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プラスチック・フリー生活
くらしのヒント

レジ袋もエコバッグに。ゆるく始められる「プラスチックフリー生活」

7月1日から全国一律でレジ袋の有料化が始まりました。
プラスチックは非常に便利な素材ではありますが、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題などの課題も抱えています。
そのためプラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していくことが求められています。

そこで今回は、エコバッグ以外にも私たちが気軽に取り入れられる「プラスチックフリー生活」のアイデアを紹介します。
無理なくストレスフリーで始められるものからぜひチャレンジしてみてくださいね!


外出先・お買い物で今すぐ実践できる「プラスチックフリー」

マイボトルで飲み物を持ち歩こう

マイボトル
毎日出勤前にペットボトルの飲み物を購入するという方もいらっしゃるかもしれませんね。ペットボトルの飲み物は気軽に購入出来て便利な反面、プラスチックごみを増やしてしまう原因になります。さらにペットボトルをリサイクルする場合も、洗浄-異物除去-粉砕-再洗浄などの手間が生じます。

そこで取り入れたいのが、洗って繰り返し使えるマイボトル。マイボトルに飲み物を入れて持ち歩くことで、プラスチックごみやリサイクルの手間を減らすことはもちろん、家計の節約にもつながります。

マイカトラリーをバッグに常備しよう

マイカトラリー
テイクアウトの食事についてくるプラスチック製のフォークやスプーン。これらもほとんどが使い捨てられ、プラスチックごみになってしまいます。そこで、ステンレス製もしくは環境負荷の低い竹製のカトラリーを外出時に持ち歩くのはいかがでしょうか?
バッグの中でコンパクトに収納できるので手軽に持ち運べて、プラスチックごみの削減に役立ちますよ!

お買い物には八百屋や量り売りのお店を利用しよう

八百屋や量り売りのお店
プラスチックごみの多くはキッチンから出ているとも言われており、なかでも包装容器のごみを減らすことが求められています。
しかしスーパーではプラスチックで包装済みの野菜がほとんど。発砲スチロールのトレーに乗りラップに包まれたトマトなど、どれも丁寧にプラスチックで包装されています。そこでお買い物の際には、プラスチック包装がされていない八百屋や朝一などを利用するのがおすすめです。

さらに最近では少しずつ「量り売りショップ」が広がっています。ナッツやドライフルーツ、油、ジャム、はちみつ、豆、スパイスといった食品以外にも洗剤やボディソープを取り扱うお店もあります。
容器を持参することでプラスチックごみを削減できることはもちろん、量り売りで必要な量だけ購入できるので、ついつい多めに購入して余ってしまうお悩みを解決できるメリットもありますよ。

ストローは必要に応じて「使わない」選択を

プラスチック製のストロー
プラスチック製ストローごみの問題は、以前からニュースでもさまざま取り上げられており、紙のストローを使用するなどの対策を講じている飲食店も増えてきています。
私たちもプラスチック製のストローを「使わない」という選択をする、リユースできるマイストローを持ち歩くことでプラスチックごみの削減に貢献できます。

リユースタイプのマイストローは、ガラス製やステンレス製、竹製などの種類がありますが、筆者は丈夫で使い勝手のよいステンレス製をおすすめします。リユースタイプのストローに対応した専用ブラシも販売されているので、お手入れも簡単に繰り返し使うことができますよ。

衣類の素材をチェックしよう

衣類の素材
プラスチックのなかでも「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小のプラスチックがあります。これらは海洋汚染につながる原因となるため、日常生活でも削減が求められています。

衣類の素材においても、ファイバー状のプラスチックからできた合成繊維は、洗濯機で洗うことで、大量のマイクロプラスチックが発生してしまう恐れがあります。家庭の洗濯機で発生したマイクロプラスチックが下水に流れ、最終的に川や海に流れこみ海洋汚染を引き起こしてしまうのです。

そのため洋服を購入する際にはタグをチェックして、どんな素材から作られているのかを確認することが大切です。
ウールやコットン、竹、麻、シルクといった天然素材を使用した衣類がおすすめです。今すぐ全ての衣類を切り替えるのは難しいという方は、これから新しい衣類を購入するタイミングでも構いません。プラスチックの代わりになる天然素材に着目して衣類を選んでみましょう。


キッチンで簡単&楽しく「プラスチックフリー」

使い捨てラップを使わない生活に

みつろうラップ
キッチンでの使用頻度が高い「食品用のラップフィルム」。これらも使ったあとはプラスチックごみになってしまいます。
そこで筆者が食品ラップの代替品として使っているのが「みつろうラップ」です。
ミツバチの巣から採れる「みつろう」を布に染み込ませて作られたもので、野菜をくるんだり、お皿にフタをしたり、およそ半年から一年間ほど繰り返し使えるラップとして使用できます。

