平成27年の国勢調査で「人口増加率が政令指定都市中1位」となった福岡市。実際、転勤等で他県から引っ越してこられる方を多くお見かけします。
「福岡市」も結構広く、それぞれの地域によって特徴があります。転勤や就職などで初めて福岡に住むという方の中には「どこに住んだらいいんだろう?」と悩んでいる方も多いかもしれません。
筆者は福岡出身ではありませんが、数十年福岡市内に在住し、また不動産の仕事をする中でいろいろなエリアを担当してきました。そんな私が感じた各エリアのおすすめポイントをご紹介します。
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1.そもそも福岡市ってどんなところ?
福岡空港から、交通の要となる博多駅まで地下鉄で5分、九州一の繁華街「天神」までも地下鉄で10分というアクセスの良さは福岡市が人気の理由の一つ。そんな快適さの一方で、中心地から車で20~30分ほどで海にも山にも行くことができ、自然の豊かさを享受することができます。
この他、住んでみないと分からない福岡市ならではの特徴もあります。
- ゴミだしは夕方から
私が便利だと感じる福岡市の特徴に「ゴミだし」があります。福岡市の家庭用ごみの収集は夜間に行われるため、ごみ出しは『日没から夜12時まで』となっています。夜間に収集することで、カラス等からの被害を少なくなる、交通渋滞を緩和する、防犯に繋がるなどの効果があるようです。朝の忙しい時間にゴミを出すことがなくなるため、住民にはうれしいシステムです。
- みんなびっくり!?バスが多い福岡市
福岡市内ではたくさんのバスが走っています。バスが何台も連なって走るのを見て驚く方も多いでしょう。市内にはバスの路線が細かく整備されています。中心部の一部の道路では左側の車線が時間帯に応じて「バス専用レーン」となる所も…。「快速バス」や深夜0時過ぎに運行する「深夜バス(運賃2倍)」など、利用シーンに応じたバスがあるのも特徴です。
バス停の方が自宅や目的地に近いため、時間に余裕があるときにはバスを使うという方も多くいらっしゃいます。
2.福岡市の中心地:博多駅・天神
福岡市の中心地は大きく「博多駅エリア」と「天神エリア」とに分けられます。どちらもオフィスやデパートが集まり、昼夜問わずにぎわっているエリアです。
福岡でマンションを探す際に、このどちらかのエリアを中心に探す方も多いのではないでしょうか。
ここでは、この2つのエリアについてご紹介します。
【福岡市内中心部路線図】(PDF)fukuoka-routecenter
2-1.どこへ行くにも便利な「博多駅」
「博多駅」は九州で最大のターミナル駅。新幹線や九州内の在来線の発着駅であり、隣接して福岡市内を走る福岡市営地下鉄の駅や市内・高速バスが発着するバスセンターもあります。福岡空港までも地下鉄で2駅、約5分で到着する非常に便利なエリアです。そのような特性から博多駅近辺は、出張が多い大手企業が集まったビジネス街となっています。最近では博多駅と直結したデパート・商業施設も開業し、買い物エリアとしてもにぎわってきています。
博多駅寄りではありますが、天神にも近い住吉・美野島エリア。どちらのエリアにも自転車で行ける距離です。博多駅を良く使う、単身赴任のサラリーマンが多く住まれるエリアでもあります。博多駅から周辺を見渡すとビルばかりが目立つかもしれませんが、通りを一本入ると昔ながらの店舗が多く並んでいます。お店のおばちゃんが気さくに声をかけてくれるような地域です。
- 便利なだけじゃない!憩いの場もある、住吉・美野島エリア
中心地にあるということで、建物に囲まれた場所をイメージされる方もいるかもしれませんが、意外と自然も多い地域です。博多駅近辺には住吉神社を始め、緑の多い仏閣が数多くあります。休日に散歩したり、仏閣巡りをすることで、ON/OFFの切り替えをすることができます。
- 新鮮な食材がズラリと並ぶ「美野島商店街」
このエリアは郊外の住宅街に比べると大型スーパーが少ないのが難点。でもその分、安くて新鮮な食材が手に入る「美野島商店街」があります。八百屋さんはもちろん、鮮魚店に精肉店、お惣菜やさんも。希望の分量で購入できるのは商店街ならではですよね!一度商店街でお買い物すると、スーパーのお買いものには戻れないかもしれませんよ!
