政府が既存住宅の活用の取り組みを進めていることもあり、近年リフォーム市場は拡大傾向にあります(参考:経済産業省>経済産業省における住宅産業政策の動向 P5「リフォームビジネスの市場規模」)。
各住設メーカーも新たな商品を次々と開発されているようです。
そこで今回、普段中古マンションのリフォームに携わっている筆者が、新商品を中心に各メーカーの住宅設備を取材してきました!
「これからリフォームをしよう」
とお考えの方にはぜひとも商品選定のご参考にしていただければと思います。
また、
「まだ具体的には考えていないけど、そのうちできればリフォームしたいなぁ」
とお考えの方には、漠然でもかまいませんので「こんな感じにしたいなぁ!」といった、将来の参考にしていただければ幸いです。
本記事は、2019年の各住設メーカーのショールームで撮影した情報を元にご紹介しています。
設備の製造状況等の最新情報は各メーカーに直接お問合せください。
1.浴室編
1-1.Panasonic:バスルームを癒やしの空間にする演出が印象的
パナソニックが新しく発表したのがMRシリーズです。
特徴は下記の3つ。
- 水アカ、汚れがつきにくく、掃除が簡単な「スゴピか素材」
- インテリアと調和する79パターンの組み合わせが可能な壁柄
- 壁・床等にかかる施行時間を短縮
また、壁、床等のカラー選択ができやすいように、こんなミニチュアまでご用意されています。
浴槽、床、壁すべて本物と同じ柄が用意されており、どのような組み合わせが良いか、その場で検証することができます。
最後に、私の印象に残ったのがユニットバスをいかに快適な空間にするのか?という取り組みです。
お湯自体に工夫を凝らして、入浴を楽しむことができたり、
浴室内に音楽をかけて、癒しの空間にすることもできます。
ちなみに、このシーリングバスオーディオは、スマートフォン等とBlueTooth接続して音楽を流すことができます。
1-2.LIXIL:室内の美しさと贅沢仕様は必見!
LIXIL最新ユニットバス、「SPAGEスパージュ」。
黒のタイル感が非常に美しい印象と高級感を演出しています。
また、LIXILのOnly仕様が、浴室ベンチです。
浴槽横に設置されており、天井からの打たせ湯を楽しむことができます。
さらに、浴槽内では「肩掛け湯」。
浴槽内で肩まで温まりながら音楽やTVを楽しむことができるという、非常に贅沢な仕様です。
お風呂TIMEを楽しむことに重点を置いた仕様かと思います。
また、デザインにこだわった水洗もあります。
この水洗も上部の天井よりシャワーが出るような仕様になっています。
LIXILは何といっても見た目の美しさがとても印象的でした。
1-3.TOTO:清潔を保つ仕組みや機能性が特徴
TOTOのユニットバスは機能性に富んでおります。
上部に設置されたシャワーの水の出方は2種類あります。
いずれも、節水しながら体を包みこむような水の流れを実現しています。
写真では分かりにくいのですが、カウンター下には除菌水のノズルが設置されており、入浴後に洗い場に除菌水が自動で散布されます。
浴槽には肩湯があります。写真では分かりにくいのですが、浴槽に入れば腰の部分からもお湯が噴射されます。
お風呂に入りながら、肩と腰をマッサージされている感じになります。
デザイン面では、パネル色のバリエーションが豊富です。最初の写真のような明るい印象に加え、高級感を与える仕様も用意されています。
1-4.浴室編まとめ:入浴TIMEをリラックスTIMEにする仕様がレベルアップ
各メーカー共通なのは「入浴TIMEをいかにリラックスできるか?」を追求した仕様ではないかと思います。
また、今までもありましたが、今年は特に高級感を意識したカラーバリエーションが特徴だと感じました。
2.洗面化粧台編
2-1.LIXIL:バリエーション豊かなタイルで見栄えを重視
LIXILの洗面化粧台エリアでは周辺タイルの展示が多くあります。
化粧台だけではなく、その周辺の色合い、見栄えにも非常に力を入れているのが分かります。
2-2.TOTO:清潔感を兼ね備えた見た目の美しさが特徴
TOTOの洗面化粧台にもクリスタル素材が利用されています。
見た目の美しさ+清潔感が特徴です。
ユニットバスやキッチンに採用されている除菌水を、洗面化粧台にも採用しております。
2-3.洗面化粧台編まとめ:ユニットバス+洗面所のコーディネートを楽しもう
洗面化粧台は、多くの方がユニットバスと色を合わせて選択されるそうです。
ユニットバス+洗面所のコーディネートが重要になってきます。
3.トイレ編
3-1.TOTO:汚れがつきにくいトイレといえば「NEOREST」
TOTOの代表的なトイレ「NEOREST」。清掃が楽、汚れがつきにくいのがその特徴。
悪魔の親子が出てくるTVCMは有名ですよね。
カラーバリエーションは4つあります。
3-2.パナソニック:機能だけでなく豊富なカラーバリエーションも魅力
CMなどでもよく目にする全自動おそうじトイレ「アラウーノ」。
こちらは、細かな泡により汚れを落とす仕組みだそうです。
この「アラウーノ」はこのような機能だけではなく、カラーバリエーションが豊富なことも特徴です。
お好みに合わせてカラーを選択できるのも魅力の一つです。
3-3.LIXIL:省スペースで幅広いリフォームに対応可能
LIXILのトイレは新機能として、便器内に泡を張る機能が追加されました。
こうやって泡を事前に張ることで、飛び散りを防ぐことができるようになっております。
もう一つの特徴が奥行きが小さくなった便器です。
経験上、リフォームをする場合、特に問題になるのがトイレスペースです。
古い物件の場合トイレスペースが狭く、リフォームすることが難しいケースが多くあります。
この便器では、従来型より14cmも奥行きが小さく設計されており、狭いトイレスペースでもリフォームすることが可能となりました。
3-4.トイレ編まとめ:機能だけでなく見た目も。インテリアとしてのトイレに
トイレは機能を進化させながら、キッチン、UB同様にカラー選択を多く取り入れたことが特徴になります。
今までは機能重視の傾向が強かったのですが、だんだんとその流れも変わってきております。
トイレもインテリアという見方になってきていると感じました。
4.ショールームのご案内
今回取材にご協力いただいたショールームはこちら。
- Panasonic
- パナソニックリビングショウルーム東京 ショールーム情報はこちら
- LIXIL
- LIXILショールーム東京 ショールーム情報はこちら
- TOTO
- TOTO東京センターショールーム ショールーム情報はこちら
5.まとめ
今年の各メーカーの特徴は「商品選択の多さ」だと感じました。
自分にあったデザインやカラーなどを選択し、自分の希望にあったリフォームを作り上げていく。
そこにリフォームの楽しみを見出していただきたいというメーカーの思いなのかもしれません。
また、様々な選択肢の中から検討して作り上げたものだからこそ、充実感、満足感も高くなると思います。
ここまで充実していれば、「これでいいか…。」ではなく「これがいい!」になるリフォームができるのではないでしょうか。
今回の浴室・洗面化粧台・トイレに続き、キッチンや床材についても今年のトレンドをレポートします。
合わせてリフォームの参考にしてください。
本記事は、2019年の各住設メーカーのショールームで撮影した情報を元にご紹介しています。
設備の製造状況等の最新情報は各メーカーに直接お問合せください。
あんしんのリフォーム会社選び~リフォームのノウハウまで徹底ガイド
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