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インテリア6つのテクニック
くらしのヒント

インテリアを成功させる!空間を上手に利用する6つのテクニック

素敵なマンション・インテリアをスマートに見せたい!でも、一体どうすればいいの?

今回は、インテリアデザイナーの玉田 美貴さんに、「空間」を魅せる6つのテクニックについてお聞きしました。
新しい家具の購入や、大幅なリフォームをしなくても、空間の見せ方を工夫するだけでスマートなインテリアを実現します。

ぜひ、お部屋づくりのテクニックとして取り入れてみてくださいね。

インテリアの配色を決める色彩計画

テクニック1.空間を広く見せるコツ

限られた空間を広く見せたい!家具の大きさや色を工夫するだけで、広々とした空間を演出できます。今のお部屋でもすぐに実践できるテクニックを3点ご紹介します。

色の効果を利用

色の効果

大きな面積にビビッドな色や濃い色を使うと、実際よりも部屋が狭く見えてしまいがち。淡い色を大面積に使うことで、実際よりも広く見せることができます
面積の大きい部分を同じ色で統一、ポイントカラーを背の低い家具に使えばベースカラーの部分が広くなり、空間が広がって見えるのです。

間仕切りを外す

間仕切りを外す

ふすまやドア、仕切り壁を思い切って外して一間つづきに。広々とした開放的な空間が生まれます。

低い家具で仕切る

低い家具

背の低い家具で部屋と部屋を仕切ると、視線を遮らないため、狭く感じません。背の高い家具を壁際に置いたり、家具を部屋の片側に集中させ、家具を置かない壁を作るのも効果的です。

コーディネーターからのアドバイス
家具の大きさは空間の中でキーポイントになります。例えばリビングにて大きなウエイトを占めるソファ。さまざまな大きさ・高さの商品がありますが、空間とのバランスをよく考えて、大きすぎる商品を選ばないことがポイントです。
また、背もたれが低めのソファを選ぶだけで、見違えるほど空間が広く見えてきます。

テクニック2.『魅せる』壁を作るポイント

簡単に移動できない部分だからこそ、壁面を有効に使えるかどうかがインテリアのカギになります。広い面積を最大限に活かして、あなただけのお部屋を演出しましょう!

広い面積を見せてスケール感を

広い面積

壁の広い面積を見せるようにディスプレイすれば、部屋全体が広々とした印象に。高さのある観葉植物をポイントに置いたり、小さな絵を掛けて美術館のような演出をしたりすると、雰囲気が出ます。

また、壁の色をベースカラーにしておくと、部屋全体のまとまりができ、すっきりとした空間づくりが可能になります。
お部屋の配色の考え方については、こちらの記事も参考にしてください。

インテリアの配色は色彩計画から考える!基本から広く見せる色の使い方まで
部屋全体の配色をまとめるためには、ベースカラー・テーマカラー・アクセントカラーの配分を考える色彩計画(カラースキーム)を考えてみましょう。そして、それぞれに効果を考えた配色をすることで、お部屋の印象を思い通りにまとめることができますよ。

天井との組み合わせも大切に

天井との組み合わせ

天井と壁の色を同じ壁紙にすると、すっきりした印象にはなりますが、狭い空間ではより狭く感じる場合もあるので注意が必要です。トイレなど圧迫感のある空間では、天井の色を少し明るめにすると奥行きが出て◎

照明でアクセント

照明でアクセント

蛍光灯の白い光なら白い壁紙の白さが映え、ベージュ系の壁紙に白熱灯を組み合わせると落ち着いた空間が演出できます。

お部屋の照明選びのコツについては、こちらの記事でも紹介しています。

インテリアをより素敵に見せるための照明選びの3つのコツ
引越しや模様替えでお部屋の雰囲気を変えたい時のインテリア照明の選び方、ライティングのコツをご紹介します
こんなところにも気をつけたい
コーディネーターからのアドバイス

壁の一面をポイントクロスとして、柄物の壁紙を貼ることをおすすめします。壁に絵を貼る感覚でお気に入りの色や模様の壁紙にすることによって、ディスプレイ効果があります。あまりコストを掛けずイメージチェンジが可能ですよ。

また、広いお部屋では壁紙よりワントーン暗いクロスを天井に貼ることもおすすめです。重たくなると思われがちですが、意外と落ち着いた空間を演出しますし、逆に天井が高く見えることもあります。


テクニック3.間仕切りを活かして空間上手に!