2-2.買い物も食事も楽しめる天神エリア
天神は百貨店やファッションビルなどの商業施設が集まった、九州最大の繁華街。おしゃれなアパレルショップやカフェが多く、若者が多いのが特徴です。地場企業を中心とした会社オフィスも多く見られます。西鉄(西日本鉄道)電車や福岡市営地下鉄の駅、路線バス・高速バスが発着するバスターミナルなどもあり、移動にも便利なエリアです。
天神に近くに住むならココ!「薬院エリア」
福岡市中心部の中でも天神に近い、薬院エリア。おしゃれな雑貨店や隠れ家的な飲食店が多く、若い女性に特におすすめのエリアです。
- 徒歩でも、バスでも、電車でも!利便性の高い「薬院」エリア
最寄りの駅は天神大牟田線「薬院」駅。1駅2分で天神に行き、反対方面へは久留米・柳川を通って大牟田まで行く路線です。薬院駅には急行や特急も停車するため、非常に便利な駅です。
博多駅に行くには、バスが便利。薬院駅前のバス停から博多駅までの区間は運賃100円で乗車することができます。
- お気に入りの専門店を探そう
おしゃれなお店が多いのは先ほども述べましたが、専門店が多いのも特徴です。
チーズの専門店。オリーブオイルの専門店。生ハム専門店。なんとクロワッサンの専門店までも!
どのお店も隠れ家的で大きくなく、「知る人ぞ知る…。」といった雰囲気です。徒歩や自転車で散策しながら見つけるのが楽しみになりそうなエリアです。
- 大きな公園・緑地が近い、薬院エリア
このエリアも福岡市の中心部にあるにも関わらず、緑が多いエリアです。薬院駅から1.5kmほどの距離に福岡市動・植物園、南公園という広大な緑地があります。また、福岡市内で人気のランニングコース「大濠公園」にも近く、随所に憩いを感じられるエリアです。
2-3.ここが難点。博多駅・天神エリアでのマンション探し
このエリアに住むとONもOFFも便利で楽しめますが、「希望のマンションがなかなか見つからない」という声もよく耳にします。
理由として多いのが、駐車場の問題。「駐車場代が高い」、「家から駐車場までが遠い」、「機械式駐車場しかなく、マイカーが入らない」・・・等々。
車を所有している方はご希望の条件に合うマンションがなかなか見つからないかもしれません。
3.[博多駅]・[天神]じゃなくても便利な『コンパクトシティ・福岡』
福岡市は地下鉄や都市高速、空港が整備され、住宅街と行政などの都市機能が効率よく集まったコンパクトシティです。「博多駅」や「天神」近辺でご希望の住まいが見つからない場合は、沿線沿いにエリアを広げて探すといいでしょう。福岡の通勤・通学時間(平日の片道換算)は約34.5分※と主要都市圏の中でも抜群の短さ。中心部でなくても、通勤・通学でストレスを感じることはなさそうです。
※引用元:fukuoka fuctsより「毎日がストレスフリー -通勤・通学の時間と利便性―」
3-1.「どこに行きたいか?」を決めよう
エリアを広げてマンションを探す際にポイントになるのは「どこに行きたいか?」ということ。
博多駅エリアに行くのであればJR鹿児島本線沿い、天神エリアに行くのであれば西鉄沿線、どちらもよく利用するのであれば地下鉄沿線など、行きたい場所によって便利なエリアが違います。
まずは「どこへ行きたいのか」を明確にしましょう。
■福岡市主要鉄道路線図(PDF) fukuoka-routemap
4. 自分にあった立地を見つけよう!それぞれのエリア特性
行きたい場所は決まると利用したい路線が絞られてきますよね。あとは、自分のライフスタイルや好みに合ったエリアを見つけるだけです。毎日の生活がワクワク、楽しくなるような自分にぴったりのエリアを見つけましょう。
4-1.若いカップル・ファミリーにおすすめ!東区エリア
福岡市内7区の中で一番人口が多い「東区」。このエリアは、[博多駅]から[香椎]を通って北九州方面へと続く『JR鹿児島本線』と[天神駅]から[貝塚駅]で乗り継いで[香椎]、[和白]方面へと続く『地下鉄箱崎線・西鉄貝塚線』(貝塚駅で乗り換えが必要)という2つの主要な路線があります。
