<住宅収納スペシャリスト監修>5つの収納場所別、マンション収納の工夫

マンションでの収納スペース、「少ない」と感じる方は多いのではないでしょうか。確かに、自由にスペースを確保できる戸建住宅に比べると、マンションでの収納は限られています。しかしその限られた空間も、上手に活用すればスッキリと片付けて使いやすくすることはできます。

今回は「住宅収納スペシャリスト」「整理収納アドバイザー1級」など、住まいに関する様々な資格を持つ北山さんに、マンションでの収納術を披露していただきました。

<今回の収納術>

  • マンションでの上手な収納の2つのポイント
  • マンションの5つの収納場所別の整頓アイデア
  • マンション収納に使えるおススメグッズ

今すぐ活用できる、マンションの収納ノウハウをお伝えいたします。ぜひご自宅で試してみてくださいね。

<監修専門家プロフィール>

クリーンサービス北山さん ■あなぶきクリーンサービス 北山 綾

掃除の仕事の中で、お客様より寄せられる収納の相談が増えたことをきっかけに勉強をはじめ、収納に関する資格を取得するようになりました。
「掃除と収納は別」「実用に基づいた収納」をモットーに、お客様へのアドバイスを続けています。

現在は、居室内のキャンペーンの企画の仕事などを通じて、後輩の育成にも力を入れています。

【資格】

  • 住宅収納スペシャリスト
  • 整理収納アドバイザー1級
  • 職長安全衛生責任者
  • クリンネスト1級
  • 企業内整理収納マネージャー
  • ファイリングデザイナー3級
  • 防災備蓄収納1級プランナー
  • 終活ガイド 

1.プロが紹介する、マンション収納で大事な2つのポイント

マンションの収納

まず、住宅収納のプロである北山さんに、マンション収納の大事なポイントを2つ教えてもらいました。

[1]自分の持ち物の量を知る

マンションの収納においては、まず第一に、「今自身が持っているものを把握する」ことが大事です。なぜなら部屋の収納量は限られており、そもそもその収納量を超えてしまうと物をしまう事ができないからです。
実際、「半袖の服を何着持っている?」という問いに答えられる人は少ないはずです。要はそれほど不要なものを持っているケースが多いということです。

収納はまず身の周りの整理整頓から始めましょう。物が多すぎると管理できないので、管理ができる範囲で生活することを心がけてください。
そうすることで、部屋の片づけもしやすくなり収納するにしてもスッキリまとめることができますよ。

不要なものを捨てる基準は、こちらの記事でも解説しています。合わせて参考にしてみてくださいね。

-物を減らす・捨てる編-シンプルなくらしのための、シンプル生活術

[2]物を定位置にしまう習慣をつける

「このカバンはフックの右から3番目にかける」等と、普段からものを収納する定位置を決めておきましょう。名前を付けたBOXを作ると、お子様でも自分で収納することができますし、どこに何を片付けているか一目瞭然。
何かを使ったらいつもの場所へ必ず戻すという癖をつけることで、物が無くならず、散らからない工夫ができます。

2.部屋別、マンション収納の整頓アイデア

マンションの基本的な収納場所はこの5つ。

  1. シューズBOX
  2. クロゼット
  3. ウォークインクロゼット
  4. キッチン下の収納
  5. サニタリー収納

場所別に、収納のポイントを見ていきましょう。

2-1.クロゼット(ウォークインクロゼット)は使いにくい場所まで活用しよう

[1]無駄なスペースを有効活用しよう

クロゼットには衣類だけでなくたくさんの種類の物をしまうことになります。様々な種類のものを収納するときのポイントを押さえておきましょう。

まず、クロゼットには使いづらい部分があります。下の写真のような、折れ戸が被っている部分です。

無駄なスペースを有効活用

このような使いにくい端っこには、ヒーターや扇風機といったシーズンオフの家電製品や物を置くと、普段使わないものなのでスペースを有効活用できます。
使わないものは取り出しにくい位置に、普段使う物を取り出しやすい位置にしておくことで、普段は奥の方を探す必要がなくなり、手間が省けます。

