窓の汚れは気になっても、網戸の汚れはまじまじと見る機会は少ないのではないでしょうか。
しかし、風を通せば通すほど意外に網戸って汚れているもの。
それに気づいても「網戸の掃除って、めんどうだな~」と感じてしまう人は、きっと私だけではないはず。
そもそも、網戸ってどのくらいのペースで掃除をするものなのか・・・。どうやって、掃除したらいいのか・・・。わからない人も多いのでは?
今回は網戸をはずさずに、簡単にできる網戸掃除のテクニックをお伝えします。
目次
1.網戸の主な汚れの原因
網戸の担う役割は「虫の侵入させずに涼をとるためのもの」 です。
そのため汚れていては風通しが悪くなりますし、穴が開いたりすると虫が入ってきてしまうので、トラブルのないようにメンテナンスすることが大切です。
網戸の掃除を始める前に、汚れの主な原因をみていきましょう。
外側の汚れは虫、花粉、排気ガス、砂など
網戸の外側の汚れは、室内の明かりに誘われてやってきた虫 ・アレルギーの人には大敵の花粉 。
車の排気ガス ・雨などの水分 ・砂埃 ・土砂 などが主な汚れの原因になります。
内側の汚れはほこり、換気扇から出た油煙、たばこのヤニ、ペットの毛など
網戸の内側の汚れは、キッチンからの油煙・タバコを吸う方はたばこのヤニ 。
ペットを飼っている方はペットの毛 なども付着します。
2.網戸が汚れていると、デメリットが2つ!
網戸が汚れていると、大きく2つのデメリットがあります。
一つ目は、「空気が汚れる」ということ
網戸にホコリがついたまま、雨や結露が付着するとそのホコリを餌にして、雑菌やカビが繁殖 してしまいます。
カビにはたくさんの種類がありますが、人体に有害なカビの場合はカビの胞子が体内に入ることで、気管支ぜんそく や、鼻炎 などのアレルギー症状 があらわれる場合があります。
せっかく窓を開けて、新鮮な空気を取り入れようと思っても、網戸が汚れていたら風にのって、カビや雑菌が飛び散ってしまうことになります。
二つ目は、「カーテンや窓が汚れる」ということ
網戸が汚れていると、風や雨の影響で窓ガラスはもちろんカーテンも汚れてしまいます 。
掃除をしないままにしておくと、窓ガラスの光沢はなくなりガラスの劣化が早くなります 。
また、カーテンにはカビが繁殖してしまうこともあります 。
3.網戸をはずさず、汚れの程度によって選ぶ!“実践!3つのお掃除術”
今回は汚れの程度別に3つのお掃除術 をご紹介します。
また、網戸のお掃除は『天気の悪い日』がオススメ!
日差しが強い日は空気が乾燥していて、ホコリが落ちにくく掃除がしにくくなります。
詳しくはコチラの記事をご参照ください。
→「窓掃除はお天気の悪い日がオススメ!ラクして綺麗になるテクニック」
それでは、実際に網戸についている汚れを触って確認してみましょう。
ホコリだけなどの軽い汚れには、掃除機+新聞紙を使う方法
汚れがホコリだけなどの場合は、掃除機で吸い取るだけでも綺麗になります。
ただし、掃除機だけではうまく吸い取れない場合もありますので、そんなときには網戸の片側に新聞紙を貼って吸い取りましょう。
新聞紙を貼っていない方の網戸に掃除機をあてて、吸い込むと掃除機だけで吸い込むよりも簡単に吸い込むことが可能です。
- 新聞紙
- 掃除機
- 養生テープ(新聞紙を網戸に貼る際に必要になります)
(ガムテープや、セロハンテープでも代用できます)
べたべたする油汚れには、メラミンスポンジ+水を使う方法
網戸が少しベタベタしているなど、ホコリだけではない場合は100円ショップなどで市販されているメラミンスポンジを使うと、綺麗になります。
メラミンスポンジは、“スポンジ”と言っていますが、中身は研磨剤のようなもの。メラミン樹脂という硬い樹脂に、発泡剤やガスを加えて作っていて、キメの細かい穴が無数にあいています。その硬いメラミン樹脂が網目状の構造になっていて、研磨剤のように汚れを削って落としてくれます。
つまり、物理的な力で汚れを落とすので、洗剤いらずなんです!
