初めての一人暮らし。どんな風に家具をレイアウトしようか、カーテンの色は何色にしようか、キッチン雑貨は見た目もおしゃれなものを選びたいな。せっかくの一人暮らしだから、全部自分の好きなものを選ぼう!ワクワクが止まりませんね!
でも実際に部屋をレイアウトしようとすると、何から手をつけていいのか分からないことも多いはず。
そこで今回は、初めての一人暮らしでも失敗しないワンルームの部屋づくりのレイアウトや部屋をおしゃれに仕上げるコツをご紹介。一人暮らしの先輩達の素敵なレイアウト事例もお見せします。
目次
1.一人暮らしの部屋づくりは「レイアウト+コーディネート」で考える
部屋づくりは、「家具を配置するレイアウト」と「部屋を装飾するコーディネート」に分けて考えるとうまくいきます。特にキッチン、リビングなどと分かれていないワンルームでは、レイアウトをしっかり決めないと暮らしにくくなってしまう場合があるので要注意です。
1-1. まずはどんな暮らしがしたいか書き出そう
部屋づくりを始める前に、自分がその部屋でどんな風に暮らしたいのかを紙に書き出してみましょう。意外とぼんやり夢見ているだけで、実際に書こうとすると曖昧だったり、矛盾が生じたりすることがあるかもしれません。
明るい窓際でゆっくり食事をしたい、食事と仕事は別々のテーブルでやりたい、とにかくぐっすり眠れる部屋にしたい、など、ぼんやり描いている未来の生活をひとつひとつ具体的に挙げてみてください。最後に、書き出した項目に優先順位をつけておくと、部屋づくりに迷わなくなります。
1-2.失敗しない部屋づくりの2ステップ
希望の暮らし方が明確になったら、いよいよ部屋づくりです。薄々お気づきの方もいると思いますが、手順は次の通りです。
- レイアウト
- コーディネート
暮らしの土台を[1]レイアウトで築き、[2]コーディネートで個性を演出するイメージ。
この手順で部屋づくりを進めることで、誰もが憧れる「好きなものに囲まれた、居心地のいい空間」を実現できるのです。
2.素敵な一人暮らしを実現した、先輩達のお部屋事例集
ではここで、ひと足先に住みやすいお部屋を完成させた先輩達の事例から、素敵な部屋づくりのヒントを探っていきましょう。
2-1.ワンルームを家具で仕切ってメリハリのある暮らしを実現
ワンルームは開放的な一方、部屋の境目がないので部屋全体がぼんやりとしてしまうことがあります。移動や物を出し入れするスペースに問題がなければ、家具で部屋をやんわりと仕切って使うと暮らしにメリハリが生まれます。
ソファとベッドの間に収納家具を置いて空間を間仕切った例。棚の奥がベッドスペース。ソファやベッドにいる時にちょうど目隠しになる高さが理想的。
背板のないデザインは、両方から物が出し入れできることと、抜けを作ることができるのが魅力です。
2-2.自分らしさの光るコーナーがあるとここまで部屋はおしゃれになる
特に好きなものだけを集めた棚を置いたり、部屋の一角に趣味のコーナーを作ったり、部屋に「私らしい空間」といえる場所をつくると、部屋全体が生き生きとしてくるのでおススメです。
椅子、棚、床と絶妙に高さを変えてしつらえたコーナー。香水の瓶もインテリアとして活躍しています。
本と北欧テイストの雑貨でセンスよくまとめられたデスクコーナー。壁付けの棚のディスプレイも絶妙なバランスですね。
2-3.色選びに個性が光る、こだわりの配色事例
壁のブルーを活かした北欧テイストのお部屋。家具や小物も同じトーンのグリーン、ブルー、グレーを選び、洗練された雰囲気。
ホワイト~グレーのグラデーションでまとめた上品なお部屋。
アイアン家具の黒が空間にメリハリを生む、カッコいいインダストリアルスタイル
3.ワンルームを使いやすくするレイアウトの手順
理想の暮らしを書き出し、素敵な事例を見たところで、実際に自分の部屋づくりを進めていきましょう。
3-1.図面を見ながら「衣・食・寝」に分ける
まずは、部屋の図面を見ながらざっくりとどこでどんな生活行為をするか決めます。
衣=着替える場所、食=食事をする場所、寝=休む、寛ぐ場所の「衣・食・寝」をメインに、勉強や仕事をする場所、趣味に没頭する場所など、必要なスペースを決めていきましょう。キッチンの近くに「食」、クローゼットの周りに「衣」と動線を考えながら決めると、迷わずサクサク決められますよ。
3-2.必要な家具を洗い出す…手持ちの家具を洗い出す
3-1.で決めた生活行為ごとに、必要な家具を書き出しましょう。この時、手持ちの家具があれば一緒に書き出し、どんな家具を購入する必要があるのか把握しましょう。
3-3.まずは大きな家具の配置を決める
置く家具の内容が決まったら、図面の上でレイアウトしていきます。ベッド、冷蔵庫、洗濯機などサイズの大きな家具から配置するのがコツ。特にワンルームにベッドを置くとなると、縦か横か、2通りくらいしか配置できないことがほとんど。
大きな家具が配置できたら、残ったスペースに小さな家具や家電の置き場所を決めていきましょう。
お部屋への家具の配置は、こちらの記事で実際にシミュレーションしています。
間取りや手順が少し違いますが、参考にしてみてください。
3-4.視線の行く先をチェック
ひと通り図面に家具を書き込んだら、頭を一旦リセット!
