「住宅を購入して初めての確定申告をしたけど、住宅ローン控除っていつ戻ってくるのだろう?」「もしかして申請に不備があったのかな?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
初めての申請は不安がつきものです。そんな「いつ戻ってくるの?」という不安を解消すべく、4つの住宅ローン控除申請方法別に還付時期を解説いたします。
目次
住宅ローン控除の還付金は申請方法によって戻ってくる時期が変わる
住宅ローン控除の申請方法は、大きく分けて「確定申告で申請」と「年末調整で申請」の2つあります。さらに「
確定申告で申請」する方法には、その提出方法に応じて (1)税務署に書類を持参して申請 (2)税務署に書類を郵送して申請 (3)e-Tax(電子申告)で申請 の3パターンに分かれます。
申請方法によって還付時期が変わるので、確認しましょう。
住宅を購入し、引渡しを受けて初めての申請は「確定申告で申請」のみ行えます。
2年目以降の申請は「勤務先の年末調整で申請」または「確定申告で申請」の2通りから選べます。
申請方法についてもっと詳しく知りたい方は、アルファジャーナルの記事「マンションを買った、買う予定の方へ!マンション購入後の確定申告の方法、時期、手順」をお読みください。
【書類を持参して申請した場合】確定申告から約1~2か月後に指定口座に振り込まれる
税務署に書類を持参して申請した場合は、通常、申請の約1か月~1か月半後に還付金が戻ってきます。申請が混み合っている場合は、申請から2か月後くらいに還付されることもあります。
還付方法は、確定申告時にご自身で記入した指定口座への振り込みです。
【書類を郵送で申請した場合】確定申告から約1~2か月後に指定口座に振り込まれる
郵送で申請した場合も、通常、申請してから約1か月~1か月半後に還付金が戻ってきます。申請が混み合っている場合も、持参したときと同様で、申請から2か月後くらいに還付される場合があります。
還付方法は、確定申告時にご自身で記入した指定口座への振り込みです。
【e-Tax(電子申告)で申請した場合】確定申告から約3週間後に指定口座に振り込まれる
インターネットを利用してe-Tax(電子申告)で申請した場合は、申請から約3週間後に還付金が戻ってきます。確定申告で申請するなら、このe-Tax(電子申告)で申請する方法がもっとも早く還付されます。
【年末調整で申請した場合】一般的に12月の給与または賞与と合わせて戻ってくる
年末調整で申請した場合は、一般的に12月の給与や賞与と合わせて還付金が戻ってきます。会社によっては1月の給与と合わせて還付されることもあるので、還付時期が分からない場合は会社に確認してみましょう。
住宅ローン控除の申請を年末調整で申請できるのは、住宅ローン控除を受けるのが2年目以降の人です。給与所得者は、毎年11月頃にする年末調整の時に申請しましょう。
還付金が戻ってこなくて不安な場合は、2つの方法で確認しよう
年末調整で申請した場合は、会社から給与や賞与と合わせて還付されるため、還付時期も比較的わかりやすいかと思います。
しかし、確定申告で申請した場合は税務署から還付されるため、還付までに少し時間がかかり、不安になるかもしれません。その場合は以下の2つの方法で確認してみてください。
国税還付金振込通知書が届いているか確認しよう
申請して1,2か月経っても還付金が戻ってこない場合は、国税還付金振込通知書が届いているか確認しましょう。
住宅ローン控除申請後、還付額等が決定すると税務署から「国税還付金振込通知書」が届きます。ここに記載された支払金額が指定口座に振り込まれるわけです。
国税還付金振込通知書が手元に届くタイミングより先に還付される場合もあるので、通知書が届いたら自分が指定した口座(通知書にも振込口座の記載があります)を確認してみましょう。
還付金が戻ってこない+還付金振込通知書も届いていない場合は税務署に確認しよう
申請から2か月経っても、還付金が戻ってきた様子もなく、また国税還付金振込通知書も届いてない場合は税務署に確認してみましょう。
- 管轄の税務署に連絡する
管轄の税務署が不明な場合は「国税庁 税についての相談窓口」で確認しましょう。
↓ - 還付金が戻ってきていない旨を伝える
↓ - 電話中に処理状況を調べてくれます
状況が分かれば、不備書類の有無や還付予定時期を教えてくれます。不備書類がある場合は指示がありますので、対応しましょう。
まとめ
- 確定申告を税務署に書類を持参または郵送の場合:申請から1か月~1か月半後に還付される。
- 確定申告をe-Tax(電子申告)で申請した場合:申請から3週間後に還付される。
- 年末調整で申請した場合:会社によって異なるが、一般的には12月の給与と合わせて還付される。
確定申告で申請する場合、早めに還付を受けたい場合はe-Tax(電子申告)がおすすめです。