毎日、仕事や育児、家事などで疲れた心と身体を癒してくれる「睡眠」。ただ眠るだけでなく、上質な睡眠をとるためには、寝室での時間をリラックスして過ごすための居心地のいいインテリアが欠かせません。
今回は、おしゃれで心から安らげる寝室インテリアをつくるポイントと実例を紹介します。
寝室を居心地のいいインテリアに変えて、リフレッシュ&パワーチャージしましょう。
おしゃれで快適な寝室インテリアをつくる10のポイント
ベッドの配置で眠りの質を上げる
快適な睡眠タイムを手に入れるために、ベッドを部屋のどの位置に配置するかは慎重に考えたいもの。基本的には、窓に接していない、エアコンの風が直接当たらないなど、極端な温度と湿度の変化がない場所が理想です。
ですが、限られた広さの中ではこれらの条件でベッドを配置できないことも。そんな時は、カーテンを厚めにして床に着く長さにする、就寝時のエアコンの風向き設定を変えるなどの工夫をするようにしましょう。
枕とクッションは多めが正解
おしゃれな寝室のお手本と言えば、高級ホテル。ホテルには、硬さや大きさの異なる枕が複数置いてありますよね。自宅では、自分に合った枕の他に、その日の疲れ具合で足を高くしたり、横向き寝派の人は抱き枕に使ったり、その日の体調に合わせてベストな姿勢を選べるようセカンド枕や長方形クッションを置いてみてはいかがでしょう。
枕類を複数置くことで、部屋をゴージャスに見せる効果も得られますよ。
リネン類の素材を季節で使い分ける
リネン類は一年中快適な寝心地を手にするための重要なポイント。注目したいのは、生地の「素材」と「肌触り」です。素材でいうと、綿や麻、シルク、ウールなどの天然素材と、ポリエステルなどの化学繊維に大きく分けられます。
肌ざわりでいうと、それこそ高級ホテルで使われているような綿サテンのさらっとなめらかな感じや、汗でくっつかない麻のさらっとした感じ、パイル地のふんわり包み込まれるような感じなどが代表的ですね。
他にも、涼感、温感、防ダニ、抗菌、防臭などの効果が付与されたタイプも多く出ているので自分に合ったリネン類を季節に合わせて選びましょう。
サイドテーブルは左右に置く
ダブルベッド以上のサイズのベッドを使う場合、ぜひサイドテーブルをベッドの左右に置いてください。それだけで、グッとおしゃれな雰囲気になりますよ。インテリア初心者さんは左右同じテーブルを置くと失敗しません。照明を置く場合もできれば対の物を揃えてみて。
部屋のコーナーにベッドを配置している人も、壁際にサイドテーブルを置くことで空間が生まれ、シーツ交換や日々の掃除が楽になる効果も得られます。
サイドランプは寝た時の見え方に注意
サイドランプを置く場合に注意したいのが、光の出る方向とその明るさ。ベッドに座って本を読むには問題なくても、寝転がったら「あっ、まぶしい!?」とならないように、購入前にサイドランプの下側の作りをチェックしましょう。
光が直接目に入らないようにカバーがついているタイプがおすすめです。
ベッドスローを季節で替える
高級ホテルで、ベッドカバーの上の足元部分に掛けられた細長い布のことをベッドスローといいます。これはもともと、西欧文化の中で生まれた、靴を履いたままベッドに寝転がってもカバーが汚れないようにとしつらえられてきたものです。これを、インテリアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
布一枚、ベッドの足元に掛けるだけなので、手軽に印象を変えられます。ブランケットをフワッと掛けておくのもおしゃれですね。
足元に見た目&使い勝手抜群のベンチを置く
寝室とクローゼットが同じ部屋という方は、ぜひベッドの足元にベンチをひとつ足してみてください。腰かけてタイツを履いたり洋服を仮置きしたりと、意外と便利に使えます。前日に翌日着る洋服を置いておけば、朝の支度の時短につながりますね。
ベンチ下の空間には、懐中電灯や外靴など緊急時の避難グッズを忍ばせておきましょう。おしゃれなカゴにざっくり入れてすぐ取り出せるようにしておけば、見た目も使い勝手もよくおさまりますよ。
温度、湿度、音などの空間環境を整える
快適な寝室インテリアの仕上げに、温度や湿度、音などの空間環境が整っているかチェックしましょう。
快適な寝室を実現するためには、心地よいと感じられる温度を保つ必要があります。ちなみに、「寝床内環境」と言われる布団の中の快適な温度は33±1℃、湿度は50±5℃だそうです(出典:厚生労働省「e-ヘルスネット」)。
五感を癒す「香り」を足す
寝室インテリアを快適且つワンランクアップさせるアイテムとして、「香り」はいかがでしょう。
