部屋が足りないから…と、欲しい空間を諦めてはいませんか?
また、部屋が狭いから…と、インテリアに悩んだりしていませんか?
いくつかのコツを押さえれば、あまり広くなくても、おしゃれで使い勝手のいい空間に仕上げることができます。
ここで紹介しているアイディアはすべて、ひとり暮らしやふたり暮らしの空間にも活用できるものですから、ご自身の状況に合わせて参考にしてくださいね。
部屋を分けて使う、という発想
生活の変化や広がりに伴って、子ども部屋が複数欲しい、書斎が欲しい、趣味の空間が欲しい…等、さまざまな「欲しい」が湧いてくることは多くあります。
それでも家の広さや部屋数は決まっていますので、「欲しいから」といって簡単には増やせませんね。
そんな風に諦めてしまう前に、今ある部屋を上手く仕切って、欲しい空間を作り出せないか考えてみましょう。
子ども部屋
兄弟姉妹が複数人いると、子どもの成長に従って部屋を分ける必要性が出てきます。
とはいえ、複数の部屋を子ども部屋として用意できない場合は、部屋を家具やパーテーションで仕切り、ふたつの空間に分けるのも手です。
完全に独立した空間を作るのは難しいですが、「ここが自分の空間だ」と認識できると、子どもたちもきっと喜んでくれるはずです。
子ども部屋として空間を分ける場合、パーテーションとしての機能と利便性の両立を考えると比較的上手く分割できます。
例えば、両面から利用できる棚をパーテーションにすれば、その棚を基点として左右対称に空間を分けやすく、子どもたちの間で不公平を感じにくい形になります。
また、ベッドをふたつ置くのが厳しいようであれば、二段ベッドを間仕切りとして活用しても良いでしょう。
その際は、それぞれのベッドにカーテンを付ける等の工夫をしてくださいね。
子どもたち自身からはっきりと部屋を分けたいという要望がない場合は、必要なときだけ部屋を分けられるように可動式のパーテーションやカーテンで間仕切りを作るのも良い方法です。
パーテーションやカーテンは広げると大きな面積を占めますから、大きな柄やはっきりとした模様を選ぶと存在感が大きくなり、部屋を狭く見せる要因となりますので、注意してください。
寝室と書斎
ベッドで寝転がって好きな本を読むのも幸せな時間ではありますが、頭を働かせる空間とリラックスする空間は正反対の性質なので、本来であれば分ける方が望ましいです。
意識や行動にメリハリをつけ、良い読書をし良い睡眠を摂るためにも、目的別に空間を分けましょう。
例えば、本棚をパーテーションとして利用する場合、裏側をベッドの方へ向け、見ていて落ち着くような風景画やポスターを飾る空間として活用するのがおすすめです。
書斎側は集中しやすいようにモノトーンや静かな青でインテリアをまとめ、寝室側はリラックスできるように暖色やアースカラーを使ってまとめると、同じ部屋でも雰囲気がガラリと変わります。
ここで気をつけたいのが、書斎側の色に黒や濃いめの青等を使いすぎると、今度は圧迫感が生まれてきますので、注意しましょう。(色の使い方については後述します。)
また、間接照明を置くのもおすすめです。
間接照明は光源から直接照らさずに光を拡散させてふんわりと優しく照らすため、部屋が柔らかい雰囲気になるだけでなく、光の広がりによって空間に奥行きを感じられるようになり、広く見せる効果が期待できます。
居間と趣味の空間
絵や写真、手芸等の趣味が楽しくなってくると、それらを満喫するための空間が欲しくなるものです。
絵を描いて飾れるようなミニアトリエ、現像した写真を飾れるミニギャラリー、ミシンを出したままにしておけるミニ作業部屋……そういったものを想像すると、何だかわくわくしてきませんか?
趣味の部屋は優先順位が低くなり実現しづらいものですが、仕切りをうまく活用して憧れの空間を手に入れましょう。
居間に趣味の空間を作ると、ミシン等の音が出るものに関してはもちろん配慮が必要ですが、趣味を架け橋に家族とのコミュニケーションがとれるのが何よりの利点です。
一角に作品を飾ることで家族との会話を引き出したり、作業中でも家族と一緒にお茶を楽しんだりと、さまざまな楽しみが生まれます。集中したい時には「今は集中するからね」と一声かけるようにする等、お互いを尊重できるようにすると良いですね。
また、一部屋をすべて作業部屋にするとどうしても散らかりがちですが、この場合は居間の一角であることから、常に片付けておこうという意識が芽生えるのもいいところです。
居間に趣味の空間を作る場合、パーテーションとして置く家具は居間のインテリアに合うものを選ぶのが重要です。
また、圧迫感のある家具を配置してしまうと狭く感じさせてしまいますから、背の高い観葉植物で仕切る・オープンタイプの棚を選ぶ・抜け感のあるデザインのシェルフを選ぶ等の工夫をしましょう。
広く見せるための工夫
ここからは、仕切りで作った空間をできるだけ広く見せるためのコツを紹介します。
家具やインテリア、ファブリックの色や高さ、見えている床面積に気を配ることで、目の錯覚をうまく使って広く感じさせることができますよ。
色
まずは色づかいのポイントから確認していきましょう。
上の図を見てください。同じ面積でも、配置された物が明るく淡い色の方が広く感じませんか?
暗く深い色はどうしても存在感が大きくなり、空間を圧迫する要因となります。ですので、空間に対して大きな面積を占めがちな棚やカーペット、テーブル、ベッド等は明るく淡い色合いでまとめましょう。
さらに、クッションや椅子のカバー等、小さめのアイテムに濃い色を使えば、視線をそこに集めることができ、相対的に空間を広く感じさせることができます。
高さ
次に家具の高さを確認します。
同じ面積でも、高さがあるものは視界を遮り、これも空間を圧迫する要因となります。
パーテーションとしてしっかりと空間を区切るのに使いたい場合は背の高い家具を活用すると良いですが、居間のように全体的に広い印象が欲しい部屋の場合は、できるかぎり背の低い家具を配置しましょう。
小さく分けた空間には、パーテーション以外の高い家具は置かないようにするとベストです。
また、部屋の入り口から奥までの視界を遮らないように配置することも重要です。
床面積
必要な家具を配置できたら、床面積を広く見せることを考慮しましょう。
床が見えている範囲が広いほど空間が広々として見えますから、可能であれば床には何も敷かないようにしましょう。
さらに、足つきの家具やガラス面の多い家具を利用すれば、床が見える範囲を増やすことができます。
クッションや座布団も、出しっぱなしにするのではなく、使わない時はどこかに収納できるようにしておけば、入室した際の印象をより良くできるでしょう。
このように、狭い空間を上手に作り出し、広く見せる工夫をすれば、もっともっと家での生活が楽しく便利になります。
筆者は幼い頃からどうしてもモノが多くなってしまいがちで収納家具が多く、部屋が狭く見えるのが嫌だったのですが、まずはインテリアの色や高さのコツから実践し、六畳の部屋でも圧迫感を出さずにレイアウトできるよう心がけています。
今後は壁の見える面積を広くして、もっと開放感のある部屋にしようと計画中です。
皆さんも、ぜひ、自分だけの秘密基地のような気持ちで楽しめる空間を作ってくださいね。
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