クロゼットの隅に季節家電を

ウォークインクロゼットの場合は、下の写真のようなコーナーに、シーズンオフの物や普段使う頻度が少ないものを置きましょう。

ウォークインクロゼットなら角に

[2]押入れが無い場合は布団を上段に収納する

アドバイザーの北村さんのところにも、よく「押入れが無い場合に布団の収納はどうしているのか」という相談が寄せられます。北村さんのおススメは、下の写真のように布団を収納袋に入れクロゼットの上段に収納すること。

布団はクロゼット上段に立てて

どの布団がどの袋に入っているのか目印を付けておくと分かりやすいですね。
横150㎝のクロゼットに5~6枚の布団が収納可能です。
縦に収納することで無駄なスペースを無くし、空間を最大限有効活用することができますよ。

他の方法として圧縮袋等を利用する事もできますが、平たくなることで必要以上に量が増えてしまう可能性があります。必要なものだけを管理するためにも、目に見える形で収納する方がおススメです。

[3]礼服を置く場所を作ると急な行事にも対応可能

クロゼットの一角に礼服セットを置くコーナーを作っておくと、急な行事にも迷わず対応できるようになります。
探す手間が省け、準備に時間がかかりません。たまにしか使わないものや特別なものは、下の写真のようにそれ用の専用スペースを作ってみましょう。

礼服スペースを作ろう

学校に通っているお子さま用の制服も、専用コーナーを作ってあげると分かりやすくなると思います。

また、クロゼットは湿気が籠りやすいので、天気が良い日等は適度に扉を開け空気の入れ替えをすると効果的です。衣類を良い状態で保つためにも換気を行いましょう。
収納の湿度対策は、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてくださいね。

梅雨の時期だけじゃダメ!一年を通した湿気対策で快適空間を作る方法

2-2.サニタリー(洗面所)は小分けの収納で場所と数の管理を

サニタリーは意外と物が多くなるスペースです。
個人個人での物をBOXごとに分け、小物類も細かく分けてBOXで管理しましょう。例えば、子供用のおもちゃ、ご夫婦それぞれの洗面用品、タオル、シャンプー等の詰め替え用袋、掃除用品等。
小分けにすることで、片付けの場所が決まり物が散らからないので、スッキリとまとめることができますよ。

サニタリー収納は個人別BOXで管理

「アレどこ?これドコ?」というやり取りも減り、物が散乱することも無くなります。
例えば片付けを奥様に任せているご家庭でも、BOXで用途別に分けておくと、奥様がご不在の時「どこにあったかな?」と困ることもありません。

また、一つの種類のものは一つのBOXに入っているので、数の管理もラクラク。ストックを買いすぎてしまったり、見えにくい収納の奥の方にものが溜まって使用期限を過ぎてしまうなんてこともなくなります。

在庫管理もラクラク

2-3.キッチンでも小分け収納は有効!

[1]使う場所の下に使う物を収納するようにしよう

例えば、コンロの下は鍋・フライパン、シンクの下はストックの洗剤、というように使う場所のそばに収納場所を作るようにしましょう。洗い物中に洗剤が切れたとき、ストックがそばにあると、移動で水を撒き散らすことなく補充ができますよね。

キッチン収納

上の写真は実際のコンロ下の収納部分です。
フライパン、小鍋等は背が高めのBOXに立てかけるように置き、取り出しやすくしましょう。手前の部分は調味料を置くスペースとして活用し、広いスペースは仕切りを使って上手に収納することができます。

フライパンや鍋を重ねずに収納するときは、書類用のBOXが便利です。

引き出し収納にはファイルボックスを使うのが便利

[2]小物類は箱に分けて置くようにしよう

小さなものは箱に分けることでごちゃごちゃせずスッキリまとめることができます。
一番下にある低めの収納部分には、小分け用のBOXを並べて物別に収納します。パスタ麺や缶類、保存食等の収納に便利です。

低めの収納には小分けのBOXを並べて

小さめの収納部分には、ラップ等の消耗品や掃除道具等を小分けし収納します。

小さめの収納も小分け収納

こちらも小分け用のBOXを利用し、物を被らせずスッキリとまとめることができます。
シンク下の収納には、大きめのお皿やボウル等を収納します。大き目のお皿も背の高いBOXに収納することでかさばらず取り出しやすくなります。

