働きに出ている人のほとんどが毎日経験している通勤時間。
多くの人は特に意識していませんが、いつも片道2時間かけている人は1日で4時間、1ヵ月(20日出勤)で80時間。つまり丸3日間以上を会社と家の往復に費やしているのと同じなんです。意外と長い時間を過ごしているんですね。
しかし、意識していないとはいえ同僚や友達と話をすると、『私の通勤時間って、周りと比べて長すぎるのかも……』と思う人も多いのではないでしょうか。そこで、通勤時間の平均を調査しました。
自分の通勤時間が平均と比べて長いかどうか確認してみてくださいね。
※本コラムで紹介している通勤時間は、徒歩や電車、自転車、車など、すべての移動手段を含めた「片道」の時間です(往復時間を2で割った時間も含みます)。
※2018年9月:調査結果データを最新のものに更新。
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通勤時間の平均って?
通勤時間の平均は片道39.5分
2016年に行なわれた総務省統計局の調査によると、移動手段をすべて含めた日本の通勤時間の全国平均は【39.5分】でした(出典:総務省統計局「社会生活基本調査からわかる47都道府県ランキング」)。東京や大阪などの都市部に通勤している人は首をかしげる結果かもしれませんが、これは通勤ラッシュが比較的マシで、会社の近くに住居をかまえやすい地方なども含まれているため。ですので、都市部に通勤している人を対象に調査すると平均値はもう少し上がります。
実際に東京圏を対象にしてアットホームが行なった調査では、通勤時間の平均は【59分】という結果に(出典:アットリサーチ「「通勤」の実態調査2014」)。家から会社までを2時間かけて往復している人が多いようです。
一方、関西圏を対象にした調査では、平均【52分】だそう(出典:アットリサーチ「「通勤」の実態調査2014 関西版」)。東京圏よりは短いですが、やはり全国平均よりはやや長めですね。なお、総務省統計局による前述の調査をもとに発表した「通勤・通学時間が長い!?ランキング」によると、通勤・通学に最も時間がかかっている都道府県は神奈川県の【52.5分】で、最も時間が短い都道府県は大分県の【28.5分】でした。最長と最短で1.8倍もの差がつくとは驚きですね(出典:総務省統計局「社会生活基本調査からわかる47都道府県ランキング」)。
※出典:総務省統計局「社会生活基本調査からわかる47都道府県ランキング」
通勤時間の「理想」と「限界」
通勤時間の平均について紹介してきましたが、「理想」と「限界」は何分だと考えている人が多いのでしょうか?
前述のアットホームによる調査では、理想の通勤時間は【35分】だそうです。家が会社から近いと万が一終電を逃しても、遠方に住んでいる人に比べてタクシー代が安く済みますし、朝ゆっくりテレビを見てから出勤しても始業時間に十分間に合うので、余裕を持って準備できます。帰宅してからもプライベートの時間を多くとれるので、疲れをリフレッシュしやすいのもポイント。とはいえ、会社と家との距離がただ近ければいいというわけではなく、近すぎるとプライベートと仕事の切り替えがしにくいという意見もあります。
そのため、会社と家がほどほどに離れる、【35分】を理想と考える人が多いのではないでしょうか。
一方、通勤時間の限界は【1時間26分】なのだとか。移動にこれだけ時間がかかっていると、どうしてもプライベートや睡眠時間を削らなければいけなくなり、心身に不調をきたしやすくなってしまいます。しかし現在、この通勤時間をオーバーしている人も少なくはありません。そのため、すでに現状を限界だと考えている人も多いようです。
今の通勤時間が限界だと感じたら、一週間のうち1~2日程度を会社近くの安価なホテルに泊まるようにすると少し楽になるかもしれません。根本的に解決したいならやはり引っ越しや転職がおすすめですが、気軽にはできないので、自分の中で通勤時間と折り合いをつけつつ解決策を探してみるといいでしょう。
データ出典:アットリサーチ「「通勤」の実態調査2014」
英語で超長距離通勤者のことを「エクストリームコミューター」といいます。
平均時間だけに目が行きがちですが、エクストリームコミューターは各国に少なからずいて、毎日2時間もバスに揺られ続けたり、フェリーで海を越えたり、フランスからイギリスまで移動したりしているんだとか。少なくとも1日の1/6以上を通勤時間に充てているなんて、気の遠くなる話ですね。
しかも、その人数は年々増加傾向にあるそう。遠方への引っ越しや急な転勤、交通機関の未整備などの理由で通勤距離が伸びてしまい、結果的にエクストリームコミューターになってしまった人が多いというデータもあるのだとか。公共交通機関の整備は、やはり働く人々にとって、重要な問題といえそうですね。
住居を選ぶときは通勤時間以外もチェック
先ほど通勤時間は短いほうがいいと述べましたが、短いからといって、本当に通勤が楽だといえるのでしょうか。
もし、電車で20分の範囲に会社がある家があったとしても、乗り換えが3回もあったり、ラッシュ時にホームから人があふれるくらい混んでいると、いくら通勤時間が短くても会社につく頃にはすっかり疲弊してしまいます。
一方、会社に行くために60分かかる家でも、会社の最寄駅まで一本で行ける電車に乗ることができれば、ラクして出社できます。始発駅だったり、ラッシュが穏やかな駅なら、ほぼ確実に座れるということもあり、余裕を持って通勤できるでしょう。
このように、いくら通勤時間が短くても、公共交通機関の運行状況によってはラクにならないこともあるので、電車通勤で住居を選ぶ場合には会社までの乗り換え回数や駅の混雑状況、特急や快速電車の停車駅かなど、細かくチェックするようにしましょう。
また、他の移動手段を選ぶ場合でも、道が混雑する時間帯などを事前に調べておくのが鉄則ですよ。
通勤時間の過ごし方ベスト3!
