日々、果てしない量の家事をしていると1分1秒が惜しいですよね。そんな限られた時間の中に「余裕」を生みだすためには、家事を効率よくまわすことが欠かせません。
特に「料理・洗濯・掃除」は三大家事とも言われており、大きなウェイトを占めています。つまり、この3つの家事をいかにさばくかが時短のポイントになるのです。
そこで今回は「料理・洗濯・掃除」の時短アイデアをそれぞれ10個ずつ、全部で30個ご紹介します。まずは、出来そうなものからやってみましょう。きっと、家事の負担が少し軽くなるはずですよ。
1. 時短家事を取り入れるときの3つのポイント
時短家事を成功させるポイントは、「変える・やめる・考えない」の3つです。これまでのやり方にとらわれず、一度リセットして考えてみましょう。もしかしたら、家事に対する思い込みが仕事量を増やしているかもしれませんよ。
1-1【変える】家事にルールはない!やり方を変えて時短
家事は、各家庭でやりやすい方法を取りましょう。「こうしなければいけない」ということは、1つもありません。
例えば、洗濯物は必ずしもお日様の下で干さなくてもいいのです。共働きの方ならなおさら、天候に左右される外干しより、室内干しをベースに洗濯方法を変えてみましょう。
掃除の頻度ややり方を変えてみたり、手作りの料理をレトルトや外食に変えてみたりも家事の時短につながります。
そしてなにより、気持ちを変えてみてください。もし、「家事を完璧にやらなければいけない」と考えているのなら、少し気持ちをゆるめてみましょう。
今日できなくても、うまくいかなくても大丈夫です。家事に対してラクに構える、それだけでずいぶん変わってくるはずです。
1-2【やめる】本当に必要?家事の項目や物を減らして時短
当たり前にやっている家事、当たり前にある物が本当に必要か疑ってみてください。家事が1つでも減れば、その分だけ時間ができます。物が1つでも減れば、その分だけ片付けもお手入れもなくなります。
例えば、ちょこちょこ買い物にいくのをやめると、回数の分だけかかっていた移動時間や商品を選んでいる時間が浮いてきます。洗濯なら、たたむのをやめたり、ピンチハンガーに吊るすのをやめたりすれば、かなりの時短になるでしょう。
キッチンやトイレ、玄関などのマット類をなくすと、それらを掃除して洗濯して、干していた時間がなくなります。「無くてもいいかも」と思えるものは、思い切ってなくしてしまいましょう。取捨選択することが、時短家事には大切です。
1-3【考えない】その時間がもったいない!「考えない」家事で時短
家事には、「考える時間」が常についてまわります。毎日の献立を考えるのが、その代表ですよね。献立をパターン化すれば、「今日は何を作ろうか」と考えている時間を短くできます。
他にも、「どこから掃除しよう」「どこに片付けよう」なども考える時間に含まれます。掃除は効率よくできるように掃除道具の配置を変え、作業をルーチン化してしまえばスムーズに終わります。
家事に取りかかるとき、「迷わない、考えない」ですぐ行動にうつすことができれば、それだけ時間は短くてよくなるでしょう。
2. 料理の時短アイデア10選
ここからは、具体的な時短のアイデアをご紹介してきます。まずは料理です。といっても、調理だけではありません。
献立を考えて買い物に行き、調理したあとの後片付けまでをふくみます。これを朝昼晩の毎日3食となると、最も負担の大きい家事と言ってもいいでしょう。
しかし、工程が多いからこそ時短アイデアを取り入れられるところもあるということです。では、さっそく見ていきましょう。
2-1 献立は事前に決める!1週間の献立をパターン化
毎日の献立を決めるのは、本当に大変ですよね。何を作ればいいのか全く思いつかないことも、多々あるのではないでしょうか。
「献立を考えるのに時間がかかる」「考えている時間を少しでも短くしたい」という方には、献立のパターン化をおすすめします。特に時間のない、平日の夜のメニューを決めておくと、ぐっとラクになるはずです。
献立は、おおまかに決めておくだけでも構いません。例えば、<月曜日/鶏肉、火曜日/魚、水曜日/麺、木曜日/丼、金曜日/豚肉>といった具合に、ざっくりと献立を決めるのもいいでしょう。
