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くらしのヒント

くらしの歳時記【2025年1月・睦月】

1月の和名は「睦月」。
親族一同が集まり宴を催すなどして睦み合う(むつみあう=互いに親しみ合うこと)ことから、「睦び月」と呼ぶようになったのが由来とされています。家族や親しい人たちで集まることが多いこの月にピッタリの呼び名ですね。

いよいよ冬本番になるこの月。
冷たくピンと張り詰めた冬の空気が、新年らしさを盛り上げます。

風さえて今朝よりも又山近し(暁台)

と詠まれたように、寒冷が極まって冴え渡った空気は、遠景をよりきれいに見せてくれます。何もかもが真新しく見えるこの月。そんな1月のくらしの歳時記を紹介します。


1月のこよみ

1月5日「小寒」(二十四節気)

いわゆる「寒の入り」のこと。
この日から節分(立春の前日。2025年は2月3日)までが「寒の内」です。

寒風が吹いたり降雪が本格的になったりと、寒さがいよいよ厳しくなってくるころ。この日から寒中見舞いを出し始めます。

1月17日〜2月3日「冬土用」(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ18日もの間ずっと作業ができないのは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日を設け、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それを「間日」と呼びます。
2025年の冬土用の間日は、1月21日・22日・24日。

1月20日「大寒」(二十四節気)

1年でもっとも寒いとされる時期。寒稽古など、耐寒の行事が行われるのがこのころです。
また「寒仕込み」といって、寒気を利用して酒や味噌を仕込むのにも良い時期とされています。

大寒

自家製の味噌も仕込みどき。
寒の時期に仕込むと熟成期間が長くなるので、旨みの強いお味噌にしあがるのだとか。

またこの時期は、ちょうど秋に収穫したばかりの米(麹)や大豆が出回る時期。新鮮な素材を使って仕込むことで、よりいっそう美味しい味噌になります。

意外とシンプルで簡単♪ 初心者でも美味しく仕上がる味噌の作り方
お店で買うのが主流の味噌は手作りすると「手間がかかりそう」と感じる方も多いのでは。材料は大豆・麹・塩のみでとてもシンプル。道具はほとんど家にあるものでまかなえます。初心者でも安心して挑戦できる味噌の作り方と注意ポイントをあわせて紹介します。

1月の年中行事とイベント

1月1日「元日」(国民の祝日)

年の初めを祝う日。

元日の午前中のことを特に「元旦」と呼びます。「旦」は朝・夜明けという意味。
新年の神様「年神様」がその年の幸福をもたらすため、午前中に各家庭に降臨するとされていたことから、元日の午前中を特に重要視したというわけです。

ちなみに、年神様は日の出とともにやってくる、という説もあるそう。
気になる各地の日の出時刻は国立天文台のサイトで確認を。アルファジャーナル編集部のある香川県高松市の日の出時刻は午前7時10分。この時期の太陽は、南東やや東向きからのぼります。

また元日の朝にはお水を汲む習慣があり、これを「若水」と呼びます。
若水は一年の邪気をはらうものとされおり、年神様にお供えしたり、家族の食べ物を拵える・お茶を点てるといったことに使用します。

1月2日「書き初め」(年中行事)

書き初めは、年が明けて初めて毛筆で書をしたためる行事。かつてはおめでたい詩歌を書いていましたが、現代では1年の目標や抱負を書くのが一般的でしょうか。

書き初め

江戸時代以前、書き初めがまだ宮中行事だった時代には、元旦に汲んだ水「若水」で墨をすり、その年の恵方に向かって行うのがお作法だったそう。

1月7日「人日の節句(七草)」(節句)

五節句のひとつで、七種粥を食べることから「七草の節句」ともいいます。
元々は無病息災を願って食べられた七草粥ですが、おせち料理などで疲れた胃腸を休め、野菜が乏しい冬場の栄養を補うという効能も。

