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食洗機の性能を最大限に引きだす!正しい使い方を徹底解説
くらしのヒント

食洗機の性能を最大限に引きだす!正しい使い方を徹底解説

今やキッチンの必需品と言われるまでになった食洗機。しかし一方で「使ってみたけど、いまいちうまく洗えなかった」「事前に予洗いをするくらいなら、そのまま洗った方が良い」という話もよく耳にします。

でもそれ、食洗機の性能を最大限に引き出せていないせいかもしれません。食洗機を上手く使いこなせば、家事時間を減らすことができるだけでなく、節水や省エネも期待できるんです。

そこで今回は基本に立ち戻って、食洗機の正しい使い方を徹底解説いたします。


食洗機の正しい使い方を、7つのポイントに分けて解説

1.食洗機向きではないアイテムを見極める

高温に弱いもの

食洗機は高温で洗浄とすすぎを行うので、熱に弱い食器類は洗うことができません。変色・くもり・破損などの原因になります。

  • カットグラス、クリスタルガラスなどの高級ガラス食器
  • 高級漆器
  • プラスチック製の食器や容器(耐熱80℃未満のもの)※低温/節電コースなら耐熱60℃の樹脂製食器も洗える
  • 鉄・アルミ・銅製の調理器具、金メッキ・銀メッキ・銀製の食器(高温に加えて、洗剤の強いアルカリ性によって変色することがある)

……など

軽くて小さな小物類

お弁当の小物やプラスチック製スプーンなど、軽くて小さな小物類も食洗機では洗えません。水圧でかごから飛び出してしまう可能性があるからです。また、小さなボトルなどの口径が狭いものも洗えません。

樹脂製のカトラリー

子供用の食器(樹脂製の皿や子供用スプーンなど)は、水圧で飛ばされないように小物入れにセットしてください。カゴから落下してヒーターに触れると、発煙や故障の原因になります。

2.予洗いは、しっかり行う

食べ残しや汚れを取り除く・食器の汚れを軽く水で流す・キッチンペーパーなどで拭き取るなど、あらかじめ前処理をしておくと汚れ落ちが良くなり、運転終了後のフィルターのお手入れがラクになります。

手洗いでも落としにくいような焦げつきや、こびりつき、また卵などのタンパク質汚れは、食洗機に入れる前に水洗いやつけおきなどの予洗いをしておきましょう。
※予洗いの際に手洗い用の台所用洗剤を使用した場合は、食器についた洗剤分をよくすすぎ落としてから食洗機に入れてください。

3.正しく食器を配置する

高温高圧の洗浄水がうまく当たるように食器を配置しましょう。
ポイントは、庫内の食器同士が重ならないようにすること、食洗機の製品に合った並べ方をすることです。各製品の取扱説明書に並べ方が記載されているので確認しましょう。ちなみに筆者の家の食洗機は、汚れた面を内側に向けてセットするように記載されています。

入れ方の基本

食洗機はカゴの下にあるノズルが回転しながら、お湯を噴射して汚れを落とします。それを念頭に入れて食器を配置するのがコツです

  • 噴射するお湯が汚れによく当たる向きに
  • 重ならないように順序よく
  • 汚れた面がよく洗えるように内向きに

※食器のセットの仕方や形状によっては、運転終了後に食器の糸底部に水滴が若干残ることがあります

入れ方の見本(種類別)

茶碗やお椀類
茶碗・お椀の入れ方

(OK)噴射がよく当たるように斜め下向きに
(NG)上向きや下向きにすると汚れが落ちない上に、糸底や食器内部に水が溜まってしまうことも

お箸
お箸の入れ方

(OK)汚れた箸先に噴射が当たるように、箸立てに下向きに立てる
(NG)かごの底からはみ出さないように注意

スプーン・フォーク
スプーン・フォークの入れ方

(左)細部まで噴射が行き渡るように上向きにセット
(右)樹脂製の子供用スプーンなどは、水圧で飛ばされないように小物入れにセット

まな板
まな板の入れ方

(OK)汚れがひどい面を内側にしてセット
(NG)食器の上に置かないようにする。タンクの上部に出ていると水漏れの原因になる

ボウルやお鍋
ボウル・お鍋の入れ方

(OK)大きなボウルや鉢などは、最後に上から被せるようにセット
(NG)棚の下に大きなものはセットしない

入れ方の手順

食器だけ入れる場合
食器だけ入れる場合

(1)下カゴに小皿・茶碗・吸い物椀などをセット
(2)中皿・大皿をお行儀良くセット。お皿やスプーン・フォーク類は小物入れに
(3)上カゴにコップ・湯呑みなどをセット

