12月は“師走”といわれるとおり、とにかくあれやこれや、やらなければいけないことが山積みです。その中でも、最大のミッションといえば「大掃除」!新しい年を気持ちよく迎えるために、おうちの隅々までキレイにしておきたいですよね。とはいえ、限られた日数ですべての掃除を終わらせるのは、なかなか至難の業。1日で終わらせるつもりが、2日、3日と長引いてしまうことだってあります。
そこで、今回は効率よく、しかもラクに大掃除を進めるためのちょっとしたコツをご紹介します。掃除が苦手な方や毎年、大掃除が計画どおりに進まない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
計画の良し悪しが、運命の分かれ道!
大掃除で一番危険なことは、行き当たりばったりでやり始めてしまうこと。無計画に進めていたら、「結局、キッチンしか終わらなかった…」なんてことにもなりかねません。思い通りに掃除を進めるためにも、まずは事前にきちんと計画を立てておきましょう。
決めておきたいのは、「掃除する場所」、「役割分担」、そして「使う道具」です。
これさえ決めておけば、当日は頭をつかわず掃除に専念できるので、とってもスムーズ。また事前にいろいろなことを想定しておけば、大掃除のボリュームも把握できるので、「今日で全部終わらせるはずだったのに!」と当日慌ててしまうこともありませんよ。
優先すべきは“上”と“奥”
家中のすべてを掃除できるのがベストですが、限られた時間の中では、なかなかそうもいきません。だからこそ、「絶対にやらなければいけない場所」と「やり残してしまっても問題ない場所」の優劣をはっきりとさせておきましょう。また大掃除の順番は、ホコリや汚れが舞い散ることを考え、「上(高い場所)から下(低い場所)」、「奥から手前」に行なうのが基本です。もちろん、各家庭で優先すべき場所は違ってくるかとは思いますが、どこから始めようか迷ったときは“上と奥を優先する”と覚えておくといいですよ。
絶対にやっておきたい場所は?
「高い場所」は普段の掃除では放ったらかしになりがちな分、一年に一度、大掃除のタイミングで重点的にキレイにしておく必要があります。たとえば換気扇、電気のカサ、カーテンレールなどは、もっとも優先したい場所といえるでしょう。
また、テレビやDVDデッキの裏側、棚の裏側など、普段の掃除では見落としがちな「奥」も優先度は高め。気づかないうちにコード周りが綿ボコリだらけになっていることもあるので、ちょっと面倒でも大掃除のときぐらいはキレイにしておきたいですね。
作業を細かくリスト化しよう!
朝から張り切ってスタートしたのに、お昼ごろからスローペースになり、夕方にはすっかりやる気がなくなって、挙句の果てに昔のアルバムを開いて現実逃避…なんて経験はありませんか?「今日は一日、大掃除をするぞ」と心に決めていても、モチベーションを夕方まで持続させるのは意外と大変です。
モチベーションをキープするために重要なことは“達成感”。そのためにも、作業はできるだけ細かくリスト化しておきましょう。たとえばキッチンを掃除する場合は、「換気扇の羽を洗う」「換気扇(レンジフード)を拭く」「冷蔵庫の中を拭く」「シンクを磨く」などといった項目が挙げられます。一つひとつの項目が簡単ならやる気も出ますよね。終わった項目には赤線を引く、チェックするなど、掃除の進み具合がパッと見てわかるようにしておくことも、モチベーションUPの秘訣です。
家族みんなで一致団結!それぞれの役割分担は?
大掃除はいろいろな場所をやらなければいけないので、人手が多いに越したことはありませんが、役割分担を間違えると、逆に手間が増えてしまうことも。役割分担を決める際は適材適所を意識するようにしましょう。
当日はお掃除に慣れているお母さんがメインで動くことが多いので、具体的に決めておきたいのは、お父さん・子どもたちの役割です。お父さんに適任なのがお風呂掃除。お風呂は掃除の範囲が狭く、細かな作業が必要ないため、普段あまり掃除をしないお父さんにとっても取り掛かりやすい場所といえます。ほかには、玄関やベランダなど外側の掃除、高い所にあるレンジフードを拭いてもらうのもおすすめです。また、「はずす」「つける」「(棚などを)動かす」といった力のいる作業も男手に頼りましょう。
子どもには“楽しめる”工夫を!
