毎日使うキッチンのガスコンロ。炒め物や揚げ物で油が飛ぶ、お鍋が吹きこぼれて焦げ付いてしまうなど、気がつけば汚れがこびりついて簡単なお掃除では落ちなくなってしまっていることも。キッチンの中でもガスコンロの汚れが気になっている人は多いようです。
部品が多く、細かいところに汚れが溜まるガスコンロの掃除は、面倒に感じて後回しにしがち。けれどもコンロが汚れていると、キッチン全体が汚れたように見えてしまいますし、衛生的にも良くありません。ここではガスコンロを徹底的に掃除する方法をご紹介します。
目次
1.ガスコンロの汚れは「食品の汚れ」「油汚れ」「こげつき」の3種類
ガスコンロには意外といろいろな汚れがついています。
まずは「食品の汚れ」。調理の途中で調味料がこぼれてしまうことや、食品が鍋からこぼれてしまうことがあります。この食品の汚れを放置して、ふたたび熱が加わってしまうとコンロにこびりついてしまうのです。
次に「油汚れ」。調理するときに飛び散ってしまった油が蓄積してしまったものです。直後であれば水で拭き取ることもできますが、時間がたって樹脂化してしまうと手ごわい汚れに。
最後は「焦げつき」です。これは、食品の汚れや油汚れが炭化してしまった汚れ。ゴシゴシこすっても、簡単には落ちません。
2.ガスコンロ掃除のコツは、パーツに分解すること!
ガスコンロ掃除の面倒な部分は、細かい隙間や狭い場所に汚れが入り込んでしまう点です。ここは思い切って、ガスコンロを各パーツに分解してしまいましょう!
ガスコンロはおおまかに、天板、五徳、バーナー部分、排気カバーの4つに分けられます。4か所も掃除するのは大変に感じるかもしれませんが、まめに取り外して掃除する必要があるのは五徳のみ。あとの3カ所は月に1回程度がおすすめです。
3.お掃除に必要なもの
まずはお掃除に必要な道具をリストアップします。
これらのほかに、洗剤で手肌を傷めないよう、ゴム手袋もあるといいですよ。
天板の掃除に必要なもの
- 食器用中性洗剤
- クリームクレンザー
※キズ・変質の原因となるため、粉末のクレンザーは使用しないでください - スポンジ2つ(1つは柔らかいものを準備)
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。 - 乾いた布
五徳の掃除に必要なもの
- 重曹
- 45℃程度のお湯
- 洗い桶
- スポンジ
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。
バーナーの掃除に必要なもの
- 乾いた布
- 食器用中性洗剤
- 竹串
排気カバーの掃除に必要なもの
- 中性洗剤
- スポンジ
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。
4.天板の掃除は材質に合わせるのがポイント
一番目につく天板の汚れ。天板は面積も大きく、汚れているとお料理をしていても気になってしまいます。ガスコンロの天板は、ガラストップ、フッ素コート、ホーローの3種類のどれかであることがほとんど。天板の掃除をするときに大事な点は、天板の材質に合った方法で掃除をすることです。
4-1.ガラストップ、フッ素コートの天板はお掃除も簡単
今一番主流なのがガラストップの天板です。
ガラストップはお掃除のしやすさも一番。準備するのは以下の3つ。
- スポンジ
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。 - 食器用中性洗剤
- 乾いた布
- スポンジに食器用中性洗剤と水を含ませ、天板の汚れを拭き取る
- 仕上げに乾いた布で吹き上げるとピカピカに
食器用中性洗剤で汚れが落ちないときは、専用のクリーナーをつけて拭き取ってみてください。専用のクリーナーならガラストップを傷つけることなく安心です。
フッ素コートの天板は油をはじき、汚れがこびりつきにくい特徴があるので、こちらも掃除しやすい材質です。掃除方法はガラストップと同様でOK。
4-2.ホーローの天板にはクリームクレンザーと柔らかいスポンジを使って
ホーローは金属素材の表面をガラスでコーティングしたもの。ガスコンロの天板がホーローのときは、以下の3つを準備しましょう。
- クリームクレンザー
※粉末クレンザーはキズ・変質の原因となるため使用しないでください。 - 柔らかいスポンジ
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。 - 乾いた布
お掃除方法は以下の通りです。
- クリームクレンザーをつけたスポンジで汚れをこする
- 最後に乾いた布で吹き上げる
注意するポイントは、ホーローのコーティングを傷つけないように必ず柔らかいスポンジを使うこと。コーティングがはげてしまうと、そこから錆びてしまうことがあります。
5.ガスコンロの要!五徳をピカピカに
ガスコンロの掃除の中でも、つい放置しがちな部分が五徳ではないでしょうか。
五徳の掃除は古い油やこげつきといった手ごわい汚れを落とさなくてはならず、やみくもにゴシゴシこすっても太刀打ちできません。少し面倒に感じてしまいますよね。
そんな五徳の掃除はコツをしっかりとつかんでピカピカにしてしまいましょう!