直接食品に触れるため、衛生面に配慮した使い方を心がけましょう。使用後は食器用洗剤で優しく洗い、水で洗い流したら自然乾燥して清潔に保管します。なお、みつろうが含まれていることから熱に弱く、電子レンジでの使用はNG。お湯の使用も避けてください。

食材の保存容器もプラスチックフリーのものを

食材の保存容器
キッチンではプラスチック製の保存容器を活用しているご家庭も多いかもしれませんね。家庭内のプラスチックフリー に取り組むなら、食材の保存容器にも目を向けてみましょう。
プラスチックに代わる素材のメリット、デメリットを抑えてニーズに合わせた容器を選ぶことがポイントです。

ガラスの保存容器

作り置きや常備菜の保存に向いていることが特徴です。中身が一目瞭然なため、冷蔵庫を開けたら迷わず取り出せて便利。食材の色やにおいがつきにくく、油汚れがすっきり落ちるのも魅力です。耐熱ガラスの場合は電子レンジで使用できるので、温め直したい残り物の食材を保存する際にもぴったりです。そのほか、ケチャップやマヨネーズなど液体調味料の保存には、ガラス瓶がおすすめです。

ステンレスの保存容器

金属製のステンレスは、保温に優れていることはもちろん、急速に冷却したいシーンにも向いています。そのため密閉式のものなら、冷凍保存に適しているでしょう。そのほか、小麦粉、砂糖、パスタなどの「乾物」の保存にもおすすめです。落としても割れることがなく丈夫なため、長く使い続けることができます。

ホーローの保存容器

鉄の表面をガラスでコーティングした素材のホーローは、鉄とガラス両方の特徴を兼ね備えています。酸や塩分に強い素材でもあるため、お味噌やぬか漬けなどの食材の長期保存にもぴったり。保温性と耐熱性はどちらも高く、優れています。

食器洗いスポンジもプラスチックフリー素材に

植物性のスポンジ
プラスチック製の合成スポンジも、使用している間に摩擦によってマイクロプラスチックが発生し、一部は下水を通して海に流れてしまいます。そのため普段の食器洗いには、木綿100%の食器が洗えるフキンや100%植物性のへちま、セルロースのスポンジがおすすめ
食器を洗う前にゴムベラや新聞紙などで汚れを拭き取っておくと、少量の洗剤で素早く汚れを落とすことができますよ。

プラスチック容器入りの洗剤を減らそう

重曹
ドラッグストアではありとあらゆる用途の洗剤を目にしますが、そのほとんどがプラスチック容器に入れられたもの。お風呂、トイレ、キッチンなどそれぞれの専用洗剤を使い分けることは、詰め替え容器を含むプラスチックごみを増やしてしまうことにもつながります。

そこで、用途別に専用洗剤を用意するのではなく、汚れの種類に合わせて重曹やクエン酸を活用してみるのはいかがでしょうか?
例えば重曹は、お風呂場の皮脂汚れやぬめりをはじめ、キッチンの油汚れ・トイレの黒カビ汚れなどに幅広く使えます。クエン酸ならお風呂の石けんカス汚れやトイレの黄ばみ、尿石などの汚れに効果的です。

異なる掃除場所でも洗剤を共有することで使用する洗剤の種類を減らし、容器のプラスチックごみを削減することができます。さらに重曹やクエン酸は量り売りショップで購入すれば、無駄なプラスチックごみをより減らすことができますよ。

ただし、マンションの設備によっては指定された洗剤以外使用できないケースがあるため、住居設備に合わせた適切な選択を行ってください。

重曹を使ったエコ掃除については、こちらの記事もおすすめ

重曹1本で家中まるごとキレイ♪赤ちゃんにも優しいエコ掃除のすすめ
ここ数年浸透しつつある「エコ掃除」で支持を集める「重曹」は、環境に優しいのに汚れはしっかり落ちる優れもの。今回は、重曹を使った掃除テクニックをご紹介します。

プラスチックフリーなお弁当箱を使おう

プラスチックフリーのお弁当箱
おしゃれで機能的なプラスチックフリーのお弁当箱はさまざまあります。

大人に人気の「曲げわっぱ」

杉やヒノキで丁寧に作られた曲げわっぱは、湿気がこもりにくく、天然の殺菌作用があると言われています。ふたを開けると、木の爽やかな香りが広がるのも魅力です。

ピクニック気分が楽しめる「竹かご」のお弁当箱

細い竹を編み込んだ竹かごは、通気性・吸水性がよく、時間がたっても中身がべたっとならず美味しくいただけるのがうれしいポイント。中にみつろうラップなどを敷いて使うと汚れを防げて、お手入れも楽チンです。