シンク下には大きなお皿やボウルを収納

シンク下には大きなボウルやお皿を

サニタリーでもキッチンでも「小分け収納」が鍵となってきます。

2-4.玄関には外に持ち出すものを収納しよう

[1]玄関で使うものの置き場所を決める

玄関周りで必要なもの(印鑑や鍵、はさみ等)を置くスペースの場所を作りましょう。
急に必要となった時でも対応でき、大事な印鑑もなくしてしまう心配がなくなります。

[2]防災グッズ・遊び道具など外に持ち出しやすいものを収納

玄関収納には防災グッズや外に持ち出すものを近年増えた災害の報道。防災グッズを家に備えている方も多いかと思います。防災グッズは、シューズBOXの一部を、防災用具入れにして収納すると持ち出しがしやすくなります。
その他子どもの遊び道具なども外に持ち出す機会が多いので、玄関に収納すると使い勝手が良くなりますよ。

余談ですが、防災グッズの収納場所でもうひとつおススメなのが、キャリーケースの中です。バッグの中の空間を有効活用でき、すぐに持ち出す事ができます。
キャリーケースを普段の旅行に使う際は、キャリーケースを収納していた場所に中身を置き、旅立ちましょう。

2-5.リビングは、ものを定位置で管理できる工夫を

リビングの収納

リビングは人の出入りが多く、物も多いので、第1章のポイント[2]「定位置管理」が大切になってきます。使ったものは使った所に収納・片付けをすることで、物の散乱を防ぎます。

子どもがいるご家庭では、片付ける場所にシール等で印をつけると、定位置にものをもどす助けになります。
いつもの場所に片づけるという習慣付けを行い、まずは物を散らかさないことからしつけを始めましょう。

3.収納グッズを活用しよう。プロが選ぶオススメグッズ

収納用のグッズはたくさんありますが、マンションでの収納では特に、「無駄なスペースができないもの」を選びましょう。
収納BOXなら作りがピシッと真っ直ぐで隙間無く置けるもの、例えば、「無印良品」「ニトリ」などの規格が揃った商品がオススメです。少しでも歪みがあるものだと隙間ができて無駄なスペースができてしまいます。
隙間があると、ついつい手に取ったものを間に入れてしまうといったことがありますが、その隙間をそもそも無くせば、定位置以外にものを置いてちらかってしまうのを防ぐことができるわけです。

その他にも、マンション収納に求められる特徴はいろいろあります。
北山さんおススメの収納グッズをいくつか紹介していただきました。

小分け収納が出来る、四角形のBOX

小分けのBOX

キッチンの収納でも紹介した、大きいものから小物まで収納するのに最適なグッズです。大きさもいくつかあるので、使う場所や用途に合った物を揃えましょう。ちなみに、写真の商品は「無印良品」のものです。

ふとん収納

ふとん収納

布団の収納でも紹介したこちらは、取手も付いており、型も丈夫なのがおススメポイントです。
こちらの商品は、「IKEA」のふとん収納グッズです。

大き目のラック

大きめのラック

ラック系は上にものを重ねられるので、クロゼットの中にスペースがある場合はひとつ置いておくと便利です。写真のラック、BOX等は「無印良品」の商品を使用しています。

同じようにクロゼットの中ではキャスター付きのワゴンも便利です。移動して隅まで掃除できますし、必要なときには居室やリビングに移動させて収納として使うこともできます。

取手、ふた付きの収納シリーズ

ふた付き収納

取手が付いており、形がしっかりしているのでシーズンオフの物やたまにしか使わない物等を入れ、クロゼットの上段にしまっておくのに便利です。こちらも、「無印良品」の商品です。

4.まとめ

マンションは収納が少ない! そう思われる方は、物がしまえない、物が散らかる生活そのものについて考えてみてください。
まずはアドバイザーによる大事なポイント[1]自分の持ち物の量を知る [2]物を定位置にしまう習慣をつける という点を踏まえて自分自身の持ち物を見直すことから始めましょう。

今回はご紹介した収納場所のポイントやコツを実践して、今ある収納スペースを有効活用した、充実したマンションライフをお過ごしください。

また、マンションでは収納家具を置くのではなく、作り付けの収納を活用することで無駄なスペースをなくすのも有効です。
購入時のオプション商品やリフォームで取り入れられる「カップボード」についてこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

マンション購入前に知りたいオプションについて解説しますーキッチンカップボード編ー

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