あなぶき興産のマンション営業スタッフの職場は、ほぼ全国区。そのため販売の状況に合わせて転勤が発生することもしばしばです。
ひとたび転勤の辞令が出れば、勤務地でのひとり住まい用の家探しをすることになるわけですが、普段はお客様に「マイホーム」を提案をしている彼ら/彼女らは、どんな基準で自分の家の選んでいるのでしょうか。アルファジャーナルで執筆中の営業スタッフに、住まいや住環境に関するこだわりを本音で語ってもらいました。
参加した営業スタッフ
2023年2月時点の情報です
忙しいからこそ家にこだわって、日常生活のクオリティを保ちたい
毎日の激務を乗り越えるために、自宅では思うまま快適に過ごしたい。だからこそ各自のこだわりが発揮されました。ライフスタイルによって、こだわる部分の違いが大きいことに注目です。
大林 私は希望する条件がかなり細かくて。例えばコンロは都市ガスの2口以上とか、水回りは3点セパレート(編集部注:バス・トイレ・洗面が全て独立していること)じゃないと嫌だとか、外に洗濯物を干したいから南東〜南〜南西向きでバルコニーがないとダメとか。
シバタ 私は逆にバルコニーには出ないので、そこにこだわりはないですね。洗濯物は全て部屋干し。
そのかわり建物の構造は気にします。木造だと近隣の音が気になったり、冬の寒さが堪えるので。水回りが3点セパレート必須なのは大林さんと同じです。
吉田 僕も水回りの3点セパレートはこだわりたいです。以前住んでいたマンションが2点セパレート(編集部注:バス・洗面はまとまっていて、トイレが別になっていること)だったんですが、お風呂上がりに歯磨きをしようとすると、濡れたところに入っていかなければならないのがストレスで。
大塚 僕は室内の広さも重視したいですね。器を集めるのが趣味なんですが、年々増えていってて、でも料理に合わせて使いたいから、しまい込まずに見えるところに飾りたくて。だから食器棚のような大型の家具が入らない部屋はちょっと難しいです。
大林 室内は広さだけじゃなくて、どんな間取りの配置になっているかも重要ですよね。
以前住んでいたマンションはLDKが広いんですが細長くて、その横に4畳くらいの居室がくっついているという間取りだったんです。私はリビングで過ごす習慣がないので、すごく空間がもったいないと思ってました。リビングを削ってでも居室が広ければ良いのにって。あと、細長い形状のせいで居室に行くまでの動線も悪く感じられて、好きではない間取りでしたね。
宮岡 私の場合は、敷地内に平面の駐車場が絶対に欲しいです。
一同 確かに!車は仕事でも使うから、駐車場は大事だね。
宮岡 いま住んでいる家の駐車場は歩いて5分ほどのところにあるんですが、駐車場に着いてから忘れ物に気付いたり、逆に大きめの荷物を車から持って帰る時に不便を感じます。あと、坂の多い町なので駐車場までのアップダウンもあって、ちょっとしたことなんだけど、積み重なると結構なストレスですね。
吉田 僕が以前住んでいたマンションは駐車場が建物の地下にあったんですが、入り口のスロープがかなり急で。相当気を付けて入っていかないと、必ず車の下を擦るはめになっていたのが嫌でした。自分で運転しているときは気を付けるんですが、代行運転で帰宅した時に、事情を知らないドライバーさんが擦っちゃったり。
一同 入出庫しやすい敷地内の駐車場、重要ですね。
事前に見に行くのが難しい!……からネット情報が命綱
日常の仕事をこなしながらの家探し。引越し前に現地を見たり、お部屋の内見ができることは稀です。だからこそ自分好みの家を間違いなく選ぶために、引越し後にすぐに着任できるように、各自の工夫が光ります。
——事前のアンケートでは、引越し前に現地を見たりお部屋の内見に行けないことが多いので、WEB上で公開されている情報で判断することがほとんどとありましたか?
