街なかでは星の見方が違う!自宅のバルコニーの方角別、明るい空での星の見どころガイド

秋から冬にかけて、星がきれいに見える季節がやってきました。バルコニーから見える星空が気になっている方もいるのではないでしょうか。

見えている星のことを調べようと星図アプリや星の本を見ても、どれがどれだかよく分からない……。
そんな方もい多いと思いますが、それもそのはず。星図に描かれている星座の多くは、街なかの明るい空では見えません。さらに、自宅のバルコニーから見える星空は方角が決まっている上に範囲が限られているため、星図を実際の空で辿ろうとすると、足りない星が多すぎるのです。

星空は、そこに見える光があるだけではありません。それぞれの星や星座が持ついわれや背景から古代の人々の思いを感じ取ったり、星の一生の長さや星の動きから宇宙の大きさを実感したりと、星に関連する知識を学ぶと、他では得られないスケールの大きな感動を味わうことができます。

今回は、自宅のバルコニ―から星を見る人のために、街なかで星空を観察するときのコツと、街なかの夜空でも見やすい明るい星を中心に、バルコニーの方角別に筆者がおすすめする星空のベストショットをご案内します。

星図と実際の星空は違う!?バルコニーからの星の見方

はじめに、バルコニーから星図に沿って星をたどるときに心がけておきたい注意点をご紹介します。

自宅での天体観測全般の注意点は、こちらの記事も参考にしてください。
→ベランダから宇宙へ カンタン天体観測のススメ

バルコニーから見える星空の範囲は限られている

バルコニーからの眺めは広々としているように感じますが、実は「空」はあまり見えません。
ためしにバルコニーに出て空を見上げてみてください。ルーフバルコニーであれば話は別ですが、一般的には、上階のバルコニーが庇になって、真上の空は見えないと思います。

天文用語で、頭の真上の空を「天頂」と呼びます。天頂は街あかりが届かないので暗い星でも見えやすいエリアなのですが、バルコニーからは見ることができません。
※バルコニーの手すりから身を乗り出して天体観測するのは危険なので厳禁ですよ。

また、マンションが建つような街なかの場合は、階下からの街あかりにかき消されて、低い位置に出る星は見えません。
頭上の庇と街あかりによって、バルコニーから見える星空は、上下が大きく狭められている のが特徴です。

さらにマンションでは、2つ以上の方角にバルコニーが設置されているのは稀です。中部屋ではマンションが向いている方角以外の空を眺めることはできないので、マンションのバルコニーからの星空は、方角によって左右の視界も制限されている ことになります。

街の灯りを避けるには?バルコニーで「ごろ寝」星空観察がオススメ

階下からの街あかりは、星をかき消してしまうだけではありません。
街灯やネオンなどの光源はとても強い光なので、直接目に入ってしまうと星の弱い光は見えなくなってしまいます。

それを避けるため、バルコニーでは、やや低い視点から星空観察することをオススメします 。視点を低くすることで、バルコニーの手すりで階下の視界を削り、強い光を避けることができます。

バルコニーに椅子を持ち出し、座ってお茶を飲みながら星空を眺めるのもいいですが、バルコニーの広さに余裕があるなら、デッキチェアに寝そべって星を探すのが首への負担も軽減できるのでオススメです。ただし、そのまま寝入って風邪をひかないようご注意くださいね。

※手すりがガラスや柵の場合は当然光を避けることができないので、別の方法で対策してください。手や星座早見盤などで光源を隠すだけでも、大分星を見やすくなりますよ。

街なかでの星空観察では星図の見方にコツが必要

星図に載っているだけの星の数が見える空なら、星座の形から星を見分けることができますが、街なかの星空ではそうはいきません。
見えている星が少ない空で星を特定するためには、方角・日時を正確に設定した星図を、明るい星だけがある想定で実際の星空と見比べるしかありません。

そんなときに頼りになるのは、やはり星図アプリです。日時・方角をセットしなくても、かざした方角の今出ている星空を表示してくれるので、迷うことはほとんどないでしょう。
そして、街なかで使うなら、星の「実視等級」を変更できるアプリがオススメ です。実視等級とは、星の見かけ上の明るさのこと。これを低く設定すれば明るい星だけの夜空になるので、街なかで見えている星空に近い状態になります。

星図アプリに実視等級変更機能がない時や、星座早見盤を使う時は、星の「凡例」を確認しましょう 。たいていの星図では、1等星、2等星、3等星と明るさの等級別に星の表示マークや大きさが異なります。街なかの明るい夜空では2等星くらいまでしか見えないので、1・2等星+αの星しかないと意識して、目の前の星空と見比べてみましょう。

