家族とともに過ごすことが多いリビングは、おしゃれで心地よい空間に仕上げたいもの。
とはいえ、いざおしゃれなリビングにしたくてもどこから手をつけてよいものかわからない方も多いと思います。
そこで今回は、「おしゃれでセンスのよいリビング」を作るインテリアのコツをまとめてみました。
大事なのはこの4点。
- 大切なのは統一感!リビングのテーマを決める
- 間取り・テーマにあった家具のレイアウトを決める
- 壁面インテリアでリビングのおしゃれ感を演出
- インテリア雑貨をおしゃれに飾るレイアウトのルール
家族や来客に「センスいいね!」と褒めてもらえる、おしゃれなリビングインテリアの参考にしてくださいね。
大切なのは統一感!リビングのテーマを決める
おしゃれなリビングを作るポイントのひとつとなるのがインテリアの「統一感」。
インテリアは部屋全体の雰囲気やバランスを見ながら決めていくため、まずはどんなテイストの部屋に仕上げたいかのイメージを固めることが重要です。
いまいちイメージがつかみきれないという方は、リビングの代表的なインテリアスタイルの中から好みに近いものを見つけてみてください。
北欧スタイル
根強い人気の「北欧スタイル」は、白やグレーを基調とした淡いベースカラーにカラフルなアクセントカラーを取り入れたシンプル&ナチュラルなインテリアスタイル。
温もりのある木の家具やブルーやグリーン、イエローなどの鮮やかな北欧ファブリックを取り入れることで、北欧インテリアらしい心地よさと遊び心を両立した空間に仕上がります。
ブルックリンスタイル
アメリカのブルックリン地区の建物をイメージした「ブルックリンスタイル」は、ダークカラーをベースにレンガの壁やビンテージ感あふれる木の風合いが印象的なインテリアスタイル。
もともと倉庫街だった場所にアーティストたちが住み着いたことでおしゃれな街に発展していったブルックリンの街のように、「古いもの」と「新しいもの」が融合したアンティーク調のスタイリッシュな空間が特徴です。
西海岸スタイル
アメリカ・カリフォルニア州の海沿いの街をイメージした西海岸スタイルは、海や空をあらわす「ブルー」をキーカラーにナチュラル&ビンテージなウッド感を取り入れた爽やかなインテリアスタイルです。
デニムやレザーのソファにビンテージ風の木の家具を組み合わせ、さらにマリンスタイルな小物を散りばめることで、解放的でカジュアルな西海岸スタイルに仕上がります。
フレンチカントリースタイル
「フレンチカントリー」は、フランスの田舎のインテリア様式を発祥とするスタイルです。
白を基調とした空間にアンティーク調のシャビーな木製家具などを取り入れ、優雅で品のある雰囲気である一方、どこか懐かしく温かみのある空間が広がります。
アジアンスタイル
「アジアンスタイル」は、バリやタイなどアジア各国の素朴で温かみのある家具や民族雑貨などを取り入れたインテリアスタイル。
部屋のカラートーンは自然素材をイメージするブラウンをベースにし、民族風のファブリックを差し色にして仕上げます。竹やラタン、麻などの天然素材の家具やインテリア雑貨を取り入れることで、異国情緒あふれるお部屋が演出できます。
モダンスタイル
白と黒などモノトーン系の抑えたカラーテイストの「モダンスタイル」は近代的でシャープな印象のインテリアスタイル。
シンプルが基本なモダンインテリアは、丸みのあるデコラティブな家具よりも直線的なデザインのが主流です。インテリアの素材には、無機質な雰囲気のガラスやアクリル、スチール、ステンレスなどがおすすめ。
ナチュラルスタイル
自然の温もりを感じながら落ち着いた空間を演出してくれる「ナチュラルスタイル」。個性が強くないぶん、比較的手軽に取り入れやすいインテリアです。
ベージュやホワイトをベースカラーに天然素材を生かした部屋作りがナチュラルスタイルの最大の特徴。木の風合いを楽しめる無垢材の家具やざっくりとした質感のファブリックやナチュラル素材のカゴ類が定番のインテリアとして活躍してくれます。
間取り・テーマにあった家具のレイアウトを決める
好みのテイストが決まったところで、次は具体的なレイアウトを決めていきましょう。
ここでは、レイアウトの基本パターンやお部屋のスタイルに合わせたレイアウト術をご紹介します。
リビングのレイアウトの基本「横長リビング」「縦長リビング」
リビングの間取りには「横長リビング」と「縦長リビング」の2種類があります。まずはご自宅のリビングが横長か縦長かを意識しながらレイアウトを考えてみるとよいでしょう。
「横長リビング」の特徴
横長リビングとは、バルコニーや窓側に面してリビングとダイニングが横並びに配置されているリビングです。
明るく開放感があり、リビングとダイニングが左右に振り分けしやすいのが特徴です。ただし、壁面が少ない分、家具が配置しにくい点があります。
横長リビングの特徴を生かすレイアウト例としては、リビングとダイニングの間にソファを配置して空間を区切る方法があります。「食べる場所」「くつろぐ場所」に分けて別空間として活用することができます。
逆に一体感を出したい場合は、窓側にソファを配置することで空間が広がり、リビングダイニングとして開放感を持たせることができます。
こちらの記事で、横長リビングでのレイアウト実例を解説していますので、合わせて参考にしてください。
「縦長リビング」の特徴
