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マンションと一戸建て、選ぶならどっちが良い?メリット・デメリットを比較

住宅購入を検討する際に、マンションにするか一戸建てにするか、悩む人は多いのではないでしょうか?マンションと一戸建てでは住むエリアや費用、居住後の生活スタイルなどに違いがあるため、一概にどちらが良いとはいえません。

しかし「将来どのような暮らしをしたいのか」「長く住むために何が必要か」など住居に求める条件を考えると、ご自身に合った住居タイプが見えてきます。

ここでは、「マンションや一戸建てに住んだことがなく、居住後のイメージがわかない」「マンションや一戸建ての魅力が一長一短で結局どっちが良いのかわからない」とお悩みの方に向けて、マンション販売の経験がある筆者がマンションと一戸建ての違いや、メリット・デメリットを解説します。
将来のライフスタイルを見据えながら、ご自身にあった住居タイプを考えていきましょう。


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マンションと一戸建ての違いを考えよう

マンションと一戸建てには多くの違いがあり、建物の構造や生活スタイルのみに留まりません。マンションや一戸建てにどのような違いがあるのか知るために、まずは基本的な特徴を比較していきましょう。
※ここでは一般的な新築の分譲マンションと注文住宅について比較しています。

 分譲マンション一戸建て
所有権

専有部分(住戸内)
各区分所有者が所有

共用部分(エントランスやエレベーターなど)
区分所有者全員で共有
※共有部分は、専有部分と切り離して土地のみを売買・賃貸したり、抵当権を設定したりすることはできない

土地・建物
基本的に自分が所有者

土地と建物を切り離して売買・賃貸したり、抵当権を設定したりすることが可能

構造

鉄筋(もしくは鉄骨鉄筋)コンクリート造が一般的主に木造が多い
居住関連

 

設計の自由度

専有部分のみ、設計や設備の変更が可能
(水回りや躯体の変更はできない。またマンションによって変更に制限がある)

自由に設計できる
※法律の制限はあり
居住性

コンクリート造のため、気密性、断熱性、冷暖房効率に優れる

木造でも高気密・高断熱の住宅が増えてきている。ただし、その分建築コストは高くなる

住宅設備・
エコ設備

マンションにより異なるが、主に以下のような設備が設置されている

  • 宅配ロッカー
  • 駐車場のリモコン式ゲート
  • エレベーター
  • ごみステーション

…など

必要に応じて設置(コスト次第)
セキュリティ

マンションによって異なるが、主に以下のようなセキュリティが充実

  • カメラ付きインターホン
  • 防犯カメラ
  • オートロック
  • ディンプルキー
  • カードキー
  • タッチキー
  • 警備システム
  • 管理人の常駐

…など

個人で設置・契約する必要がある
生活ルール

あり

  • バルコニーの使用方法
  • ペットの飼育方法
  • 共用部分の使用方法

…など

特になし(自治会のゴミ出しルールなど、地域住民が守るべきルールはある)
ペット飼育の制限 あり基本的になし
建物の修繕・建て替え 管理組合での協議で実施所有者の意思でいつでも可能
費用関連維持管理費管理費や修繕費、駐車場代が継続してかかる突発的に修繕費などがかかる

上記からもわかるように、マンションと一戸建てでは、居住に関わる特徴を中心に多くの違いがあります。
こちらの一覧表を動画でさらに詳しく解説していますのでご覧ください。

一戸建ての場合は設計から生活スタイルまでの自由度が高く、暮らしに制限がない点が特徴です。一方、マンションでは、集合住宅の特性上さまざまな制限が存在します。制限の有無は自由度の高さと比例するため、マンションと一戸建ての端的な特徴を比較すると「マンションは一戸建てに比べて住みにくそう」と考える方もいることでしょう。

しかし、マンションで規定される制限は管理組合によって異なり、また改定されることもあります。生活するうえでのルールが設けられていることで一戸建てにはないメリットも得られるため、制限の有無のみが住宅の優劣をつけるものではないといえるでしょう。


マンションと一戸建てのメリット・デメリット

マンションと一戸建てには一長一短の魅力があり、求める生活スタイルによってはメリットにもデメリットにもなりえます。ここでは平等な視点からマンションと一戸建てのメリット・デメリットを解説します。
ご自身が希望する生活スタイルと照らし合わせ、異なる住居タイプでどれほどのメリット・デメリットがあるのか確認してみてください。