子どもが小さい場合は、できることも限られていますし、邪魔になるからとお手伝いをハナから頼まないご家庭も多いのでは?でも、大掃除を早く終わらせるためには、子どもも大事な働き手。逆に散らかってしまったり、手間が増えることのないよう、子どもの“楽しい”気持ちを刺激するお願いをしてみましょう。
たとえば、窓や床などの簡単な拭き掃除。兄弟・姉妹がいる場合は競い合ってもらうと、より楽しく掃除ができます。また、ホコリが溜まったフィルターを掃除機で吸ってもらうのもあり。たくさんのホコリがどんどん吸い込まれて様子は、子どもたちにとっても面白い光景に映るはずです。そのほかには、自分のおもちゃを拭いてもらったり、はたきをかけてもらったりしてもいいですね。
家族みんなで一つのことに取り組めば、絆もぐっと深まりますよ。
大掃除道具は家の中にあり!?意外と使える、使い古したアレ
掃除する場所や役割分担を決めたら、最後に掃除道具の確認です。普段の掃除と違い、洗剤で汚れを落としたり、ホコリをはたいたり、拭いたりと、大掃除では多くの作業が必要となってきます。場所によって洗剤や道具が違うので、それらがすべて揃っているのか、事前に確認しておきましょう。
今は、洗浄力に優れた洗剤や洗剤なしで汚れが落ちるスポンジなど、便利なものがいくつも登場しているので、そういった商品を買い揃えるのもひとつの手。でも、あまりお金をかけたくない方や、小さい子どもがいて強力な洗剤を使いたくない方は、ちょっと家の中を見渡してみて。わざわざ買わなくても、実は家の中に安心・安全でしかも使い勝手のいい便利な掃除道具が隠れているのです。
「お酢(クエン酸)」パワーでピカピカ
お酢やレモンにはクエン酸が含まれています。クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れを中和して落とす効果があります。
アルカリ性の汚れといえば、水アカや湯アカ、石鹸カスなどが代表的。キッチンのシンクやお風呂の鏡、洗面器などは、お酢やレモンなど、酸のパワーを活用するといいでしょう。また、水垢がひどい場所は研磨剤の入った「歯磨き粉」でこするのもおすすめです。
使い古しの「ストッキング」が大活躍
静電気でホコリを吸い寄せてくれるストッキングは、大掃除でぜひ使いたいアイテムです。ストッキングに手を入れて、ホコリがたまった場所をスーッとなでるだけ。不要なストッキングを何枚か集めて、「はたき」の代わりにしてもいいですね。
手の届かない場所には割り箸やハンガー
冷蔵庫の下、棚と棚の隙間など、掃除機やフローリングワイパーが入らない場所ってたくさんありますよね。隙間専用のお掃除棒なども市販されていますが、家にあるもので十分代用できます。割り箸を何本もつなげた先にガーゼを巻いたり、針金ハンガーを細長く成型してストッキングを巻きつけたりすればOK。長さや角度を自由に調整できるので、市販のものより使い勝手が良かったりしますよ。
まとめ
大掃除のコツは参考になりましたか?隅から隅までピカピカに磨き上げられたキレイなお部屋って、やっぱり清々しいですよね。
また、風水では家をキレイに掃除しておくと運気アップにつながる、ともいわれています。快適に過ごせて、おまけに運気アップも期待できるなんて、大掃除はまさに一石二鳥!
新年を気持ちよく迎えるためにも、しっかりと計画を立てて、ラストミッション「大掃除」を家族みんなでやりきりましょう。
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