在宅ワークや巣ごもり生活によって、家で過ごす時間が長くなりましたね。仕事も家事も育児も生活の全てが家の中で完結してしまい、最近生活がだらけてきてしまってるな、と感じている人も少なくないのではないでしょうか。
そんなときは、マンネリ化してきたおうち生活におしゃれというスパイスを加えるべく、照明を変えるのはいかがでしょうか。難しいテクニックは不要、照明器具を一つ変えたり増やしたりするだけで、お部屋のインテリアに上級者のおしゃれ感を演出できますよ。
今回はそんな照明アイテムを選ぶポイントと、照明使いでお部屋をおしゃれにしているインテリアの実例を紹介します。
1. 部屋の雰囲気をおしゃれに一新する照明選びのポイント
最初に、照明の種類ごとの照明選びのポイントを解説します。
※照明を変える際は、天井の耐荷重に注意が必要です。照明の重さによっては、天井の下地補強が必要になる場合もあります。
シャンデリアやシーリングファンのような大きな照明を取り付けるときは、まずお店の人や施工業者に設置したい場所に取り付けできるか確認しましょう。
1-1. 天井付けタイプの照明にはインパクトあるデザインを選ぶ
マンションは、天井に設置された「シーリング」と呼ばれる器具に照明を取り付ける、一室一灯が一般的。ここにインパクトのある照明器具を取り付けると、部屋に入った時、真っ先に照明が目に入り、部屋全体の印象を決めることができます。点灯している時と消えている時の見た目の印象が異なるデザインにすると、よりおしゃれな部屋という印象になります。
1-2. 吊るすタイプの照明は多灯使いでリズムをつくる
ダイニングテーブルの上に使うことの多いペンダントライト。小ぶりのタイプを複数吊るすとグッと食卓が華やぎます。器具を取り付ける場所が一カ所しかない場合は、吊元は一カ所で、そこから複数に分かれているデザインのものを利用するといいでしょう。
1-3. 自然素材風の照明シェードでぬくもりを演出する
リビングや寝室など、部屋をぬくもりのある空間にしたい時、照明のシェードが和紙や木材などの自然素材や自然素材を模した素材を利用したものをセレクトしてみてはいかがしょう。素材を通して漏れる光が部屋全体にぬくもりとあたたかみを演出してくれます。
ただし、パソコンや書き物作業などをする場合は、必要に応じて手元にデスクライトを足すようにしましょう。
1-4. 調光機能付き照明を選んで生活シーンに合わせて光にメリハリをつける
家族団らんでゲームをする時は明るく、映画を見たり就寝前の寛ぎタイムはほの暗い空間でしっとりなど、照明の明るさを変えられる調光機能は、部屋の雰囲気を手軽に変えられる、あると便利な機能のひとつ。LEDタイプの照明は、明るさだけでなく、色も赤みの強い電球色から白い昼光色までボタン一つで変えられる器具も売られています。生活のシーンに合わせて部屋の雰囲気を気軽に変えられ、暮らしが豊かになりますよ。
1-5. 間接照明が生み出す光の演出で部屋をドラマチックに変える
器具のデザインではなく光の演出で部屋をおしゃれに設えるのも一考の価値あり。リフォームなどで部屋の電気設備を変えられるなら、ダウンライトやライン照明を取り入れて、照明をつけていないときはすっきり、点灯時は存在感のあるメリハリの効いた空間演出をしてみてはいかがでしょう。それが無理な場合でも、スタンドライトやスポットライトの光を壁や天井に向けて照らすだけでも部屋の雰囲気がグッとおしゃれになりますよ。
1-6. 付加機能付き照明でミニマムかつおしゃれな空間に仕上げる
最近では、プロジェクターやスピーカーなど、1台で何役もこなす、付加機能の付いた照明器具もたくさん出回っています。照明から映像や音楽が流れてくる、新しい時代のおしゃれな空間にしつらえてみてはいかがでしょう。また、1台で複数の機能を兼ね備えている分、置く物の数が減り、部屋がすっきりするというメリットも。物は少なく、暮らしは豊かに送りたいミニマリズムの方にもおススメです。
2.場所別☆照明が決め手のおしゃれインテリア例
続いては、照明を上手に使ったインテリアの例を、部屋の種類別で解説します。
2-1.リビングは様々な照明を組み合わせて
シンプルなデザインのシーリングライトですが、天井にも光が回るようにデザインされているのがポイント。それだけで、部屋全体の華やかさがアップします。
ソファ上の照明をペンダントライトの多灯使いで計画した例。光の重心が下がることで、グッと落ち着いた雰囲気になります。天井面の暗さは折り上げ部分に照明を仕込んでカバー。
こちらもペンダントライトやスタンド照明で光の重心を下げたリビング。壁画に当てたダウンライトの光が程よく壁を照らし、部屋全体の明るさを補っていますね。
インパクトのあるシーリングライトやシンメトリーに配されたスタンドライトやダウンライトなど、さまざまな光の組み合わせが印象的ですね。
2-2.ダイニングには主役級の照明を
深いブルーの壁とのコントラストが印象的なダイニングライト。ライト一つ一つに派手な装飾はないもののインパクトは十分です。
部屋に入った瞬間、目に飛び込んでくるインパクト大のダイニングライト。個性的なデザインは、ライトが点いていない時の存在感も魅力のひとつです。
サイズ違いのペンダントライトを配置したダイニングキッチン。ダイニングライト以外はシンプルなダウンライトに統一。メリハリとリズムのある空間に仕上がっています。
ペンダントライトの多灯使いで演出したリビングダイニング。デザインはもちろん、光の出方を計算したセレクトにセンスを感じます。
布×アイアン、素材の違いを生かしたペンダントライト。存在感はありながら、上品さを感じさせる空間の完成です。
贅沢にペンダントライトを配したダイニング。空間をリズミカルに演出し、食卓の会話も弾みそうです。
2-3.寝室は眩しさを抑えた光の演出を
寝室のシーリングライトは柔らかな光の出る素材がおススメ。枕元のスタンドライトは眩しくならないように高さを変えられるのがポイント。
敢えて照明をスタンドライトだけにした寝室。ゆったりした気分で過ごしたい時におススメのスタイルです。
間接照明を駆使して作り上げたホテルライクな寝室。空間が洗練された印象になるだけでなく、光が直接目に入らないというメリットも。
こちらも光の見え方に配慮した寝室。枕元のスタンドライトは光が直接目に入らないよう黒いカバーをセレクト。足元側に間接照明やスタンドライトなどを配して明るさを確保しています。
2-4.和室こそインパクトのある照明がぴったり
和室は床に座って過ごすので視線の高さが低くなります。なので、大きな照明を吊り下げても、圧迫感を感じにくく、取り入れやすいのでおススメです。
まとめ
照明を駆使したインテリア実例を20点解説しました。取り入れてみたい照明アイテムはあったでしょうか?
部屋をおしゃれに変える照明を選ぶ時は、デザインと機能に注目しましょう。
<照明選びの検討ポイント>
- インパクトデザイン
- 多灯使い
- 調光機能・付加機能付きなどの機能
照明の一点投入で、ぜひ理想のおしゃれな部屋づくりにチャレンジしてみてください!
こちらの記事でも、照明の種類とその効果について解説していますので、合わせて参考にしてください。