隣接する新宮町には人気の輸入家具販売店「IKEA(イケア)」、久山町には会員制倉庫型店「COSTCO(コストコ)」があり、若いカップル・ファミリーにおすすめのエリアです。
■福岡市東区周辺路線図(PDF) fukuoka-routemaphigasiku
- マリンスポーツが好きな人におすすめ♪和白・海の中道エリア
福岡市は博多湾・玄界灘という海に面した地域ですが、その中でも東区の北側に位置する志賀島・海の中道方面は特に海が近く、ドライブや釣り、海水浴で人気のエリアです。天神・博多駅あたりから車で約30~40分でのんびりとした海辺のリゾート地のような雰囲気となりますので、海の近くに住みたい方にはおすすめです。
ただし、夏の時期には渋滞も見られますので、車での通勤にはご注意を。
- 車での移動も便利
東区内には福岡都市高速が各所にあり、他エリアへ短時間で移動することができます。
また北九州から鹿児島まで九州を南北に横断する『国道3号線』も東区内を横断しているため、車での移動が大変便利なエリアです。
反面、幹線道路では昼夜問わずトラックなどの交通量が多いため、住居は幹線道路よりも少し入った場所がいいでしょう。
- 東区はファミリーにうれしい・安心な施設が多い
このエリアには、小さなお子様に大人気の水族館「マリンワールド」や週末にはキャラクターショーなどのイベントがある遊園地「かしいかえん」、カンガルーやうさぎなどの小動物がいる「海の中道海浜公園」があります。入園料が比較的安く、どれも子どもに大人気の施設ですので、近くにあると気軽に家族サービスができて助かると思います。
また東区アイランドシティには小児向けの高度医療施設である「福岡市立子ども病院」が平成26年に移転してきています。さまざまな診療科があり、また入院し治療しながら学ぶことができる院内学級も開設されている高度専門の医療施設です。子どもが大きな病気をして通院・入院の付添をする際には自宅が近いと安心です。
4-2.天神に行くなら、南区エリアが便利
■西鉄天神大牟田線周辺路線図(PDF) fukuoka-routemapoomutaline
福岡の中心地、天神に通じる西鉄大牟田線。南区には平尾駅・高宮駅・大橋駅・井尻駅の4つの駅があります。どの駅も、駅ビルやその周辺にスーパーやクリニック、ドラッグストア、飲食店といった生活施設が立ち並び、活気があるのが特徴です。一方で駅から2~3分歩くだけで閑静な住宅街となり、利便性と快適さを兼ね備えたエリアです。
- いざという時に安心。総合病院が近い
西鉄路線と並行して南区を横断する道路「日赤通り」沿いには、「福岡日赤病院」と「九州中央病院」の2つの総合病院があります。また日赤通りを春日方面に進むと「福岡徳洲会病院」、大橋駅からバスで15分ほどの場所に「九州がんセンター」があり、万が一大きな病気やけがをしたときにも安心です。
もちろん総合病院だけでなく、日常的に通院しやすいクリニックも数多く点在しています。
JR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線の両方を使うことができ、博多中心地へのアクセスが整ったベストポジション、JR笹原駅周辺の暮らしについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
合わせて参考にしてみてください。
4-3.「天神」・「博多駅」・「福岡空港」どこへ行くにも便利!地下鉄空港線 ~早良区・西区~
福岡市内の中でも特に人気が高い『地下鉄空港線』。人気の理由として、電車1本で「天神」・「博多駅」・「福岡空港」にいけることがあげれるます。地下鉄姪浜駅から先はJR筑肥線となり、唐津(佐賀県)へと続きます。
この空港線の沿線は大学や図書館・博物館などの教育施設が多いためファミリーにも人気で、他県から転勤で来られる方に口コミで人気が広がっているようなエリアです。
