すまい給付金は平成26年4月から令和3年12月31日(要件を満たす場合は令和4年12月31日)までに引渡し・入居が完了した住宅が対象となっています。
すまい給付金の受給対象となる契約期限も終了しており、上記以外の引渡し・入居の場合は受給対象外となりますのでご注意ください。(令和5年1月1日現在)
マイホーム購入において消費税の負担の軽減を目的とした「すまい給付金」という制度では、消費税10%で住宅を新築または取得した場合、「都道府県民税の所得割額」に応じて、一時金として最大で50万円を受け取ることが出来ます。制度の概要につきましては、こちらの記事も参考にご覧ください。(https://journal.anabuki-style.com/payment-burden-mitigation-2)
しかし、いざ手続きを始めようとすると「必要な書類は何なのか?」「どこで用意すればよいのか?」という事が分らない方も多くいらっしゃいます。そこで今回は、すまい給付金の手続きに必要となる書類についてご紹介させていただきます。すまい給付金の手続きをする人は、「住宅取得者」か「住宅事業者」のどちらかです。今回は「住宅事業者」が手続きをする場合ではなく、「住宅取得者自身」が手続きをする場合についてご説明します。
※今回の記事は2023年1月1日時点の制度内容でご紹介しております。
最新の情報、需給要件等の詳細につきましては国土交通省すまい給付金ホームページ(http://sumai-kyufu.jp/)をご参照ください。
↓記事の内容を動画で分かりやすく解説しています↓
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1.あなたはどのパターン?必要書類は人によって違ってくる!!
すまい給付金に必要な書類は人によって違っており、4つのパターンに分類されます。
まずは自分がどのパターンなのかを確認しましょう。
■4つのパターンに分かれるすまい給付金の必要書類■
パターン1 ・・・「新築住宅」を「住宅ローン」を利用して購入した方
パターン2 ・・・「新築住宅」を「現金」で購入した方
パターン3 ・・・「中古住宅」を「住宅ローン」を利用して購入した方
パターン4 ・・・「中古住宅」を「現金」で購入した方
- まずは「新築を購入したのか?中古を購入したのか?」です。つぎに「住宅ローンを利用して購入したのか?現金で購入したのか?」によって必要書類が違ってきます。
2.あなたのパターンなら必要書類はこれ!!
自分がどのパターンなのかを確認できれば、必要書類が何なのかが分ります。この章では具体的な必要書類についてご紹介しますが、すまい給付金は「良質な住宅ストックの形成を促す目的」もあるので、「住宅の質」においても一定の要件を満たしておく必要があります。必要書類が取得できていない物件については、その要件を満たしていないので、そもそもすまい給付金を受給することが出来ないという事になるので注意が必要です。
■対象となる住宅の要件■
【新築住宅】
住宅ローンを利用して購入した方 ・・・床面積50㎡以上。住宅瑕疵担保責任保険へ加入・建設住宅性能表示を利用・住宅瑕疵担保責任保険法人により保険と同等の検査を実施、の3つの内いずれかを満たした住宅。
現金で購入した方 ・・・「住宅ローンを利用して購入した方」の条件に加え、年齢が50才以上で、(独)住宅金融支援機構のフラット35Sと同等の基準を満たした住宅。
【中古住宅】
住宅ローンを利用して購入した方 ・・・床面積50㎡以上。既存住宅売買瑕疵保険へ加入・既存受託住宅性能表示を利用・建設後10年以内で住宅瑕疵担保責任保険に加入又は建設住宅性能表示を利用、の3つの内いずれかを満たした住宅。
現金で購入した方 ・・・「住宅ローンを利用して購入した方」の条件に加え、年齢が50才以上。
※対象となる住宅の要件については、国土交通省すまい給付金ホームページ(http://sumai-kyufu.jp/)をご参照ください。
- まずは購入物件が「すまい給付金の需給要件を満たしているかどうか?」を販売業者に確認してみましょう
必要書類には「どのパターンにおいても必ず必要となる基本書類」があるので、まずはそちらをご紹介します。
■全てのパターンで必ず必要となる基本書類は以下の6つ■
・給付申請書【原本】 ・・・国土交通省すまい給付金ホームページにて入手でき、給付申請書の記入例も掲載されていますが、必要項目を入力するだけで給付申請書が完成する便利な作成機能があります。(https://www.sumai-portal.jp/pdfserv/)すまい給付金に関する質問は「お問合せ窓口 0570-064-186」もあるので有効に活用しましょう。
・不動産登記における建物の登記事項証明書、謄本【原本】 ・・・法務局にて入手
・住民票の写し【原本】 ・・・役所にて入手
・個人住民税の課税証明書(非課税証明書)【原本】 ・・・役所にて入手
・工事請負契約書または不動産売買契約書【コピー】 ・・・申請者が保有
・給付金受取口座を確認できる書類(通帳等)【コピー】 ・・・申請者が保有
それでは次に1章で説明した4つのパターンに分けて、必要書類をご紹介します。
■パターン1(新築住宅を「住宅ローン」を利用して購入した方)の必要書類■
◇必ず必要な書類◇
・住宅取得に係る金銭消費貸借契約書(住宅ローン契約書)【コピー】 ・・・申請者が保有
◇以下の書類の中から必ず1つ必要◇