明るく目立つ星は惑星かも?惑星と恒星の見分け方

実際に星空を見ていると、星図には無い星が見えることがあります。
それはたいていの場合惑星で、星図アプリを使っているなら「木星」「土星」等の表示が出るのでよくわかると思います。
目視できる惑星は、他の星(恒星)とくらべて明るく目立つので注意が必要です。星空観察の前に、惑星と恒星のおおまかな見分け方を習得しておきましょう。

惑星についての説明は、こちらの天体観測についての解説記事も参考にしてください。

1.瞬かないのが惑星、瞬くのが恒星

惑星の一番の特徴は「瞬かない」ことです。
恒星は地球から数光年以上も遠くにあるため、地球にはとても弱い光しか届きません。そのため、地球の大気のゆらぎの影響を受けて、光がゆらいで見えます。これが星の瞬きです。
一方惑星は、地球から1光年もかからない大変近い星なので、強い光が地球に届いています。そのため大気の影響が少なく、瞬かないように見えるのです。

とはいえ、街なかの明るい空では星の瞬き自体がよく見えないと思います。そこで、瞬き以外の判別材料として、惑星がどんな場所に出てくるかを把握しておきましょう。

2.黄道付近の明るい星は、惑星を疑おう

Solar sys8.jpg
By Harman Smith and Laura Generosa (nee Berwin), graphic artists and contractors to NASA’s Jet Propulsion Laboratory, with Pluto removed by User:Frokor – Based on Image:Solar_sys.jpg, with Pluto removed. Copied from https://en.wikipedia.org/wiki/Image:Solar_sys8.jpg, パブリック・ドメイン, Link

惑星は、太陽の周りを回る太陽系の星です。太陽系の惑星の公転面はどれもほぼ水平なので、地球から見た空の中では、惑星は太陽とだいたい同じ軌道をたどります。

空の中での太陽の通り道を「黄道」と呼びます。それぞれの惑星も、この黄道沿いに行ったり来たりしています。
星図にはたいてい、この黄道が表示されているので、黄道付近に明るい星があるときは、恒星よりまず惑星の可能性が高いと考えましょう。

ちなみに、星占いで使われる星座を「黄道12星座」と呼びます。これは太陽が通る黄道沿いにある星座という意味です。なので、星占いに出てくる星座を探しているときに余分な星があればまず惑星だ 、と覚えておいてもいいでしょう。

※下記のガイドに掲載している星図には、黄道を黄色い線で表示しています。その付近に、星図にない明るい星があるときは、まず間違いなく惑星です。

<方角別>この季節に注目!星空の見どころガイド

ここからは、筆者がぜひ注目してほしい星空の眺めを、バルコニーの方角別にご紹介します。

掲載している星図は、日本の緯度から各方角のやや見上げた角度(30°付近)の空を、街あかりがあることを想定して明るい星のみ描いたものです。
星図には想定している日付と時間を記載しています。観察する日時が違う場合は、星が移動していることを考慮に入れて観察 してみてください。

【星の移動について】

  • 時間が早い場合…東の方角に1時間あたり15°ずれます
  • 時間が遅い場合…西の方角に1時間あたり15°ずれます
  • 日が早い場合…東の方角に1か月あたり30°ずれます
  • 日が遅い場合…西の方角に1か月あたり30°ずれます

「15°、30°ずれる」という表現は耳慣れないかと思いますが、「天の南極・天の北極を中心に15°、30°星が回転する」ということです。度数で表すとどれくらい動くかが分かりにくいですが、見かけ上の距離で言うと、目の前で腕を伸ばして手を広げたとき、親指・人差し指間がだいたい15°、親指から小指までが20°くらいになるので、手指での物差しを目安にするといいでしょう。

※この移動は恒星のみに適用される話です。月や惑星はこの日周・年周運動に加え、星自体が公転により動いています。月や惑星は、月日が変わると星座の中の出現位置が変わるのでご注意ください。

<南向き>なら秋がオススメ。月と一つ星の共演を楽しもう

南向きのバルコニーから星空を観察するなら、ちょうど今の秋の季節がオススメです。

2017年の10月頭なら、南の方角には月が出ています。月の下方の低めの空に、1つだけ明るい星があります。これが秋の一つ星、1等星のみなみのうお座のフォーマルハウトです。
秋の空は明るい星が少なく、目立つ星はこのフォーマルハウトと黄道付近を通る惑星や月のみ※。ちょうど黄道が観測しやすい高さを通るため、秋の南の空は惑星や月を観測するのに適しています

