初夏の心地いい風を感じる季節になりましたね。
普段からベランダでガーデニングを楽しんでいる方の中には、見頃になった花を飾る場所にお悩みの方もいるのではないでしょうか。そんな方は、この春はDIYの「ミニ椅子」作りにチャレンジしてみませんか?
ちょっとした台になるミニ椅子は、コンパクトな場所でも高低をつけてお花が飾れる優れもの。
ベランダガーデニングが更に楽しくなりますよ♪
今回は、ベランダガーデニングをより楽しみたい人のために、ガーデンライフアドバイザーとして記事の執筆、講習会の講師を務めている畠山潤子さんにDIYガーデニングの楽しみ方を教わりました。
STEP1:木材と工具をそろえよう
今回はホームセンターで入手しやすいSPF(さまざまな樹種が含まれる混合材。加工しやすく安価)のワンバイ材を使用します。木材は、持ち運びも考慮してあえて長さ91㎝のものにしました。これなら、車がなくても持ち帰ることができますよね。
<材料>
- (1)【足】 1×2(木口19×巾38ミリ)長さ91センチの板材×2枚
- (2)【枠】 1×3(木口19×巾63ミリ)長さ91センチの板材×2枚
- (3)【座面】 2×2(38×38ミリ)長さ90センチの角材×2本
【その他の準備物】
- 木ねじ・釘(コーススレッド)
- 木工用ボンド
- ノコギリ
- ドライバー
- 下穴用のドリル(orキリ)
- サンダー(電動ヤスリ)
- 塗料
STEP2:木材をカットしてみよう
それでは、さっそく作業に入りましょう!STEP1のA~Fまで、木取り図のとおりに木材をカットしていきます。このときどうしても数㎜の誤差が生じてしまいます。
(2)の枠をカットする際は、誤差をできるだけ均等にするため、端から切り出していくのではなく、まずC部分・D部分に分けてカットしたうえで、それを2分割にしましょう。
切り出したパーツは以下の数になります。
- (1)【足】より … Aパーツ:2本/Bパーツ:2本
- (2)【枠】より … Cパーツ:2本/C’パーツ:1本/Dパーツ:2本/D’パーツ:2本/Eパーツ:1本
- (3)【座面】より… Fパーツ:4本/背もたれ:2本
STEP3:ミニ椅子の組み立て方手順
木材がすべて切り出せたら、組み立てに入ります。
(1)【足】A・Bと(2)【枠】Dを釘などで接合し、足の部分の下から5㎝位の位置に同じようにD’(下部補助材)を付けます。
これを2組作成します。
1.で作成した足をC、C’(下部補助材)と接合します。
座面を全体のバランスを見ながら並べ、接合します。
背もたれを接合して完成です。
STEP4:ひと工夫で空間演出を楽しもう
できあがったミニ椅子はもちろん、ミニテーブル、花台を利用して高さを変えて並べると、より立体感のあるディスプレイになります。狭いスペースでも空間を有効に活用した演出が楽しめます。
また、フェンスなどハンギングを掛ける場所がある場合は、上部にはハンギングバスケットを飾り、その下にミニ椅子や寄せ植えを置くと、「ハンギングバスケットだけ」、「寄せ植えだけ」といった装飾に比べ、格段に華やかさが増しますよね。
今回は材料の持ち運びを考慮し、端材が出ないようにしたので、高さの低いミニ椅子になりましたが、これを応用して高さや幅を変えた自分サイズのものを作ってみましょう。
このように、ちょっとDIYを組み合わせることで、ガーデニングもますます楽しくなりますね。
ハンギングや寄せ植えをミニ椅子に飾ってみよう!
木材を切ったり結合したり…ミニ椅子作りはちょっと本格派!
でも、自分で作ったものは愛着がわき、置いているだけでかわいいものです。
また、仕上がったミニ椅子に塗装をする事で、アンティーク風の仕上がりにしたり、劣化を防いだりする事ができますよ。
DIYを組み合わせて、自分好みのおしゃれなガーデニング空間を楽しんでくださいね。
なお、マンションのバルコニーは、水の利用や物を置く場所などに規約上の制限があります。
ベランダガーデニングをするときは、まずマンションの利用規約を確認して、ルールを守って楽しみましょう。
バルコニーでのガーデニングのルールについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
畠山 潤子(はたけやま じゅんこ)
肩書きを「ガーデンライフアドバイザー」とし、女性誌をはじめ、住宅メーカーなどのWEBページや、各種機関誌、新聞などでも記事の執筆・監修を行う。
また、地元・岩手県盛岡市の「花と緑のガーデン都市づくり」事業に協力、公共用ハンギングの制作や講習会の講師を務める。
※この記事は、2014年6月に公開されたアルファあなぶきStyle内コンテンツ記事を再編集したものです。