そこで、筆者の周りの人に通勤時間をどう過ごしているかを聞き取り調査しました。結果をランキング形式でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
過ごし方ランキング★1位はやっぱりウトウト……
調査で一番多かった過ごし方は「寝ている」でした。椅子に座ったときにうたた寝をしたり、立っているときに目をつぶっているという意見が多かったです。寝過ごし対策としては、降りる駅に到着する2分前にアラームを設定しておくといいそうですよ。
イヤホンをつけていれば、音が周りに漏れにくくなるので気兼ねなくアラームを設定できて便利ですね。
2位は「音楽を聴きながら通勤する」でした。
音楽を聴きながら別の作業もしやすいことから、他の過ごし方と組み合わせている人が多い印象です。
最近のイヤホンは、周りの雑音を除去してくれるノイズキャンセリング機能があったり、Bluetooth機能によりコードレスで接続できたりと日々進化しているので、お気に入り曲を快適に楽しめますね。ただし、周りの音が全く聞こえないくらいの大音量で聴いていると、音漏れしてしまったり、車内アナウンスが聞こえず降りそびれてしまうこともあるので、音量は小さめにしておきましょう。
3位は「読書をして過ごす」。キャリアアップのための参考書や漫画、小説など、ジャンルこそ様々ですが本を読んで過ごしている人が多くいました。集中して読めるので、本の世界に入り込めるのが魅力なのだそうです。また、文章を多く読むことで知識も蓄えられて、誰かと話すのも楽しくなるのだとか。近頃は電子書籍も普及しているので、荷物を増やさず気軽に読書ができるというのも読書が根強い人気を持つ一因かもしれませんね。
その他、通勤時間の過ごし方については、こちらの記事も参考にしてください。
いつも通勤時間にマンネリ化した方には
人気の過ごし方以外で挙げられた、意外な過ごし方を2つご紹介します。
1つは、通勤路を毎日少しずつ変えるというもの。月曜日は自転車で、火曜日は電車で……、というように曜日によって違うルートで通勤している人がいました。頭が混乱してしまいそうですが、慣れてくるとカレンダーを見なくても曜日を把握できるようになって、予定を立てやすくなるのだとか。毎日の通勤にマンネリを感じたら、試してみるといいかもしれませんよ。
もう1つは、なんと通勤時間を使って小説を書いているのだそう。『元々家で小説を書こうと思っていたけれど、いざ帰るとだらけて何もできなくなったから』という理由で通勤中に執筆しはじめ、すでにいくつかの作品をコミュニティサイトにUPしているそうです。
やりたいことがあっても、家に帰ると疲れきって何もできなくなる人は、通勤時間を趣味の時間にあててみてはいかがでしょうか。
紙とペンを持ち歩かなくても、スマートフォンやタブレットがあれば気軽に文章が書けるので、小説だけでなく、ブログや日記を書くのもおすすめですよ。
エクストリーム出社とは、カヌーやハイキングなど、休日にやるようなアクティビティを楽しみながら定時出社する新感覚のスポーツ。その刺激的な通勤に病みつきになる人も少なくないようです。例としては、前日の終業後に観光地へ行き、翌日観光してから直接出社することなどが挙げられます。休日と比べて安価で旅行できるうえに、いい気分転換にもなるのだそう。
その他にもグルメを堪能してから出社する人や早朝からテニスやヨガなどを楽しむ人も多く、中には川を2㎞も泳いで通勤している猛者もいるのだとか。
最初のうちは本格的なアクティビティには挑戦せず、軽いジョギングや、読書などの無理のない朝活から始めてみるといいですよ。慣れてきたら少しずつ行動範囲を広げて、よりアクティブに朝を楽しみましょう!
まとめ
今回は通勤時間の平均を紹介しましたが、参考になったでしょうか。
筆者は以前、毎日の通勤に往復2時間15分を費やしていました。平均的な通勤時間だと思っていたのですが、友達と通勤時間の話題になったとき、『長すぎると思うよ』と言われてしまいました。そこで、自分の通勤時間と平均とでは差があることを知り、何とかしなければと考えるようになったのです。幸いにも会社の近くにいい物件を見つけたので引っ越した結果、プライベートの時間が増えて楽しい日々を過ごせるようになりました。
自分の通勤時間の長さを正しく認識し、できる範囲で折り合いをつけていきたいですね。
通勤時間とプライベートの時間との線引きについては、こちらの記事も参考にしてください。
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