他にも、自分のレパートリーを1つずつ書き出しておき、毎週5日分を前もって選んでおくのもおすすめです。料理名を主菜・副菜に分け、5日分の組み合わせを考えるだけです。こうしておけば、作るときに迷う時間がなくなりますよ。
2-2 献立アプリをフル活用!そのままそっくりマネしてみる
献立を考える時間を減らす、もう1つのやり方は献立アプリを活用することです。「献立 アプリ」で検索すると、たくさんの種類がでてきます。
1週間分まとめて提案してくれるものや、食材に合わせてメニューを教えてくれるものなど中身はさまざまです。家族の人数にあわせて、まとめ買いのリストまで表示してくれるものもあります。使いこなすことができれば、考える時間を大幅に削ることができて、とても便利です。
2-3 行きつけのスーパーと買い物リストで時間を節約
行きつけのスーパーを作っておくと、時短になります。というのも、慣れないお店での買い物は、商品の場所が把握できていないので時間がかかるのです。
無駄なく商品を手に取るために、買い物リストは必須です。リストを見ながら、引き返すことがないように店内を回っていくと効率よく買い物ができます。
2-4 回数を減らして!買い物は休日にまとめ買いが基本
あなたは週に何回、買い物に行っていますか?買い物の回数は、少ない方が時短になります。複数のスーパーをはしごするのは、時短の面からはおすすめしません。店舗の数だけ、移動や買い物の時間がかかります。
時短を重視するのであれば、「行き慣れた1店舗で決めたものをまとめ買いする」、それが最も無駄のない買い物方法と心得ましょう。
2-5 ネットスーパーや宅配サービスも取り入れて
買い物を時短する、最たる方法がネットスーパーや宅配サービスです。自宅に居ながら買い物ができるので、移動時間はかかりません。混み合ったレジに、並んで待つこともありません。
これらの時間が全くかからない点、空いた時間に注文できる点を考えると、その時短効果は抜群です。利用する店舗によっては配送料がかかることもありますが、とにかく買い物時間を短くしたいという方は、ぜひ活用してみてください。
ネットスーパーの選び方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
2-6 便利な食洗機や調理家電を投入して戦力アップ
世の中にはいろいろと便利な家電ありますが、その中でも特に時短の戦力となるのは、やはり食洗機でしょう。
食洗機を使えば、洗って乾燥させるまでを短い時間ですべて終わらせてくれます。手洗いと比べれば、時間の差は一目瞭然です。筆者も食洗機を使っていますが、食洗機はもはや無くてはならない存在になっています。
他にも、圧力鍋なら煮込み料理があっという間にできてしまいますし、電子レンジで下茹でしたり、オーブンで焼いたりするのも時短になります。
これらの多くに共通するのは、「ほうっておいてもいい」という点です。家電にお任せしている間は、他のことに時間を使えるのが最大のメリットではないでしょうか。便利な家電は時短の戦力として、積極的に取り入れたいですね。
電子レンジを活用した基本の時短レシピをこちらの記事で紹介しています。
2-7 調理道具はすぐに取れる場所にそろえておく
いざ調理をはじめようと思ったときに、すぐに手に取れるようになっていますか?もしそうでないなら、道具を探している時間はもったいないですよ。乱雑になりがちなキッチンですが、整理整頓できていることが時短への近道になります。
考えなくてもサッと取れるように収納しておけば、探す時間ゼロで調理に取りかかれます。コンロの下にはフライパンやお鍋、シンクの下にはザルやボウルといったように使う場所と近いところにしまうのが基本です。
開かずの扉や整理が行き届いていないなと思うところがあれば、一度キッチン収納から見直してみるのもいいかもしれません。
2-8 冷凍・レトルト・カット野菜・無洗米などに頼る