 マンション一戸建て
メリット
  • セキュリティ設備が多く、戸締りも楽
  • 利便性がよい立地が多い
  • 眺望、日当たりが良い
  • 計画的な修繕が実施される
  • 段差が少ない
  • お庭のお手入れが不要
  • 管理組合業務の一部を管理会社に任せられる
  • 生活音を気にしなくて済む
  • 設計の自由度が高い
  • ペット飼育に制限がない
  • マンションのような生活ルールが存在しない
  • 管理費や修繕費等の定期的なコストがかからない
  • 修繕、建て替えが自由
デメリット
  • 上下階の音への配慮が必要
  • 設計の自由度が低い
  • 管理費や修繕積立金がかかる
  • ペット飼育に制限がある
  • 管理組合で定めた生活ルールがある
  • 管理組合活動に参加しなければならない
  • 段差が多い
  • 庭や住居周辺のお手入れが必要
  • 近隣住宅への音の配慮が必要
  • 修繕費用が突然必要になる可能性がある
  • トラブルは当人同士で解決する必要がある

マンションの場合

マンションのメリット

セキュリティ設備が多く、戸締まりも楽

セキュリティ設備が充実している点はマンションの大きなメリットです。
エントランスにオートロックや防犯カメラがあるだけでなく、各部屋に警備会社の警備システムが備わっているマンションもあります。こうしたマンションでは、非常時に警備会社や管理会社へ通報が入る仕組みになっており、状況に応じて警備隊や消防隊が出動できる体制が整っています。
これらのセキュリティを一戸建てで備えようとすると初期費用がかさみますが、マンションはセキュリティのコストがかからない点も大きな魅力です。
また、マンションは一戸建てと比べて窓・出入口が少ないため、戸締りが楽と言われています。オールフラットのマンションでは、外出時の戸締りチェックも比較的短時間で行うことができます。

利便性がよい立地が多い

マンションの多くは交通利便性の優れた都市部に位置し、周辺環境は人通りが豊富な駅近郊から、静かな住宅街までさまざまです。
いずれも学校や病院などの周辺施設が周辺にバランス良くあるため、ライフステージや生活スタイルを問わず住みやすさを感じられるでしょう。

眺望、採光が良い

立地条件にもよりますが、マンションでは中・高層階になるほど、日当たりや眺望が良くなります。打ち上げ花火が室内から楽しめるマンションもあります。

計画的な修繕が実施される

マンションでは管理組合の修繕計画に沿って定期的に修繕が実施されるため、個人で建物の修繕計画を立てる必要はありません。

段差が少ない

高齢化が進む近年は、バリアフリー対応の分譲マンションも多く見られるようになりました。車いすに対応した廊下幅の採用や手摺りの設置、フラットなフロアに引き戸が多い設計などが代表的です。
段差や階段の上り下りは若いうちは気にならなくても、歳を重ねると住みにくさに直結するポイントです。階段や玄関ポーチなどなにかと段差が多い一戸建てに比べると、バリアフリー対応のマンションは長く住むうえでメリットが多いのでしょう。

庭のお手入れが不要

マンションの場合、庭の管理にかかる負担がほとんどありません。病院や銀行、スーパーなどの周辺施設が揃っている立地も、高齢者にとっての住みやすさに繋がります。
実際、一戸建てからマンションに住み替えを行うシニア世代は増加しており、夫婦2人生活となったシニア世代は、広い一戸建てよりも利便性に優れたマンションを選ぶ機会が多いようです。

共用部の清掃などは管理会社に委託することが多い

分譲マンションを購入すると、そのマンションの管理組合に加入します。管理組合とは、そのマンションの購入者全員で構成される組織のことです。おもに建物や敷地など共用部分の維持管理を行い、入居者が快適に暮らせることを目的に活動します。
マンションの場合、建物や敷地の維持管理に関わる作業を管理会社に委託することが多く、その場合共用部分の清掃などを自分で行う必要がありません。

マンションのデメリット

上下階の音への配慮が必要

足音や物音が響くといった音問題は、マンションでは避けては通れません。近年は遮音性が高いフローリングやサッシを採用しているマンションが多いですが、音の感じ方は人によって異なるため、完全に防ぐことができません。入居者同士がお互いに配慮をした生活を送る必要があります。
トラブルを完全に無くすことは難しいですが、日頃から入居者同士でコミュニケーションを取っておくことで、相互理解を深め、トラブルを抑止することにつながるでしょう。