食器と調理器具を一緒に入れる場合
食器と調理器具を一緒に入れる場合

(1)まな板の汚れた面を内側にしてセット。底の方に包丁・菜箸・お玉などをセット
(2)食器・ザルの小さなものから順にセット(お箸などは小物入れに)
(3)最後に上カゴをたおしてフライパン・片手鍋などをセット

大きな食器、調理器具入れる場合
大きな食器、調理器具を入れる場合

(左)親子丼の日は大きな丼鉢や角皿などを入れて
(中)カレーの日は大きなカレー皿やサラダ皿を
(右)上カゴを外せば大きな調理器具もたっぷり入ります

4.専用洗剤を使用する

食洗機用の洗剤は、通常の台所用洗剤と比較して

  • 強力な洗浄成分が入っている
  • 泡が立ちにくい

などの違いがあります。必ず専用の物を使いましょう(故障の原因になります)。
また使用時は、洗剤の使用量の目安を元に正しく計量して投入します。油汚れがひどい場合は、取扱説明書に従って投入量を増やすことも可能です。

食洗機用の洗剤には、大きく分けて液体・ジェル・タブレットタイプのものがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、目的に合ったもの、使いやすいものを選びましょう。

粉末タイプ
粉末タイプは、他の種類の洗剤と比べて値段が安く、コストパフォーマンスが抜群。しかし溶け残りしやすく、食洗機内に水垢がつきやすいというデメリットがあります。また強いアルカリ性のため、アルミ素材の調理器具や食器類は化学反応で変色することがあります。
油汚れに強いので、油をたくさん使う料理を作ることが多い方にオススメの洗剤です。
ジェルタイプ
溶け残りがなく、計量も楽々で水垢がつきにくいのがジェルタイプです。グラスのくもりの原因「汚れの膜」まではがしとり、食器も庫内もクリアな洗い上がりを実現、除菌までできる洗剤です。水垢がつきにくいので食洗機内を清潔に保ちたい方にオススメの洗剤です。
タブレットタイプ
タブレットを置くだけなので計量の手間がなく、こぼす心配もありませんが、量の調節ができないのが難点です。
さらにジェルと粉末が組み合わさったジェルタブなら、効果の異なる洗剤の効果を得ることができます。手間をかけずに食器や食洗機内をピカピカにしたい方にオススメの洗剤です。

※洗剤の投入場所は、お手持ちの食洗機の取扱説明書に従ってください

5.状況に応じた運転コースを選ぶ

一般的な食洗機では、標準・低温・強力・節電・乾燥・予約など(※)の洗浄コースが選択可能です。

  • 熱による変形が心配なプラスチック容器には低温モード
  • 油汚れやこびりつきが少ない和食の時には節電モード
  • 油汚れの激しい汚れの時は強力モード

など、状況に応じて最適なコースを選びましょう。
※機種によって運転コースの数、コース名称、予約タイマーの設定パターンが異なります。各製品の取扱説明書をご確認ください

6.使ったあとは毎回 残さいフィルターの掃除をする

残さいフィルター

食洗機使用後は毎回必ず残さいフィルターを取り外して、残さいを取り除いてください。汚れが乾いて落ちにくい場合は、ブラシ等でこすり落としましょう。
洗わないとカビの原因になるだけでなく、目詰まりして食器の洗い上がりが悪くなります。

※外した残さいフィルターは、元通りにセットすることを忘れずに

7.庫内のお手入れは食洗機専用洗剤で

食洗機の掃除に、特別な洗剤は必要ありません。日ごろ使っている食洗機の専用洗剤だけでお手入れができます(頻度と手順は各製品の取扱説明書に従ってくだい)。
お掃除の手順はこちらの記事が参考になります。

食洗機の掃除は専用洗剤だけでOK!食洗機ヘビーユーザーの私が実際に掃除してみました
取扱説明書には、食洗機は専用洗剤でお手入れするよう紹介されているけれど、本当にそれで大丈夫?そんな不安も抱えながら実際にお掃除をしてみると、専用洗剤だけで気になる汚れはほとんど取れました。そんな筆者の食洗機掃除体験談を、掃除して気づいた注意点とともにご紹介します。