仕切りすぎると圧迫感があるけれど、無さすぎるとプライベートスペースが丸見えでなんだか…。そんな悩みは空間を仕切る少しの工夫で解決できます。
共用空間をすっきり見せるコツ、お教えします!

間仕切りは、主張しすぎず、さりげなく

間仕切りは主張しすぎず

ひとつの部屋を複数の目的で使用したい場合には、パーティションや屏風を置くのがおすすめ。薄手のものや網目素材なら、広い空間を邪魔せず仕切れます。壁の色と同じ仕切りを使用するのも◎。圧迫感なく部屋になじむので、すっきりとした空間作りが可能です。

家具で区切るなら背の低いものを

家具で区切る

書斎とリビング、キッチンとダイニングなどは、キッチンカウンターやキャビネットで仕切ると良いでしょう。視線を遮らないようにすることで、空間をグッと広く見せることができます。

プライベートゾーンには背の高いもので

目線を遮るパーテーション

リビングと寝室・趣味の部屋等のプライベート空間を兼用する場合は、視線を遮る高さの家具やパーテーション、ロールスクリーンで仕切りを作りましょう。くつろぎ空間のプライバシーを守ります。

コーディネーターからのアドバイス
間仕切りは、可変可能なものがおすすめです。生活スタイルによって、移動可能なのが間仕切りの便利なところ。特にロールスクリーンは必要な時に上げ下げができるので、使いやすい間仕切りのひとつです。
また、居住空間での間仕切りとしては、背の低い家具が◎!天井と間仕切りの間を作ることによって、エアコンの効き目を気にしなくてもよいのです。

テクニック4.趣味の空間でリラックス

小さくたってかまいません。自宅には自分の趣味を楽しむためのスペースを作っておきましょう。部屋そのものが自分らしく、生き生きとしてきます。

好きなものゾーンで、生活に潤いを

好きなものゾーン

部屋の一角に手芸コーナーを作ったり、窓辺でハーブを育てたり。集めたCDやレコードをゆったり聴ける空間など、自分の趣味やライフスタイルに合わせて、好きなものを楽しめる空間を作りましょう。好きなものに囲まれるだけでも気持ちがウキウキしてきませんか?

リラックススペースはしっかり確保

リラックススペース

これから生活していくお部屋の中で、リラックスできるかどうかは大事なポイント。読書をしたり、お茶やアロマを楽しむなど、ゆっくりくつろぐスペースも作っておきたいですね。
リラックスできる、落ち着く部屋の作り方は、こちらの記事も参考にしてください。

落ち着く部屋と感じるための「3つの条件」と「作り方実例」
インテリアと環境、その両方から「落ち着く部屋」にアプローチする方法を解説しています。毎日の生活パターンを見直して、落ち着く部屋をキープする方法も。
コーディネーターからのアドバイス
リラックススペースの小物は自分の好きな色で揃えたディスプレイにしてみましょう。まとまりができ、ストレスなく過ごせる癒しの空間になります。

テクニック5.家具は多目的に使えるものを

しっかりした家具は大きくて高価なため、そうそう買い替えができるものではありません。
2つ以上のメリットがある家具をチョイスしておけば、模様替えや転居にも対応できます。

いろんな使い方ができるスツールがおすすめ

スツール

キューブ状で好きな形に並べたり重ねたりできる収納ボックスや、ちょっとしたサイドテーブルにも使えるスツールなど、用途の多いアイテムを選びましょう。同じサイズ・形のものを揃えておくと、2つのボックス・スツールの間に天板を渡してテーブルとしても使えます。