シバタ 確かに、辞令が出てから着任までの時間が短くて内見できないことは多いですね。その時は不動産ポータルサイトで公開されている室内のパノラマ画像を見てイメージを膨らませることが多いです。
大塚 僕も写真だけで判断しています。間取り図の帖数表記だけでは実際の広さが分からないし、設備仕様の状態も含めて室内写真のチェックは重要度が高いですね。
シバタ あと、入居する部屋を決めたら、その部屋を取り扱っている不動産会社にコンセントの位置が記載された図面をもらうことにしています。引越して、家具を入れたあとにコンセントの数や位置でレイアウトが決まらないのを避けるためですが、最初にザックリとでもイメージできていると引越し作業自体も早く終わるのでおすすめですよ。
吉田 入居後のレイアウトを想定しておくのは大事ですよね。僕も手持ちの家具が入るかどうか、間取り図と室内写真で確認しておきます。
大林 逆に、私はできる限り内見したい派です。洗濯物を干せるバルコニーは譲れないので、日当たりや物干しの設置場所は絶対に確認しておきたいし、手持ちのものがきちんと収納できるか、クロゼットなど室内の収納のサイズもチェックします。
あとは共用部分も必ず見ておきますね。きちんと掃除がされていれば管理がされている物件だと判断できますし、虫が嫌いなので、虫の死骸がたくさん落ちていないかも確認します。
宮岡 すごい。私はまったく内見せずに、所在地や家賃などの条件だけをみて決めてしまってます。
大林 家具配置にこだわりがあるので、エアコンとTV端子付きコンセントの位置を確認したり、手持ちのカーテンがそのまま使えるかを確認するためにカーテンレールの高さを測ったりと、内見して事前にチェックしておくことってたくさんありますよ。
シバタ 部屋の中だけじゃなくて、住む場所自体を決めるときもネット情報って重要ですよね。私の場合、職場までのルートはもちろん、その途中に普段使いできるスーパーやコンビニ、ドラッグストアがあるかどうかはGoogleマップで必ず確認しますし、さらにストリートビューで周辺の様子を探索します。
大塚 普段使いする予定のお店は、営業時間もGoogleマップで確認しておきますね。クリーニング店などは自分が行ける時間に開いてないと、近くにある意味がないので。
宮岡 私も周辺の確認はGoogleマップでやってます。日常生活に必要な施設はもちろんですが、サウナが好きなので、近くにスーパー銭湯があるかを確認したり(笑)。
大林 私も時間がなければGoogleストリートビューの確認で止めますが、できる限り現地を見ることにしています。歩くだけでなく、可能なら車で走ったりもしますよ。
近隣の街灯の有無や道の明るさ、人通りの量は必ず確認します。あとは虫嫌いなので、草むらや川が近くにあるかどうかもチェックしますね。やはり近くにあると虫が出やすいです。
日常を心地よく過ごすための「周辺環境」
「住まい」とは、単に建物だけを指すにとどまりません。生活をする場だからこそ自宅周辺の環境も大切です。
ここでも、ライフスタイルによってこだわる部分の違いが大きく出ました。家探しでよく言われる「良い立地とされる条件が、必ずしも万人に当てはまるわけではない」が実感できます。
吉田 大林さんの虫嫌いに便乗しますが、僕が以前住んでいたマンションは池が近かったので、めちゃくちゃ虫が出てきてたんです。多い季節は、死骸が窓の桟にたまるほど。なので住む場所は、周辺に樹木や水辺がないことが必須条件です。自然が多いことより、虫が出ないことのほうが大事。
大林 池や川が近いと本当に虫が多いですよね。同様に近隣に飲食店があるマンションも虫が出やすいので避けます。
吉田 はい。あとは近隣に田んぼがないことも条件です。蛙の鳴き声で眠れなくなるので。
僕は市街地で生まれ育ったので慣れてなくて、初めて郊外のマンションで蛙の鳴に遭遇したときはあまりの大音量にビックリしました。
大塚 僕は主要駅まで近いかどうかを重視しますね。出張で県をまたぐことが多いので、新幹線までのアクセスの良さは優先順位が高いです。だいたい徒歩15分圏内が理想。
それくらいの立地だと、飲んだあとに徒歩で帰宅できるのも便利です。
大林 私も新幹線停車駅までのアクセスの良さは必須です。出張だけじゃなくて、プライベートでも移動の利便の良さは追求したいです。
同時にコンビニやスーパーまで気軽に行ける距離感も欲しいので、両方を満たす物件探しのために、かなり早くから手間をかけてますね。
編集部後記
転勤を繰り返し、様々な家に住んできたからこそ、「自分が住まいに求める条件」がしっかりと定まっている感がうかがえる座談会でした。
ところで、マイホームを購入するにあたっては、「自分たちのライフスタイルや住まいに求める条件を明確にしておくとスムーズである」と言います。もし条件の決め方に迷っているなら、営業スタッフに相談してみてはいかがでしょう。今までの経験を踏まえて、解決のお手伝いができるかもしれません。
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