時短家事をするときは、加工食品や調理済み食品を味方につけましょう。すでに味つけがされているレトルトやインスタント、缶詰などをうまく使えば調理が楽になることは間違いありません。
もちろん、そのまま食卓に出してもかまいませんし、アレンジレシピを探してもいいでしょう。
カット野菜も、便利です。なんといっても、切る手間がそのまま省けます。サラダのカット野菜なら、ただドレッシングをかけるだけでOK。洗わずともすぐに炊ける無洗米も、試す価値ありです。便利な食材をうまく取り入れて、調理の時短につなげましょう。
2-9 つくりおきより易しい!料理はあえて少し多めに作る
料理の時短アイデアとしてお馴染みの「つくりおき」は、まとまった時間を使って、一気にオカズ作りを済ましてしまうというテクニックです。
作るときは、ある程度の時間が必要ですが、下ごしらえや調理後の片付けなども1度で済むためトータルでみれば時短効果は大きいと言えます。
もちろん、つくりおきを実践できれば料理の時間がガラリと変わるでしょう。しかし、苦手な方にとっては、段取りよく数種類のオカズを作るのは少しハードルが高いかもしれません。
そこで、つくりおきより簡単なのが「少し多めに作る」という方法です。あえて、人数分よりたくさん作って残すのです。それを翌日以降の食卓に並べるだけなのですが、ついでに多く作るだけなのでとても簡単です。
つくりおきが難しいという方は、まず多めに作るところからスタートしてみてください。
2-10 ワンプレートや使い捨て容器を利用◎食器洗いの時間をカット
食器洗いなど後片付けの負担を軽くするには、まず食器の数を減らすことです。おかず一品に対して一皿ずつ用意していると、必然的に洗いものの点数が増えます。お皿は1人1枚、ワンプレートを使えば、洗い物の時間は短縮できます。
紙皿や紙コップを使うのも、時短アイデアの1つです。使い捨てのものを利用すれば、洗いものをしなくていいですよね。使い終わったらあとは捨てるだけなので、食器棚に片付ける時間もいりません。
牛乳パックを切り開いたものを、まな板の代わりに使うのもいいでしょう。まな板は大きく、調理のたびに洗うと時間がかかりますし、食材別に使い分けていると洗い物が増えてしまいます。こちらも使い終わったら捨てるだけなので、洗う時間が短縮できます。
このように、使い捨てアイテムをうまく利用して負担を減らしていきましょう。
3. 洗濯の時短アイデア10選
洗濯は、「洗う・干す・たたむ・しまう」の4つに分かれます。それぞれの工程で出来る時短アイデアを見てきましょう。
3-1 全自動をやめて洗濯コースや時間を自分で調整する
洗濯機をまわすとき、ほとんどの人が洗濯機にお任せしているのではないでしょうか。ボタン1つで、洗ってすすいで脱水までを終わらせてくれるのでとても便利ですよね。
しかし、ここにも時短できるところがあります。それは、洗濯時間を自分で調整するということです。
例えば、すすぎの回数です。最近の洗剤は、すすぎが1回で済むものがたくさんあります。にもかかわらず、全自動の設定のまま、すすぎが2回になっていないでしょうか。
これを手動で1回にしてみましょう。また、天気が良くて乾燥した日には、脱水の時間を短くするのもおすすめです。
スピードコースがあるなら、それを活用しない手はありません。それほど洗濯物の汚れがひどくないときは、スピードコースで洗うように心がけましょう。
通常運転より、短い時間で洗い上げてくれます。洗濯機の機能を使いこなし、洗濯時間を調整するのが時短のポイントですよ。
3-2 朝の洗濯から夜の洗濯にしてみる
とにかく朝は時間がありません。特に働いている方であれば、家を出る時間までというタイムリミットがあります。
そんな忙しい朝の時短をかなえるには、夜に洗濯をおこなうことがとても効果的です。洗濯機をセットして洗い終わって干すまで、時間にしてどれくらいかかっていますか?トータルで1時間程度はかかるのではないでしょうか。
洗濯機が回っている間は「待ち時間」として他の家事ができますが、朝の限られた時間のなかで洗濯の1時間を組み込むと、どうしても慌ただしくなってしまいます。