設計の自由度が低い

マンションの多くは販売時点で間取りが決定しているため、複数の間取りの中から希望に合うものを選ぶようになります。マンションでも簡単な設計の変更が可能な場合がありますが、それでもキッチンなどの水回りの位置やサイズ・形状の変更、共用部分の変更はできません。間取りにこだわりを持つ方にとっては大きなデメリットと感じられるでしょう。

マンションでは、分譲会社の経験などから人気の高い間取り・使い勝手がよい間取りが採用されており、居住性・機能性に優れていることもあります。
また、部屋の形状変更や設備の追加などのカスタマイズが可能な場合もあります。希望のマンションがあれば、変更ができないか担当者に相談してみることをおすすめします。

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管理費や修繕積立金がかかる

分譲マンションでは、建物を維持管理するための「管理費」「修繕積立金」が毎月徴収されます。管理費は共用部分の電気代や水道代、管理会社への管理委託費用となり、修繕積立金は建物を将来的に修繕するための積立金となります。また、駐車場代は管理費や修繕積立金として利用されることが多いようです。
マンションの修繕計画は建物の劣化状況により定期的に見直されるため、修繕積立金が入居当初より増加したり、一時金が必要となったりする場合もあります。
住居選びにおける費用計画はその後の生活に関わる部分でもあるため、住宅ローンと併せて、毎月の支払いにはある程度の余裕を見ておくことをおすすめします。

マンションは、一戸建てに比べて継続的な維持管理費用が発生しますが、その分定期的に清掃や設備点検、修繕が実施されています。大規模な補修が必要となる前に対策が行われ、快適な生活が担保されることを考えると、マンションでかかる費用が必ずしもデメリットになるとはいえません。

ペット飼育に制限がある

近年販売される分譲マンションの多くは「ペット飼育が可能」な物件です。ただし、飼えるペットの種類や大きさ・頭数などを制限されるケースが多く、飼育に関するルールもマンションの管理規約で以下のように定められています。

  • エレベーターなどの共用部分ではペットを歩かせない
  • バルコニーで餌をやらない

…など

そのため、大型のペットや多頭飼育、ペット優先ののびのびとした飼育を希望する方にとっては、マンションのルールに不満を感じることもあるでしょう。ペット飼育が可能なマンションでもいくつかのルールが設けられているのは、ペットを飼わない方の快適な生活を担保するためでもあります。
入居者全員の快適な生活が担保されるマンション、ペット飼育に制限がない一戸建てなど、それぞれの特徴をよく理解して物件を選ぶことが大切です。

管理組合で定めた生活ルールがある

ここまででいくつか挙げたように、マンションには生活に関するルールがあります。マンションの管理規約のおもな趣旨は「区分所有者の共同の利益を増進し、良好な住環境を確保する」ということです。
例えば、良好な住環境を確保するために入居者全員が守るべきルールとして、以下のようなことが定められています。

  • 楽器の使用時間(早朝・深夜は不可)
  • 駐車場での喫煙
  • 専有部分の使用用途(組合の許可なく、店舗や学習塾等での使用は不可)

…など

管理組合活動に参加しなければならない

マンションを希望する方のなかには、「管理組合活動に携わる時間がない」という方もいるのではないでしょうか。順番で理事が回ってくるなど、面倒に感じる人もいるでしょう。しかし実際は、管理会社に業務の一部を委託し、プロのサポートを受けながら活動を行うため、実際は負担に感じない方も多いようです。
マンション内のコミュニティ活動は周囲との連携が生まれるため、災害時にも役立つ活動とはいえ、メリットが大きいものです。

一戸建ての場合

一戸建てのメリット

上下階への音を気にしなくて良い

一戸建ての魅力といえば、足音など階下への音を気にしなくていいということではないでしょうか。小さな子どもがいる家庭では、生活音の問題から一戸建てを希望する方もいます。

設計の自由度が高い

一戸建ての注文住宅では、間取りや駐車場・玄関など、住宅のすべてを自分の希望に沿って設計できます。このように、自由に設計できる点は一戸建て(注文住宅)の大きなメリットといえるでしょう。

ペット飼育に制限がない

一戸建てでは、基本的にペット飼育に関わる制限がありません。大型犬や多頭飼育など、ペットにこだわりがある方は一戸建てを選ぶといいでしょう。ただし、鳴き声や排せつ・ブラッシングした毛の処理など、近隣に配慮しなければならない点は、一戸建てもマンションも同様です。

