洗濯物が乾きにくい冬の季節。厚手の衣類が増えるシーズンだからこそ、ますます乾かないストレスに悩まされる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冬の部屋干し対策をご紹介。洗濯物を早く乾かし、生乾きのイヤな臭いを撃退する部屋干しアイデアを解説します。
「温度」「湿度」「風通し」の3条件!冬の洗濯物はなぜ乾きにくい?
冬の洗濯物が乾きにくい原因は、ズバリ「気温の低さ」にあります。
そもそも洗濯物を早く乾かすためには、温度・湿度・風通し の3つの条件を揃えることが重要です。つまり温度が高く、湿度は低く、風通しのよい環境であれば洗濯物は乾きやすくなります。
冬は湿度が低く乾燥していますが、同時に気温も低くなります。気温が下がると、洗濯物の繊維上の水分が蒸発しにくいため、結果として洗濯物の乾きが遅くなるのです。
特に部屋干しの場合は、限られた空間に洗濯物を干すことで空気の循環が悪く、湿気が溜まりやすくなることから、洗濯物が乾きにくくなります。
早く乾かすコツは?「冬の部屋干し対策」5選
では冬に部屋干しする際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか?干し方のコツをご紹介します。
風通しのよい「アーチ型」で干す
角ハンガーを使用して部屋干しをする場合は、外側に長い衣類、内側に向かって短い衣類を干す「アーチ型」の干し方がおすすめ。アーチ型にすることで空気の通り道ができるため、衣類を早く乾かせます。
外側には乾きにくい厚手の衣類やタオル、内側には乾きやすいポリエステル素材の衣類や靴下などの小物類を干すとよいでしょう。
暖房と扇風機を併用する
暖房を使って室温を上げることで、洗濯物の水分が蒸発しやすくなり、衣類の乾きが早くなります。
同時に扇風機やサーキュレーターを併用すれば、室内の空気循環がよくなり、エアコンの温風が室内全体に行き渡るため、効率よく洗濯物を乾かせます。
扇風機やサーキュレーターを使うときは、洗濯物の湿気がたまりやすい下から斜めに風を当てると効果的です。
洗濯物から出た水分で室内の湿度が高くなると洗濯物が乾きにくくなるので、定期的に窓を開けて空気を入れ換えましょう。
空気が循環しやすい「廊下・リビング」に干す
干す場所は空気が通りやすい廊下・リビングがおすすめ。生活動線の妨げになりやすい場所ではありますが、人が通ったり、扉を開け閉めしたりすることで、自然と空気が循環し、洗濯物も乾きやすくなります。
リビングに干すときは、できるだけ部屋の中央に。窓際や壁際は空気の循環が悪く、湿気が溜まりやすいので、冬場の部屋干しは特に乾燥に時間がかかってしまいます。
洗濯物は十分な間隔をあけて干す
洗濯物は重なりあっていると、乾きにくくなります。洗濯物と洗濯物の間は少なくともこぶし1個分離して、空気の通りをよくすることがポイントです。
しかしスペースに余裕がない室内干しでは洗濯物が密集しやすくなります。小分けにして干したり、2列式の物干しなどの便利グッズを活用したり、なるべく間隔をあけた状態で部屋干しするよう工夫してみましょう。
乾きにくいバスタオルは、角ハンガーを使った「囲み干し」と「蛇腹干し」がおすすめ
囲み干し
バスタオルを横にして、角ハンガーの外周をぐるっと囲むよう干します。
蛇腹干し
横にしたバスタオルを蛇腹のようにして干す方法です。空気の通り道ができるよう空間を設けることで、乾きにくい衣類も通常よりも早く乾かせるでしょう。
衣類乾燥除湿機を活用する
「衣類乾燥除湿器」は部屋の湿度を下げながら、洗濯物に温風を当てることで部屋干しした洗濯物の乾燥時間をグッと短縮してくれるのが特長です。製品によっては、部屋干しによる雑菌の繁殖やニオイの発生を抑える除菌・脱臭機能が搭載されたものもあります。
日常生活・洗濯時にできる!「冬の部屋干し」アイデア
ここでは、冬の部屋干しを快適かつすばやく乾かすためのアイデアを紹介します。日頃の習慣を少し変えるだけで、乾かないストレスを軽減できますよ。
こまめに洗濯する
部屋干しの洗濯物を素早く乾かすには、少量ずつ干すことがポイントです。一度に大量の洗濯物を干すと室内の湿度が上がり、さらに洗濯物同士が重なり合うことで乾きにくくなります。
十分なスペースをあけて空気の通りをよくするために、洗濯物はためずにこまめに洗い、干すことがベストでしょう。
部屋干し用の洗剤を使う
洗濯物の部屋干しで気になるのがニオイ。衣類に残った汚れをエサに雑菌が繁殖することで、あの独特な部屋干し臭が発生してしまいます。
洗濯物の汚れをしっかり落とし、素早く乾かせば、菌の繁殖を抑えられ、部屋干し臭が抑制できます。
そのためにも洗剤選びは重要です。なかでも除菌・抗菌作用の強い部屋干し用の洗剤を選ぶと良いでしょう。酸素系漂白剤を併用するのも◎です。また衣類の除菌だけでなく、洗濯槽のカビを防いでくれる製品は冬の部屋干しにもおすすめ。
乾きにくいバスタオルはサイズダウン
部屋干しした時に特に乾きにくくて困るのが、バスタオルです。家族が多ければ、毎回大量のバスタオルを一度に洗って干すので、スペースを確保するものも大変ですね。
洗濯しやすさ・乾きやすさを優先するなら、サイズダウンした薄めのものに変更するのはいかがでしょうか。バスタオルはやめて、フェイスタオルにシフトしたという人も多いようです。
まとめ
乾きづらい寒い冬の部屋干しは、数日間乾かないままのこともあるでしょう。すると部屋干し臭が気になったり、料理のニオイが服に染み付いたり、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。
回避するためにも、今回紹介したような対策を講じて素早く洗濯物が乾かしましょう。ぜひお役立てください
冬の部屋干し対策5つ
- 風通しのよい「アーチ型」で干す
- 暖房と扇風機を併用する
- 空気が循環しやすい「廊下・リビング」に干す
- 洗濯物は十分な間隔をあけて干す
- 衣類乾燥除湿機を活用する
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