縦長リビングは、リビング・ダイニング・キッチンが縦に並んでいるリビングです。リビングのみがバルコニーや窓側に面し、玄関から向かってキッチン・ダイニング・リビングと並びます。
バルコニー・窓がリビングの奥にあるため、ダイニングとキッチンに日が当たりにくいというデメリットがあります。
しかし縦長構造のため壁面が長く、インテリアの配置がしやすいというメリットを感じられるでしょう。
縦長リビングの特徴を生かすレイアウト例としては、ダイニング~リビングスペースとなる長い壁面を有効に活用することです。縦長リビングならではの長さを生かして、リビングダイニングの出入口から一直線に通路スペースを作ることができます。「通路」と「家具を配置するスペース」を分けることで導線を確保しやすくなるでしょう。
リビングの形状による家具レイアウトのポイントは、こちらの記事でも詳しく解説しています。
リビング家具のレイアウトパターン3つ
家具のレイアウトで部屋の印象はガラリと変わります。特に注目したいのが、「ソファ」と「リビングテーブル」の配置です。
これらの家具をどのように配置すれば過ごしやすいレイアウトになるのか、まずは代表的な3つのパターンをご紹介します。
L字型レイアウト
ソファをL字型に配置したパターン。リビングのコーナーに沿って配置することができるため、部屋のスペースを有効活用できるうえ、視野も広がり開放感が生まれます。
対面型レイアウト
テーブルをはさんで、ソファを向かい合わせに配置するパターン。
オフィスの応接間でよく見られるソファの配置で、お互いの顔を見てじっくり会話ができるスタイルなので、人を招くことが多いご家庭に適しているでしょう。
コの字型レイアウト
テーブルを囲むようにコの字型にソファをレイアウトするパターン。二世帯住宅など人数が多い住まいにおすすめのレイアウトです。テーブルを囲む形になるため、団欒感のある空間を生み出すことにつながります。
【3大スタイル別】リビングのレイアウト術
最初に選んだインテリアのテイスト別でも、気をつけたいレイアウトのポイントがあります。
代表的な3つのスタイルでそれぞれのポイントを確認してみましょう。
北欧スタイル
日照時間が短く、家のなかで過ごす時間が長い北欧の人々にとって、リビングは住まいの中心であり、家族との団欒を楽しむ場所。そのためダイニングとリビングが一体感のある空間として作られるケースが多いようです。
そんな本場の北欧スタイルを見本にするなら、家族団欒がしやすいL字型やコの字型にソファを配置するのがおすすめ。そのほかリビングの壁沿いにソファを寄せ、ダイニングテーブルとソファを並行に配置することで、家族同士で会話がしやすい空間に仕上がります。
モダンスタイル
黒と白を基調としたモダンスタイルは、生活感を感じさせない空間作りがポイント。「食べるところ」「くつろぐところ」を区別し、ダイニングとリビングを別空間にすることがモダンスタイルの部屋作りに適しているでしょう。
例えばダイニングテーブルの上にペンダントライトを吊るしてリビングとの空間にメリハリをつけたり、ダイニングに背を向ける形でソファを配置してゾーニングしたりことで、抜け感のあるスッキリとした空間になります。
ナチュラルスタイル
ナチュラルスタイルは親しみやすく、誰もが安心感をおぼえるような空間であることが最大の特徴です。
そのため圧迫感のない背の低い家具を配置し、エアリーな空間を演出。木製のシンプルな収納棚を壁に沿って配置し、植物や天然素材のかごなどをディスプレイすることでおしゃれかつ自然体なリビングに仕上がります。
壁面インテリアでリビングのおしゃれ感を演出
部屋のなかでも面積が大きい壁は、少し手を加えるだけでも部屋の雰囲気を大きく変えてくれます。お部屋のインテリアを考えるのが苦手という方でも簡単にできる壁面インテリアのテクニックをご紹介します。
アートパネルを飾る
アートパネルとは、フレームを用いず、厚みのある板にキャンバスやファブリックなどのアートが描かれた素材がそのまま貼り付けられたもの。周りにフレームがないため、絵画よりも立体的かつよりインパクトのある印象になります。フレーム選びの必要がないため、そのまま壁におしゃれに飾れるのも嬉しいですね。
北欧スタイルのお部屋でよく見られる「ファブリックパネル」もアートパネルの一種。フィンランドのテキスタイルブランド「マリメッコ」はその代表格です。
ウォールシェルフを活用
ウォールシェルフとは、壁に設置して使う棚のこと。収納にインテリアの要素をプラスし、見せることも楽しめる収納スペースにもなります。植物やインテリア雑貨、本などをさりげなくおしゃれにディスプレイできるので、センスに自信がない方でも手軽にチャレンジできますよ。
設置方法は商品によって異なるため、現在お住まいの物件に適したアイテムを選びようにしましょう。
アクセントクロスで壁の一部を変える
アクセントクロスとは、部屋の壁の一部にアクセントとなるような色やデザインのクロス(壁紙)を貼ることです。部分的にクロスを変えることで、部屋を広く見せたり、視線を集めるポイントを作って部屋をすっきり見せたりすることができます。
アクセントクロスを選ぶ際は、床や家具の色との相性を考えるほか、色の持つイメージもきちんと理解しておきましょう。
例えば、どんな色やテイストにも合わせやすく、さりげなくおしゃれに見せるのが「グレー」のクロス。北欧スタイルなどナチュラルインテリアが好みなら、くすんだ「ブルーグレー」がおすすめです。
ガーランドやモビールでアクセントを!
