子様の集中力を高めたい方に、オススメです。
グリーンと白の落ち着いたインテリア。オレンジをさし色に使って、アクセントにしています。
4つのコーディネートに共通することは「アクセントクロス」を上手に使用し明るい印象のお部屋をつくっています。
また子どもの集中力を持続させるのに、「地に足のつく、安定した椅子」は重要なポイントの1つです。
安定した姿勢で座り続けることが、集中力を長時間でも持続させることが可能になります。
きっと子どもだけではなく、親も喜ぶインテリアに仕上がります。
子供部屋についてはこちらの記事もぜひ、ご覧ください。
今すぐ真似したい!自立心を養う「子供部屋」のインテリア&レイアウト術
4.まとめ
今回はちょっと視点を変えて「お部屋のすごし方」を考えて、オススメのインテリアをご紹介しました。
“自分スタイル”のコーディネートづくりの参考になれば、嬉しいです。
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