マンションのような生活ルールが存在しない

一戸建てはマンションのように明確なルールがなく、基本的に何をするにも自由です。この点に魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。しかし実際は、近所づきあいがあり、いつでも何でも自由にできるという訳ではありません。
特に、近所に影響をおよぼす以下のようなことには配慮が必要です。

例)
バーベキュー、大人数での会話、建物のリフォームやDIY、子どものボール遊び など

管理費や修繕費等の定期的なコストがかからない

一戸建てでは、マンションのように管理費や修繕積立金などの毎月必要となる支出は基本的にありません。駐車場も自宅の敷地内であれば駐車場代も発生しません。マンションではこれらの費用が、マンションによって異なりますが、毎月数万円ほどかかりますので、負担が大きく感じる方も多いでしょう。

修繕、建て替えが自由

一戸建てでは、建物の修繕をするのも、思い切って建て替えをするのも、所有者の自由です。資金の余裕があるときに修繕・建て替えをすることもできます。

一戸建てのデメリット

段差が多い

2階、3階建ての階段や玄関の上り口など、一戸建てでは各所に段差が多くみられます。特に高齢者や妊婦、小さい子どもがいるご家庭では心配になることも多いでしょう。事故やけが対策として、手摺や滑り止め設置が必要な場合もあります。
年齢を重ねるごとに階段の上り下りが億劫になり、2階以上の居室を使わなくなったということもあるようです。

庭や住居周辺のお手入れが必要

一戸建ての魅力でもある庭木ですが、これらのお手入れは自分たちで行う必要があります。もちろん業者に依頼することもできますが費用が発生するため頻繁には利用しにくいでしょう。
落ち葉や雑草の除去は季節によっては毎日必要となります。外構のお手入れをせずに放置をすると建物の劣化に影響する場合もあるため小まめに行う必要がありますが、費用や手間の面から行き届かないという人も多いようです。

近隣住宅への音の配慮が必要

一戸建ては左右への音が響きやすく、子どもの騒ぐ声や楽器、オーディオの音が周囲にもれてトラブルになるケースが見られます。
また、外からの車の音や立ち話の声が家の中に響き、気になるという方もいます。庭や接面道路が広いなど、建物の周囲に十分なスペースがあれば騒音トラブルは起こりにくいものですが、そうでない住宅地では注意が必要です。

修繕費用が突然必要になる可能性がある

一戸建てには分譲マンションのように毎月かかる費用はありませんが、その分将来の修繕を各自で備えなくてはなりません。不具合が出てから修繕を行うことが多くなり、突発的に資金が必要になることもあります。

トラブルは当人同士で解決する必要がある

一戸建てはマンションのように管理会社などがなく、トラブルがあった場合は当人同士で解決しなければなりません。苦情を言う方も言われる方もお互い気まずい思いをしないで済むような配慮が必要になるでしょう。

【動画で解説】維持管理費用から見るメリット・デメリット

住んだあとの維持管理費用は、住居形態を選ぶうえで重視すべきポイントです。
「入居後の維持管理費用を抑えること」も重要ですが、「適切な費用をかけ、定期的にメンテナンスを行うこと」も住居の資産価値を維持していくために必要です。

維持管理費用から見る、マンション・一戸建てのメリット、デメリットを動画で解説します。


将来住まなくなったときのことも考えておこう

住宅購入のシーンでは、自分たちの老後や子どもたちの生活など、長い目で見た計画をもとに住居タイプを選ぶことも大切です。

例えば、住宅として利用しなくなった遠方の実家などは「売却する」「賃貸に出す」「そのまま空き家とする」といった選択肢がありますが、一戸建てとマンションでは運用の仕方に違いが出てきます。

分譲マンションはそれぞれの事情に合わせて「売却」「賃貸」「空き家」の判断をつけやすく、それにともなう負担や出費は一戸建てに比べて少ない傾向にあります。

この章では、将来住まなくなった家の運用で押さえておくべきポイントをご紹介します。
動画でも詳しく解説していますので、ご覧ください。

売却する場合:立地条件を重視しよう

売却する場合、重視されるポイントは立地条件と築年数です。一般的に、一戸建ての場合は築年数20年を超えると建物の評価はなくなり、土地のみの評価となるケースが多くあります。
一方、鉄筋コンクリート造のマンションの場合は耐用年数が長いこともあり、建物の評価がなくなることはほとんどありません。
また、一戸建て・マンションに限らず、立地条件は不動産を売却する際の大きな評価となるため、購入時に重視することが必要です。