殺風景で味気ない印象のリビングを魅力的な空間に変えてくれるアイテム「ガーランド」と「モビール」。
フラッグ型のガーランドは、ポップで可愛らしい印象をプラスしてくれるので、小さいお子さんがいるご家庭にもピッタリです。一方モビールは、キュートなものからシンプルでモダンなデザインまでさまざま。
自然素材をテーマに取り入れた北欧デザインのモビールは人気が高く、お部屋にひとつプラスするだけで一気におしゃれ感がアップしますよ。
壁面の装飾については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
インテリア雑貨をおしゃれに飾るレイアウトのルール
インテリアショップなどで見かけるおしゃれなディスプレイを目にするたびに、真似してみたいなと思う反面「自分にはセンスがないから無理」と諦めてしまう方も少なくないのでは?
実はインテリアのディスプレイには基本ルールがあります。ちょっとしたコツをつかめば、今よりもずっとおしゃれな飾り方を習得できますよ!
三角構図を作る
インテリア雑貨をバランスよく飾る秘訣は「三角形」を作ること。
背が高いアイテムと低いアイテムを取り入れ高低差をつけることで、空間にメリハリが生まれ、より美しく見えます。
三角形は正三角形や二等辺三角形どちらでもOK。頂点となる高さのあるものを1つ決めて、高低差をつけながらディスプレイしていきます。
高さを出すおすすめのアイテムはデスクライトやポスター、カレンダーなど。自由な発送で三角形を作ってみましょう!
色は3色までにおさえる
色が多いとせっかくのインテリアもごちゃごちゃした印象になりがちです。統一感のある空間を作るにはなるべく3色までに絞ることがポイント。
リビング全体の色バランスを見て、まずはメインカラーを決めると色の組み合わせがしやすくなりますよ。
雑貨のテイストや素材を合わせる
ワンランクのまとまり感を出すには、雑貨のテイストを統一させ、素材の組み合わせまで意識してみましょう。質感が似ている小物アイテムを合わせることで、バランスのよいディスプレイに仕上がります。
さらにリビングにある収納棚やテーブルなどの素材や色に合わせることで、さらに統一感を引き立てます。
お花やグリーンもプラスする
お花やグリーンはそこにあるだけで部屋を明るくし、温もりのある印象をプラスしてくれます。大きめな観葉植物はハードルが高い方には、枝ものグリーンを花瓶に入れるだけでも部屋の雰囲気がぐっと変わります。
「お花がうまく生けられない…」というお花入門者には、ガーベラなど切り花1本でも映える一輪挿しに合う花がおすすめです。
まとめ
インテリアはセンス次第と思いがちですが、ちょっとしたコツを知ることでおしゃれな部屋作りを手軽に楽しむことができます。
今回ご紹介したリビングインテリアのコツは以下の通り。
- リビングのテーマを決める
【代表的なスタイル例】
・北欧スタイル
・ブルックリンスタイル
・西海岸スタイル
・フレンチカントリースタイル
・アジアンスタイル
・モダンスタイル
・ナチュラルスタイル
- 間取り・テーマに合わせた家具レイアウトを決める
・リビングの間取り「横長リビング」「縦長リビング」の特徴を活かす
・家具のレイアウトパターン「L字型」「対面型」「コの字型」を選ぶ
・リビングのテーマに合わせてレイアウトを決めていく
- 壁面インテリアを活用する
・アートパネルを飾る
・ウォールシェルフを活用
・アクセントクロスで壁の一部を変える
・ガーランドやモビールを飾る
- インテリア雑貨のレイアウトルールにならう
・三角構図を作る
・色は3色までに抑える
・雑貨のテイストや素材を合わせる
・お花やグリーンをプラスする
おうち時間が増える時期だからこそ、心地よいリビングインテリアを作るヒントとして、参考にしてみてください。
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