今度は自分が小さくなって図面の中に入り込んだ気分で部屋を見回してみましょう。
動線は大丈夫かな、扉の開け閉めや物の出し入れはスムーズかな、と実際に住んだ気持ちになって家具のレイアウトをチェックしてみてください。
特に、食事や寛ぐ場所に座った時の視線の先に見える景色は、図面を上からばかり見て考えていると見落としがちなので、必ずチェックしてくださいね。
4.周りと差がつく!ワンルームをおしゃれに魅せるコツ
レイアウトが終わったら、次はいよいよコーディネートです。
自分が心地いい!と思えることが一番大切ですが、いくつか知っておいてほしいコーディネートのポイントがあるので、紹介します。
4-1.配色の基本を知ろう
コーディネートの中心は色選び。部屋全体を「ベースカラー」「テーマカラー」「アクセントカラー」の3つの色に分けて考えるとうまくいきやすくなります。
- ベースカラー(70%)
- 部屋の基本色となる部分。
ワンルームの場合、カーテン、ラグ、ベッドカバーなどの大きな面積を占めるところに使う色。
- テーマカラー(25%)
- あなたらしさを演出できる部屋の印象を決める部分。
椅子の張地やテーブルクロス、家具などに取り入れる
- アクセントカラー(5%)
- 部屋にリズムとアクセントを生み出す。
クッションやインテリア雑貨で使うとバランスが取りやすい
他にも、家具の色をベースカラーに揃えてカーテンやラグにテーマカラーを取り入れる方法もあります。
インテリアの配色についてもっと知りたい方は、こちらを参考にしてください。
4-2.カーテン・ラグの色選びは慎重に
カーテンやラグなど、面積の大きいアイテムは、部屋の印象を左右してしまうので、色選びは慎重にしましょう。カーテンは壁に近い色を選ぶと、部屋になじみ空間が広く見える効果が得られます。
4-3.明かりは高低差にこだわるべし
明かりは部屋の雰囲気を手軽に変えられるおススメのアイテムです。
天井に取り付けるシーリングライトのデザインにもこだわってほしいところですが、まずはフロアライトを足してみてはいかがでしょう。高さの違うところにある照明はシーンによって使い分けるとお部屋に様々な雰囲気を演出できて便利です。
4-4.大きな柄は雑貨程度におさめる
カーテンやラグに大きな柄物をセンスよく取り入れると、部屋にリズムが生まれておしゃれな雰囲気になります。でも、柄を引き立てつつ空間をまとめるのは、インテリア上級者のなせる業だったりもします。失敗しない一人暮らし初心者の部屋づくりでは、カーテンやラグなどの面積の大きなアイテムではなく、クッションカバーやマット類などの小物に取り入れるといいでしょう。
どうしても大きな面積に大柄を取り入れたい時は、柄と地の色を同じにすると悪目立ちせず、品よくまとまりますよ。
4-5.小さくても観葉植物の効果は大きい
観葉植物はコーディネートの仕上げにおススメのアイテム。小さくてもひとつあるだけで部屋に躍動感が生まれます。
小さな鉢をいくつか並べたりリースを壁にかけたり、いろんなアレンジが楽しめるのも魅力。テーブルに身にブーケを飾るだけでも、毎日の食卓にメリハリが生まれますよ。
まとめ
部屋づくりの手順はこの手順で進めましょう。
- レイアウト…理想の暮らしを明確にしてから、「衣・食・寝」などの生活シーンに分けて家具を配置
- コーディネート…色や柄の選び方ポイントを押さえたら、後は自分の居心地の良さを一番に考えて決める
正しい手順で自分の希望を具体的に書き出し、ぜひあなたらしい理想の暮らしを叶えてくださいね。
コーディネート部分を整える指標になるインテリアのテイストについては、こちらの記事でご紹介しています。
おしゃれな部屋づくりのの参考にしてください。