バルコニーからの月の見方や注意点については、こちらの記事も参考にしてください。
→秋の宵はバルコニーでお月見を ─マンションライフの楽しみ方

※月は厳密には黄道とは別の「白道」という軌道を辿りますが、白道は黄道からは5°傾いているだけなので、月もほぼ黄道を通ると考えていいでしょう。

<秋の南の空の注目ポイント>

  • フォーマルハウトを基準に、黄道を通りすぎる惑星の動きを観察できます。
    通りかかる惑星は年によって違い、次に秋の空に肉眼で見える惑星が複数集まるのは2020年。その次はおよそ2079年なので、二度見ることは難しい、一期一会の眺めを楽しむことができます。
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  • 条件が良ければみずがめ座の三ツ矢星が見えるかも。
    みずがめ座は星占いでおなじみの星座ですが、星占いの生まれ月期間と星座が見える期間は違います。星座の生まれ月は、太陽がその星座にある期間を表しています。※ただし現在は太陽の位置にはズレが出ています。
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黄道があるから楽しめる、惑星の競演

黄道上では、月だけでなく木星や火星などの惑星が集うこともあります。次回、秋の空に目視できる複数の惑星が揃うのは、3年後の2020年です。

フォーマルハウトの右に木星と土星が集まります(目視はできませんが、木星と土星の間に冥王星も出ています)。木星・土星は、1等星のフォーマルハウトより明るい星なので、この夜空だとフォーマルハウトも「一つ星」とはいえませんね。
木星の公転周期は約11.86年、土星が約29.5年なので、公倍数はおよそ59年。木星と土星が秋の空で同じように並ぶのは2020年の次は2079年 ということになります。59年後となると、2020年を逃したら次に同じ星が揃った夜空を眺めるのは難しそうですね。

こんなふうに時間経過を考えながら星空を観察すると、いつも変わらないように見える夜空が、その日その時しか見られない特別なものだと実感することができます。そんなスケールの大きさを感じられるのも、星空観察の楽しみの一つです。

星占いの星座の生まれ月はどう決まる? 星座と生まれ月の関係

フォーマルハウトは「みなみのうお座」という星座の端に位置しており、名前は「魚の口」という意味のアラビア語「ファム・アル・フート」が由来です。
みなみのうお座の上には、星占いでおなじみのみずがめ座があり、掲げられた水瓶からこぼれた水が魚の口(フォーマルハウト)に向かって流れているという構図なのですが、みずがめ座には明るい星がないので、星座の全体像を明るい夜空で探すのは難しいと思います。ただ、みずがめ座の中でも水瓶を持つ手を表すY字型の星は暗いながらもよく目立つ星並びなので、古くから「三ツ矢星」と呼ばれています。街あかりや月の光の影響が少ないときなら見えるかもしれませんので、フォーマルハウトの上方に注目してみてください。

みずがめ座は秋の星座です、というと、星占いに詳しい人は不思議に感じるかもしれません。星占いでは、みずがめ座生まれといえば1月20日~2月18日の間に生まれた人なので、みずがめ座は冬の星座というイメージがあると思います。

それでは、みずがめ座と1月20日~2月18日の期間に何の関係があるかというと、星占いの12宮が定められた紀元前2,000年前に、みずがめ座の中に太陽が見えていた期間 だということです。
ただし、地球の歳差運動によって、現在はこの期間と太陽の位置にはズレが出ています。星図アプリなどで確認してみると、生まれ月の太陽が1つか2つ隣の星座の中にあるのがわかると思います。

また、南向きのバルコニーなら、秋の他に冬も星空観察に適しています。
冬の南の空では、オリオン座のベテルギウスとおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで「冬の大三角形」を見ることができます。冬の大三角形は次項の「冬のダイヤモンド」でご紹介する星座の一部なので、次項の星図を参考に探してみてください。

<東向き>なら冬がオススメ!豪華な「冬のダイヤモンド」を堪能しよう

星空観察をする上で、東向きや西向きのバルコニーの利点は、天頂を通る星が見える ことです。
その中で、東向きバルコニーからなら、冬の星空観察をオススメします。

冬の夜空は空気が乾燥しているため、星の瞬きまできれいに見ることができます。そして12月上旬~中旬の東の方角では、全天に21個ある1等星のうち、実に1/3が揃う、とても豪華な星空が広がっています。

まず目につくのは、やや南寄りの空に見える、真ん中がくびれた鼓形の星並び。小学校の授業でも習ったオリオン座ですね。このオリオン座のベテルギウスを中心と考えて、周辺の明るい星で大きな六角形を描いてみてください。これが冬のダイヤモンドです