賃貸に出す場合:ランニングコスト・修繕費を考えよう

賃貸に出す際に知っておくべきポイントは、「メンテナンス費や修繕費はオーナーが負担しないといけない」ということです。
マンションの場合は専有部分のみの負担で、共用部分の修繕は管理費や修繕積立金から捻出されます。ただしその分、管理費や修繕積立金も含めた家賃を設定する必要があり、採算が合うかよく検討しなくてはいけません。

一方、一戸建てになると、住居内に加えて屋根やカーポートの修繕費まで負担しなければならず、突発的に大きな金額が必要となることも考えられます。
マンションは家賃設定時におおまかな収支の目途がつくことから計画が立てやすく、賃貸として運用しやすいといえるでしょう。

空き家にする:管理方法を考えよう

買い手や借り手がつきにくい、もしくは近い将来に子どもたちが居住する予定があるなどの場合は、一時的に空き家とする選択肢もあるでしょう。

空き家にした場合に懸念されるのは、管理の問題です。管理人の駐在やオートロックといったセキュリティがあるマンションに比べ、一戸建ては個別にセキュリティを考えなくてはいけません。

また、コンクリート造のマンションに比べ、木造の一戸建ては湿気による影響を受けやすく、小まめに換気する必要があります。庭のある一戸建てでは、建物が草木に侵食されないよう定期的な手入れを行う必要も出てくるでしょう。

分譲マンションでは空き家の期間も管理費・修繕積立金が徴収されますが、管理の面では負担が少なく済むことが考えられます。


一戸建てよりもマンションを選んだ人が重視した5つのポイント

ここまで、マンションと一戸建てを比較してきましたが、実際マンション販売の場では、「マンションに住んだことがない」、「実家が一戸建てのため、マンション購入がよく分からない」、…などの理由で、マンションを敬遠されている方も多いです。ここでは、マンションを選んだ人が重視されたポイントを5つご紹介します。

生活しやすい立地条件

利便性を重視して住まい探しをして、マンションを選びました。

同じ立地だと一戸建ては価格が高く、敷地が狭いため使いづらい間取りが多かったです。
住んでいるマンションは駅だけでなく、スーパーや病院、学校など生活に必要な施設が近くにあり、家族全員が快適に過ごせています。子どもの習い事も近くにあるので、送り迎えも楽です。

立地条件は、最寄り駅までの距離や沿線数のみで良し悪しが決まる訳ではありません。マンションの場合は交通利便性に加え、スーパーや学校などの生活に関わる施設がバランスよく点在する立地に建設されています。

一方、利便性の良い立地にある一戸建ては、同じ立地のマンションに比べて費用が上がり、建物が密集することで一世帯あたりの敷地面積が狭くなる傾向があります。
こうした条件から、利便性や日当たりを確保できる立地条件のマンションは、多くの方にとって魅力的な物件といえるでしょう。

セキュリティが安心

共働きなので子どもだけで留守番をすることがありますが、マンションだとセキュリティ設備が多いので安心です。設備だけでなく、管理員さんや近隣住民の方などすぐ近くに人がいるのも心強く感じています。一戸建てに比べて侵入できるような窓面が少なく、戸締りが楽なのもいいですね。

訪問者が簡単に玄関前まで行ける一戸建てに対し、近年のマンションはセキュリティに優れています。オートロック警備会社との契約管理員の駐在など、マンションと同等のセキュリティを一戸建てに求める場合、相当なコストがかかります

また、一戸建ては建物の配置によっては外から家の中が見えやすくなりますが、マンションではそうしたリスクも低い点がポイントです。
家族が出張や残業で家にいないことが多い家庭では、特にマンションのセキュリティに魅力を感じて選ばれています。

災害への備えが安心

最近は自然災害が多いので、強固なコンクリート造のマンションは安心です。
以前は戸建に住んでいて、台風が来るたびに庭の荷物を室内に運び入れたり、家中の窓を対策したりと大変でした。住んでいるマンションでは管理会社のアドバイスを受けて、防災訓練や災害対策を行っています。