春の七草

春の七草は ①セリ ②ナズナ ③ゴギョウ ④ハコベラ ⑤ホトケノザ ⑥スズナ=蕪 ⑦スズシロ=大根。
いずれも青菜で、ビタミンを豊富に含んでいます。セットになったものがスーパーに並んでいるので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。

1月11日「鏡開き」(年中行事)

年神様にお供えした鏡餅をおろし、無病息災を祈って食べる行事です。
松の内を1月7日までとする地域ではこの11日が鏡開きですが、関西エリアなど15日までを松の内とする地域では、11日ではなく15日に鏡開きをします(ちなみにアルファジャーナル編集部のある香川県も15日に行います)。

鏡開き

もとは武家社会の行事であったため「刃物を用いて切るのは縁起が悪い」ということで、手や木槌を用いて割ることになったようです。同様に、鏡”開き”となったのも、「割る」「切る」などの忌み言葉を避けるため。

1月15日 小正月・どんど焼き(年中行事)

「小正月」とは、元日を「大正月」というのに対して呼んだ名前です。
年神様をまつる行事である大正月に対して、小正月はその年の豊作を願ったりけがれを祓うなど、農業や家庭に関する行事が多くあります。

よく知られたものが「餅花」。紅白の餅を柳や梅などの枝に飾り付け、実った稲穂に見立てて予祝としたものです。

餅花

養蚕が盛んだった地域では、繭に見立てたことから「繭玉」と呼んだりもするようです。

この日に行われるどんど焼きは、けがれを祓うための火祭り。
大正月に飾っていた注連飾りや古いお札を持ち寄って燃やす火は神聖なものとされ、この火で焼いた餅や団子を食べれば病気をしないとか、灰を持ち帰って家の周りに撒くと厄を祓うと考えられています。

どんど焼き

また、この煙に乗って大正月にやってきた年神様が帰っていくとも言われています。


1月の自然を表す「ことば」

富正月

富正月

富正月(とみしょうがつ)とは、お正月の三が日に降る雨(雪)のこと。
おめでたい日に降る雨を、豊作の前兆とみなしたことに由来します。
御下がり(おさがり)と呼ぶことも。

山茶花散らし

山茶花散らし

厳冬のころに降る、山茶花(さざんか)を散らしてしまうような雨のこと。

山茶花の花は椿に似ていますが、花弁が椿のように根元で合着していないため、散るときは花びらが1枚1枚バラバラに散ります。冷たい雨に打たれて鮮やかな花びらが落ちる様は、冬の寂しさや厳しさが感じられます。

月冴ゆる

月冴ゆる

寒さの厳しい冬の夜、澄み切った大気の中で冴え冴えと輝く月のこと。

「冴ゆる」は、寒さが極まった様子、という意味。凜とした刺すような寒さ、凍てつくような厳しい寒さを表します。

「月冴ゆる」は、寒さが極まった時の大気の様子、空気の透明感や引き締まった感じ、その中で硬質に輝く月の光を端的に表現した美しい言葉です。

今月のアンケート


みんなの暮らし聞いてみました! \こんなとき、どうしてる?/

わざわざ聞かない。聞けないけど、ずっと気になっている日常生活のアレコレ…「そういえば、みんなどうしてる?」をリサーチしてお届けします!

今月のお題は「年賀状」

郵便はがきの値上げに伴い「年賀状じまい」の動きが加速しています。費用や作成の負担を感じる一方で、年賀状特有の良さを感じている人もいるのではないでしょうか?今回は皆さんの年賀状事情について教えてください。

回答期限:2025年1月16日(木)
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エコへの関心が高まる中で、リユース商品を取り扱う「メルカリ」「楽天ラクマ」「Yahoo!フリマ」といったフリマアプリユーザーが増加しています。興味はあるものの、個人間取引のハードルの高さから利用したことがない人も多いかもしれません。
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次回の「くらしの歳時記」は2月・如月編。
お楽しみに!

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