気になっていたマンションのモデルルームを見学して、とても気に入ったので購入を検討しようとしたときに、「早く購入したいが、こんなに早く事を進めて良いのか」と順調すぎるがゆえに不安になる人は多いでしょう。販売が順調なマンションの場合はなおさら判断を急がなければならないこともあり、何か見落としがないかと心配になるかもしれません。
マンションは大きな買い物です。気に入った物件の購入を早く進めたい気持ちがありながらも、一方で冷静になって判断したいと考えるのはごく当たり前のこと。
そこでこの記事では、マンションのモデルルーム見学をしたあとの「振り返り方」について解説いたします。
これからマンション購入を検討されている方へ
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・マンションの購入を検討するときの注意点
・マンションを購入してから入居までの手続きの流れ
見学のあと、記憶が強く残っている間に振り返る
ポイントはとにかく「見学の記憶が残っている間に振り返る」こと。
モデルルームの見学前と後では、良くも悪くもそのマンションの印象が変わることはよくあります。モデルルームを見て思ったこと・感じたことが薄れてしまう前に、家族全員で振り返ることが大切です。
家族と話し合う・メモに書き出すことで客観視できる
モデルルーム見学時の感想や印象を家族で話し合ったり、メモに書き出し文字にしたりすることで、自分自身がそのマンションに対してどのように思っているかを客観的に見ることができます。
また家族で感想を共有することで、家族それぞれが求めている住まいを知ることができます。
その際は単に「良かった」「悪かった」という漠然とした感想ではなく、「ここのこういう部分が良かった」という風に具体的に話すことがポイント。自分では気づかなかった魅力や欠点に気づくことができます。
もっとも大切なのは「第一印象」。家族で共有しよう
見学したときの「マンションそのものに対する」第一印象を振り返ってみましょう。
「立地と間取りは良かったけれど、金額が高かった」
「内装を自由に変えられるなら、自分たちに合いそう」
など、家族でモデルルーム以外の部分の感想を共有します。そうすると、自分たちにはどのようなマンションが合っているのか・自分たちはどんなマンションに住みたいのかが見えてくると思います。
見学した直後の第一印象や感想は、購入するか迷った時の最後の後押しになることがあるので、この振り返りは必ず行っておきたいところです。
写真や動画、パンフレットを見ながら、マンションでの生活をイメージをしてみる
最後に見学時に撮影した写真やマンションのパンレットを見返しながら、マンションでの生活・お部屋の使い方をイメージしてみましょう。
「ここを主寝室にして、あそこを子供部屋にしよう」
「趣味のアウトドアグッズはここに収納しよう」
など、使い方を具体的にイメージすると、自分たちが必要としている住まいがより明確になってきます。
また、楽しみながら考える作業なので、住宅検討を前向きに進めることができますね。
※モデルルーム内の撮影が可能かどうかは、撮影する前に案内スタッフに確認しておくと安心です。
次回の打ち合わせまでに確認することを把握しておく
印象と感想の共有ができたら、次の打ち合せまでに確認することをまとめておきましょう。
筆者がお客様からよく質問をいただくこと、また、お客様が見落としがちなポイントを中心にまとめました。
初回の見学で見落としがちなポイントを見直す
一度の見学と説明だけでは、そのマンションの全てを把握することは難しいです。特にモデルルームは、購入を希望しているお部屋とまったく同じ造りではないことがほとんどなので、初回の見学では重要な要素を見落としている可能性があります。
モデルルーム住戸と検討する住戸の違い
モデルルーム住戸と購入を検討する住戸が異なる場合は、天井の高さ・仕様設備に違いがないかを確認する必要があります。
■天井の高さ、柱や梁の大きさ
例えばこの間取りでは、4階の天井の高さが2m45cmに対して、22階の部屋の天井の高さは2m50cm。このように階数によって天井高が違うことがあります。
天井の高さが5cm違うだけで開放感が大きく異なりますし、設置できる家具も違ってきます。
また柱や梁も、間取りによって大きさが異なります。
お引き渡し後に、実際の住戸を見て想像以上に柱や梁が大きかったと感じる人も少なくありません。梁の見え方次第で、間取りの印象も異なります。
間取り図で確認ができますので、モデルルームで図面を見ながら、柱や梁の大きさをイメージしましょう。
■標準設備とオプション設備の違い、注文可能な期間
モデルルームでは標準設備だけでなく、有償のオプション品も設置されています。どれが標準の設備でどれがオプションなのか、またどのように機能が変わるのかは必ず確認しておきましょう。
また見学のタイミングによっては、オプション工事や設計変更の締め切りが近い、またはすでに締切って変更ができないことがあります。いつまで注文可能なのかもあわせて確認しておきましょう。
検討する住戸の方角や高さ(現地で確認)
検討する住戸が決まったら、マンションが実際に建つ場所に案内してもらい、住戸の方角や高さを確認しましょう。
高層階のお部屋でも、マンションのすぐ前に建物があれば、眺望や日当たりに影響を与えます。可能なら、現地で周辺の建物までどのくらいの距離で、何階くらいの高さまであるかというところも確認することをおすすめします。
またマンション前の敷地が広い駐車場や空き地の場合は、将来的に建物が建つ可能性があることまで視野に入れて検討しましょう。
より詳細な資金計画
モデルルームでは、住宅ローンの返済額に加えて、管理費・修繕積立金などのランニングコストを含めた月々のお支払のシミュレーションが可能です。2回目以降の打合せでは、以下の2ポイントを忘れずに確認しましょう。
①修繕積立金の増額計画
新築で販売されている分譲マンションの多くは、毎月納める修繕積立金が一定期間毎に見直しされる計画案をあらかじめ作成しています。
