「照明を選ぶ時って、どれくらいの明るさにしたらいいんだろう?」
家具屋さんや電器屋さんに行って照明器具を選ぶ時、こんな風に悩んだことのある方が多いのではないでしょうか?
または、照明器具を買ってきて実際にお部屋に付けてみたら、思ったより暗かった、光の色が落ち着かない、などの失敗を経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
難しいと思われている照明の明るさ選びは、実は、3つのポイントを押さえると上手くいきます。
その3つのポイントとは、
・部屋の広さ
・部屋の用途
・時間帯や使う人の年齢
です。
本記事では、3つのポイントからみる「照明の明るさの決め方、選び方」を解説します。
また後半では、照明器具のデザインタイプ別の『明るさイメージ』を写真と共に5種類ご紹介しています。
皆様のお部屋の、照明器具の明るさがばっちり決まると嬉しいです。
照明器具の明るさはlm(ルーメン)で確認する
まず、明るさを決める前に、照明の明るさの基準(単位)を確認しておきましょう。
皆さんがよく耳にするのはW(ワット)ではないかと思います。W(ワット)は、明るさを表しているのではなく消費電力を表しています。
LED電球が主流となっている現在では、照明器具の多くが明るさの表記にlm(ルーメン)を採用しています。白熱電球より少ない消費電力で強い明るさを出すことのできるLED電球が台頭してきたことにより、新しい単位を用いる必要が出てきたということです。
照明器具の最適な明るさを知ろう
では、照明器具の最適な明るさの決め方をご紹介していきます。
まずはお部屋の広さから明るさを決めよう
基本的には、お部屋の広さに対して必要な明るさを決めます。
帖数別での明るさの基準は以下の通りです。
例えば、6帖の広さの個室であれば、2,700~3,700ルーメンの照明器具を選べば、適度な明るさを確保できると考えてよいでしょう。
また、W(ワット)表示が一般的である白熱電球のlm(ルーメン)の目安は以下の通りです。
参考資料:一般社団法人日本照明工業会ガイド(https://www.jlma.or.jp/akari/led/ceiling.html)
つまり180W相当の白熱電球の場合、2,200~3,200lmほどの明るさということになります。
お部屋の用途に合わせた明るさを考えよう
次に、お部屋によって用途は様々あるかと思います。
前章で説明した適用畳数はあくまで標準の目安であり、家族が集まるリビング、リラックスしたい寝室など、部屋の目的によって必要な明るさは変わってきます。
また、同じルーメン値でも照明の【色(色温度)】によって人が感じる明るさは異なります。
一般的な照明の色は、大きく「昼白色」「昼光色」「電球色」の色に分けられます。こちらのイメージ図をご覧ください。
同じルーメンの電球を使っても、明るさが異なるように感じられると思います。
キッチン、玄関、勉強部屋には「昼白色」がオススメ!
昼白色は青白い光のイメージですっきりと清潔感のある印象があります。また集中力を高めてくれる効果もあります。
キッチン、玄関、勉強部屋として使うお部屋にオススメです。
万能!すべてのお部屋に「昼光色」はオススメ!
昼光色は自然な明るさのイメージ色で、いきいきとした明るい印象があります。もっともポピュラーな明るさです。
この昼光色は実はどのようなお部屋にも合うので、迷ったら昼光色の照明を選ぶと良いでしょう。
主寝室、リビングには「電球色」がオススメ!