地震対策として、1981年に建築基準法が改正され、一戸建て・マンションともに「新耐震基準」をクリアした建物を建築することが義務付けられました。

新耐震基準の概要

  • 震度5強程度の地震でほとんど損傷しないこと
  • 震度6強から7の地震であっても倒壊・崩壊しないこと

地震対策としては、この点でマンションも一戸建ても違いがありません。しかし、昨今の頻発する地震への備えとして、マンション独自で「防災倉庫の設置」や「地震に備えた避難訓練」を行う分譲マンションが増えてきています。

また近年全国で見られる豪雨災害は、過去30年の間に発生頻度が上昇してきています。2階以上の住戸であれば浸水被害にあうことは少ないでしょうし、鉄筋コンクリート造のマンションでは建物自体が流される心配もありません。耐火性にも優れ、家事や台風などの災害時も被害を最小限に留めることが可能です。

シニア世代も住みやすい

一戸建てに住んでいましたが、庭の掃き掃除や庭木の剪定が煩わしくなり、マンションに引っ越しました。一戸建てと比べて手狭になりましたが、その分掃除が楽になり、快適に過ごせています。便利な場所にあるので、夫婦で出かけることも増えています。

近年、一戸建てからマンションに住み替えるシニア世代が増えてきています。そのおもな理由としては、以下のようなものが挙げられます。

・室内外に段差が少なく、フラットであること
・廊下や階段がほとんどなく、掃除がしやすいこと
・マンションの方が病院や銀行、スーパーなどの施設がそろっている立地が多いこと
・セキュリティがしっかりしていること
・庭の手入れの必要がないこと 

子どもが独立し、少人数での生活となった場合は、一戸建ての広さよりもマンションの利便性の方が快適に過ごせるようです。

老後はマンションに住もう!老後マンションのススメ
老後の住まいをご検討の方、ずばりマンションへの住み替えがおすすめです。今回は、老後の住処の相談を受けることが多いマンション営業の筆者が、老後にマンションで暮らすメリットと注意点について解説いたします。ぜひライフプランのご検討にお役立ていただければと思います。

長く住める

何度も買い替えができるものではないので、建物の寿命が長いコンクリート造のマンションを選びました。段差が少ないマンションは老後も住みやすそうです。
「子育て中は一戸建てが良いのかも…」と心配でしたが、マンション内の友達と一緒に登校できるなど、マンションならではのメリットも感じています。マンションはどのライフスタイルにも合っていて、長く住めそうです。

住宅は長期の住宅ローンを組んで購入することが一般的であり、「できる限り長く住み続けたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

分譲マンションでは子育てファミリーはもちろん、結婚前の1人暮らしから夫婦2人暮らし、また老後の住まいとして、幅広い家族形態に対応できることが多く、長く住むことができます。
一戸建ては1~2人暮らしには広すぎることが多く、不在時のセキュリティに不安が募る方もいるでしょう。実際、単身で住宅を購入される場合は、一戸建てよりマンションを選ぶ方が多くなっています。
夫婦2人暮らしや子育て中の家庭では、マンション・一戸建てどちらにもメリット・デメリットがありますが、年を重ねるごとに庭の手入れや階段の上り下りが負担となり、一戸建てからマンションに住み替える人も増えています。

このように、子育て中といった一時期ではなく、将来にわたって長く快適に過ごせる特徴がマンションにはそろっています。


まとめ

家族にとって大きなイベントとなる住宅購入。
マンションにするか、一戸建てにするかによって、入居後の生活が大きく変わりますので、悩む方も多いでしょう。思い込みやイメージで決めるのではなく、冷静にそれぞれの特徴を比較して、自分たち合った住居形態を選ぶことが重要です。
生活の制限がない一戸建てでも周囲へ配慮からできないことも多いですし、マンションと同程度の利便性や設備を求めると購入費用が高くなります。

家族が望む暮らしや優先したい条件によって適した住居タイプは異なりますが、より長く快適に生活し、将来住まなくなったときの運用の手間を考えると、筆者は「マンション」をおすすめします。

こちらでご紹介したマンションと一戸建ての違いを参考に、実際の物件情報をよく比較・検討し、納得のいく住宅を見つけてください。

マンション購入のキホンを学びたい方へ

マンション購入には、難しい専門用語や複雑な税制、手続きが関わっています。これからの専門知識を正しく理解するためには、日ごろから住宅販売に携わり、最新情報を取り扱っているプロのサポートが有効です。

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