まだ食洗機導入を迷ってる?食洗機を使うことで得られる5つのメリットを紹介します

メリット1.殺菌効果がある

食洗機は60~80℃という高温の洗浄液を高圧で噴射して食器の汚れを落とします。
手洗いでは落としづらい油汚れをキレイに洗浄することができるだけでなく、殺菌効果が得られます。

メリット2.手洗いよりキレイに洗える

洗浄時間が長い

手洗いでは1つの食器を洗うのに数十秒ほどしかかけませんが、食洗機では食器をまとめて一度に洗うので、洗浄時間も長くなります。

強力な洗剤を使用できる

食洗機用の洗剤は、手洗いに使う洗剤のように手荒れを気にする必要もないので、汚れ落ちを優先した洗浄力の強い成分が配合されています。またデンプンやたんぱく質の分解酵素も入っており、強力に汚れを溶かして洗い上げます。

メリット3.家事の作業効率が上がる

料理中に使ったボウルや食器など、後でまとめて洗うためにシンクの端に置くことが多いと思います。食洗機なら庫内に置いていけるので、シンクはいつもスッキリ・キレイに片付きます。

手で洗いにくいものも食洗機におまかせ

スポンジが引っかかったり、手が届きにくかったりと、手洗いではうまく洗えないものは食洗機で洗うと便利です。

ザルザル
汚れがつまりやすいアミ目
お弁当箱お弁当箱
ヌルヌルベタベタするコーナー
鍋鍋類
汚れが落ちにくい取っ手やつまみ
絞り器絞り器
ミゾに残った汚れ
おろし金おろし金
スポンジが使えないおろし金
すり鉢すり鉢
ミゾの内側の汚れ
ほ乳瓶哺乳ビン
届きにくい底の方や角
包丁包丁
つけ根の部分
泡立て器泡立て器
ワイヤーの内側

※材質や耐熱温度によっては食洗機が使えないものがあります。詳しくは取扱説明書をご確認ください

メリット4.時短効果で心のゆとり

手洗いの場合、1回の食器洗いに費やす時間は平均するとおよそ20分程と言われています。
食洗機の場合、食器と洗剤を入れて、開始スイッチを押せば完了です!汚れの状態次第では予洗いが必要ですが、食器セットの時間を含めても、手洗いと比べると微々たるものです。

洗った食器を拭かなくてよい

食洗機は自動で乾燥まで行ってくれるので、手洗いのように食器を布巾で拭く必要がありません。
布巾の衛生状態が悪ければ台無しに…そんな心配も食洗機では必要ありません。食器を拭く手間も省けて、さらに清潔なのは安心ですよね。

手荒れしにくくなる

手洗いの場合、お湯で手の油分が流されるため手荒れの原因となります。水やお湯、洗剤に触れる時間が大幅に短くなる食洗機は、手荒れの悩みも解決してくれる強い味方です。

メリット5.節水・省エネ効果が高い

食洗機は水の使用量を削減できるだけでなく、光熱費も削減できます。
1日2回食洗機で食器を洗う場合、水道代と光熱費を合わせて1年間で約8,870円の節約ができる(※一般財団法人省エネルギーセンターの実測値)とされています。

手洗い・食洗機の光熱費比較

●余熱で乾燥すれば省エネ
洗浄終了後、扉を開けて余熱だけで乾燥させれば省エネです。

●洗剤の適量を守って
少なすぎると洗浄力は落ちますが、洗剤を多く入れすぎても洗浄性能はほとんど変わらず、水や電気もムダになります。

●ちょっとした工夫で洗い上手に
残菜を丁寧に捨てるなど、あらかじめ前処理をしておくと汚れ落ちがよくなります。

●食器はカゴに正しくセットを
食器の入れすぎ・重ねおきは洗浄力が悪くなり、水や電気のムダにつながります。

出典:経済産業省資源エネルギー庁
家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬2017」(PDFファイルが開きます)


まとめ

食洗機を使いこなせば、食器を洗って拭いていた面倒な時間から解放され、有意義な時間が過ごせるのではないでしょうか。また、家事時間や光熱費・水道費もスリムにできるのは魅力的です。
今回紹介した食洗機の使い方、試していただけたら幸いです。

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