そこで、お風呂に入った後から洗濯機を回し、室内干しまでしてしまいます。朝までに乾いていれば畳んでしまうだけですし、どうしても時間がないのであればそのまま置いておいてもかまいません。
もしくは、起きたときに洗濯が完了しているようにタイマーをセットしておき、朝は干すだけにするのもいいでしょう。
室内干しに特化した洗剤も売られていますし、扇風機を回して風を当て続ければ生乾きの臭いも防げます。天候に左右されない夜の部屋干しは、ぜひ取り入れて頂きたい時短アイデアの1つです。
ただし、マンションなど住環境によっては洗濯機を動かす時間を考慮する必要があります。騒音はご近所トラブルにもつながりますので、くれぐれも時間帯には注意しましょう。
3-3 洗濯物はしまう場所や、着る人ごとに分けて干す
洗濯物を干して乾かしたあとは、家族ごとにしまいますよね。最初からその片付けを見こして干せば、後工程の手間が省けます。
コツは、しまう場所や、着る人ごとにわけて干すことです。場所別・人別に干すと、すでに分別されてまとまった状態で取り込むことができます。
ピンチハンガーを場所別・人別にそれぞれ用意するのも効果的です。そうすれば、効率的にたためるので、洗濯物をしまうまでを最短時間でおこなうことができますよ。
3-4 ピンチハンガーをやめて置く・かけるに変える
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「ピンチハンガーにはさむ作業」、当たり前に行っていますが意外と手間がかかりませんか?干すときもそうですが、取り込むときも1つ1つ手にとって外していかないといけません。
ここで、ピンチハンガーに吊るさないといけないという概念を少し変えてみましょう。例えば、靴下や下着などは「洗濯カゴの端にかけるだけ」「置くだけの平干し」にしてしまうのです。
平干し用のネットがあれば、ぽんぽんとその上に置いていくだけで干す作業が完了します。風の強い日などは飛ばされる心配もありますので注意が必要ですが、干すのも取り込むのも断然ラクになりますよ。
3-5 ノンアイロンやシワが付きにくい素材でアイロンを省く
アイロンしなくてもいい素材のものを、意識して使うようにしてみましょう。ハンカチをタオルハンカチに変えてみたり、シャツは形状記憶シャツを選んだりすればアイロンの回数がぐっと減りますよね。
子どものランチクロスや給食袋を、シワのつきにくいポリエステル素材などにすれば、干すだけでピンとはってくれます。アイロンは手間のかかる作業ですので、なるべく省けるように素材選びから意識してみてくださいね。
3-6 脱水を短く&干すときのシワ伸ばしでアイロンをラクに
アイロン台をセットしたり、時間をかけてシワを伸ばしたり、アイロンがけはなかなか面倒な家事の1つですよね。時短を実現させるためには、まずアイロンを楽にするテクニックを身につけましょう。
手はじめに脱水時間を短くしてみましょう。そうすると水分の重みで衣類が伸ばされ、シワがつきにくくなります。加えて、衣類を干すときに叩いて形を整えたり、振りさばいてシワを伸ばしたりするのも効果的です。
完全にシワが取れなくても、シワシワのものをアイロンするより短い時間でアイロンがけを終わらせることができますよ。
3-7 洗濯機の近くに作業場を集約!移動時間を短縮
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洗濯機の近くにスペースが確保できる場合は、出来るだけ洗濯に関する作業をまとめてしまいましょう。洗濯が終わると、「干す・たたむ・しまう」という後工程が発生します。それらを一箇所で済ませられる工夫をするのです。
例えば、洗濯機の上部スペースを利用して部屋干しできれば動きに無駄がありません。また、全ての衣類は無理でも、下着などをしまう収納があれば、乾いたそばから、その場で片付けることができます。
このように、洗濯に関する一連の動線をスムーズに、かつコンパクトに集約できれば効率よく家事を終えることができるのです。
お家の間取りなどで難しいこともあるかもしれませんが、洗濯機からベランダまでの動線上にソファーやテーブルなどの障害物がないようにするだけでも違ってきます。一度、洗濯の動線を見直してもいいかもしれません。
