子供部屋の作り方で大切なのは、可愛いらしさや遊び心を加え、楽しく居心地の良い空間を作ってあげること。また、教育につながるような要素を含ませて、子供の成長を支えることも大切です。
今回は、はじめての子育てで子供部屋を作るというパパ・ママのために、「楽しくて可愛い」に加え「成長を支える」子供部屋の作り方をご紹介します。
インテリア選びの前に。子供部屋に求められる3つのポイント
具体的な選び方の前に、まずは子供部屋に求められる3つのポイントについてご紹介します。
1.子供のプライバシーを守る
もちろん、安全面や教育面から親の見守りは必要ですが、小学校の高学年から中学生くらいになると子供は一人部屋を求めるようになります。
一人部屋を何歳から与えるべきかは、子育てする上での大きなテーマです。こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
→何歳からでもOK?子供部屋が本当に必要な年齢
一人部屋ではなく兄弟で一部屋を共有する場合でも、部屋の中央にパーテーションや大型のインテリアを置き、将来的にそれぞれのプライベート空間を作れるように意識しましょう。
2.収納を用意して整理整頓を身につけさせる
そこで、子供が使いやすい収納を必ず用意してあげましょう。
負担なく整理整頓ができるように、簡単に出し入れできる棚などがおすすめです。デザインも可愛いものが良いですね。
小さな子供は大人が思っているほど、上手には片付けはできません。
楽しく片付けができる環境を用意してあげて、まずは大人が片付けてやり方を教えてあげる。そして子供本人が少しでも上手に片付けができたら褒めてあげる。そんな手順を踏む必要があります。
子供のお片付けの躾については、こちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
→子どもも大人もハッピーに!リビングでのおもちゃ収納術
→【超簡単!】子供の”お片付け問題”はこれで解決!
3.部屋に子供の好みを反映させる
好みの自覚は自我の芽生え、そして成長に欠かせません。ですので、可能な限り子供の好みを反映させた色・形・大きさのインテリアを選びましょう。
「これにしておきなさい!」と親の意見を投げかけるのではなく、どのようなインテリア、もしくはデザインが好きなのか、子供とゆっくり話をしてみるのがおすすめです。
子供部屋はパステルカラーが人気!色にこだわったインテリア選び
それでは、具体的なインテリアの選び方について考えていきます。可愛い子供部屋をデザインする上で意識したいのが「色」です。
明るいパステルカラーは子供部屋の定番。明るくカラフルな色は子供の感受性を刺激し、想像力を豊かにするともいわれています。パステルトーンを合わせておけば、色をたくさん使ってもうまくまとまります。
ただし男の子の場合は、可愛らしいパステルカラーより、スタイリッシュでクールな印象の色を好むケースがあります。子供の好みも取り入れつつ、インテリアの色を選びましょう。
子供の希望が特にない場合は、女の子は可愛いパステルカラー、男の子はグレー系を取り入れてスタイリッシュさを演出すると不満が少ないでしょう。
グレー系は、ほかの色との相性が良く、インテリアの色選びが簡単というメリットがあります。子供の好みが出てきたときに、軌道修正もしやすいですよ。
壁を有効活用して可愛い子供部屋に
子供部屋のデザインにおいて、もうひとつ重要なポイントがあります。それは「壁」の有効活用です。賃貸物件でも、ウォールステッカーであれば部屋をデコレーションできます。元の壁紙を傷めずに貼れるデコレーション壁紙を選んで、部屋の雰囲気を変えたいときに活用しましょう。
壁を照らして部屋の雰囲気を変えるインテリア手法として、間接照明が人気ですが、子供部屋の照明としては不適当。光量が足りず、視力低下につながる恐れがあります。
子供部屋の照明には、十分な光量を確保でき、ちらつきの少ない蛍光灯を使いましょう。太陽光に近い昼白色の蛍光灯は、勉強時の集中力を高める効果があるといわれているので、取り入れてみると良いかもしれません。
明るい昼白色は色を鮮やかに見せるので、カラフルな子供部屋が引き立ちますよ。
子供部屋には大人になっても使える家具を
近年では大人になってもそのまま使える勉強机が人気を集めています。上質な材料で丁寧に作られた机は、高価な一方 “一生モノ”にもなり得ます。
モノを大切にする意識は、子供の教育においても大切。
机だけでなくチェストなどの収納家具も、子供が使いやすいように小ぶりで、少しシックなデザインのものを選んで見てはいかがでしょうか。子供の頃はメイン収納に、大人になってからはベッドサイドチェストに、と用途を替えながら使い続けることができますよ。
大人になったときの姿を思いながら、子供用の家具を選んであげるのも素敵ですね。
子供部屋をレイアウトする際の注意点
子供部屋のレイアウトにおいて、大切なのは視線を広く確保すること。
例えば、部屋の入り口付近に大型家具を配置すると死角ができるので注意しましょう。死角が多ければ多いほど、気づかずに人とぶつかってしまうなどといった事故のリスクが高まります。
同時に圧迫感もあるため、部屋が狭く感じられる原因にもなります。大きな家具は部屋の奥に置くようにしましょう。
また、収納をはじめとする“子供が自分で使用する家具”は、子供目線で選ぶのが基本です。
大人が扱いやすい大きさ・高さの収納であっても、小さな子供が扱えるとは限りません。せっかく便利な収納を用意したところで使い勝手が悪ければ、片付けや整理整頓といった習慣が身につきません。ちょっとしたポイントですが、子供部屋をレイアウトする際にはこれらの点に注意しましょう。
まとめ
子供部屋を作るときは、楽しさや可愛さと合わせて、成長を育て支えるという視点も大切です。
「楽しく可愛い」「成長を支える」という2つを意識してインテリアやレイアウトを決めていけば、素敵な子供部屋に仕上がることでしょう。
また、子供の成長は早いものです。一緒に選んだ家具に子供がシールを貼ったり、家具の配置を勝手に替えてしまったりすることもあります。子供と一緒に子供部屋も成長すると考えて、お部屋づくりを楽しんでください。
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