電球色は暖かみのある落ち着いた印象です。オレンジ系の明るさが特徴的です。
主寝室、リビングとして使うお部屋にオススメで、主にリビングで好まれて選ぶ方が多いです。
時間帯や使う人の年齢に合わせた明るさを選ぼう
ここまでで部屋の用途で最適な色や明るさが違うとご説明しましたが、もっと突き詰めると、同じ部屋でも時間帯や、また使う人の年齢によって最適な明るさは変わってきます。
下図は、活動の時間帯によって必要な明るさや適切な色の変化を表したものになります。
また、年齢によっても必要な明るさは違います。人間は年を取るにつれてより明るさが必要になります。20代で必要な明るさを基準とすると、60代で同じ明るさ感を得るためには約3.2倍(※)の明るさが必要と言われています。
※出典元:工技院委託<住宅性能標準化の調査研究報告書>より
最近の家電量販店などで販売されているシーリングライトのなかにはリモコン式で明るさや色を調節できるものが販売されています。活動の時間帯によって変化をつけたい場合や、さまざまな年齢の人が使う部屋には、このような「マルチ調光調色照明」を設置することで、その時々に合った明るさを演出することができますよ♪
【デザイン別】明るさイメージ集
照明器具のデザインによっても明るさは変わってきます。
こちらの図をご覧ください。
いかがでしょうか?みなさんの身の回りにはたくさんのデザインの照明器具が存在しています。
デザインの中でも明るさに大きく影響してくるのが「配光確度」。
本章では5種類の配光パターン(A~E)をイメージ図と合わせてご紹介します。
「こんな雰囲気にしたいからこの配光タイプの照明器具にしよう!」となれば嬉しい限りです。
(A).全般拡散配光タイプ
全方向に広がるあたたかみのあるあかり。光源から全方向に広がる配光。空間を均一に照らしあたたかい雰囲気を演出します。
- オススメの場所
- リビング・趣味部屋
- このような人にオススメ
- 落ち着いた雰囲気が好みの方
(B).直接配光タイプ
光が下方拡散する効率のよいあかり。透過性のないセード(光を制御する傘状のカバー)から下方向に向かって照らすパターン。ライティングの効率が高い反面天井や部屋のコーナーは暗くなりやすいですが強い陰影を作り、アクセント照明としてよく使用されます。
- オススメの場所
- リビング・洋室(こども部屋)
- このような人にオススメ
- 部屋全体を効率よく明るくしたい方
(C).半直接配光タイプ
大部分の光を下へ一部を上方向へ透過面のあるセードから大半の光は下方向を照らし、一部が上方向へ照射される配光、直接配に比べ陰影が柔らかいのが特徴。
- オススメの場所
- リビング・洋室(こども部屋)
- このような人にオススメ
- 部屋全体を明るくしたい方
(D).半間接配光タイプ
天井面を照らし、ソフトな印象天井や壁面に直接的な光を出し透過性のあるセードを通して下方向を照らします。柔らかで上品な空間演出におすすめ。
- オススメの場所
- リビング・趣味部屋
- このような人にオススメ
- 天井部分の影を強調したい方
(E).間接配光タイプ
反射光のみでシックな雰囲気を演出。光源が見えず反射光のみで空間を演出する配光パターン。まぶしさの無い光で落ち着いた雰囲気を演出し天井を高く見せる効果もあります。
- オススメの場所
- テレビボード付近・勉強部屋
- このような人にオススメ
- 落ち着いた雰囲気が好みの方
照明器具について直接アドバイスが欲しい場合に相談できる場所3選
家電量販店
家電量販店の場合、当然プロの販売員さんがいらっしゃいますので、照明器具を選ぶ際には良い提案をしてくれるはずです。
デメリットとしては、一般的な商品がメインの売り商品の為、ユニークな商品や、幅広いデザインの照明器具は取り扱ってない場合があります。
照明器具専門店
照明器具を取り扱う専門店として、こちらは外せないでしょう。様々なデザインの照明器具を取り揃えていますし、お店によってはオーダーメイド形式の商品の受注もしています。
デメリットは、金額面が家電量販店に比べ、割高になってくる点です。どうしても、同じ商品を大量受注する量販店に比べ、価格が高くなります。
インテリアフェア
新築分譲マンションでは、ご入居が近づいてくるとインテリア相談会という企画を開催している会社が多く見受けられます。
照明器具の他、オーダーカーテンの受付や、照明器具の紹介、エアコンの販売などを行っています。あなぶき興産の場合、こちらで注文された商品が設置済みの状態でお引渡できるメリットがあります。インテリア相談会でお気に入りのデザインが、手間をかけずに最短で見つかるかもしれませんよ♪
まとめ
おさらいしますと、
照明器具の明るさを決める3つのポイントとは、
・部屋の広さ
・部屋の用途
・時間帯や使う人の年齢
です。
また、デザインによっても明るさがイメージが変わってきます。
ご自分にとって素敵な照明器具と出会えることを期待しております♪
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