洗濯機周りの収納アイデアについて詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
3-8 洗濯物を干したハンガーのままで収納する
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衣類の大半は、ハンガーにかけてから干しますよね。そのあとは、ハンガーから外してたたんでいる方も多いでしょう。
しかし、その収納方法を変えるだけで大幅な時短が可能になります。それは、干したハンガーのまま収納してしまうのです。
ハンガー収納にすれば、取り込んでから収納までワンアクションで済みます。干すときに意識して人ごとにゾーニングしておけば、さらにしまうのは楽になります。
ハンガー収納に変えれば、取り込むときに洗濯が山積みになってシワがつくことも避けられます。そうすればアイロンの時間も短くなって、一石二鳥です。
3-9 下着や靴下など「たたまなくても気にしない」衣類を作る
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衣類がキチッとたたまれているのは、理想的かもしれません。しかし、それをキープするのは神経を使いますし、たたむという作業は時間を使います。
そこで、思い切ってたたむのをやめてしまいましょう。たたまなくてもシワになりにくい、シワが残っていても身につければ気にならない衣類をつくるのです。
例えば、下着や靴下など、たたまずに各自のカゴに入れるだけにすれば時間が省略できます。パジャマ や部屋着も、気にならないのであればたたまずに丸めて収納しても構いません。「たたまなければいけない」という概念を取り払って、たたまない衣類を見つけてみてください。
3-10 やるのは仕分けまで!自分のものは自分でたたんでもらう
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忙しい中から時間を作り出すために、家族の手を借りてみましょう。いろいろな家事の中でも、自分の洗濯物をたたんでしまうことは、家族にお願いしやすい家事の1つです。
こちらがやるのは、洗濯物の仕分けまでと決めます。あとは、自分の分は自分でたたんで、しまってもらいます。洗濯をたたむ作業は火も道具も使いませんし、子どもにお願いしても安心です。「お手伝いを任された」となれば、喜んでやってくれるかもしれません。
このように、家事のほんの一部でもお願いできれば、負担が減って違う家事にとりくめますよ。
4. 掃除の時短アイデア10選
最後に掃除の時短アイデアです。掃除は範囲も広く、手を抜くと散らかるばかりで、なかなか厄介な家事ですよね。
掃除時間を短くするコツは、汚れが軽いうちに終わらせることです。そのための「ながら掃除」「ついで掃除」が大切になってきます。ぜひ、ポイントをおさえて時短のテクニックをマスターしてください。
4-1 汚れは「ながら掃除」「ついで掃除」で溜めこまない
掃除の時間を短くする、最大のコツは「ながら掃除」「ついで掃除」を習慣化することです。つまり、わざわざ掃除の時間を作らなくてもいいようにしておくのです。
汚れは時間がたつと、取りづらくなります。その分、掃除にも時間や手間がかかります。そうならないように、普段から気づいたときに掃除をするクセを身につけましょう。
キッチンの油汚れやシンクの水分は、できれば調理のついでに拭きとります。難しいようなら、1日の終わり、食器洗いの延長としてコンロやシンクの汚れを取り除くようにしてください。
その他にも、歯磨きのついでに洗面台を拭く、部屋を移動しながらフロアワイパーで髪の毛を集めるなど、「何かのついで」に1~2分、生活の流れの中でお掃除すれば汚れがたまることを防げます。
ほんの数分の「ながら掃除」「ついで掃除」を続ければ、時間をかけて掃除する回数が減るはずですよ。
4-2 掃除道具・洗剤類は少数精鋭で
