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今すぐ真似したい!自立心を養う「子供部屋」のインテリア&レイアウト術
くらしのヒント

今すぐ真似したい!自立心を養う「子供部屋」のインテリア&レイアウト術

子供がいる家庭で避けては通れないのが「子供部屋」の問題です。何を置こう、どんな部屋にしよう、兄弟・姉妹がいる場合は一人ひとりに部屋を用意した方がいいのだろうか、などなど……なにかと親の頭を悩ませますよね。そこで今回は子供部屋づくりのポイントをご紹介します。すでに子供部屋がある方も、この機会に見直してみてくださいね。

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子供部屋をつくる前に

今すぐ真似したい!自立心を養う「子供部屋」のインテリア&レイアウト術

子供部屋は「自立心を養う場所」

そもそも、子供部屋とは何をする部屋なのでしょうか。第一に意識していたきたいのが「子供の自立心を養う場所」であるという考え方。ある家庭では、ママなしでは寝られなかった甘えん坊の子供が、自分の部屋を用意した途端、一人で寝られるようになったそうです。また、海外では赤ちゃんの頃から子供部屋が用意されていて、一人で寝させることが多くありますが、これも「自立心」を養うためだとか。せっかく子供部屋を用意しても、しょっちゅう親が片付けに入ったり、親が物の管理をしていては意味がないんですね。つまり、子供部屋は「子供が自分自身で管理する場所」として機能していることが大切なのです。

入園・入学がベストタイミング

未就園の小さな子供は、まだまだ手がかかる時期。危なっかしい行動も多いので、子供部屋は必要ないでしょう。
子供部屋を考える1つ目のターニングポイントは「幼稚園の入園時」です。3~4歳頃になると、手先が器用になり、身支度も自分一人でできるようになります。親の手を借りずに何かを成し遂げることに喜びを感じる年齢でもあるので、子供部屋はそういった自立心を後押しすることにもなるでしょう。とはいえ、ひとり部屋で孤立させてしまうには、まだまだ心配な年頃。部屋というよりは、「自分の物をお片づけする場所」として活用するのがおすすめです。
2つ目のターニングポイントは「小学校就学時」です。学用品が一気に増えるので、これらの置き場所としても子供部屋の必要性が高まります。本格的なお勉強がはじまるので学習机を用意するご家庭も多いですよね。また、一人で通学したり、学校で友達同士の時間が増えたりと、親から離れた「個」を意識しだす年齢でもあります。本人が自発的に「自分の部屋がほしい」とお願いしてくることもあるでしょう。筆者の周りでも子供部屋を用意したのは「小学生から」という家庭がほとんどでした。子供部屋を何歳から用意すればいいのか悩んでいる人は、こうした「環境」の変化や「精神年齢」を目安にしてみるといいですね。


失敗しない!子供部屋づくりのポイント

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子供部屋があるのに、まったく使われていなかったり、逆に子供部屋に閉じこもりがちで何をしているのかわからなかったり。実際に子供部屋を与えてみたものの、思い通りに機能しないことも多々あります。こうした「失敗」を引き起こさないために、注意しておきたいポイントについてみていきましょう。

子供らしさを小物で演出

子供部屋は、子供が巣立つまで長く使う場所です。親としては買い替えの必要がないよう、「大人になっても使える机」や「大きめのベッド」などを揃えたいですよね。とはいえ、それだけでは殺風景な空間になってしまい、子供にとって“つまらない場所”となってしまいます。せっかく子供専用の部屋をつくるなら、子供と一緒になってテンションが上がる楽しい空間を目指してみませんか?
たとえば、三角旗ガーランドやウォールステッカーで壁をデコレーションしてみたり、カーテンやファブリック類をコーディネートしてみたり♪
ビビッドな色やインパクトのある柄、世界地図を貼り付けちゃうなんていうのも面白そうですよね。そして、インテリアやコーディネートを考えるときは、親は助言する程度にとどめておいて、どんな部屋にしたいか何をどう置きたいか、「子供の意見を尊重」してあげることが重要です。住まい全体の統一感とは切り離して考え、思いきったコーディネートにもぜひ挑戦させてあげてください。子供は、自分がコーディネートしたお部屋となれば、きっと大切に使ってくれるはず。子供の自立心・自尊心を育てるいい機会にもなりますし、親も知らなかった意外な好みやセンスが発見できるかもしれません。

読書もはかどる「リーディングヌック」

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リーディング=読書、ヌック=(部屋などの)隅。つまり「リーディングヌック」とは、読書のための小さなスペースのことを指します。読書スペースというだけあって、広さはたったの「半畳ぐらい」。でも、その狭さが逆に居心地のよさと集中力を高めてくれるのです。海外では定番のこのリーディングヌック、“子供には小さい頃からたくさんの本を読んでほしい”そう願う家庭ならぜひとも取り入れたいですよね。
では実際にリーディングヌックの作り方をご紹介します。一番手軽な方法は「キッズテント」です。いろいろなデザインのものが売られていますし、価格も手頃なので、簡単にリビングにも設置できますね。また、新たなインテリアとして注目を浴びている「ティーピー(インディアンが住居用に使う円錐形テント)」もおすすめ。