<冬の東の空の注目ポイント>

  • 冬のダイヤモンドの1等星には様々な色があります。星は生まれてから消えるまでの一生の間に色を変えているのです。
    特に赤色のベテルギウスは爆発間近の年老いた星で、ベテルギウスの超新星爆発は地球からどんなふうに見えるのか注目を集めています。
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  • ぎょしゃ座は星座の見立て方が2通りあります。
    それぞれ古い由来を持つ見立て方で、国や時代が変われば星の見方が変わっていることがわかります。
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星の色から分かる、星がたどる一生

冬のダイヤモンドのうち、ふたご座のカストル以外はすべて1等星。さらに、赤いアルデバランとベテルギウス、青白いリゲルとシリウス、黄色いプロキオンやポルックス・カペラと、冬の空に集う1等星は彩りも豊かです。街なかの明るい夜空では色までは見分けづらいのですが、色の差があると意識して見ると、特に赤い星は赤く見えてくると思います。

オリオン座のベテルギウスやおうし座のアルデバランなどの赤く明るい星は、赤色巨星と呼ばれる、星の一生の後期にあたる年老いた星です。一般的な恒星は、星雲のガスが集まって生まれ、内部で水素を燃料とした核融合を起こして輝きます。水素を消費して恒星内のガスのバランスが悪くなると表面の温度が下がり、星は色を黄色~赤に変えながら膨れ上がります。そうして赤色巨星となった後は、ガスが抜け出すか、超新星爆発を起こすことでガスの星雲となり、そこからまた新しい恒星が生まれるというサイクルを繰り返します。
オリオン座のベテルギウスは今から百万年くらいの間に、超新星爆発を起こす可能性がある と言われています。地球からの距離が数百光年という近くで起こる超新星爆発の記録は未だなく、爆発後にどんな様子になるのか、地球にどんな影響が現れるのかと、大変注目を集めている星です。

そんなベテルギウスと、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結んだ三角形は「冬の大三角形」と呼ばれます。12月上旬の東の空ではこの三角形が見えるのは低い位置ですが、この3つは1等星の中でも明るい星なので、街あかりに消されることなく観測することができるでしょう。

複数の由来を持つぎょしゃ座

冬のダイヤモンドのうち、オリオン座の他にぎょしゃ座も、街あかりのある空でもなんとか形をたどることができそうな星座です。カペラを頂点に、横に伸ばした五角形を作ります。この星座は、「小さな雌山羊」という意味のカペラを左脇に抱いた羊飼いの老人の姿を表しています。古代メソポタミア時代からある古い意匠なのだそうです。
そして羊飼いがなぜ「御者座」なのかというと、古代ギリシャでは、この星座を馬車とそれを駆る御者として捉えていました。上記の星図で描いているような四角形が馬車でカペラが御者です。カペラの右側には小さな3等星があるので、それをカペラが振り上げた鞭に見立てます。東の空で見る限りでは、ぎょしゃ座はこの見方のほうがしっくり来ますね。
つまりカペラという星の名前は古い羊飼いの意匠から、ぎょしゃ座という星座の名前は別の見立てから来ているというわけです。時代や国が違えば星の見方も変わる という好例ですね。

<西向き>なら夏の大三角形をあえて冬に観測しよう!

夏の大三角形は七夕伝説でお馴染みの織姫(織女星)・彦星(牽牛星)と、2人の橋渡しをするカササギの星で構成されています。ただ、夏の大三角形は冬のダイヤモンドと同じく天頂にかかる星の並びで、注目を集める七夕の時期には天頂に出ているので、バルコニーから観測するなら西の空にかかる冬の季節に観測するのがオススメ です。

夏の大三角形は意外と1年中見られる星で、冬でも夕暮れ後の西の空に残っています。
北寄りに並ぶ2つの明るい星と、南寄りの明るい星を拾って三角形を作ります。周囲にはそれほど明るい星はないので、惑星が出ていなければ特に迷うことはないと思います。

北の星のうち、下の明るい星がこと座のベガ(織女星)、上のやや暗い星がはくちょう座のデネブ(カササギ)で、南に離れた星がアルタイル(牽牛星)です。
南北に離れた2人を織姫のそばにいるカササギが橋渡ししている、という構図ですね。
はくちょう座(カササギ)はくちばしを下に逆立ちして、南北に羽を広げている格好です。3等星までの星を繋いでみると、なんとなく白い鳥が羽を広げている姿がイメージできると思います。