掃除道具や洗剤は、掃除する場所ごとに使い分けるより、少数精鋭にした方が時短になります。単純に、道具を選ぶ時間や洗剤を持ち替える時間がなくなるからです。掃除道具が少ないと、「あの道具がない!」「専用の洗剤がない!」と、掃除の手が止まることも減るでしょう。
例えば、アルコールスプレーはさまざまな場所に使えます。ガラスやステンレスの掃除にも適していますし、軽い油汚れならアルコールスプレーでサッと拭き取るだけでOKです。また、住宅の掃除全般に使える多機能な洗剤を何か一つ用意しておくのもいいでしょう。洗剤を持つ手はそのままで、家中の掃除したいところを効率よく回れます。
掃除道具も、ついつい増えすぎていないでしょうか。道具の準備が面倒になっては、「ながら掃除」「ついで掃除」は続きません。道具も洗剤も、必要最低限のものにしぼれば迷わずお掃除にとりかかれますよ。
4-3 一箇所に収納しない!掃除道具は分散して常備
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気づいたときに掃除ができるよう、厳選した掃除道具をあちこちに置いておきましょう。掃除道具をわざわざ用意したり、取りに行かないといけなかったりでは、忙しさが勝ってスルーしてしまいがちです。そのうちに忘れて、汚れがこびりついていきます。
ウエットシート、小さなスポンジ、ハンディクリーナーなど、手にとりやすいところに分散して常備しておけば、ながら掃除も習慣にしやすくなります。「ホコリをかぶってきたな」「なにか汚れがついているな」と思った瞬間に掃除ができる環境を整えてみましょう。
4-4 使い捨ての掃除道具をフル活用する
掃除道具へのこだわりがある方もいらっしゃるかもしませんが、時短を重視するなら使い捨てアイテムを活用することをおすすめします。
「ながら掃除」「ついで掃除」の強い味方、ウエットシートや使い捨てのダスターがその代表です。これなら、パッと手にとって掃除のあとは捨てるだけです。
雑巾を使うと、掃除の後に洗って干す作業が発生します。トイレ掃除のブラシ、洗面台のスポンジなど、水回りは特に清潔にたもつための管理が大変です。掃除のためにおいているのに、カビが生えて掃除道具を掃除するということにもなりかねません。
その点、使い捨てのものをうまく取り入れれば掃除道具のお手入れに時間を取られることもなくなります。今使っている道具を使い捨てにできないか、見直してみるのもいいかもしれません。
4-5 掃除の二度手間はNG!手順を知って効率化
お部屋全体を掃除するときは、一度に短時間で行いたいですよね。かといって、目についたところから無計画におこなうのはNGです。掃除には効率的に終わらせるための「手順」があります。
ホコリは、上から下に落としていくのが基本です。まずは、照明器具や収納棚の上からはじめます。そこから順に、家電や家具、床といった具合に低いところを掃除するのです。
床掃除なら、奥から手前に掃除すればきれいになったところを踏まずに全体を掃除できます。汚れは、軽いところからひどいところの順に落とします。そうすれば、掃除道具を洗ったり交換したりする手間も減ります。
このように、コツを押さえておかないと、せっかく取り除いたホコリがまた上から落ちてきたり、汚れを再び広げたりすることになります。二度手間にならないよう、効率よくお掃除しましょう。
4-6 カビの発生を防ぐ(1)水回りグッズは浮かしておく
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「ながら掃除」「ついで掃除」が時短になるということは、再三お伝えしてきました。しかし、それらが効果的なのは軽い汚れに対してです。つまり、取りづらくめんどうな汚れになる前に、短い時間できれいにできるレベルをキープすることが大切になります。
そこでお伝えしたいのが、しつこい汚れの代表ともいえるカビについでです。水回りの掃除をさぼると、いつのまにかはびこってしまうカビ。撃退するとなると強力な洗剤を使って時間をかけて掃除をすることになります。時短掃除にカビは大敵です。
掃除の時間を短くしたいなら、カビがはえない状態をキープするよう徹底しましょう。そのためのテクニックの1つが、水回りグッズを浮かすことです。