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ティーピーの場合はキッズテントよりもしっかりとした構造なので、より長い期間使うことができます。その他、パーテーションや本棚、布などで部屋を仕切るだけでもOKです。お気に入りの本やクッション、雑貨などをたくさん持ち込んで自分一人の空間を作りあげていく楽しさは、まさに秘密基地そのもの!ワクワク感があり、子供たちは大喜びしてくれるはずです。大人だって欲しくなっちゃいますね。


子供部屋ではなく“キッズスペース”という発想

今すぐ真似したい!自立心を養う「子供部屋」のインテリア&レイアウト術

子供部屋を用意できればいいのですが、間取りや家族の人数によっては、子供部屋をつくれない場合もありますよね。また、最近では「リビング学習」への注目や引きこもりの懸念など、さまざまな理由から子供部屋をあえて用意しないケースも。とはいえ、子供の成長にともない、“自分だけの場所”はいずれ必要になってくるものです。そこでおすすめしたいのが、部屋の一角を子供専用の空間にする「キッズスペース」という考え方です。

年齢別!キッズスペースのつくり方

キッズスペースをつくる場合は子供の成長にあわせて柔軟に、形を変化させていくことが大切です。特に幼児期から思春期までは心身ともにめざましい変化をとげる時期ですので、親の想像以上に「子供がしっかりしていてビックリした」なんてこともよくある話です。ですので、子供をよく観察したり、話し合ったうえでキッズスペースを検討していくようにしましょう。

●3歳頃まで

この時期は親の目が届くことが第一なので、特に仕切りなどは必要ありません。プレイマットや可愛らしいじゅうたんなどで「自分の遊びスペース」を意識させるだけで十分ですね。

●幼稚園・小学校低学年頃

物心のつく年齢になってきたら、低めのシェルフやカラーボックスなどで囲った専用スペースをつくってあげましょう。こうすれば部屋全体が散らかる心配もありませんし、子供の自立心を養う上でも有効です。<つっぱり棒+布>などで目隠しカーテンをつくれば、先ほど紹介した「リーディングヌック」としても活用できますよ。

●小学校高学年から

小学生も高学年になると、思春期を迎えることもあり、適度なプライバシーの確保が必要です。子供部屋があればベストですが、難しい場合は、部屋の一角をパーテーションなどで仕切ってあげましょう。レイアウトを工夫して部屋を2つに分割してもいいですね。親の視線を遮るプライベートな空間は、多感な年齢の子供にとって必要なもの。何かと心配もつきまといますが、いくつかのルールを決めたうえで、あとは子供を信頼し自己管理させてあげたいものです。

「リビング学習」は3パターンから選択

キッズスペースをつくるまではいかなくても、リビングで勉強させたいという話はよく耳にします。「リビングで学習した方が成績が上がる」「東大生の多くはリビングで勉強していた」などの説も流れており、親としては気になるところです。とはいえ、リビングのどこを勉強スペースにすればいいのでしょうか?考えられるのは、次のパターンです。

●<ダイニングテーブル>で勉強する

ダイニングテーブルで勉強すれば食事のたびに片付ける必要がありますが、新たに机を用意する手間は省けます。最近では消しゴムカスなどの飛び散りを防止する「デスクマット」なども売られていますので、こうしたグッズを活用すれば勉強→食事への移行もスムーズですよ。『子供部屋はあるけどリビング学習も取り入れたい』そんなご家庭におすすめです。

●リビングに<簡易なデスク>を置く

折りたたみ式のデスクなどを選べば、勉強する時に都度用意すればいいので邪魔になりません。教科書やノート、辞書など一度にたくさんの物を広げるには少々手狭かもしれませんが、子供が巣立った後は大人のパソコン机としてや作業台としても使えるので、代用が利くのも便利なポイントです。

●リビングに<学習机>を置く

ダイニングテーブルが散らかる心配はありませんが、机を設置するためにそれなりのスペースが必要です。ただ、学習机はランドセルをかけるフックや、本棚、引き出しなど学用品の収納にも適しているため、子供部屋がない場合はこちらを選ぶといいでしょう。

それぞれのメリット・デメリットはもちろん、広さや間取り、動線などを考慮しながら選択肢を絞っていきましょう。また、デスクだけでなく「学用品をどこに置くのか」も問題となってきます。子供部屋がある場合は、勉強はリビングで、学用品は子供部屋に、と役割を変えてもいいですね。ひとくちに「リビング学習」と言っても、家ごとにさまざまなケースが想定されます。また、子供の成長とともにリビングの使われ方も変わっていくでしょうし、それに伴って「リビング学習」のスタイルも変化していくと思います。ぜひ家族みんなで話し合いながら、“今の我が家にベスト”なリビング学習のスタイルを探してみてくださいね。

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まとめ

今すぐ真似したい!自立心を養う「子供部屋」のインテリア&レイアウト術

筆者は小さい頃、自分の部屋がなかったので「一人部屋が欲しい!」とずっと思っていました。でも、今考えると、兄弟や家族が仲良しなのは同じ部屋でずっと過ごしてきたからなのかな……という気もしています。もちろん、部屋が分かれていることと仲の良さは直接は関係ありませんが、「子供部屋」が子供の心に与える影響は少なからずあるのかなと感じています。
少し大げさですが、「どんな子供部屋にしたいか」=「どんな風に子供を育てたいか」に置き換えてみると、理想の子供部屋スタイルが見えてくるのかも知れません。皆さんも単なる部屋づくりとしてではなく、子供を育む場所としての空間づくりを考えてみてくださいね。

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