マンションの購入を検討し始めると、チラシや物件ホームページで「お気軽にモデルルームへお越しください」と謳われていることを目にする機会が多いと思います。しかし「興味はあるけどなかなか一歩を踏み出せない」という方も多いのではないでしょうか?
「モデルルームってどんなところ?」「本当にお気軽に行ってもいいの?」「予約なしでも行っていいの?」「見学の際の注意事項は?」「見学の所要時間は?」
などなど、はじめてのモデルルーム見学はわからないことだらけのはずです。
この記事では、はじめてモデルルームを見学したい方向けに、マンション営業の立場から、モデルルームの見学の流れやチェックポイントをご紹介していきます。
目次
1.モデルルームってどんなとこ?何ができるの?
まずはモデルルーム見学に関する基礎知識を確認しておきましょう。
見学の流れと所要時間

上図がおおまかな流れとなります。全ての説明を受けるとおおよそ1~2時間程度かかるのが一般的です。「モデルルーム見学だけしたい」「契約状況だけ知りたい」なども対応してくれる会社もあります。まずは来場時に相談してみましょう。
より詳しい「モデルルーム見学の流れ」はこちら
→【初めてでも安心】マンションのモデルルーム見学の流れとポイント徹底ガイド
自由にゆっくり見学したい!「見るだけ」のキャンペーンを活用しよう
「営業されるのがイヤ」「自分たちのペースでゆっくり見学したい」という方も多いと思います。
最近は「見るだけキャンペーン」や「No接客!キャンペーン」などのキャンペーンを行っているモデルルームも増えてきました。しかし期間限定の場合が多いようです。
あなぶき興産のウェブサイトでは、アンケート不要・お客様のペースでご見学いただける「見るだけチケット」をご用意しております。下記ページから印刷、またはスマートフォンなどの画面でご提示いただければ対応いたしますので、ぜひご活用ください。
→「見るだけチケット」のページはこちら
STEP1 | チケット入手 「見るだけチケット」を印刷するか、スマートフォンに保存してください |
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STEP2 | ご来場 受付にて「見るだけチケット」をお持ちの旨をお伝えください |
STEP3 | ご見学 ・ご自由にご見学ください ※ご説明が必要な点だけご案内する場合がございます ※ご質問があれば、お気軽にお声がけください |
2.モデルルーム見学のチェックポイント徹底解説
「モデルルーム見学前」「見学当日」「見学後」の3ステップごとにわけて、必要な準備やチェックポイントを解説します。
見学前 ─見学まで準備しておきたい3つのこと
- 1.資料請求をしておく
気になる物件が見つかれば、見学の前に資料請求をしてみるのも良いでしょう。
- ホームページでは全ての情報をオープンにしているとは限りません。ある程度の情報は手に入れることができますが、資料請求をして会社から送られてくるものの中には、図面集やパンフレット(仕様設備、周辺環境など)はもちろんのこと、価格表も入っている場合があります。
- これらの情報が事前に分かっていれば、その分検討も進めやすくなると思います。また、図面集やパンフレットがあれば、机の上で広げてご夫婦やご家族で、どの間取りが良いかなど話し合えるのではないでしょうか。
- 2.事前に家具や大型家電のサイズを測っておく
モデルルーム見学前の採寸リスト:クリック/タップすると大きな画像を開きます
家具・家電の大きさや配置によってお部屋の広さやイメージは大きく変わってきます。お手持ちの家具・家電をリストアップし、事前にサイズ(幅×奥行×高さ)を測っておくことでよりイメージを膨らませることができます。- またこれから購入予定のものがあれば、それもチェックしておくとより良いでしょう。
- 3.見学予定のモデルルームの場所を確認しておく
- マンション建設地とモデルルームの場所は異なることがあります。
間違えて建設地に行ってしまわないよう、事前にモデルルームがどこにあるのかはしっかり確認しておきましょう。またお車で行く場合は、駐車場の有無も合わせて確認しておきましょう。
見学当日 ─チェックリストを活用しよう
- 基本的なポイントをおさえる
- モデルルーム見学のチェックポイントは、細かく挙げればきりがありません。なぜなら、見学する人それぞれに家族構成や生活スタイルが異なるため、重要視する視点が違うからです。
- 下記リストでは必ず押さえておきたい基本的なポイントをまとめています。
<はじめてのモデルルーム見学 チェックシート>
項目 チェックポイント ■間取りのチェックポイント 各部屋の広さ 玄関・リビング・各居室の広さは適切か(必要以上に広い場合もあるので注意)
また、天井の梁や柱の位置も確認生活動線 生活動線の確認
(実際の生活をイメージして部屋を歩いたときにスムーズに移動できるか)収納量 各居室やトイレ・キッチン・サニタリー・玄関などに十分な収納はあるか ■設備・仕様のチェックポイント キッチン 天板の高さなど、使いやすさや収納量を確認 トイレ 便座に座ってみたときの空間の広さを確認 バスルーム 浴槽のサイズや機能を確認 コンセント コンセントの位置や数を確認 電話・ネット回線 情報コンセント(電話線・ネット回線)の位置や数を確認 - オプションか、標準仕様・設備か確認しよう