洗剤を使わないということは、手あれや小さなお子様にも安心ですね。
ただし前述したように、メラミンスポンジは削って汚れをおとします。使っていうちに小さくなっていきますので、大きめにカットして使うと掃除がしやすくなります。
- メラミンスポンジ
- ★水
それでも落ちない頑固な油汚れには、セスキ炭酸ソーダ+ナイロンタオルを使う方法
メラミンスポンジでも落ちないほど汚れがひどい場合は、セスキ炭酸ソーダを使ってみましょう 。
ベタベタする汚れの場合は、キッチンからの油煙や排気ガスなどの油が原因の汚れの場合が多いです。油汚れにはセスキ炭酸ソーダが洗浄力が強く、人体にも優しい。加えて気軽に安価で手に入るのでオススメです。
重曹と同じく弱アルカリ性の洗剤のため、洗浄力がしっかりあるのに手あれがしにくい、というのが魅力。
そして、油汚れに強いのが特徴のひとつ。また、重曹よりも水に溶けやすく、合成洗剤との違いは環境にも人にも優しく、お財布にも優しいことと、お洗濯やキッチン、お部屋の掃除まで幅広く使えることも魅力です。(セスキ炭酸ソーダも100円ショップに売っています。)
事前の準備として、セスキ炭酸ソーダ水をつくっておきます。
<作り方 >
500mlの水に、小さじ1のセスキ炭酸ソーダを入れて混ぜれば完成 !
スプレーボトルなどに入れると、使いやすくなります。
セスキ炭酸ソーダ水を、お風呂で使用するような硬いナイロンタオルに散布します。
それを使い網戸をこすると、瞬く間に網戸が綺麗になります。
ナイロンタオルは硬い繊維で表面がボコボコしているため、特有の硬い繊維が網戸の目に入り込み汚れをかき出しれくれるのです。さらに網戸に傷をつけることもありません。
この3つの方法だと、網戸をはずすことなくお掃除ができるので、マンションのバルコニーなどの水が使いづらい場所やバルコニーに面していない場所でも簡単にお掃除することが可能です。
4.網戸を掃除するときの注意点2つ
力加減に注意
前述したように、網戸の最大の役割は、「虫の侵入させずに涼をとるためのもの」です。
網戸は、細かい目のネットをアルミのフレームに留めたものです。
ですので、網戸はガラス戸に比べて強度がありません。
そのため、力任せに拭いてしまっては破けてしまうこともあります。
破れないまでもネットがゆるんでたわむこともあるので、注意したいところです。
落下しないように注意
一戸建ての2階や、マンションなどのバルコニーのない場所などの網戸掃除は、身を乗り出して行うと大変危険です。無理をせずに、安全第一に行いましょう。
5.網戸をできるだけ長く綺麗にするには、柔軟剤がおすすめ
綺麗になった網戸は、できるだけ長くその状態を保ちたいものです。それには、洗濯用の柔軟剤がおすすめ!静電気防止と書かれている柔軟剤を使うと、ホコリが絡まることが減り、綺麗な状態を保てます。
では、なぜ柔軟剤を使うかというと、柔軟剤に含まれる静電気を抑える成分が網戸に付着する花粉や、ホコリを滑らせて、付着しにくい状態にするからです。
<柔軟剤の使用方法 >
- ご家庭で使われている柔軟剤をタオルや雑巾にしみこませます。
- ボトルスプレーなどで網戸をぬらします。
- 柔軟剤を染み込ませたタオルで網戸を拭きます。
これで完了です!
ぜひ、いつものお掃除にひと手間加えて、次回からのお掃除がラクにできるようにしてみましょう。
とはいえ、キレイな状態は永久に続くわけではありません。
2~3ヶ月に1度、お掃除をすることをオススメします。定期的にお掃除をすることにより、1回のお掃除の手間は軽減されます!
周辺に工場がある、家族に喘息やアレルギーの方がいる、などの生活環境の場合は2~3ヶ月に1度とは言わず、月に1度などこまめにお掃除をしたほうがいいでしょう。
6.まとめ
普段のお掃除では、なかなか網戸までしないと思いますが、これからの季節は窓を開けて涼むことも多くなりますよね。そんなときに、綺麗な網戸じゃなかったら汚れまでお部屋に入ってきてしまいます。
カーテンや窓だけではなく、たまには網戸まで綺麗にしてみると、清々しい気分になりますよ。