子供の成長のために、環境が整っている地域で子育てをすることは大変重要です。
現在すでに子育てをしている方や、これから子育てが始まる方も、環境が整っている地域で子育てをしたいと思うことは当然のことだと思います。
子育て環境の整っている地域に住む場合に重要な5項目についてご紹介します。
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地域の安全性
子供が小さい時は、親が目を離した隙にひとりで家の外に出てしまったり、学校に通うようになってからも通学や外で遊ぶなど、外出している際の安全性が重要となります。
外出中は親の目が届かないため不審者に狙われたり、池や川などの水辺では水難事故の危険性もあります。ここでは子育てをする環境に必要な「地域の安全性」について詳しくご紹介します。
地域の安全性は以下の2点を確認しましょう。
- 「不審者に狙われやすい」場所や「事故が起こりにくい」場所かを判断するため公園や寺、神社等の明るさと死角の確認
- 住人がしっかり管理している地域か判断するため公共のゴミ箱の設置や壁などに落書きがあるかを確認
晴れている日に子供を1日中家の中で遊ばせておくのはもったいないですよね。
そんな時、家の近くに公園があると子供が外で遊ぶことができるので便利です。
子供が公園で遊ぶのは昼間の明るい時間帯がメインになりますが、その公園が夜になると外灯もなく暗かったり、公園の外から木やフェンスで死角になるような場所があると、不審者に連れ込まれる危険性がありますし、池などの水場があると水難事故にあってしまう恐れもあり非常に危険です。
同様に寺や神社も夜になると人気がなくなるので、夜でも外灯があり明るいかどうか、死角がないかどうかを確認しておきましょう。
また、地域に公共のごみ箱が設置されていて、ごみが散乱していなかったり、壁などに落書きがない場合は、住人の方がその地域の管理をしっかりとしているため防犯面でも安心できます。
道路の整備状況
地域の安全性と関連しますが、普段使用する道路の整備状況も子供の安全性が左右されるのでとても重要です。ここでは「道路の整備状況」の重要性についてご紹介します。
- 道路の幅が広いか
- 道路にガードレールがあるか
- 抜け道になっているか
- バス通りになっているか
- 信号や歩道が整備されているか
- 通学路で交通誘導しているか
家の前がぎりぎり車が通ることのできる幅の道路だったり、狭くてガードレールのない細い道路では子どもが歩くのは危険ですよね。
それが大きい道路への抜け道だと、狭い道路にもかかわらず交通量が多くなり、スピードを出す車が多かったりもします。
またバスの通りになっている道路に関しても、大型車が通ることになるので注意が必要です。一方で幅が広くても、横断歩道や信号、歩道が整備されていない道路にも危険があります。
また、通学時間にスクールガードと呼ばれる方が交通誘導をしている通学路は、子供の安全が守られているので安心です。
道路の安全性に関しては、歩行者が安全に歩けるように整備されている地域かどうかを確認しましょう。
周辺の施設
周辺にある施設も子育て環境で考慮するべき項目です。ここでは周辺にある施設の中でも重要な教育施設、医療施設、購買施設の3点についてご紹介します。
教育施設
- 学校と自宅との距離
- 図書館、公民館、児童館が近くにあるか
子どもが通学する学校が家の近くにあれば、安心感もあり、送り迎えの必要も少なくなりますよね。
でも、その学校が目の前にあるのはどうでしょう?
