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気持ちよく新年を迎えよう<お正月準備>やることリスト

師走の声が聞こえてくると、街中がなんだか慌ただしい空気を帯びてきます。今年も終盤戦に入り、そろそろ新年を迎える準備を考え始めるころ。でも毎日を忙しく過ごしていると、「やらなければ」と分かっていても、取り掛かるのが億劫に思えることってありませんか。
そこで「これさえ押さえればOK」な準備リストを作りました。
なにもやる気が出ないけど、お正月だし何かしらはやっておかなければ…と気が急いている方、ぜひ参考にしてみてくださいね。


いつから始める?12月13日は「正月事始め」

正月事始め

古くから12月13日は「正月事始め」といって、煤払いや餅つき、正月飾りの用意など、本格的なお正月の準備を始める日とされてきました。毎年、社寺で行われる煤払いがニュースが流れるのもこの日です。これくらい早い時期から取り掛かれると、年末なってからバタバタと慌てるようなことなく、余裕をもって過ごせそうですね。

とはいえ、現代の生活パターンに慣れた身としては、ちょっと時期が早すぎる気がすることも確かです。気分的にもクリスマスが終わってから始める、という人も多いのでは。基本的な準備だけで大丈夫ならクリスマス後でも間に合いますが、年賀状やグリーティングカードを送る予定のある人はこの日を目安に準備に取り掛かりはじめましょう。
ちなみに年賀郵便の受付開始は、毎年12月15日となっています。


大掃除と買い物は計画的に

【大掃除】ゴミの収集日を確認しておく

年末でゴミの収集日がいつもと変わったり、また不燃ゴミなどはもともと隔週・月1回しか収集日がないこともあります。まずはゴミの収集日を確認しておきましょう。大掃除をしたは良いものの、年内のゴミの収集日が終わってしまっていて、結局ゴミと共に年越し…という残念すぎるパターンを回避できます。

【大掃除】「高いところ」「奥」を重点的に掃除する

”大”掃除ですから、普段のお掃除ではなかなか手の届かないところを重点的に行いましょう。例えば「高いところ」は換気扇・照明器具のカサ・カーテンレール、「奥」はテレビやオーディオラックの裏などです。
理想は「家の中全てをきれいにする」ですが、時間がなかったり、手を付ける場所を迷った場合は「高いところ」と「奥」から取り掛かると良いでしょう。

【大掃除】どうしても時間がなければサニタリー・風呂・玄関・トイレ・キッチン

どうしても掃除をする気がわかなかったり、掃除をするためのまとまった時間がとれないときは、掃除場所をサニタリー・風呂・玄関・トイレ・キッチンに絞って行いましょう。
水回りがスッキリしていると全体がきれいに見えますし、居室の掃除に比べると作業範囲が限られているので達成感も得やすく、掃除のモチベーションが維持しやすいというメリットがあります。また、捨てる・捨てないの判断が必要なものが少ないエリアなので、短時間で掃除を終えられるのもメリットです。

【買い物】28日までに終わらせることを目標に

買い物客が増える年末。いつもより買い物にかかる時間も増えがちです。必要なものは早め早めに購入するようにしましょう。それに、28日までにひと通りの買い物を終えておけば、あとから足りないものに気付いても、買い足しに走る時間の余裕があります。

また、この年末の買い物時にお正月飾りも購入するという人が多いと思いますが、お正月飾りは28日までに飾るもの(詳細は後述します)。それに間に合わせるためにも、やはり28日を目標とするのがベターです。

【買い物】意外と忘れがち「ポチ袋」と「祝い箸」

普段使うことが少なく、また「以前買ったものが残っているから」と在庫数のチェックを忘れがちなポチ袋と祝い箸。いざ使うときになって「ない!」と慌てないためにも、必要数揃っているかチェックを。

【番外編】新札を用意しておく

お年玉を渡す予定があるなら、新札の用意も必要です。
年末年始は新札の需要が高まるので、すぐに新札に交換してもらえないことも。慌てないためにも早めに準備しましょう。


お正月のしつらえを整える

お正月飾り

正月飾りは28日までに

しめ飾り・鏡餅などのお正月飾りは、正月事始めの12月13日から28日までの間、または30日に設置します。特に28日は「八」がつくことから、末広がりで縁起がよいと言われています。

逆にNGなのが、語呂で「苦に立つ」29日と、「一夜飾り」になる31日です。

酒器や食器を揃えておく

お正月には、とっておきの酒器や食器を使いたいですね。早めに用意・お手入れをしておきましょう。特に普段は仕舞い込んでいる屠蘇器や雑煮椀・重箱は早めに出して、傷んでいないかのチェックを。


忘れてはいけない神棚とお仏壇のお手入れ

仏具

お正月は年神様を家に迎える行事。諸説ありますが、この年神様は各家の祖霊=ご先祖様です。したがって、古くはお盆のように先祖祭祀の行事でもあったのです。
ご先祖様は大晦日12月31日の夕方に帰ってくるとされていますので、それまでにお掃除を終わらせましょう。

監修:株式会社岩佐佛喜堂(香川県高松市)代表取締役副社長 岩佐一史

神棚を清める

神具を取り出して、ハタキなどを使ってホコリを払います。白木にホコリや水が染み込むので、濡れ布巾で拭くのはNG。
神具は水洗いできます。洗ったら、乾いた柔らかい布で拭き上げましょう。このときに割れたり欠けたりしているのが見つかったら新しものに交換します。

お仏壇を大掃除する

仏具を取り出してホコリを払った後に、柔らかい布で乾拭きするか、固く絞った濡れ布巾で汚れを拭き取ります。このときに強く拭くと漆や木地に傷が入るので注意。
金仏壇の場合は、金箔や金粉の部分を触らないように。金の部分を触ったり拭いた場合は、指紋が残ったり金が剥がれてしまいます。

仏具の手入れ

素材によってお手入れ方法が違います。

素材お手入れ方法
真鍮製真鍮磨き剤で磨く
宣徳・金メッキ柔らかい布で拭き上げる
木製柔らかい布で拭き上げる
プラスティック製水洗いOK。洗った後は柔らかい布で拭き上げる

蝋燭立てにロウがこびりついているときは、火皿の裏から熱い湯を掛けましょう。ロウが溶けてするりと外れます。
溶けたロウは温度が下がるとまた固まるので、水と一緒に流さないように注意。排水管が詰まってしまいますよ。キッチンペーパーなどに吸わせて、お住まいの自治体の分別に従って捨てましょう。

香炉(線香立)の手入れ

線香の燃え残りを取り除き、火箸などで灰をかき混ぜてほぐします。
新聞紙に広げて天日で干したり、鍋やフライパンでじっくり煎ると、灰がさらさらになって、線香の燃え残りが少なくなります。あまりにも灰が汚れていたり、固まっているようなら新しいものに取り替えても。

きれいな灰で、新年にはちょっと良いお香をたいてみましょう。

打敷をかける

打敷は金襴の荘厳具(お仏壇を飾るもの)で、法要やお彼岸、お正月など仏事の際に使用します。
お正月用には少し華やかなものを用いても良いかもしれませんね。 打敷は、きれいに見えても裏側が汚れている場合があります。掛ける前にチェックして、汚れていたら新しいものに交換しましょう(打敷は洗うことができません)。

まとめ


年のはじめはスッキリした住まいと気分で迎えよう

 

一年を締めくくり、「今日の続きの明日」ではない真新しい年を迎える年末年始。やはり、住まいも気持ちもきれいに整理して迎えたいものです。まずは掃除としつらえを整えるところから始めてみてくださいね。

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