<冬の西の空の注目ポイント>

  • はくちょう座は十字架型をしているので、クリスマス時期に西の空にかかるはくちょう座はキリストの十字架にも見立てられます。みんなが集まるクリスマスの夕暮れ時に、北十字を眺めてみませんか?
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はくちょう座で、北十字星と二重星を観測

この星をなぜ冬に見るかというと、この位置にあるはくちょう座のデネブとくちばしの先のアルビレオ、左右の羽を広げた姿を、南十字星に対して北十字星と呼ぶことがある からです。キリスト教圏では、クリスマス頃の夕暮れ、地平線に立つ北十字星をキリストの十字架に見立ててお祈りをすることもあるそうです。
それにならって、家で開くクリスマスパーティー前に、バルコニーから北十字星を観望するというのも面白い趣向ですね。

その際、もしも天体望遠鏡を使って天体観測できるのなら、はくちょう座のくちばしの星、アルビレオに向けてみてください。この星は全天でも有名な二重星で、それほど大きな望遠鏡でなくても、黄色と青の星が寄り添う様を観測することができますよ。

<北向き>なら、春の夜空に北極星を探そう

北の空はずっと沈まない北極星を中心に星が回っているので、どの季節でも代わり映えしないように思えますが、特にお子さまと一緒に星空観察するなら春をオススメします。
ただ、北の空は明るい1等星がなく、この項で紹介する星座は2等星以下の星でできています。明るい街なかだとちょっと見にくいので、眼下の光を避ける工夫は必須です。

3月の北の空は、小学校の教科書などで見覚えがある眺めではないでしょうか。東寄りの空に北斗七星、西寄りの空にM型のカシオペヤ座が見えます。この季節なら、北斗七星とカシオペヤ座両方が見やすい位置にあるので、お子さまと一緒に北極星の探し方をおさらいするのに最適です。

北極星の近くには、同じこぐま座に属する2等星、コカブがあるので、それと間違わないように、北斗七星やカシオペヤ座を使った探し方は覚えておきましょう。
北斗七星からの北極星の探し方は、ひしゃくのカップ部分の2つの星を、中心に向けて伸ばした先です。
カシオペヤ座からは、両腕の星を中央に伸ばした交点から、中央の星を結んだ先に、北極星ポラリスがあります。

<春の北の空の注目ポイント>

  • お子さまとの星空観察に最適。
    北極星の探し方から一歩踏み込んで、北極星がどうして北極星と呼ばれるのかと、「北極星」という名前が他の星にバトンタッチされる仕組みについて調べてみましょう。
    ↓詳しくはこちら

北極星も動いている?地球の地軸と「歳差運動」について

その北極星ですが、どうして北極星と呼ばれるのかはご存知でしょうか?
それは、「天の北極」に現在一番近い場所にある星だから。天の北極というのは、地球の自転軸が指している先のこと。つまり、地球の北極点に立って真上を見上げたら、この星が見えるということです。
そして、2017年現在、天の北極と北極星は一致はしていません。そのため、北極星も一日で直径満月3個分ほどの円を描いて動いています

北極星が天の北極と一番近づくのは2100年頃。そう、天の北極も、長い年月をかけて移動しているのです。地球の自転軸が僅かに首振り運動している※ためで、約26,000年をかけて1周します。天の北極に一番近い恒星が「北極星」と呼ばれるので、天の北極の移動に伴い、北極星も移り変わります 。紀元前1100年頃はこぐま座のもう一つの2等星のコカブが、紀元前4000年頃にはりゅう座の3等星トゥバンが北極星だったのだそうです。

現在の北極星もあと1000年と少し後には別の星にバトンタッチするのですが、そのときには「極の星」という意味の固有名である「ポラリス」も新しい北極星に引き継ぐのでしょうか。遠い先の話ではありますが、どうなるのか気になりますね。

※自転軸の首振り運動のことを「地球の歳差運動」といいます。地球は、止まりかけのコマのように軸を回転させながら自転しています。

まとめ

自宅のバルコニーからの星空の楽しみ方をご紹介しましたが、参考になったでしょうか?

街なかの明るい夜空で見られる星は限られていますが、見えている星だけでも、どの星なのかが分かれば楽しむには十分。星の移動の仕方や恒星そのものの一生について学んだり、昔の人が星をどのように見てきたかに思いを馳せたりと、星にはただ眺める以外にも様々な楽しみ方があります。

星に関する情報は、星図アプリや星の解説サイトなど、インターネット上にたくさん公開されています。興味をひかれたことはどんどん調べて「自宅から見た星空マスター」を目指しましょう!

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