普段の通学や屋外での授業、運動会など休日の行事の際は、家にいると子供の声が響いてくるのでストレスに感じる方もいると思います。
私自身、小学校の目の前の賃貸アパートに住んでいましたが、休日の運動会や地域の行事がある時は子供や保護者の声が大きく気になりました。また、雨の日など天候の悪い日には、車で送迎する保護者の方もいて目の前の道は非常に混雑し、傘をさすと車にぶつかりそうになり通勤が大変なこともありました。
このため、学校は近いほうが便利でしょうが、目の前にあるという状況は避けたほうがいいでしょう。
ほかに周辺にあると便利な教育施設として、図書館や公民館、児童館が挙げられます。
家の近くに図書館があると定期的に本を借りることができますし、勉強することもできます。公民館では育児サークルに参加できたり、一部施設では習い事ができるところもあります。児童館では、雨の日や暑かったり寒かったりする季節は安心して遊べる場所なので大変便利です。
医療施設
- 各科の専門医の医院が近くにあるか(総合病院があればより便利です)
- 緊急での対応をしてくれるか
子供が小さい時は、急な発熱や怪我で頻繁に病院に通う必要が出てきます。時期によっては小児科や耳鼻科は毎日通う必要があったりするかもしれません。
そのような場合に救急の対応をしてくれる各科の専門の医院が近くにあると、思いがけない体調不良の場合に通院できます。
また緊急対応してくれる総合病院が近くにあれば、どのような症状でも対応してもらえるので安心ですよね。もちろん、病院は子どもだけではなく親も利用する機会がありますので、家族にとっても近くにあったほうが安心できる施設です。
購買施設
- スーパー、ドラッグストア、コンビニが近くにあるか
子供がいるとおむつが無くなったり、ミルクが無くなったりと買わないといけなくなるものが急に出てきます。そんな時にスーパーが近くにあると、買い忘れたものがあってもすぐに買いに行けます。
子どもに留守番をお願いしている間に買いに行けたり、子どもにおつかいを頼みやすくなりますし、子どもを寝かしつけた後に買いにいくこともできるので便利ですよね。
ほかにドラッグストアやコンビニもあると便利です。病院の診療時間外の応急処置としてドラッグストアの薬を使ったり、コンビニは24時間営業していて電灯もついていて明るいため、防犯面でも安心できます。
地域の教育環境
子どもを育てるうえで教育は欠かすことができません。
地域が教育に関心の高いエリアかどうかや、どのような学校があるかは調べておくといいでしょう。
文教地区と呼ばれる地域は学校や図書館などの施設が多く集まっていて、都市計画法に定められているため、文教上好ましくない施設や工場は建設が規制されるので、子どもの教育環境に関心の高い地域といえるでしょう。
学校
- 公立と私立の選択ができる環境か
- 小学校から大学までの学校がそろっているか
子どもが学校に通うのに公立学校か私立学校かという選択があります。
私立学校は学費が高いかわりに、独自の教育方針で教育を行います。一方で公立学校は、学費が私立までかからないかわりに、どの生徒に対しても平等に教育を行います。
したがって進学を希望する学校の校風や教育方針、力を入れている部活動などを考慮したうえで決める必要がありますが、公立と私立の両方があることは子どもにとっても進学の選択肢が増えるので、教育環境の面ではプラスになります。
それが、幼稚園から小学校、中学校、高等学校、専門学校、大学と各年代で選べる選択肢があればよりいいですよね。
学習塾と習い事
- 学習塾や習い事ができるところが近くにあるか
子どもの教育を考えた場合に、近くに学習塾や習い事のできるところが充実している地域だと教育環境が整っているといえます。
小学生や中学生、高校生になると学習塾に行くことが考えられますし、習い事をするにしても、小さいころからピアノやスイミングなど興味のあることに触れさせ、子どもの成長に応じた習い事をすることで将来の選択肢も増えてきます。
この学習塾や習い事の場所まで車や公共交通機関などで毎回送迎の時間をかけて往復するとなると、親にとっても負担になります。家の近くにあると子どもひとりで通うことができます。
親が住みやすい環境も大切
子育て環境の充実も大切ですが、親にとっても住みやすい環境を選択することも大切です。
例えば通勤に時間がかかったり、パートなどの仕事をする場合でも近所に働く場所がなかったりすると、かえって子どもに負担をかけてしまうことが考えられます。
また住宅を購入する場合、子どもは20年前後で独立してしまいますが、親はそれ以上の長い年月をその住宅に住むことになります。
そういったことを踏まえて、子育て環境の充実とともに親の住みやすさも考慮する必要があります。
子育てをする際に参考にしたい!住みやすい街の見分け方
子育てをする際に重要となるのが、1章でご紹介した環境についてはもちろんですが、日々の生活を楽しむためにも家族が「住みやすい街」に住むということも重要になってきます。
ただ「住みやすい街」とはどんな街?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
以下の8つの項目をチェックしながら街を歩くことで、「住みやすい街」であるかどうかを判断できます。
- コンビニにあるゴミ箱の状況
- 不審者に狙われる街かどうか、集合住宅の共用部の確認
- 将来何が建設されるか分からない空き地の有無
- 初めて訪れる街を昼も夜も歩いて確認
- 休日だけじゃなく平日も街を確認
- 街をドライバー目線で確認
- 通行許可書のいる道路でないか確認
- そのエリアが「住みやすい街」なのか公園を見て確認
ひとつずつの解説に関しては、「 知っておきたい「住みやすい街」の見分け方!」でご紹介していますので、そちらもあわせてご覧くださいね。
まとめ
子育ての環境を考える際、「住む地域の安全性」「道路の整備状況」「周辺の施設」「教育環境」「親が住みやすい環境」の5つが重要になります。
自分の子どもにとってどのような環境がプラスになるかを十分に検討することが大切ですが、同時に親の住みやすさも考慮した上で子育て環境を考えて住む地域を決める必要があります。
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