香りといってもさまざま種類がありますが、布類が多い寝室でキャンドルはNG。ディフューザータイプやスプレータイプ、熱くなりすぎないアロマランプなどがいいでしょう。他にも、アロマオイルを入れられる加湿器は秋冬におすすめです。
アロマオイルの選び方は、こちらの記事も参考にしてください。
いざの時も安心なフットライトを活用する
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ゆっくり安心して眠るためには、いざという時の備えがあるという安心が必須です。
ベッドの足元や出入口近くに、こんなフットライトを置いてみてはいかがでしょう。人感センサー付きなら人が通った時だけライトが点灯します。常夜灯タイプもほんのりの明るさなので気になりません。緊急時はもちろん、夜中トイレに起きた時など日常生活でも重宝してくれますよ。
コンセントに挿すタイプや緊急時に懐中電灯として使えるタイプもあります。
テイスト別 寝室インテリア14の事例
モダンなホテルがお手本!シンプルモダン3例
ホワイトグレーの木製ベッドにグレージュのベンチ。グレーのグラデーションで品よくまとめたコーディネートはサイドランプやフラワーベースの白がアクセントです。ベッド下のラグは、防音、防寒効果も得られます。
上に余白ができるロータイプベッドを選ぶだけで、和モダンのおしゃれな寝室が完成。やや光沢のあるリネン類が、グッと上質な雰囲気を演出します。
モノトーンでまとめたすっきりコーディネート。シャギーラグやもこもこクッションなど、見た目にあたたかい素材を取り入れて、冷たくなりすぎないようにまとめています。
まったり過ごしたい人のナチュラルスタイル5例
くすみ色でまとめた人気のフレンチナチュラルスタイル。サイドテーブルに木製椅子を置くなど、暮らしを想像させるセレクトはぜひ見習いたいところです。
お休みの日もゴロゴロ過ごしていたくなるようなロータイプのベッド。サイドランプもあえて壁になじむ同色をチョイスして、色数をグッとおさえた落ち着いた空間にコーディネートしています。
枕やクッション、ブランケットなど、リネンの色の重なりを楽しむインテリア。並べ方や掛け方を変えるだけで全体の印象が変わりそうですね。
サイドテーブルの植物あしらいを参考にしたいインテリア。グリーンとピンクのペールトーンでまとめたリネン類は、ぬくもりを感じさせつつ爽やかな印象です。
足元にベンチではなく、シンプルなスツールを置くコーディネートは、スペースが限られている人にこそぜひ取り入れてもらいたい工夫です。
色の合わせ方が決め手のクラシックスタイル3例
高級ホテルのような寝室を目指すなら、カーテンは遮光タイプで決まり。窓の大きさに限らず、天井から床までカーテンを掛けるとグッと重厚感がアップします。
グレーとホワイトの2色に徹した配色が潔い空間に仕上がっています。
サイドランプやベンチなど、ベッド回りのアイテムにこだわるのも、クラシックスタイルに仕上げるヒント。黒を差し色に取り入れるコーディネートもおすすめです。
ベッドのヘッド部分は木製が一般的ですが、こんなふうに布張りを選ぶだけで一気に空間がゴージャスに早変わり。壁に掛けたミラーは空間を広く見せる効果もあります。
ふんわり&モコモコ素材でお姫様気分♪ロマンチックスタイル3例
ロマンチックスタイルの王道、オールホワイトインテリア。織りのデザインやファーの敷物などディティールや素材で奥行きを出すのが寂しく見せないポイントです。
猫足の家具もロマンチックインテリアに欠かせないアイテム。家具や雑貨に曲線を意識してコーディネートすると成功しやすくなります。シャンデリアもロマンチックアイテムの定番です。
サイドランプをこんな風にペンダントライトにしてもおしゃれ。リネン類の色や模様を甘くしている分、ランプやサイドテーブルのデザインをシンプルにすると全体のバランスがとりやすくなります。
まとめ
快適な寝室インテリアをつくる手順は以下の通りです。
- メインのベッドの配置を確認。
- ベッド回りのアイテムを選ぶ。
好みのインテリアスタイルをイメージしながら丁寧に選びます。 - 温度や湿度などの空間環境を整える。
- リネン類の素材やデザインを、好みのインテリアになるようにスパイスを加えて完成!
一日の疲れを癒し、且つ、パワーチャージする寝室。
朝目覚めたときに、エネルギーがみなぎっているのを感じる、そんな最強の寝室を作りあげてください。
インテリア以外の快適な寝室を作る要素は、こちらの記事も参考にしてください。
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