マンションを購入するステップのうち、外せないもののひとつが現地見学、つまりマンションの建設地の見学です。
「現地の前を通ったことがあるから、改めて見学しなくても大丈夫」「近くに住んでいるし、わざわざ見学しなくても現地のことはよく知っている」と考えるのは大きな誤り。実は現地見学は、モデルルームの見学と同じくらい重要なことです。
マンションに住み始めた後、部屋の内部に対して不満がでてきたのなら、リフォームを行うことである程度は解消が可能です。しかしマンションの立地や周辺環境への不満は、引っ越しをしない限り自ら解決することはできませんね。
マンションの立地やその周辺環境をよく把握し、自分の生活に合っているのか、また生活する上で問題になる要素はないのかを確認すること=現地見学の重要性はそこにあります。
この記事では現地見学の手順と、入居後に後悔しないためにチェックしておくべき必見ポイントを解説します。見学時に持って行けるチェックリストも、記事の最後に付いています。
マンション購入前に見学できる場所は、一般的には次の3箇所です。
- 建設現地(建設予定地)
- お部屋を再現したモデルルーム
- 実際のお部屋(建物内モデルルーム)
今回の「現地見学~周辺環境編~」では、①建設現地(建設予定地)の見学について解説します。
③実際のお部屋(建物内モデルルーム)については「現地見学チェックリスト~建物内編~」で解説します。
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現地見学をする目的と、事前予約のメリット
冒頭でも述べたとおり、後から変えられないマンションの立地や周辺環境を事前によく把握し、自分の生活に合っているのか、生活する上で問題になる要素がないのかを確認することが現地見学の目的です。
実際に住み始めてから「思ってた環境と違う」と後悔しないためにも、ご自身の目で直接確認することが重要です。
建設予定地が分かっていれば自分で出向いて見学できますが、あらかじめ予約をしておくと営業スタッフと一緒に見学ができます。ひとりで見学するパターンとは何が違うのか、ポイントをまとめました。
ひとりで見学 | 営業スタッフと一緒に見学 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
おすすめは(1)営業スタッフと一緒に見学し(2)再度ひとりでゆっくりと見学するパターンです。このおすすめパターンを踏まえて、次章では具体的な流れやポイントを解説していきます。
【モデルケース】現地見学の流れと、見学のポイント
見学では「購入後の生活をいかに具体的にイメージするか」が重要です。
この章では、あなぶき興産がおすすめしている見学のモデルケースに沿って、流れとポイントを解説します。
STEP1 │ モデルルームの見学予約をする
まずは、気になる物件のモデルルーム見学の予約をしましょう。営業スタッフと一緒に現地見学を希望する場合は、このタイミングで同時に予約をしておきます。
- 見学前にWEBサイトやパンフレットを見ておきます。その時に気になったことをメモしておきましょう
- すでに建設地を知っている場合でも、現地を見学しましょう
- 営業スタッフと一緒に現地見学したい場合は、モデルルームの予約時に、現地見学の予約もしておきましょう
STEP2 │ モデルルームを見学する
まずはモデルルームを見学しましょう。モデルルームでは間取りや設備などを体感できるので、購入後の生活をより具体的にイメージすることができます。ここでの所要時間は1時間~2時間程度を見ておきましょう。
- 見学したあとに予定がある場合は、あらかじめその旨を営業スタッフに知らせておきましょう。予定に合わせて見学時間を調整してくれます。
STEP3 │ 営業スタッフと一緒に現地を見学する
モデルルーム見学が終わったら、いよいよマンションの建設現地の見学です。次の章で紹介する確認ポイントリストを参考によく見ておきましょう。所要時間は30分~1時間程度です。
マンションが建設中の場合は、建物内や敷地内に入ることはできません
- 現地見学では写真や動画を撮っておきましょう。帰宅後に改めて見返すことで、見落としを発見したり、確認し忘れたことを思い出すことができます。
- 〈準備しておくと便利なもの〉マンションの図面集、カメラや携帯電話(写真撮影用)、筆記用具とメモ帳
STEP4 │ 後日、もう一度現地に行ってみる
現地見学は一度で終わらせずに、何度も足を運んでみましょう。この場合は予約をせずに、ひとりで行っても大丈夫です。
周辺の環境は、時間帯や曜日、天候によって変化します。したがって、ただ一度の見学だけでは正確な状況を把握しきれないことも多いのです。
面倒でも何度も足を運ぶことで、購入後の生活をより具体的にイメ―ジできるようになり、入居後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性をグッと減らすことができます。
自分たちだけで現地見学する場合は、トラブル防止のため事前に営業スタッフに見学する旨を伝えておいた方が安心です。そのときに注意する点がないかもあわせて確認しておきましょう。
またマンションが建設中の場合は、工事車両などの出入りもあります。十分注意して安全なところで見学するようにしましょう。