5-1.ガンコな五徳の焦げ付き汚れには「つけおき洗い」が有効
放置して時間がたってしまった五徳の汚れは、簡単に拭いただけでは落ちないでしょう。そんなときにおすすめの方法は、重曹を使ったつけおき洗いです。
準備するものは、以下の4つ。
- 重曹
- 45℃程度のお湯
- 洗い桶
- スポンジ
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。
手順は以下の通りです。
- 洗い桶に重曹水を作っておく
(重曹水は、お湯1リットルに対し重曹大さじ4杯を溶かすだけ) - 重曹水の中にに五徳を入れ1時間ほど放置する
- 汚れが浮き出てきたら、スポンジでこする
重曹水で油汚れやこびりついた焦げが緩み、汚れが落としやすくなるのです。
6.汚れたバーナーは危険!バーナー部分は丁寧に
ガスコンロのバーナー部分は掃除をしたことがないという方も少なくないかもしれません。目につきにくいガスコンロのバーナー部分ですが、汚れを放置してバーナー部分が目詰まりしてしまうと、不完全燃焼につながり、とても危険。
火が付きにくくなったり、不完全燃焼してしまったりする事態を防ぐためにも、ガスコンロのバーナーはキレイに保ちましょう。
6-1.バーナーの汚れは中性洗剤と竹串でスッキリ!
準備するものは、以下の3つ。
- 布
- 食器用中性洗剤
- 竹串
手順は以下の通りです。
- バーナー全体を布で拭いて汚れを拭き取る
(汚れが取れにくいときには、布に食器用中性洗剤を染み込ませて拭いてみて) - バーナーの穴に竹串を差し込んで、詰まった汚れをかきだすようにして掃除する
7.排気カバーも忘れずに
排気カバーとはガスコンロの一番奥、壁側にある網状の蓋です。ガスコンロから出る煙や熱を逃がす役割をしているので、焦げ汚れがつきやすい場所です。
排気カバーの掃除に準備するものは以下の2つ。
- 食器用中性洗剤
- スポンジ
※金属・ナイロンタワシ、硬い歯ブラシなどは傷の原因となるため使用しないでください。
あまり時間がたっていない汚れなら、中性洗剤を含ませたスポンジでこすれば落とすことができます。ガンコな汚れがこびりついているようなら、五徳をつけ置き洗いするときに、一緒に重曹水につけてしまうという方法もありますよ。
8.まとめ
一見面倒なガスコンロの掃除ですが、分解してしまえば1つ1つの掃除方法はシンプルな手順ばかりです。
普段は五徳以外の場所は頻繁に掃除する必要はありません。大掃除のタイミングなどに合わせて、年に数回程度ガスコンロを徹底的に分解してお掃除してみてはいかがでしょう。
また、ガスコンロのお掃除のついでにビルトインの魚焼きグリルもきれいにしてみましょう。こちらの記事を参考に、すっきりきれいなキッチンを目指してくださいね。