こういったアイテムは、ちょっとした模様替えや気分を変えたい時などにも、使い方を変えるだけで簡単にお部屋をカスタマイズできます。

デザインの方向性を合わせるのがコツ

デザインの方向性

デザインテイストが合っていないと、せっかく組み合わせてバリエーションが出ても、なんだかちぐはぐ…なんてことに。多目的に使える家具を選ぶ時には、お部屋のデザインの方向性をきちんと決めて、それにあったものを選びましょう。
組み合わせるタイプのものなら色味にも気をつけて!同じベージュでも、微妙に雰囲気が違ったりすることもあります。

コーディネーターからのアドバイス

最近では、ご自身で簡単に組み立てることのできるおしゃれな家具がたくさんあります。組み立てることを楽しむことも大事です。将来模様替えや家族構成が変わった時にでも買い足しができるような、組み換え可能な家具も便利ですね。


テクニック6.ディスプレイコーナーをプラスして、潤う空間に

空間の中で、キリリとアクセントになるのがディスプレイ。お部屋を「飾る」意識を持つことで、お部屋の隅々まで気を使うようになり、生活やお掃除も楽しくなります。
季節に合わせてディスプレイを変えることも楽しみのひとつですね。

一点集中で魅力を引き出す

一点集中

ドアを開けたとき、素敵と感じさせる演出テクニックのひとつが、フォーカルポイントをつくること。フォーカルポイントとは、自然に視線が集中する場所を指します。リビングでソファに座ったとき、玄関を開けたその瞬間、フォーカルポイントにお気に入りのインテリアや小物を置くことで、空間にメリハリが出て、魅力がグンとアップします。

ディスプレイ空間、意外とあるんです

ディスプレイ空間

玄関先や窓にはもちろん、テーブル、ドアノブ、ちょっとした隙間…などなど、ディスプレイ可能な空間はいくらでもあります。カーテンレールの上に板を渡して、ピンで斜めに固定すれば、ちょっとしたディスプレイコーナーにも!

花瓶や器などを置くなら、飾り棚や壁の色・素材に合わせたものをチョイス。お部屋が一体になって、花などのディスプレイがグッと引き立ちます。
ディスプレイのコツは、こちらの記事も参考にしてください。

<ディスプレイ編>おしゃれなインテリアを叶えるアイデア集
インテリアをおしゃれに仕上げるのにぜひ試していただきたい、「ディスプレイ」のアイデアをご紹介します。ちょっとしたコツを覚えるだけで、普段使いの物をおしゃれに見せたり、見栄えのいいディスプレイコーナーを作ったりと、ワンランク上のインテリアを楽しめますよ!
コーディネーターからのアドバイス
飾りに凝ってしまうとついつい過剰になってしまうこともあります。欲張りすぎるディスプレイは危険です!『引き算』のディスプレイを心がけましょう。
インテリアの配色を決める色彩計画

まとめ

お住まいの部屋の限られた空間の中にちょっとした工夫を加えることで、スマートなインテリアを実現することが可能です。

まずは、ご自身の部屋のイメージと照らし合わせて、取り入れられそうなものからチャレンジしてみてくださいね。
愛着の湧くお気に入りの空間で、ゆったりとした日々を過ごせますように。

コーディネータープロフィール

6ステップ-コーディネータープロフィール株式会社スペースコンフォート 取締役デザイン統括本部長
玉田 美貴
インテリアデザイナー
カラーデザイナー・色彩診断士
(社)日本パーソナルカラリスト協会 認定講師

無限の色を系統立てて分析分類し、効果的にカラーを使ったデザインを多く手掛けるインテリアデザイナー。
個人邸・ショールーム・飲食店舗・美容施設等、多岐にわたるプロジェクトをプロデュース。
最近では、経済産業省プロジェクト JAPAN BRAND のアンテナショップ『Rin』(港区北青山)のVMDを担当。
カラーの大切さを空間のみならず、空間で過ごす人間にも深くかかわっていることを強く提唱している。
株式会社スペースコンフォート

※この記事は、2011年10月~12月に公開されたアルファあなぶきStyle内コンテンツ記事を再編集したものです。

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