・住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・建設住宅性能評価書【コピー】 ・・・申請者が保有
・住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書【原本】 ・・・申請者が保有
■パターン2(新築住宅を「現金」で購入した方)の必要書類■
◇以下の書類の中から必ず1つ必要◇
・住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・建設住宅性能評価書【コピー】 ・・・申請者が保有
・住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書【原本】 ・・・申請者が保有
◇以下の書類の中から必ず1つ必要◇
・フラット35S適合証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・現金取得者向け新築対象住宅証明書【原本】 ・・・申請者が保有
・長期優良住宅建築等計画認定通知書【コピー】 ・・・申請者が保有
・設計住宅性能評価書(建設住宅性能評価書でも可)ただしフラット35Sの適合基準を満たすものに限る【コピー】…申請者が保有
・低炭素建築物新築等計画認定通知書【コピー】…申請者が保有
・BELS評価書☆2以上のものに限る【コピー】…申請者が保有
■パターン3(中古住宅を「住宅ローン」を利用して購入した方)の必要書類■
◇必ず必要な書類◇
・中古住宅販売証明書【原本】 ・・・申請者が保有
・住宅取得に係る金銭消費貸借契約書(住宅ローン契約書)【コピー】 ・・・申請者が保有
◇以下の書類の中から必ず1つ必要◇
・既存住宅売買瑕疵保険の付保証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・既存住宅性能評価書(耐震等級が等級1以上のものに限る)【コピー】 ・・・申請者が保有
・住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・建設住宅性能評価書【コピー】 ・・・申請者が保有
■パターン4(中古住宅を「現金」で購入した方)の必要書類■
◇必ず必要な書類◇
・中古住宅販売証明書【原本】 ・・・申請者が保有
◇以下の書類の中から必ず1つ必要◇
・既存住宅売買瑕疵保険の付保証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・既存住宅性能評価書(耐震等級が等級1以上のものに限る)【コピー】 ・・・申請者が保有
・住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】 ・・・申請者が保有
・建設住宅性能評価書【コピー】 ・・・申請者が保有
すまい給付金の需給要件を満たしている物件であれば、必要書類の多くは申請者自身が販売業者等から受け取っており、原本を保有していますのでコピーしてご利用ください。
しかし、販売業者等からの書類の受け取りのタイミングには違いがあり「あれっ、こんな書類いつの間にもらったんだろう!?」となりがちです。契約時に受け取る書類や建物の引渡しと同時に受取る書類、後日郵送されてくる書類など様々なので、マイホーム関係の書類は一箇所にまとめて保管するように心がけておくと良いでしょう。
- 申請者が保有しているはずの書類が手元に見当たらない場合は、販売業者等からまだ受け取っていない場合もあるので販売担当者等に確認してみましょう
3.必要書類を用意した後はどこに提出するの?
必要書類の提出先は、「すまい給付金申請係まで郵送」もしくは「すまい給付金申請窓口に持参」の2つあります。すまい給付金申請窓口は全国にあり、国土交通省すまい給付金ホームページからお近くの申請窓口を検索することができます。
■すまい給付金事務局の郵送先■
〒115-8691 赤羽郵便局 私書箱38号 すまい給付金申請係
■全国のすまい給付金申請窓口■
国土交通省すまい給付金ホームページから検索(http://sumai-kyufu.jp/application/send/index.php)
- 必要書類である給付申請書の書き方に不安のある方は、受取時に書類の不備を確認してくれる窓口での申請がおススメです
4.手続きで注意しておきたいところ
新居を購入した後は引越しや手続きなどあり、非常に忙しい時期でもあります。すまい給付金の手続きを「時間が空いたときにゆっくりしようかなぁ…。」と後回しにしてしまうと、うっかり忘れてしまう方もいるので注意しておきましょう。
- 申請時期は引渡しを受けてから1年以内(当面の間、1年3ヶ月に延長されています。)ですが、早めに手続きをするようにしましょう
5.まとめ
すまい給付金の手続きには聞き慣れない書類が必要でとても難しく感じる方も多くいらっしゃいます。しかし今回ご紹介した必要書類について「何が必要なのか?どこにあるのか?」というポイントさえおさえていれば、「お問合せ窓口」だけでなく「全国に申請窓口」もあるので、そう難しいものでもありません。
申請書類を提出してから概ね1.5ヶ月~2ヶ月程度で指定口座に給付金が振込まれる想定になっていますが、事前にお知らせのハガキが届きます。新居に合った家具や家電の購入にご利用されるのも良いですね。今回の記事がすまい給付金の必要書類について困っている方のお役に立つことが出来れば幸いです。
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