丈夫で臭いもつきにくい「ステンレス」のお弁当箱

丈夫でにおいや汚れにも強いステンレスは、お弁当箱にぴったりな素材。におい移りもしにくく、シンプルなデザインで洗いやすいので、日々のお手入れも簡単に済ませられます。劣化もしにくい素材なので、長く愛用できることもメリットです。


洗面所やお風呂場からできる「プラスチックフリー」

歯ブラシもプラスチックフリーに

プラスチックフリーの歯ブラシ
毎日使う歯ブラシも、使い捨てのプラスチックです。多くの人がおよそ1〜2ヶ月に1回は交換することを考えると、日本国内だけでも大量のプラスチック製歯ブラシが廃棄されていると考えられます。

歯ブラシのプラスチックごみを減らすアイデアとしては、素材選びや使い方に注目してみましょう。持ち手が竹製の歯ブラシを選ぶというのも一つの選択。そのほかヘッド部分が交換できる使い捨てない歯ブラシもあります。
さらにブラシ部分は馬毛・豚毛のものや生分解性ナイロンといった地球環境への負荷が少ない素材に注目するとなおよいでしょう。

化粧品は詰め替え用でプラスチックごみを削減

詰め替えコスメ
化粧品のほとんどはプラスチック容器に入っているため、プラスチックフリーの選択は至難の技。そのなかで筆者が実践しているのが、化粧品の中身を詰め替えて、容器は長く使い続けるというものです。

サスティナブルな取り組みを行っているコスメブランドのなかには竹製の容器を採用し、すべてのアイテムが詰め替え対応となっているものもあります。通販サイトでも手軽に購入できるため、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

固形石鹸を幅広く活用しよう

固形石鹸
固形石鹸は、シンプルな紙パッケージで包装されているため、プラスチックフリーで購入ができます。ハンドソーブやボディソーブを固形石鹸に替えることでさまざまな洗面用品を揃える必要もなくなり、家計の節約にもつながるでしょう。

シャンプー&コンディショナーも固形タイプに

固形タイプのシャンプーとコンディショナー
固形石鹸が生活になじんできたら、シャンプーとコンディショナーも固形石鹸のような固形タイプに切り替えてみるのもおすすめです。ポンプ式のプラスチック容器がいらなくなるため、お風呂場の棚もすっきりしますよ。

しかし使い心地には個人差があります。「シャンプーバー」「固形シャンプー」という検索ワードで検索して、さまざまなブランドの商品のなかからまずは自分にあったものを見つけてみるとよいでしょう。

マイクロビーズ不使用のケア用品に替えよう

マイクロビーズ不使用ケア用品
「マイクロビーズ 」と呼ばれる微細なマイクロプラスチックの粒は、歯磨き粉やボディソープ、スクラブ洗顔料、シェービングフォームに到るまで、じつにさまざまな製品に添付されています。マイクロビーズ入りの商品を使用することで、マイクロビーズの粒は下水を通して海に流れ込み、海洋汚染の原因となります。

そのため、すでに多くのメーカーでは自社製品のマイクロビーズの使用中止を公言しています。普段使用しているケア用品を見直し、マイクロビーズ不使用の商品を選ぶよう心がけましょう。


まとめ

今回は「プラスチックフリー生活」をテーマに日常生活でプラスチックを減らす方法を紹介しました。シチュエーションごとにまとめたプラスチック代替案をぜひ参考にしてみてください。

シチュエーションプラスチックフリーのアイデア
外出買い物外出先での飲み物マイボトルで持ち歩く
テイクアウトでのランチマイ箸・マイカトラリーを持参
食材の買い物八百屋や量り売りショップを利用してプラスチック包装を削減
カフェマイストローを使う
洋服の買い物衣類は天然素材を選ぶ
キッチンラップ代わりにみつろうラップを使う
食材を保存する時プラスチックフリーの保存容器(ガラス・ステンレス・ホーロー)を使う
食器洗いスポンジ木綿100%の食器が洗えるふきん・へちま・セルロースのスポンジを使う
お掃除洗剤どの場所でも共通して使える重曹やクエン酸などを使う
お弁当箱曲げわっぱや竹かご、ステンレスなどの素材を選ぶ
洗面所・浴室毎日使う歯ブラシ竹素材のはブラシや、ヘッドが交換できる歯ブラシを使う
コスメ竹素材などのプラスチックフリー容器を選び、中身は詰め替えて使う
液状ソープ固形ソープを使う
歯磨き粉・シェービングフォームなどマイクロビーズ不使用の商品を使う

プラスチックフリー生活は、決して便利な生活ではないかもしれません。しかし少しずつ“使い捨て”を控えることで地球の大切な資源を無駄にしないことにもつながります。完璧ではなくても、日々の暮らしのなかで少しずつプラスチックごみの削減に取り組んでみてください!

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