■福岡市営地下鉄空港線周辺路線図(PDF) fukuoka-routemapkukoline
- 学生からシニア層まで、幅広く人気の西新・藤崎エリア
天神まで地下鉄で約10分、博多駅へも約15分という近さのこのエリア。西新から藤崎に続く商店街には、このエリアの名物である「リアカー部隊」が連なり、新鮮な野菜や生花、味噌や漬物類が売られています。この賑やかな雰囲気を好んで、このエリアに住んでいる方も多くいらっしゃいます。
またこのエリアは大学や総合図書館、博物館にも近いことから、文教地区としても人気のエリア。学習塾はもちろん、ダンスやスイミングスクールなどのスポーツ系からレゴ・ブロックを使ったプログラミング教室までさまざまな種類の習い事教室があります。
- 天神まで約15分!ON/OFFどちらも楽しめる姪浜エリア
平成15年に土地区画整理事業が完了し、その後発展を続ける「姪浜」エリア。街並みや公園がきれいに整備され、ショッピング施設も集まってますます便利になっています。歩道が広く整備されているため子どもを連れて歩くのも安心です。
姪浜駅から徒歩15分ほどの場所には潮干狩りや白魚料理が楽しめる「室見川」があります。川沿いには遊歩道もあり、休日にはジョギングや散歩を楽しむことができます。
3-6.延伸工事でさらに便利に。今後の発展が期待される地下鉄七隈線
2005年に開通した地下鉄七隈線。現在は西区にある橋本駅~天神南駅までの区間を運行しています。
さらに天神からキャナルシティ付近を経由して博多駅まで行く延伸工事も進んでいます。
博多駅まで1本で行けるようになることで、ますます便利になり街並みも発展していくことが期待されているエリアです。
■福岡市営地下鉄七隈線周辺路線図(PDF) fukuoka-routenanakumaline
- 注目される九大六本松キャンパス跡地の再開発
地下鉄「六本松」駅を出るとすぐに目に入るのが、九州大学六本松キャンパスの跡地。裁判所や検察庁のほか、マンションなどの住居、商業施設などができる予定です。中でも平成29年秋にオープン予定の「福岡市科学館」は子どもも楽しめる施設で、オープンを心待ちにしている人も多くいらっしゃいます。
- 山や自然を近くに感じることができる
地下鉄七隈駅から天神南駅まで約15分。そんな便利な場所にある「七隈駅」の南側には福岡市民の憩いの場でもある「油山」がそびえ立ち、山を近くに感じることができます。また七隈駅から橋本駅にかけて駅近辺にも田畑を見かけることができ、休日に足を延ばせば新鮮な食材を安くで手に入れることができます。快適に通勤しながら、休日は自然の中でのびのびと生活したい方におすすめのエリアです。
まとめ
福岡の街はすべてがコンパクトにまとまっていますので、どのエリアでもそれほど不便を感じられることはないでしょう。
とはいえ、新しい街に引っ越すということは不安が多いもの。それぞれの生活スタイルや趣味で楽しめそうなエリアでマンションを探してみてはいかがでしょうか。
自分にぴったりのエリアを見つけて、福岡での生活をぜひ楽しんでくださいね。
【JR笹原駅(約670m)徒歩9分/西鉄井尻駅(約600m)徒歩8分】2大都心がクロスする立地に新築分譲マンション誕生
- ららぽーと福岡 自転車約10分(約2.500m)・井尻商店街 徒歩約8分(約590m)
- 敷地内平面駐車場100%確保
2つの駅が生活圏。買物利便が充実した心地よい住環境に新築分譲マンション誕生。
- JR今宿駅 徒歩9分(約720m)・JR九大学研都市駅 徒歩12分(約920m)
- JR今宿駅より『博多駅』へ約29分、『天神駅』へ約22分
都心の利便と静かな住環境の両方を享受できる【西区・姪浜エリア】に新築分譲マンション誕生。
- 敷地内平面駐車場129%完備。都市高速環状線『石丸IC』へ車で2分(約600m)。
- 地下鉄空港線『姪浜駅』まで自転車6分(約1,350m)
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