前回の見学時とは異なる曜日や時間帯、交通手段で見学してみましょう。
(例)
通勤・通学の時間帯
平日と休日
徒歩と自転車、車 など
「夜間の人通りは?」「雨の日に水はけが悪い場所はない?」など、気になることがあれば営業スタッフに相談してみるのも良いでしょう。直接現地を見学できなくても、営業スタッフが撮影してくれる場合もあります。
周辺環境の確認ポイント(チェックリスト付き)
現地見学では、単に周辺の環境を見て回るだけでなく、自分の生活スタイルにあてはめながら確認していくことが大切です。マンションの図面集を持っていくと、エントランスの位置などと照らし合わせて、より具体的に確認ができるのでおすすめです。
単身世帯・ファミリー世帯・それ以外の世帯で、確認しておくべきポイントが異なります。チェックリストで該当する箇所を確認してみてください。
この章のチェックポイントをまとめて、現地見学の時に持ち出せるリスト(PDF)を作成しました。ぜひダウンロードしてご活用ください。
【利便性】自分の生活パターンに合った環境か
「普段、どんな施設を利用しているか」「通勤・通学のルートはどうなるか」など、現在の生活と購入後の生活をイメージしながら確認してみましょう。
チェックポイント | 対象者 | ||
---|---|---|---|
単身 | ファミリー | 左記以外 | |
最寄り駅までの所要時間、最寄り駅の始発・終電の時間 | 〇 | 〇 | 〇 |
バス停までの所要時間、バスの発着本数 | 〇 | 〇 | 〇 |
保育施設は利用しやすい場所にあるか | 〇 | ||
学校までの所要時間 | 〇 | ||
職場までの所要時間 | 〇 | 〇 | △ |
公園など、子供が遊べる場所が近くにあるか | 〇 | ||
病院は近くにあるか(大型病院までの距離はどれくらいか) | 〇 | 〇 | 〇 |
銀行・郵便局は近くにあるか | 〇 | 〇 | 〇 |
スーパーなどの購買施設は近くにあるか | 〇 | 〇 | 〇 |
【快適性】生活する上での問題点がないか
日常生活に支障をきたすようなもの(騒音の発生源、日当たりを妨げる高い建物など)はないか、健康に悪影響なものはないかを確認してみましょう。
チェックポイント | 対象者 | ||
---|---|---|---|
単身 | ファミリー | 左記以外 | |
周辺に騒音や臭いの出る嫌悪施設(工場・ガソリンスタンドなど)はないか | 〇 | 〇 | 〇 |
周辺に日当たりを遮るような建物はないか | 〇 | 〇 | 〇 |
周辺に広い空き地はないか(大規模な建物が建設される可能性がある) | 〇 | 〇 | 〇 |
周辺に建設予定を知らせる看板は設置されていないか | 〇 | 〇 | 〇 |
周辺エリアの雰囲気は良いか | 〇 | 〇 | 〇 |
【安全性】防災上・治安上の不安がないか
自然災害が起きたときを想定して、周辺の環境や土地の状態を確認しておきましょう。子供がいる家庭では、通学路の状態や周辺の治安なども重要な確認事項です。
チェックポイント | 対象者 | ||
---|---|---|---|
単身 | ファミリー | 左記以外 | |
周辺の河川の状態(雨天時の水量など) | 〇 | 〇 | 〇 |
ハザードマップ上での被害予測(洪水・津波・液状化のリスク・震度など) | 〇 | 〇 | 〇 |
雨天時に水がたまったり、溢れたりする道路や側溝はないか | 〇 | 〇 | 〇 |
自治体などが提供している防災情報や防犯情報 | 〇 | 〇 | 〇 |
通学路はきちんと整備されているか(横断歩道・信号はあるか、道路は広いか、交通量はどうかなど) | 〇 | ||
夜間の周辺道路の人通りはどうか、街灯はあるか | 〇 | 〇 | 〇 |
現地見学で気になったことは営業スタッフに相談しよう
現地見学をすると、気になることがでてくるのは当たり前です。またすべての条件が希望通りになるとは限らないので、本当にこの場所のマンションを購入しても大丈夫なのか迷うこともあるでしょう。
そうなった時のポイントは、一人で悩まない・解決しようとしないことです。
周辺環境について気になること・不安に思うことがでてきた場合は、営業スタッフに相談してみましょう。「何を優先するべきか」を一緒に考えてくれますよ。
まとめ
今回はマンションの現地見学のうち、周辺環境のチェックポイントについて解説しました。
周辺の環境は曜日や時間帯、天候によって変化するため、何度も足を運んで確認することがポイントです。住んだ後に後悔しないためにも、チェックリストを活用しながら、現地の周辺環境を確認してみてくださいね。
立地・周辺環境選びの意外なポイントを体験談に基づいて解説した記事もあります。ぜひ併せてご覧ください。
竣工済みの新築マンションや中古マンションでは「建物内モデルルーム」といって、お部屋の中を見学することができます。
室内見学のチェックポイントは
- 眺望
- 日当たり
- 家事動線
- 間取り
自分にあった立地選びでお悩みの方へ
立地はあとから変えることができないため、たくさんの方が悩むポイントです。
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