水回りのものは、どうしても濡れたまま放置されがちです。洗面台のコップや歯磨き粉、歯ブラシ立て、お風呂場のボトルや桶などには、カビが好きな環境がととのっています。特に接触面が濡れているとカビが発生しやすくなります。
そこで、物を浮かして収納するようにするのです。カビは乾燥していれば繁殖しません。水分が切れるように吊るして収納し、なるべく床や台には何も置かないように心がけてみてください。物の置き方を変えるだけで、掃除の頻度や負担はぐんと軽くなるはずです。
4-7 カビの発生を防ぐ(2)お風呂の最後は温水のあと冷水で流す&換気
カビの発生を防ぐ方法の2つ目は、お風呂の後に温水と冷水で洗い流すというテクニックです。家族全員のお風呂が終わったら、まず50度程度の温水を浴室全体にかけます。これで、カビの栄養となる石鹸カスや皮脂などを洗い流すのです。
次に、浴室の湿度を下げるために冷水をかけます。蒸した密閉空間は、カビにとって好都合です。湿度を下げてから、最後にしっかりと浴室を乾燥させましょう。このとき、スクイーズなどで水気を切れるとなおいいでしょう。
仕上げの温水と冷水を習慣づけて、乾燥を怠らなければカビの発生は防ぐことができます。
4-8 「床や机に物を置かない」を徹底する
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手を止めることなく掃除を終わらせるためには、床や机に物が置いてあるのはいただけません。
リビングの床に散らかったオモチャ、机の上に無造作に置かれた書類など、筆者の家でもいくつか思い浮かびます。しかし、床や机に置かれた物は、掃除を進めるうえでの障害物と考えてください。障害物があれば時間を取られますが、逆に何もなければスムーズに掃除ができます。
つまり、掃除の段取りを左右するのは収納の出来ということになります。物に収納場所の住所をつけるテクニックは、すでに定説になっていますよね。とはいえ、わかっていても悩みがつきないのが収納です。
散らかっていて掃除ができない、掃除が進まないから汚れていくといった負のループにおちいる前に、要の収納を一度見直してみましょう。
4-9 ゴミ箱の数を減らして収集作業の手間をなくす
地味ですが、時短に効果的なのがゴミ箱の数を減らすという作戦です。お家には、ゴミ箱がいくつあるでしょうか?各部屋に配置されていると、それだけゴミの回収に回らなければいけませんよね。
筆者の家では、LDKのゴミ箱はキッチンに大きなものが1つしかありません。リビングやダイニングのゴミは、自然とキッチンに集まってくる仕組みです。そのため、ゴミの日は大きなゴミ箱の袋を変えるだけ、その1回で済みます。
ゴミ箱も数があれば回収に時間がかかり、汚れたゴミ箱自体を掃除する手間も発生します。もし、ゴミ箱を減らせるのであれば、少ない方が断然時短になりますよ!
4-10 掃除の終了時間を決めてからはじめる
掃除をはじめると、あちらこちらが気になって、ついついダラダラと掃除をしてしまいますよね。そうなると、ほかの家事にシワ寄せがきてしまい、「結局、時間がない」ということにもなりかねません。
あえて掃除の時間を取るのであれば、終了時間を決めてから始めてください。「限られた時間内にやり遂げる」と思いながら掃除をすれば、集中して終わらせることができるかもしれません。
5. まとめ
毎日の家事に終わりはありません。しかし、小さな時短の積み重ねが、自分の時間や家族の時間につながります。
無理に全てやる必要はありませんし、時短アイデアの中には、すでに実行されていることもあるでしょう。30個の中に1つでも目新しいものがあれば、ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れてみてくださいね。
小さな作業の積み重ねを習慣づけることで家事を楽にするコツについては、こちらの記事も参考にしてください。
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