例えば「1年目~5年目までは毎月5,000円、6年目~10年目までは6,500円」という風に、築年数が増えてもしっかりメンテナンスのコストを賄い、建物を綺麗に保っていくことを想定した修繕計画を立てているのです。
検討するマンションの修繕積立金の計画がどのようになっているかは、営業スタッフに確認してみると良いでしょう。
➁住宅ローンの金利
シミュレーションした住宅ローンの金利と、実際に適用になる住宅ローンの金利は異なる場合があります。それは「申込時」ではなく、「融資を受ける時」の金利が適用されるためです。
購入を検討した時から建物の完成まで期間があいている場合は、住宅ローンの融資を受けるまでまでに金利が変動する可能性があります。いくつかの金利パターンでシミュレーションをしてもらいましょう。
マンション周辺の環境
公園の整備状況
近くに公園がある場合は、整備状況を確認しましょう。公園内にごみが散乱していたり、雑草や植栽が手入れされていなかったりすると害虫が多くなり、住まいにまで影響がある可能性もあります。また、公園内が明るく開放的で周囲から見通しやすい状態だと、公園内でのトラブルに気づきやすくなり安心です。
さらに夜間の様子も確認しておきたいポイントです。人のたまり場になっていないか、また通勤・通学路に公園がある場合は、街灯の明るさも確認しておきましょう。
公園を利用することが多い子どもがいるご家庭では、遊びやすい遊具があるか、年齢が近い子どもが遊んでいるかも確認しておきたいですね。
信号機の音
マンション建設地の近くに音の鳴る信号機があれば、生活に影響がある音があるかどうか確認した方が良いでしょう。
可能ならご自身で確認する方が良いのですが、音が鳴る時間帯に確認が難しい場合は、営業スタッフに聞いてみても良いかと思います。
近隣道路の交通量
建設地近隣の道路の交通量が多い場合、音や臭いが生活に影響を与える可能性があります。 特に駅前や大型商業施設が近いマンションは、利便性が良い代わりに、音が気になるという方も少なくありません。
近隣道路の交通量を確認し、気になるようでしたら担当営業の方にその対策はどのようにしているか確認してみると良いでしょう。
搬入したい家具・家電の大まかな寸法(間取り)
契約の時点ではまだ入れたい家具が決まっていないと思いますが、どこにどのくらいの家具が入るのかは、設計図書(販売事務所に保管されています)を見ながら説明を受けることができます。
希望の家具や家電があれば、あらかじめサイズを調べておくと良いでしょう。
駐車場に関すること
駐車予定の車が入出庫可能かどうか
駐車区画に駐車できる車のサイズには制限があります。駐車予定の車が入出庫可能かどうか、営業スタッフに確認しておきましょう。
平面駐車場なら区画の幅・車止めからの寸法を確認する程度で大丈夫ですが、 機械式駐車場やタワーパーキングの場合、車幅・タイヤ幅・全長・重さ・高さが適合しているかは必ず確認しておきたいポイントです。
駐車区画の決まり方について
マンションによっては、駐車場の区画が抽選によって決められる場合があります。 また区画が決められた後も、数年に1回抽選で区画を決めなおす規定があるマンションもあります。
検討しているマンションの駐車場区画に関して、どのような規定があるのか営業スタッフに確認しておきましょう。
近隣類似マンションの売却事例や相場(資産価値)
近隣マンションの売却事例を知っておくことは重要です。
仕事や実家の都合でマンションから離れないといけない事態になっても、損せずに売れる見込みがあるのかの目安になります。 売却事例と併せて、賃貸に出したときの家賃の事例も確認してもらうと良いでしょう。
教育(学校)に関すること
保育園、幼稚園の受け入れ状況
近隣にいくつ受入可能な保育園や幼稚園があるのか、またそこの評判などはあらかじめ知っておくと良いでしょう。
転校前の学校のままでいられるか
検討しているマンションの学校区が今と異なる場合は、基本的に転校が必要になります。
しかし地域によっては、学校を変えずに引っ越すことが可能な場合があります。今通っている学校に問合せをしてみましょう。
学校区の学校について
学校区の学校が、どんな学校なのかネットの口コミなどで調べてみましょう。営業スタッフが詳細を知っている可能性があります。
通学路、交通誘導員がいるか
小学校や中学校の通学路は、営業スタッフが把握しています。交通誘導員がいるかどうかも調べてもらえる場合がありますので、気になる場合は確認してもらいましょう。
職場の住宅に関する手当・制度
職場の住宅手当
職場によっては、住宅を購入すると手当がもらえたり、反対に家賃の補助がなくなったりと様々な制度があると思います。どのような住宅手当があるのかを職場に確認してみましょう。
転勤時の制度
せっかく購入したマンションに住みはじめたのに、すぐに遠方へ転勤が決まったということも稀にあります。
転勤先の住居の家賃補助が出ればよいのですが、補助がなければ住宅ローンと転勤先の家賃の二重払いが発生することに。 転勤時の制度を確認しておきましょう。
まとめ
モデルルーム見学後は、忘れないうちに、家族と情報と感想を共有することが大切です。
見学で知った情報や、その時感じた感想、疑問や理想などをご家族やご親族の方と共有して、ご自身が何を求めているのかを確かめましょう。
また2回目以降の打合せや見学でより具体的に検討を進められるように、チェック項目や質問をまとめておくと短時間で密度の濃い打合せにできるかと思います。
この記事が少しでもマイホーム購入検討のサポートになれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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たくさん手続きがあって不安になることがあると思います。
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