- はじめてのモデルルーム見学では、プロのコーディネーターによるきれいな内装や最新の設備に舞い上がってしまいがちです。しかし、それらはオプション(有償)の場合があります。
- 購入を決めた後に「標準設備かと思っていたらオプションだった」という事態もあり得るため、気になる仕様や設備があれば標準設備かどうか、またオプションであればできるかどうかの確認もしておくと良いでしょう。
- また、オプションやカラーセレクトの締切期限は階数によって異なります。合わせて確認するようにしましょう。
- 共用部の確認も忘れずにしておこう
- お部屋の中と同じで、共用部も毎日使う大切な場所です。「どんなエントランスか」「建物の出入り口はどこか」「エレベーターの大きさはどうか」「宅配ボックスはあるのか」「防犯面はどうか」など確認しておきましょう。
<共用部チェックリスト>
項目 チェックポイント 管理状況 管理会社はどこなのか、管理人の勤務時間の確認 防犯面 監視カメラの数や防犯設備、鍵の形状の確認 共用設備 ・集会室やゲストルームがある場合の利用条件の確認
・宅配ボックスや防災倉庫などの確認駐車場の状況 駐車可能台数や空き区画の確認 エレベーター 台数や設置箇所、エレベーター内の広さの確認 エントランス オートロックの解除の方法などの確認
見学後 ─モデルルームでは分からない部分をチェックしよう
- 実際の建設地にいってみよう
- 周辺建物の高さや種類・距離などは必ず自分の目で確かめるようにしましょう。また実際に不便なく生活できるか、家族の生活をイメージして必要な環境をチェックしましょう。
- パンフレットやチラシに「徒歩○分」と書いてあるのは、あくまで「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」に基づいた80メートルを1分で歩いた場合の数字です。実際に歩いて何分かかるかの確認もしておきましょう。
- 曜日や時間帯を変えて何度か訪れてみよう
- 平日と休日、日中と夜では雰囲気が変わる地域の可能性もあります。
- 例えば、日中は人通りもあり子供の通学も安心できるが、習い事や塾の帰りの時間帯になると人通りが少なくなり少し寂しい雰囲気の地域かもしれません。反対に、静かな環境が気に入ったのに、夜になると繁華街が近いため日中よりも騒がしい地域かもしれません。
- 両極端な例えですが、曜日や時間帯の変化は一度訪れただけでは把握できないため、家族の生活時間に合わせた曜日・時間帯に何度か訪れてみるようにしましょう。
- 見学後のチェックポイント
項目 チェックポイント ■物件周辺のチェックポイント 周辺施設 住環境に影響を与えそうな施設がないか
(工場や夜遅くまで営業する飲食店、娯楽施設など)騒音 周辺に大きな音が出る施設などはないか 治安状況 安全面は大丈夫か
(市や警察のホームページなどで犯罪発生状況を確認できます)エリアの雰囲気 物件周辺の雰囲気はどうか 物件の周りの建物 周辺の建物の高さや距離の確認 電線や前の建物の状況 電線の高さや距離、目の前に建物がある場合は何階相当の高さか、物件の日当たりに影響がないか ■利便性のチェックポイント 買い物施設 普段の買い物に便利な施設はあるか 医療施設 普段通いやすい病院は近くにあるか、また緊急時の救急病院までの距離も確認 公共機関など 郵便局や銀行、役所までの距離を確認 ■交通環境のチェックポイント 最寄り駅 最寄り駅やバス停は近くにあるか。始発・終電の時間も確認 交通量 前面道路の交通量はどうか。また、通勤道路の渋滞はあるか ■子育て環境のチェックポイント 保育施設 保育所・保育園などは利用しやすい場所にあるか 教育施設 学校までの距離や通学路の安全面は問題ないか 公園 子どもが遊んでも安全な公園は近くにあるか
3.予約をしてみよう
事前にスケジュールが分かる方は、予約を入れることを検討してみましょう。電話やインターネット、メールといった予約方法があります。
予約するメリット
- 待ち時間無しで見学できる
飛び込みで見学に行って、待たされたり見学を断られたりするというリスクを防ぐことができます。
モデルルーム見学の所要時間は概ね1~2時間程度ですが、他の見学者で待ち時間が増えればもっと長くなりますし、逆に急かされて十分に見学できない場合もあります。
- 事前相談ができる
来場時に質問したいことや相談したいことを事前に伝えておくことが可能です。
間取りや周辺環境、お金の問題など、事前に自分が抱えている質問や悩みを伝えておけば、担当者も資料やツールなどを用いながら、より分かりやすく重点的に説明してくれるでしょう。 - 営業時間外でも対応してくれる場合も
仕事の都合などで営業時間内に行くことがが難しい場合があると思います。
予約をする時にその旨を伝えれば、営業時間外でも対応してもらえる場合があります。まずは相談してみましょう。
まとめ
モデルルーム見学の際は「モデルルーム見学前」「見学当日」「見学後」それぞれにチェックポイントがあります。これらのチェックポイントを押さえておけば、より具体的な検討ができるでしょう。
また見学に求めているポイントは人それぞれです。「自分達のペースでゆっくりと見学したい」「住宅ローンについて詳しく知りたい」など、ご来場時やご予約時にお伝えいただければ対応できます。お気軽に担当者にご相談ください。